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No36657 の記事


■36657 / )  超越論的分析論\−5
□投稿者/ うましか -(2024/02/26(Mon) 00:46:27)
    2024/02/26(Mon) 00:47:17 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    >pipitの過去投稿を検索してみました。
    No2112(過去投稿)
    Erkenntnisで調べると、洞察、ナレッジ、エピステーメー、とかいう意味が出てきました。

    ありがとうございます! m(__)m

    私も調べてみましたが、邦訳で「認識」と訳されている"Erkenntnis"のもとであろう動詞"erkennen"について、『純理』原典での使用例を英訳でいくつかあたってみたところ、
    "Erkenntnis"を"knowledge"と訳しているものは、"erkennen"を"know"、
    "Erkenntnis"を"cognition"と訳しているものは、"erkennen"を"cognize"
    と訳していました。
    やっぱり訳者ごとに解釈、理解が異なるということなのかな…当たり前かもしれないけど(-_-;)

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて 〔済〕
    第二章 純粋悟性概念の演繹について

    第一節 (第十三項) 超越論的演繹一般の諸原理について

    ◆ 私たちは、今や既に二種類の概念を持っている。この二種類の概念とは、種類は全く異なるが、それでも、両者とも完全にア・プリオリに〔全ての経験に完全に依存せずに 〕対象と連関するという点においては互いに一致している。
    それら〔二種類の概念〕とは、つまり、感性の形式としての空間及び時間の概念と、悟性の概念としてのカテゴリーである。
    これらの諸概念〔空間・時間、カテゴリー〕について、経験的な演繹〔根拠づけ、権利づけ〕を試みようとすることは全く無益な仕事であろう。というのも、これらの諸概念〔空間と時間、カテゴリー〕の本性の特質とは、これらの諸概念〔空間と時間、カテゴリー〕が己の対象を表象するために、何ものかを経験から借りてくること無しにその対象と連関するという、まさにこの点にあるからである。
    それ故、もしこれらの諸概念〔空間と時間、カテゴリー〕の演繹が必要ならば、それはいつでも超越論的〔な演繹〕でなければならないであろう。

    ―― No. 36646 の続き ---

    ◇しかしながら、私たちは、これらの諸概念についても、全ての認識〔allem Erkenntnis〕についてと同様、それらの可能性の原理〔das Principium ihrer Moelglichkeit〕を探し出すのではない場合には、それらの産出の機会因をやはり経験において探し出すことができる。

    ◇ その時には感官の印象が、これらの諸概念に関する全認識能力〔ganze Erkenntniskraft〕を活動せしめ、経験をせしめる最初の機縁を与える。

    ◇ この経験は、二つの極めて異種的な要素、すなわち、感官に基づく認識のための実質〔質料〕≠ニ、純粋な直観〔作用〕及び純粋な思考〔作用〕の内的源泉に基づきこの実質〔質料〕を秩序づける或る種の形式≠ニを含んでいる。

    ◇ こうした純粋な直観〔作用〕と純粋な思考〔作用〕は、実質を機会としてまず活動をはじめ、そして概念を産み出すのである。


    † 原佑訳上巻、p.237参照。 原典はMeiner, p.166
    † その他、以下を参照。中山元 訳2,p.94、石川文康 訳 上巻,p.146〜p.147、熊野純彦 訳, p.132、有福孝岳 訳(カント全集4 上),p.166〜p.167、宇都宮芳明 監訳 上,p.154〜p.155、M.Weigelt 訳, p.113〜p.114
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    \−4 No.36646、\−5 No.36657
    \−1 No.36429、\−2 No.36501、\−3 No.36600
    [−4 No.36127、[−5 No.36266
    [−1 No.35606、[−2 No.36085、[−3 No.36113
    Z−4 No.34874、Z−5 No.34919、Z−6 No.35259
    Z−1 No.33825、Z−2 No.33829、Z−3 No.34795
    Y−10 No.33776
    Y−7 No.33016、Y−8 No.33658、Y−9 No.33668
    Y−4 No.32398、Y−5 No.32507、Y−6 No.32849
    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節No.31693,32053,32302,32398,32507,32849,
    No.33016,33658,33668,33776,33825,33829,34795,
    No.34874,34919,35259,35606,36085,36113,36127,36266
    第二章 
    第一節 No.36429,36501,36600,36646,36657

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