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No32849 の記事


■32849 / )  超越論的分析論Y−6
□投稿者/ うましか -(2023/09/03(Sun) 22:06:59)
    2023/09/04(Mon) 20:03:09 編集(投稿者)
    2023/09/03(Sun) 22:09:03 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー(・∀・)

    まだまだ日中は暑い(´;ω;`)ウゥゥ

    でも夜は秋らしく虫がよく鳴くようになってきましたねー

    さて今年は読書の秋、、、にできるだろうか(´-`).。oO

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて

    ◆一つの判断における@l々な諸表象に統一を与えるこの同じ機能が、一つの直観における@l々な諸表象の単なる綜合にも統一を与えるが、この機能は、一般的に表現すれば、純粋悟性概念と呼ばれる。
    それ故、同一の悟性が、しかも、その悟性が概念において、分析的な統一を介し判断の論理的な形式を、それ〔悟性〕によって成就したのとまさに同じ働きを通じて、直観一般における多様なものの綜合的な統一を介し己の諸表象の内へと超越論的な内容をもたらすのであり、そのために、これらの諸表象は純粋悟性概念と呼ばれ、この純粋悟性概念はア・プリオリに客観に関わるのであるが、これは一般論理学の成し得ないことである。

    --- No.32507からの続き ---

    ◇ このように、直観一般の諸対象とア・プリオリに関わる純粋悟性概念が、先の判断表〔*1〕のうちで全ての可能的な判断における論理的機能が数えあげられたのと、まさに同じだけ生ずることになる。

    *1 No.30542 を参照

    ◇ なぜなら、悟性は前述の諸機能によって完全に尽くされており、悟性の能力もそれによって全面的に測られているからである。

    ◇ 私たちはこれらの諸概念を、アリストテレスにならってカテゴリー≠ニ名付けようと思うが、それは、私たちの意図が、たとえその遂行においてはアリストテレスの意図とは甚だしく異っているにせよ、元をただせば、彼〔アリストテレス〕の意図と確かに同じものであるからである。

    ◇ カテゴリー表〔Tafel der Kategorien〕
    1 量〔Der Quantitaet:〕
    ・単一性〔Einheit〕
    ・数多性〔Vielheit〕
    ・全体性〔Allheit.〕

    2 質〔Der Qualitaet:〕
    ・実在性〔Realitaet〕
    ・否定性〔Negation〕
    ・制限性〔Limitation.〕

    3 関係〔Der Relation:〕
    ・内属〔der Inhaerenz〕≠ニ自体存在〔Subsistenz〕 (実体と偶有性 substantia et accidens)
    ・原因性〔der Kausalitaet〕≠ニ依存性〔Dependenz〕 (原因と結果〔Ursache und Wirkung〕)
    ・相互性〔der Gemeinschaft〕=@(能動的なものと受動的なものとの間の相互作用〔Wechselwirkung zwischen dem Handelnden und Leidenden〕)

    4 様相〔Der Modalitaet:〕
    ・可能性〔Moeglichkeit〕=|不可能性〔Unmoeglichkeit〕
    ・現存在〔Dasein〕=|非存在〔Nichtsein〕
    ・必然性〔Notwendigkeit〕=|偶然性〔Zufalligkeit〕

    ◇ さて、これは、綜合の全ての根源に純粋な諸概念を明示したものであり、そうした純粋概念を悟性は自分自身のうちにア・プリオリに含んでおり、このためだけからでも悟性は純粋な悟性である。

    ◇ つまり、悟性はこうした純粋概念によってのみ、直観の多様なものについて或るものを理解し得るのである。換言すれば、直観の〔対象である〕客観を思考し得るのである。


    † 原佑訳上巻、p.223〜p.224参照。
    † その他に、中山元訳2、p.72〜p.74、石川文康訳上巻、p.135〜p.137を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−4 No.32398、Y−5 No.32507、Y−6 No.32849
    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053,32302,32398,32507,32849

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