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No33776 の記事


■33776 / )  超越論的分析論Y−10
□投稿者/ うましか -(2023/10/07(Sat) 10:44:28)
    2023/10/07(Sat) 10:45:19 編集(投稿者)

    pipitさん、おはようございますー

    今朝は久しぶりの沼浴です(;´・ω・)

    秋〜(*‘∀‘)♪

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて

    ◆ こうした純粋ではあるが派生的な悟性概念を、純粋悟性の準賓辞=i賓辞に対して)と名付けることを許されたい。根源的で本源的な諸概念が得られるなら、派生的で従属的な諸概念は容易に付加されることができ、純粋悟性の系譜は完全に描きあげられる。しかし、ここでの私の問題は、この体系の完璧さにあるのではなく、一つの体系のための諸原理にあるに過ぎないので、私はこのような補足は別の仕事として取っておく。
    しかし、人が存在論の教科書を手に取り、例えば、原因性というカテゴリーには力、能動、受動という準賓辞を従属させ、相互性というカテゴリーには現在、抵抗という準賓辞を従属させ、様相の賓辞に、発生、消失、変化その他の準賓辞を従属させるなら、その目的は、かなり達成されるのである。
    諸カテゴリーを純粋感性の諸様態modiと結合したり、或いはまたこれらの諸カテゴリー相互を結合したりすると、多数のア・プリオリで派生的な概念が生ずる。それら多数の派生的な概念に注意し、また可能なら完璧に明示することは、有用で、不愉快ではない骨折りではあるが、ここでは必ずしもやってみる必要の無いことであろう。

    --- No.33668からの続き ---

    ◇ 私はこれらの諸カテゴリーの定義を本書で定義づけたいと思うのだが、故意に省くこととする。後ほど私はこれらの諸概念を、私が論ずる方法論との連関において十分な程度まで分析するだろう。純粋理性の体系においては、そうした定義は当然私に要求され得ることであるに違いない。

    ◇しかし、本書の場合には、そうした定義は疑惑や攻撃を引き起こすことによって、その研究の要点を見失わせるだけのことであり、これらの疑惑や攻撃に答えることは、その本質的な意図からいくらかでも外れること無しに、確かに別の仕事へと振り向けられることができるのである。

    ◇ にもかかわらず、私がこの点について述べたわずかなことからも、なんとしても判然と明らかになるのは、そのために必要な全ての説明を伴った一つの完璧な辞典が可能であるのみならず、容易に感性され得るということである。

    ◇ 諸カテゴリーの区画は既に決定されている。必要なのは、その区画を充たすことだけであり、本書が示したような一つの体系的な位置づけは、それぞれの概念が属する特有の位置をやすやすと誤らせるようなことはないのと同時に、まだ空いている位置を容易に気づかしめるのである。


    † 原佑訳上巻、p.227参照。
    † その他に、中山元訳2、p.77〜p.78、石川文康訳上巻、p.138〜p.139を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−10 No.33776
    Y−7 No.33016、Y−8 No.33658、Y−9 No.33668
    Y−4 No.32398、Y−5 No.32507、Y−6 No.32849
    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053,32302,32398,32507,32849,33016,33658,33668,33776

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