| ■No13789に返信(pipitさんの記事) こんにちは。 > No.13788 > 英訳見てみたので引用しますね(^^)
やはりですね、石川さんの訳は(部分的に)誤訳に入るんじゃないかなあと思います。(原・天野は英訳と一致しており前後の辻褄も合うと思うので)
>The predicates of the phenomenon can be affixed to the object itself in relation to our sensuous faculty; for example, the red colour or the perfume to the rose. > But (illusory) appearance never can be attributed as a predicate to an object, for this very reason, that it attributes to this object in itself that which belongs to it only in relation to our sensuous faculty, > or to the subject in general, e.g.,
But以下の部分 仮象はけして述語として対象に帰せられ得ない。その理由は、 仮象は感覚能力あるいは総じて主観との関係でのみそれに帰属するものを、対象自体に帰するからである。
石川訳 「しかし、仮象はまさしく感覚との関係においてのみ、あるいはそもそも主体に認められるため、述語としてはけっして対象に帰せられえず、客体自体にともなっていない。」 原訳 「しかし仮象は述語として対象にけっして付与されえない。というのも、仮象は、感官との、あるいは総じて主観との関係においてのみ対象に付属するものを、客観それ自身に付与するという、まさにこの理由からである。」 天野訳 「然し、仮象は決して述語として対象へ付加せられるわけには行かぬ、何故なら仮象は感能もしくは一般に主観に対する関係に於いてのみ対象に属するものを客観自体へ付加するからである。」
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