TOP HELP 新着記事 ツリー表示 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 親記事をトピックトップへ ]

このトピックに書きこむ

レス数の限度を超えたのでレスできません。

(レス数限度:100 現在のレス数:100) → [トピックの新規作成]
■37584 / inTopicNo.25)  Re[54]: ストア派
  
□投稿者/ akaimi -(2024/06/25(Tue) 10:09:08)
    2024/06/25(Tue) 10:11:28 編集(投稿者)


    https://www.webchikuma.jp/articles/-/1172

    ストア論理学の内容は、アリストテレスの論理学と対比させるとわかりやすい。

    ソクラテスは人間である → あらゆる人間は死ぬ → ソクラテスは死ぬ

    ソクラテスという人間が「死すべきもの」という広い何かに分類され、静的で固定された無時間的なものとして捉えられている。


    一方、ストア派では、個別的で時間的な世界。

    この女が乳を持っているならば、それは彼女が子を産んだからである。
    (乳は母乳の意味)

    ストア派では、個物の時間的諸関係を認識し表現するのがロゴスの役割としていて、そこにおいてロゴスと自然は一致する。

    以上、要約しました。

    ・・・・・・

    自然の理、摂理をロゴスで認識表現する。
    そしてそれは、ストア派の自然に沿った自然に逆らわない生き方に反映(人為は無効ではないが宿命は宿命として受け入れる)されているのだと思います。
    倫理学になりますね。


    先日の、クリュシッポスと質問者との議論で、クリュシッポスが宿命と人為の関係において、宿命の括りの中での宿命への人為の関りは無駄ではない、という話で、
    原因と結果を明確にすることが出ていました。
    原因と結果は時間経過をベースに説明されるもので、自然を観察していての基礎的な(目に見えるレベルでの)理解で可能なものなので、普遍性のあるものとも言えるかもしれません。



引用返信/返信 削除キー/
■37583 / inTopicNo.26)  Re[53]: ストア派
□投稿者/ akaimi -(2024/06/25(Tue) 09:44:08)
    ストア論理学について説明がわかりやすくされているサイトを見つけたのでお借りして要約してみます。
    本のほうも読んでみているのですがページ数が少ないにも関わらず難解で。。
    こちらはほんとにわかりやすいです。


    https://www.webchikuma.jp/articles/-/1149



    ストア哲学の体系は、論理学・自然学・倫理学の三つの部分からなり、それらが一体となり哲学を構成している。
    卵に譬えると、殻が論理学、黄身が自然学、白身は倫理学。

    ストア論理学は現代の論理学よりずっと広い領域をカバーしている。

    一般的に論理学は、正しい判断を得るための思考の規則のようなものを研究する学問だが、ストア論理学は、認識論、意味論、文法、文体論といった要素も含む。

    論理学の原語は、ロギコンあるいはロギコス。ロゴスに関わる学問だから。
    ロゴスは、理性・言葉という意味。
    理性は「理(ことわり)」と捉えられる。

    現代では言葉の問題は言語学や文学に属するものとされるが、ストア哲学では原義のロゴスに忠実に理性の働きと言葉の働きを切り離さずに研究した。


    (続きます。)
引用返信/返信 削除キー/
■37579 / inTopicNo.27)  Re[52]: ストア派
□投稿者/ akaimi -(2024/06/24(Mon) 07:15:39)
    2024/06/24(Mon) 07:31:46 編集(投稿者)

    先週の木曜日、ちょうど双子果についての投稿をしている時、ニーチェクラブに以前少し投稿されていたhanaさんがまたいらっしゃる予感がしました。
    そしたら偶然にもその日のうちに実際のことになりました。
    予感の的中は偶然にしても、またいらっしゃるようになったこと、とても安心しました。




    ストア学派についてですが、
    クリシュッポスと質問者の議論でのクリシュッポスの答え方は、ストア論理学に沿っているということならしいのです。
    本のなかでストア学派の論理学について少しページが割かれているのですが難しくて避けていました。
    でもクリシュッポスの宿命についての考え方が理解できたように思うので、その部分も再度読んでみようと思ってます。


引用返信/返信 削除キー/
■37565 / inTopicNo.28)  Re[51]: ストア派
□投稿者/ akaimi -(2024/06/23(Sun) 01:09:52)
    No37547に返信(akaimiさんの記事)


    37547中の以下の部分。私がした解釈が十分ではないとまたまた気づいたので訂正します。


    >「もし病気から快復するのが君の宿命なら、医者を呼んでも呼ばなくても、君は回復するだろう。だがもし回復しないのが君の宿命なら、医者を呼んでも呼ばなくても君は回復しないだろう。
    >しかるに君の宿命は回復するかしないかのどちらかである。
    >したがって、君が医者を呼ぶのは無駄である。」
    >===p95より
    >という質問に対して、

    >===
    >私たちが医者のおかげで回復するということと、私たちが医者を呼ぶことは「一緒に宿命づけられている」と述べた。
    >===p95より



    > p96に、
    > ===
    > 人間の行為は宿命の流れのうちに組み込まれているが、宿命はあらゆる行為を麻痺させるのではない。
    > ===

    と、あることからして、

    質問者とクリュシッポスの議論の論点は、「宿命と人為の関係性」だと思います。

    質問者は、定まっている宿命に対して人為は無効なのではないか、と問いかけた。
    人為とは無関係に宿命は宿命として働くのなら人為は無駄ではないのか、と。

    対して、クリュシッポスは、
    >===
    >私たちが医者のおかげで回復するということと、私たちが医者を呼ぶことは「一緒に宿命づけられている」と述べた。
    >===p95より

    として、「医者のおかげで回復した」結果というのは、「医者を呼んだ」という原因により起きたものであり、両方が一体での宿命だったということが語られていると思います。

    つまり、宿命というものの働きの中で人為の果たす役割があってこその結果だということ。それがクリュシッポスの主張なのでしょう。

    仮に、呼んできたのが腕の良くない医者だったら、呼んできた人為によって、回復せず悪化するという宿命の助けとなる、と思います。


    以上、引用は、『ストア派』ジャン=パティスト・グリナ 著 川本 愛 訳 からでした。


引用返信/返信 削除キー/
■37547 / inTopicNo.29)  Re[50]: ストア派
□投稿者/ akaimi -(2024/06/21(Fri) 13:37:45)
    2024/06/21(Fri) 13:42:20 編集(投稿者)
    以前の投稿に自己レスです。何か引っかかる、本当にそうなのだろうかというモヤモヤがあったけれど、その時に自分なりに理解したもののままにしていた部分を訂正してみます。


    No37035に返信(akaimiさんの記事)
    > 2024/04/07(Sun) 16:10:54 編集(投稿者)
    >
    >
    >
    > ストア派については終了と思ったのですが、自分の勘違いしていた部分に気づいたので仕切り直しです。
    >
    > No37015で私は
    >
    > >>p96に、
    > ===
    > 衝動と同意は、「私たち次第である」。なぜなら、「同意は表象によって引き起こされないかぎりは生じることがない」(表象は「外的な刺激」として働きかける)のだが、この表象は、同意の先行的な原因であり完全な原因ではないからである。
    > ===とあります。
    >
    > 上の例でいえば、「どこかが痛くなった」というのが表象で、その時に「医者を呼ぶ」あるいは「医者を呼ばない」という選択をするのが衝動と同意になるのだと思います。
    > そして衝動と同意は「私たち次第である」と。<<
    >
    > と投稿しました。
    >
    > 私は、クリュシッポスもエピクテトスと同じように「選択」は自分の意志により都度に可能なのだと考えていたのだろう、と思っていました。
    > でも違うようです。
    >
    > p96に円筒と円錐を譬えとしてクリュシッポスが語ったことが書かれています。
    > ===
    > これらのものは押されなければ運動しないが、「押されて動きだしたとき、その後に円筒が転がり円錐が回転するのは、自分自身の自然本性によるのである。」さらに続けて彼が言うには、「同意はちょうど円筒の場合のように、外から引きおこされるが、その後に自分自身の力と自然本性に従って動くだろう」
    > ===
    >
    > 考察してみます。
    > 円筒、円錐、それから四角柱をそれぞれ人間の譬えだとするとわかりやすいです。
    > ゆるい坂でそれぞれが押されたとして、円錐と円柱は転がっていくけれど四角柱は容易には転がってはいきません。
    > それはそれぞれの人間の自然本性が転がりやすいか転がりにくいかにより違ってくるのだ、ということだと思います。
    >
    > そして、円錐と円柱のように「押される」と「転がる」、四角柱のように「押される」けれど「転がらない」はそれぞれに宿命づけられていて、それはそれぞれの持つ自然本性によるのだ。
    >
    > つまり、各人の「選択」もその各人の自然本性由縁のものとして宿命にセットされている、そして、各人の宿命というのも宇宙の摂理から起きてきている。
    > 自分で選択していると見えても宿命に従っているのだ、ということ。
    >
    >
    > >>「もし病気から快復するのが君の宿命なら、医者を呼んでも呼ばなくても、君は回復するだろう。だがもし回復しないのが君の宿命なら、医者を呼んでも呼ばなくても君は回復しないだろう。
    > >>しかるに君の宿命は回復するかしないかのどちらかである。
    > >>したがって、君が医者を呼ぶのは無駄である。」
    > >>===p95より
    > という質問に対して、
    >
    > >>===
    > >>私たちが医者のおかげで回復するということと、私たちが医者を呼ぶことは「一緒に宿命づけられている」と述べた。
    > >>===p95より
    > と答えたというのは、
    >
    > その人にとって、「医者を呼んだので回復した」がセットで宿命づけられていた、と言いたかったようです。
    > その人にとってはその場合にそれ以外の宿命はなかった、と。


    私が以前にしていたこの部分の解釈、やはりおかしいのではないかと感じていたのを訂正します。

    > >>===
    > >>私たちが医者のおかげで回復するということと、私たちが医者を呼ぶことは「一緒に宿命づけられている」と述べた。
    > >>===p95より

    という部分。

    > その人にとって、「医者を呼んだので回復した」がセットで宿命づけられていた、と言いたかったようです。
    > その人にとってはその場合にそれ以外の宿命はなかった、と。

    と読んだのですが、それはどうも誤読で、「医者を呼んだので回復した」というのは、個人の話ではなく一般論として「医者を呼べば回復する」のが宿命なのだから、医者を呼ぶことは無駄ではないというクリュシッポスとしての反論、になる、が正しいようです。

    p96に、
    ===
    人間の行為は宿命の流れのうちに組み込まれているが、宿命はあらゆる行為を麻痺させるのではない。
    ===
    とあります。
    (この部分で言われていることが私にはどうもぴんと来なくて全体の意味を誤解したのもあります。)

    つまり。人間は宿命という括りに括られてはいるけれど、あらゆる人間の行為を縛り付けるものではない、と言いたいのでしょう。

    上の話で言えば、病気になったりケガをするのは人間にとって宿命だけれど、医者を呼ぶ呼ばないには選択の余地があり、そこでどういう選択をするかによって宿命の括りの範囲内で治療の効果は出たり出なかったり・・ということなのだと思います。
    最初から諦めていたのでは治るものも治らない、ってことですね。


    > 映画やドラマのストーリーがあらかじめ決められているように、各人のところでは自然本性としての宿命が働いている、ということなのでしょう。
    > 筋書きは絶対に変わらないドラマを演じている私たち、といったところでしょうか。

    ここ、間違った理解をしていました。
    筋書きは変わらないドラマを演じているのが私たち人間であるようにクリシュッポスは言っておらず、「宿命という括りの範囲内で人間は自己決定が可能だ」と言っていると思います。

    > そういえばエピクテトスも、
    > 「どういう配役を与えられるかは自分では決められない、各人はその役を精一杯していくだけだ」というようなことを語っていたのです。
    > しかしエピクテトスの場合は、どういう選択を都度にするかはその人に任されているとも語るので、ストーリーは変化しうる・・・完全な宿命論ではないと思います。

    クリュシッポスの言っていることとエピクテトスの言っていることにそういう意味で相違はないと思われます。


    > 私は、クリュシッポスもエピクテトスと同じように「選択」は自分の意志により都度に可能なのだと考えていたのだろう、と思っていました。
    > でも違うようです。

    というのが間違いで、クリシュッポスもエピクテトスと同じように「選択」は自分の意志により都度に可能なのだと考えていた、で正しいです。

    ストア派は宿命論だとされますが、すべては決定されているという決定論とは違いますね。

    p97に、「もしも私が、宿命によっていま私が病気になるように決定されていると知ったなら、そうなることへの衝動をもちさえしただろう」というクリュシッポスの言葉が出ていて、以前の投稿でもこれに少し触れていました。

    未来は決められていてその決められている未来が今という時にやってきて病気という現実にぶち当たるならそれを静かに受け入れる、という衝動をもちさえするだろう、という意味だと前回は思いました。
    それが美徳であるとして。
    しかしそれは生きることに対して受け身な印象も私は持ちました。

    しかし、クリュシッポスは未来が既に決定されているとは思ってはいないがゆえにの逆説的な言葉なのだろうと今は思いなおしました。

    ストア派は占いを信じていたということも前回書きました。
    既に決まっている未来にしたがうためのツールとして使用していたのだろうか、とも考えましたが、そうではなく、「そうなるかもしれない未来を知り場合によっては自分の選択により変えていく」ためのツールとして占いを用いていたのではないか、と今は考えています。

    現代の人々が占いを見てもらう際も、おそらくですが嫌な診断が出たらそれを回避しようとしますよね。
    それと同じことかもしれません。


    先代ストア派クリシュッポスと継承者エピクテトスとで、「宿命と人間の意志との関係性」について言ってる内容が違うのだな。。エピクテトスはその部分を改良したのだろうか、とも考えていましたが、そうではなく私の理解が至らなかっただけでした(;^_^A

    謎が解けてよかった!(遅すぎだけど)




引用返信/返信 削除キー/
■37487 / inTopicNo.30)  コロンブス
□投稿者/ akaimi -(2024/06/14(Fri) 13:15:30)
    2024/06/14(Fri) 15:06:14 編集(投稿者)


    出てくる偉人がコロンブス(近年は開拓者や冒険家ではなく侵略者として認識されている)でなかったらどうだったのだろう。
    類人猿に何かを教えたり使役する場面があることがまず問題視されるなら、コロンブスでなくてもやはり批判されたのかもしれない。

    ビデオが停止になる前に少し観たけれど、(個人的には)表現の難しい不快な何かを感じはした。
    (ちなみに私は猿回しも苦手。
    動植物は食べるけれど、動物を仕込んて笑わせるのが苦手という個人の我儘な理由です。)

    感覚は人それぞれだけれども、莫大な労力を使い世に出される前にコンセプトがどう見られるかをよく検討してみることも後のことを考えると大切な仕事なのだろうな。
    作る側の意図と違う意味を見る側は受け取る場合もあるし、それはそれで仕方ないことなのだから。

    規制の多い社会で作る側の方々もたいへんな部分も。
    それだけに企画段階でよく考慮して後の苦労を避けてほしいというのもあります。
引用返信/返信 削除キー/
■37482 / inTopicNo.31)  近代日本の戦争
□投稿者/ akaimi -(2024/06/13(Thu) 11:30:56)
    2024/06/13(Thu) 15:00:50 編集(投稿者)



    とりわけ太平洋戦争(第二次世界大戦)を、日本がアジア諸国へ侵略を進めた結果避けられなくなった反省すべき戦争という見方と、欧米によるアジアの植民地化から雄である日本が救ったいう見方もあるようです。
    どちらもある一面は捉えているのかもしれないです。

    利益を求めて他国に干渉するのはもう二度としないでというのは日本の国への願いです。
    (もうそんな体力がないのは誰もが知るところだとは思うけど。)

    しっぺ返しは必ず来るし、という意味でも日本にも得は結果としてなかったのだと思います。
    東アジアの国々に遺恨を残し関係をややこしくしてしまった。
    今日、ドラマを観てふと思ったことでした。
引用返信/返信 削除キー/
■37461 / inTopicNo.32)  Re[60]: 君主道徳と民度
□投稿者/ akaimi -(2024/06/08(Sat) 16:53:30)
    パニチェさん、こんにちは!
    レスありがとうございます。

    No37459に返信(パニチェさんの記事)

    > 立場上、ヤミ米に手を出すことなく餓死した山口良忠判事もそうですが。。。
    > 然るべき志を伴った命賭けの行為は決して批判したり否定されるものではないと思います。

    ほんとそうですね。
    ご家族もいて葛藤もおありだったと思います。
    それでも法を遵守することを自分には課されました。

    > でも最近よく思うのは、法令以前に倫理道徳やこれに根差した他者への思いやりやマナーがあることを一部のバカどもは分かっていないということです。
    >
    > 酒酔い運転や酒気帯び運転が厳罰化されなければ事故が減らなかったり、何でもかんでも法律や条例によって禁止しなければ愚行が横行したり情けないかぎりです。
    >
    > でも理想ばかり言っても仕方ないので、私はゴミやタバコのポイ捨て、自転車の目に余る運転等々、迷惑行為は厳罰化し警察が取り締まればいいと思っています。
    > バカは自分にふりかかる痛みを与えなければ治らないでしょう。

    いろいろなマナーを厳格にではなくとも一定は守る生活をするほうが自身にとっても快適なのではないのか、と思うのですが、目先の快や楽にとらわれてしまうばかりの人もいますね。

    > その一方で多くの善良な日本人はニーチェを知らなくても君主道徳に沿った言動をしていると思います。
    > 法令とか誰かに強要されるまでもなく自らの意志によって自分を律しています。
    >
    > それが他国にない日本の民度であって欲しい。

    資源の乏しい日本ですが、精神性が高い、自律心のある国民性が外国からも模範になるようであるといいですよね。
    私も自律しなければ!


引用返信/返信 削除キー/
■37459 / inTopicNo.33)  君主道徳と民度
□投稿者/ パニチェ -(2024/06/08(Sat) 09:53:04)
    おはようございます、akaimiさん。横レス失礼します。

    立場上、ヤミ米に手を出すことなく餓死した山口良忠判事もそうですが。。。
    然るべき志を伴った命賭けの行為は決して批判したり否定されるものではないと思います。

    でも最近よく思うのは、法令以前に倫理道徳やこれに根差した他者への思いやりやマナーがあることを一部のバカどもは分かっていないということです。

    酒酔い運転や酒気帯び運転が厳罰化されなければ事故が減らなかったり、何でもかんでも法律や条例によって禁止しなければ愚行が横行したり情けないかぎりです。

    でも理想ばかり言っても仕方ないので、私はゴミやタバコのポイ捨て、自転車の目に余る運転等々、迷惑行為は厳罰化し警察が取り締まればいいと思っています。
    バカは自分にふりかかる痛みを与えなければ治らないでしょう。

    その一方で多くの善良な日本人はニーチェを知らなくても君主道徳に沿った言動をしていると思います。
    法令とか誰かに強要されるまでもなく自らの意志によって自分を律しています。

    それが他国にない日本の民度であって欲しい。

引用返信/返信 削除キー/
■37454 / inTopicNo.34)  Re[58]: ヤミ市とヤミ米、法律
□投稿者/ akaimi -(2024/06/07(Fri) 12:49:14)
    2024/06/07(Fri) 12:59:35 編集(投稿者)

    >>職業倫理に忠実であろうとしてヤミ米を買わずに配給米だけでしのぎ、そのために栄養不足から亡くなられた判事の方もいらっしゃいますね。
    ドラマでもこの方をモデルにした配役があるようです。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E8%89%AF%E5%BF%A0


    山口良忠さんという佐賀出身の裁判官(判事)で、今日の分の放送でこの方をモデルとする配役の人の訃報を知り法曹界の人々がショックを受ける場面がありました。
    食糧管理法をもとにヤミ食糧を売買する人々を裁く仕事に就いている自分がヤミ食糧を口にはできないという倫理観を貫き衰弱して亡くなられたようです。

    少し調べたところによると、大量の米をヤミで仕入れ利益をあげようとする人々は検挙され裁かれたけれど、どんどんと少なくなる配給品だけでは生きていけないという理由でヤミ食糧を購入する人々についてはおおよそ見逃されていたようです。
    数が多すぎて検挙できる数ではないというのもあったでしょうし、暗黙の了解といったところもあったのだと思います。
    そうでなければヤミ市はありえなかったでしょうし、形式的ともいえる形での摘発はあったのかもしれませんが見逃されていたのでしょう。


    米不足は太平洋戦争以前から顕著にあったようです。
    出生数増加による人口増で米はもともと不足していて、統治下にあった朝鮮から米を運び入れていたけれど、日中戦争の頃には燃料不足もあり運び入れができなくなっていたところに太平洋戦争が始まり耕作者・肥料不足などにより作付けができなくなり備蓄もどんどんと枯渇していったのですね。
    そこで食糧管理法により米を中心とする食糧の管理に政府が介入し、米を買い上げる制度ができたということです。

    米を政府が買い上げる制度は、米の消費量が減少し農家に減反政策が迫られるようになる時代まで続きました。
    日本は人口減少が続きますし戦後のような米不足にはならないとは思いますが、夏の高温が進めば安心ばかりもしていられないかもです。
    食糧自給率の低い日本は、世界的な異常気象による外国からの輸出減も見越す必要がありますね。

引用返信/返信 削除キー/
■37423 / inTopicNo.35)  ヤミ市とヤミ米、法律
□投稿者/ akaimi -(2024/06/03(Mon) 12:30:54)
    出征した夫を亡くし悲しみにくれるヒロインが、ヤミ市で白っぽいお酒(どぶろく?)と焼き鳥を買うのだけれど(鶏肉は以前にへこんでいる妻を励ますために二人だけで食べた思い出の食べ物)、いざ目の前にお店の人が出してくれると辛くなって食べられなくなり、そのまま置いて去ってしまった。
    それに気づいた女性店主が焼き鳥を新聞紙で包んで、ヒロインを追いかけて持って来てくれた。
    思い出の河原で新聞紙を開け焼き鳥を食べ、何気なく新聞に目を落とすとそこには新しい憲法が印刷されていて、法律の道から離れていたヒロインがまた法律を仕事としていこうと後押しをされる場面があった。(「虎に翼」より)

    ヤミ市というのは終戦後を舞台にしたドラマなどによく出てきます。
    ヤミというからには本当は違法だけれど必要に迫られての取引が行われていて、売っているものの価格も、そもそも仕入れ値も高い、高くても売れるなどの理由により吊り上げられていたようです。
    都会の人々が列車の窓からあふれんばかりに乗り込み、地方に野菜や米を買い出しに行く様子も取り上げられてきました。


    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E7%B3%A7%E7%AE%A1%E7%90%86%E6%B3%95#:~:text=%E9%A3%9F%E7%B3%A7%E7%AE%A1%E7%90%86%E6%B3%95%EF%BC%88%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%82%87%E3%81%86,%E6%97%A5%E3%81%AB%E5%BB%83%E6%AD%A2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%80%82


    食糧管理法という、太平洋戦争最中の1942年(昭和17年)に制定され1995年(平成7年)まで続いた法律により、食糧の生産・流通・消費に政府が介入する政策が取られていて、これはおそらく制定当初の目的としては戦地に多くの食糧を送る目的で導入された経緯もあるのかな、と推測しています。
    戦前戦後、政府が買い上げた米などの食糧を配給として人々に分配していたものの、それだけでは到底不足するし、配給もどんどんと少なくなり餓死してしまう人々も多かったそうです。
    貧困者はヤミの食糧を入手することも困難だったでしょうし、飢えに苦しみ亡くなられた方々が多数いらしたことを思うと辛いです。

    職業倫理に忠実であろうとしてヤミ米を買わずに配給米だけでしのぎ、そのために栄養不足から亡くなられた判事の方もいらっしゃいますね。
    ドラマでもこの方をモデルにした配役があるようです。

    次回もう少しこのあたり調べて書いてみようかなと思っています。

引用返信/返信 削除キー/
■37319 / inTopicNo.36)  Re[56]: 虎に翼
□投稿者/ akaimi -(2024/05/17(Fri) 21:14:31)
    2024/05/17(Fri) 21:16:00 編集(投稿者)

    田秋さんの虎に翼についてのご投稿を拝見しました。
    ありがとうございますm(_ _)m

    権力の一極集中化を避けるためにも法は大切なものですね。
    国を相手どる裁判で国民が勝訴するなんていうのは大昔にはありえないことでした。


引用返信/返信 削除キー/

<前の12件 | 次の12件>

トピック内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 >>
Mode/  Pass/

TOP HELP 新着記事 ツリー表示 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -