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No31693,32053,32302,32398,32507,32849,33016,33658, の記事


■32053 / )  超越論的分析論Y−2
□投稿者/ うましか -(2023/07/30(Sun) 17:29:26)
    2023/07/30(Sun) 17:30:05 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    カント沼の亀こと?うましかです(。´・ω・)?

    暑すぎていつも以上にアタマが働かず、沼に入るまえに甲羅干してます〜


    ( ノД`)シクシク…


    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて〔Von den reinen Verstandesbegriffen oder Kategorien〕

    ◆ 一般論理学〔Die allgemeine Logik〕は、既に何度も言ったように、認識の全ての内容を捨象して、どこからにせよ他所から表象が己に与えられることを期待するのであって、かくしてその表象はまず概念へと変ぜられるが、このことは分析的に〔analytisch〕行われる。
    他方、超越論的論理学は、ア・プリオリに提供された感性の多様なものを持っているのであって、この多様なものを超越論的感性論は、純粋悟性概念に素材を与えるために超越論的論理学に提供したが、この素材が無ければ超越論的論理学は全ての内容を欠き、従って完全に空虚となるに違いない。
    ところで、空間と時間は、ア・プリオリな純粋直観の多様なものを含むが、にもかかわらず私たちの心がその下でのみ諸対象についての表象を受け取り得るところの、私たちの心の受容性の諸条件に属しているのであり、従って、それらの諸条件はそれらの諸対象の概念をもいつでも触発しなければならない。
    しかしながら、私たちの思考の自発性は、この多様なものが、まず或る種の仕方で、見渡され〔durchgegangen〕、受容され〔aufgenommen〕、結合され〔verbunden〕、かくしてこのことから一つの認識が作られることを要求する。この働きを私は綜合〔Synthesis〕と名づける。

    --- No.31693 からの続き ---

    ◇ しかし、私が最も一般的な意味で綜合≠ニ理解しているのは、様々な諸表象を互いに加え合わせ、それらの多様性を一つの認識として包括する働きのことである。

    ◇そうした綜合が純粋≠ナあるのは、その多様なものが経験的に与えられているのではなく、ア・プリオリに与えられている(空間及び時間における多様なもののように)ときである。

    ◇私たちの諸表象の全ての分析に先立ってこれらの諸表象がまず与えられていなければならず、いかなる概念もその内容からみれば&ェ析的に発現することはあり得ない。

    ◇だが、多様なものの綜合が(この多様なものが経験的に与えられていようと、或いはア・プリオリに与えられていようと)、まず認識を産み出すのであって、この認識は、なるほど最初はまだ粗雑で混乱していることがあり得るし、それ故分析を必要としはするが、にもかかわらず、綜合こそ、本来その諸要素を収集して認識となし、統合して或る種の内容となす、そのものに他ならない。

    ◇ それ故、この綜合は、私たちが私たちの認識の最初の起源に関して判断しようとするとき、私たちが注目すべき第一のものである。


    † 原佑訳上巻、p.221参照。
    † その他に、中山元訳2、p.68、石川文康訳上巻、p.133を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053

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■32302 / )  超越論的分析論Y−3
□投稿者/ うましか -(2023/08/06(Sun) 10:15:51)
    2023/08/06(Sun) 10:16:42 編集(投稿者)

    pipitさん、おはようございます(/・ω・)/

    久しぶり?の日曜午前のカント沼浴

    既に暑い、、、(´;ω;`)ウッ…

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて

    ◆ しかし、私が最も一般的な意味で綜合≠ニ理解しているのは、様々な諸表象を互いに加え合わせ、それらの多様性を一つの認識として包括する働きのことである。
    そうした綜合が純粋≠ナあるのは、その多様なものが経験的に与えられているのではなく、ア・プリオリに与えられている(空間及び時間における多様なもののように)ときである。
    私たちの諸表象の全ての分析に先立ってこれらの諸表象がまず与えられていなければならず、いかなる概念もその内容からみれば&ェ析的に発現することはあり得ない。
    だが、多様なものの綜合が(この多様なものが経験的に与えられていようと、或いはア・プリオリに与えられていようと)、まず認識を産み出すのであって、この認識は、なるほど最初はまだ粗雑で混乱していることがあり得るし、それ故分析を必要としはするが、にもかかわらず、綜合こそ、本来その諸要素を収集して認識となし、統合して或る種の内容となす、そのものに他ならない。
    それ故、この綜合は、私たちが私たちの認識の最初の起源に関して判断しようとするとき、私たちが注目すべき第一のものである。

    --- No.32053 からの続き ---

    ◇ 私たちが後でみるであろうように、綜合一般は構想力の単なる作用であり、〔構想力は〕魂の、たとえ不可欠であっても、盲目的な機能の単なる作用であって、この機能を欠けば、私たちはどこにおいても、どんな認識をも決して持つことはできないであろうが、しかし、私たちがこの機能を意識するだけでさえ稀である。

    ◇ しかしながら、この綜合を概念へと≠烽スらすのは、悟性に帰属する機能であって、このことによって悟性は私たちにはじめて本来の意味での認識を提供するのである。


    † 原佑訳上巻、p.221〜p.222参照。
    † その他に、中山元訳2、p.69、石川文康訳上巻、p.133〜p.134を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053,32302

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■32398 / )  超越論的分析論Y−4
□投稿者/ うましか -(2023/08/11(Fri) 01:19:54)
    2023/08/11(Fri) 01:22:15 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    No.32320 (pipitさん)

    >この私の認識にも構想力の綜合が機能してるなと思いました。

    私も、自らの内でカント先輩の描く事態が生じているのかな(。´・ω・)?と探り探り読み進めています。

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて

    ◆ 私たちが後でみるであろうように、綜合一般は構想力の単なる作用であり、〔構想力は〕魂の、たとえ不可欠であっても、盲目的な機能の単なる作用であって、この機能を欠けば、私たちはどこにおいても、どんな認識をも決して持つことはできないであろうが、しかし、私たちがこの機能を意識するだけでさえ稀である。しかしながら、この綜合を概念へと≠烽スらすのは、悟性に帰属する機能であって、このことによって悟性は私たちにはじめて本来の意味での認識を提供するのである。

    --- No.32302 からの続き ---

    ◇ ところで、一般的に表象された純粋な綜合≠ヘ純粋悟性概念を与える。

    ◇ しかし、私が純粋な綜合として理解するのは、ア・プリオリで綜合的な統一という根拠に基づくような綜合である。

    ◇ 例えば、私たちが行う計算は(とりわけこれは比較的大きな数において著しいが)、概念に従う綜合≠ナある。というのも、この綜合は、統一の或る共通する根拠(例えば十進法)に従って行われるからである。

    ◇ それ故、綜合という概念の下では、多様なものの綜合における統一が必然となる。

    ◇ 分析的には、様々な諸表象は一つの概念の下に≠烽スらされる(これは、一般論理学の仕事である)。しかし、諸表象ではなく、諸表象の純粋な綜合≠概念へと≠烽スらすことは、超越論的論理学が教える。

    ◇ あらゆる対象をア・プリオリに認識するために、私たちは与えられていなければならない第一のものは、純粋な直観の多様なもの≠ナある。

    ◇ 構想力によるこの多様なものの綜合≠ェ第二のものであるが、しかし、これはまだいかなる認識も与えない。

    ◇ この純粋な綜合に統一≠与え、もっぱらこの必然的で綜合的な統一という表象を本質とする諸概念が、当面の対象を認識するための第三のものを成すのであって、それらの諸概念は悟性に基づいている。


    † 原佑訳上巻、p.222〜p.223参照。
    † その他に、中山元訳2、p.69〜p.71、石川文康訳上巻、p.134を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−4 No.32398
    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053,32302,32398

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■32507 / )  超越論的分析論Y−5
□投稿者/ うましか -(2023/08/16(Wed) 23:04:51)
    2023/08/16(Wed) 23:05:38 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて

    ◆ ところで、一般的に表象された純粋な綜合≠ヘ純粋悟性概念を与える。しかし、私が純粋な綜合として理解するのは、ア・プリオリで綜合的な統一という根拠に基づくような綜合である。例えば、私たちが行う計算は(とりわけこれは比較的大きな数において著しいが)、概念に従う綜合≠ナある。というのも、この綜合は、統一の或る共通する根拠(例えば十進法)に従って行われるからである。それ故、綜合という概念の下では、多様なものの綜合における統一が必然となる。

    ◆ 分析的には、様々な諸表象は一つの概念の下に≠烽スらされる(これは、一般論理学の仕事である)。しかし、諸表象ではなく、諸表象の純粋な綜合≠概念へと≠烽スらすことは、超越論的論理学が教える。あらゆる対象をア・プリオリに認識するために、私たちに与えられていなければならない第一のものは、純粋な直観の多様なもの≠ナある。構想力によるこの多様なものの綜合≠ェ第二のものであるが、しかし、これはまだいかなる認識も与えない。この純粋な綜合に統一≠与え、もっぱらこの必然的で綜合的な統一という表象を本質とする諸概念が、当面の対象を認識するための第三のものを成すのであって、それらの諸概念は悟性に基づいている。

    --- No.32398 からの続き ---

    ◇ 一つの判断における@l々な諸表象に統一を与えるこの同じ機能が、一つの直観における@l々な諸表象の単なる綜合にも統一を与えるが、この機能は、一般的に表現すれば、純粋悟性概念と呼ばれる。

    ◇ それ故、同一の悟性が、しかも、その悟性が概念において、分析的な統一を介し判断の論理的な形式を、それ〔悟性〕によって成就したのとまさに同じ働きを通じて、直観一般における多様なものの綜合的な統一を介し己の諸表象の内へと超越論的な内容をもたらすのであり、そのために、これらの諸表象は純粋悟性概念と呼ばれ、この純粋悟性概念はア・プリオリに客観に関わるのであるが、これは一般論理学の成し得ないことである。

     ※1 「悟性」の二つの機能(同じ操作において二つのこと@Aを同時に実現)
    @ 概念において、分析的に統一することで判断の論理的形式を成立させる
    A 直観一般において、多様なものを綜合的に統一することで、悟性に与えられた像や観念に超越論的な内容を与える 〔中山元訳2、p.71参照〕


    † 原佑訳上巻、p.223参照。
    † その他に、中山元訳2、p.71、石川文康訳上巻、p.134〜p.135を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−4 No.32398、Y−5 No.32507
    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053,32302,32398,32507

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■32849 / )  超越論的分析論Y−6
□投稿者/ うましか -(2023/09/03(Sun) 22:06:59)
    2023/09/04(Mon) 20:03:09 編集(投稿者)
    2023/09/03(Sun) 22:09:03 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー(・∀・)

    まだまだ日中は暑い(´;ω;`)ウゥゥ

    でも夜は秋らしく虫がよく鳴くようになってきましたねー

    さて今年は読書の秋、、、にできるだろうか(´-`).。oO

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて

    ◆一つの判断における@l々な諸表象に統一を与えるこの同じ機能が、一つの直観における@l々な諸表象の単なる綜合にも統一を与えるが、この機能は、一般的に表現すれば、純粋悟性概念と呼ばれる。
    それ故、同一の悟性が、しかも、その悟性が概念において、分析的な統一を介し判断の論理的な形式を、それ〔悟性〕によって成就したのとまさに同じ働きを通じて、直観一般における多様なものの綜合的な統一を介し己の諸表象の内へと超越論的な内容をもたらすのであり、そのために、これらの諸表象は純粋悟性概念と呼ばれ、この純粋悟性概念はア・プリオリに客観に関わるのであるが、これは一般論理学の成し得ないことである。

    --- No.32507からの続き ---

    ◇ このように、直観一般の諸対象とア・プリオリに関わる純粋悟性概念が、先の判断表〔*1〕のうちで全ての可能的な判断における論理的機能が数えあげられたのと、まさに同じだけ生ずることになる。

    *1 No.30542 を参照

    ◇ なぜなら、悟性は前述の諸機能によって完全に尽くされており、悟性の能力もそれによって全面的に測られているからである。

    ◇ 私たちはこれらの諸概念を、アリストテレスにならってカテゴリー≠ニ名付けようと思うが、それは、私たちの意図が、たとえその遂行においてはアリストテレスの意図とは甚だしく異っているにせよ、元をただせば、彼〔アリストテレス〕の意図と確かに同じものであるからである。

    ◇ カテゴリー表〔Tafel der Kategorien〕
    1 量〔Der Quantitaet:〕
    ・単一性〔Einheit〕
    ・数多性〔Vielheit〕
    ・全体性〔Allheit.〕

    2 質〔Der Qualitaet:〕
    ・実在性〔Realitaet〕
    ・否定性〔Negation〕
    ・制限性〔Limitation.〕

    3 関係〔Der Relation:〕
    ・内属〔der Inhaerenz〕≠ニ自体存在〔Subsistenz〕 (実体と偶有性 substantia et accidens)
    ・原因性〔der Kausalitaet〕≠ニ依存性〔Dependenz〕 (原因と結果〔Ursache und Wirkung〕)
    ・相互性〔der Gemeinschaft〕=@(能動的なものと受動的なものとの間の相互作用〔Wechselwirkung zwischen dem Handelnden und Leidenden〕)

    4 様相〔Der Modalitaet:〕
    ・可能性〔Moeglichkeit〕=|不可能性〔Unmoeglichkeit〕
    ・現存在〔Dasein〕=|非存在〔Nichtsein〕
    ・必然性〔Notwendigkeit〕=|偶然性〔Zufalligkeit〕

    ◇ さて、これは、綜合の全ての根源に純粋な諸概念を明示したものであり、そうした純粋概念を悟性は自分自身のうちにア・プリオリに含んでおり、このためだけからでも悟性は純粋な悟性である。

    ◇ つまり、悟性はこうした純粋概念によってのみ、直観の多様なものについて或るものを理解し得るのである。換言すれば、直観の〔対象である〕客観を思考し得るのである。


    † 原佑訳上巻、p.223〜p.224参照。
    † その他に、中山元訳2、p.72〜p.74、石川文康訳上巻、p.135〜p.137を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−4 No.32398、Y−5 No.32507、Y−6 No.32849
    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053,32302,32398,32507,32849

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■33016 / )  超越論的分析論Y−7
□投稿者/ うましか -(2023/09/11(Mon) 23:48:58)
    2023/09/12(Tue) 07:52:47 編集(投稿者)
    2023/09/11(Mon) 23:49:39 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    ここのところ、カント先輩も『実践理性批判』や『実用的見地における人間学』で語った、"Solipsismus"沼にはまっておりました〜(;´・ω・)

    いろいろとネット上の情報をひろって調べていましたが、『岩波哲学・思想事典』p.1671〜p.1672の「利己主義(egoism)」の解説(川本隆史による)で、ようやくちょっとスッキリしてきました〜(/・ω・)/

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて

    ◆このように、直観一般の諸対象とア・プリオリに関わる純粋悟性概念が、先の判断表〔*1〕のうちで全ての可能的な判断における論理的機能が数えあげられたのと、まさに同じだけ生ずることになる。
    なぜなら、悟性は前述の諸機能によって完全に尽くされており、悟性の能力もそれによって全面的に測られているからである。私たちはこれらの諸概念を、アリストテレスにならってカテゴリー≠ニ名付けようと思うが、それは、私たちの意図が、たとえその遂行においてはアリストテレスの意図とは甚だしく異なっているにせよ、元をただせば、彼〔アリストテレス〕の意図と確かに同じものであるからである。

    *1 判断表
    1 判断の量=kQuantitaet der Urteile.〕
    ・全称判断 〔Allgemeine〕 〔すべてのAはBである〕 
    ・特称判断 〔Besondere〕 〔あるAはBである〕
    ・単称判断 〔Einzelne〕  〔ある一つのAはBである〕

    2 〔判断の〕質=kQualitaet.〕
    ・肯定判断 〔Bejahende〕 〔AはBである〕
    ・否定判断 〔Verneinende〕 〔AはBでない〕
    ・無限判断 〔Unendliche〕 〔Aは非Bである〕

    3 〔判断の〕関係=kRelation.〕
    ・定言判断 〔Kategorische〕 〔AはBである〕
    ・仮言判断 〔Hypothetische〕 〔もしAがBなら、CはDである〕
    ・選言判断 〔Disjunktive〕 〔Aは、BであるかCであるかDであるかのいずれかである〕

    4 〔判断の〕様相=kModalitaet.〕
    ・蓋然的判断〔Problematische〕 〔AはBかもしれない〕
    ・実然的判断〔Assertorische〕 〔AはBである〕
    ・確然的判断〔Apodiktische〕 〔AはBでなくてはならない〕


    ◆ カテゴリー表〔Tafel der Kategorien〕
    1 量〔Der Quantitaet:〕
    ・単一性〔Einheit〕
    ・数多性〔Vielheit〕
    ・全体性〔Allheit.〕

    2 質〔Der Qualitaet:〕
    ・実在性〔Realitaet〕
    ・否定性〔Negation〕
    ・制限性〔Limitation.〕

    3 関係〔Der Relation:〕
    ・内属〔der Inhaerenz〕≠ニ自体存在〔Subsistenz〕 (実体と偶有性 substantia et accidens)
    ・原因性〔der Kausalitaet〕≠ニ依存性〔Dependenz〕 (原因と結果〔Ursache und Wirkung〕)
    ・相互性〔der Gemeinschaft〕=@(能動的なものと受動的なものとの間の相互作用〔Wechselwirkung zwischen dem Handelnden und Leidenden〕)

    4 様相〔Der Modalitaet:〕
    ・可能性〔Moeglichkeit〕=|不可能性〔Unmoeglichkeit〕
    ・現存在〔Dasein〕=|非存在〔Nichtsein〕
    ・必然性〔Notwendigkeit〕=|偶然性〔Zufalligkeit〕

    ◆さて、これは、綜合の全ての根源に純粋な諸概念を明示したものであり、そうした純粋概念を悟性は自分自身のうちにア・プリオリに含んでおり、このためだけからでも悟性は純粋な悟性である。つまり、悟性はこうした純粋概念によってのみ、直観の多様なものについて或るものを理解し得るのである。換言すれば、直観の〔対象である〕客観を思考し得るのである。

    --- No32849からの続き ---

    ◇ この〔カテゴリーの〕区分は、一つの共通的な原理、すなわち判断する能力(これは思考する能力と同じものである)に基づいて、体系的に作り出されており、行き当たりばったりに純粋な概念を運を天にまかせて探し出して成立したものではなく、

    ◇ そのような探し方による純粋な概念の完全な列挙については、人は決して確信を持ち得ないが、それというのも、その列挙が完全なものかどうかは帰納によって推論する他はなく、何故いったい悟性に内在しているのが、まさしくこれらの諸概念であって他の概念でないのかは、帰納によっては決して洞察されないということを考慮しないからである。

    ◇ こうした根本概念を探し出すことは、アリストテレス≠フような明敏な人にふさわしい計画であった。しかし、彼はいかなる原理も持っていなかったので、そうした根本概念を行き当たりばったりにかき集めて、それらをはじめ10個探し出し、それをカテゴリー〔Kategorien〕 (賓辞〔Praedikamente〕)と名付けた。その後、アリストテレスは〔そうした根本概念を〕さらに5個発見したと信じ、それらを後賓辞〔Postpraedikamente〕と呼び付け加えた。

    ◇ しかしながら、アリストテレスの表は依然として欠陥を残したままであった。その上、純粋感性のいくつかの様態modi、(時間quando、場所ubi、位置situs、同じく前時prius、同時simul)、また一つの経験的な様態(運動motus)も、またそのうちには見いだされるが、これらは悟性のこの系図の内には全く見出されてはならないものであり、或いはまた、いくつかの派生的な概念(能動actio、受動passio)もまた、根源的な概念のうちにいっしょに数え入れられているとともに、根源的な概念のいくつかは全面的に欠けているのである。


    † 原佑訳上巻、p.224〜p.225参照。
    † その他に、中山元訳2、p.74〜p.75、石川文康訳上巻、p.137を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−7 No.33016
    Y−4 No.32398、Y−5 No.32507、Y−6 No.32849
    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053,32302,32398,32507,32849,33016

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■33658 / )  超越論的分析論Y−8
□投稿者/ うましか -(2023/10/01(Sun) 22:26:35)
    2023/10/01(Sun) 22:27:25 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    やっぱカント先輩って変●だなーとしみじみおもいます。

    ナニをくどくど言ってるのか全然わからない( ノД`)シクシク…

    永井均もわからないけど、永井のくどさを変●の所業とは感じない

    この違いはいったいなんなのか。。。(。´・ω・)?謎沼

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学
    第一部 超越論的分析論
    第一篇 概念の分析論
    第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて

    □全ての純粋悟性概念を発見する超越論的な手引き
    第三節 (第十項) 純粋悟性概念またはカテゴリーについて

    ■ 判 断 表 ■

    1 判断の量=kQuantitaet der Urteile.〕
    ・全称判断 〔Allgemeine〕 〔すべてのAはBである〕 
    ・特称判断 〔Besondere〕 〔あるAはBである〕
    ・単称判断 〔Einzelne〕  〔ある一つのAはBである〕

    2 〔判断の〕質=kQualitaet.〕
    ・肯定判断 〔Bejahende〕 〔AはBである〕
    ・否定判断 〔Verneinende〕 〔AはBでない〕
    ・無限判断 〔Unendliche〕 〔Aは非Bである〕

    3 〔判断の〕関係=kRelation.〕
    ・定言判断 〔Kategorische〕 〔AはBである〕
    ・仮言判断 〔Hypothetische〕 〔もしAがBなら、CはDである〕
    ・選言判断 〔Disjunktive〕 〔Aは、BであるかCであるかDであるかのいずれかである〕

    4 〔判断の〕様相=kModalitaet.〕
    ・蓋然的判断〔Problematische〕 〔AはBかもしれない〕
    ・実然的判断〔Assertorische〕 〔AはBである〕
    ・確然的判断〔Apodiktische〕 〔AはBでなくてはならない〕

    ■ カテゴリー表 ■

    1 量〔Der Quantitaet:〕
    ・単一性〔Einheit〕
    ・数多性〔Vielheit〕
    ・全体性〔Allheit.〕

    2 質〔Der Qualitaet:〕
    ・実在性〔Realitaet〕
    ・否定性〔Negation〕
    ・制限性〔Limitation.〕

    3 関係〔Der Relation:〕
    ・内属〔der Inhaerenz〕≠ニ自体存在〔Subsistenz〕 (実体と偶有性 substantia et accidens)
    ・原因性〔der Kausalitaet〕≠ニ依存性〔Dependenz〕 (原因と結果〔Ursache und Wirkung〕)
    ・相互性〔der Gemeinschaft〕=@(能動的なものと受動的なものとの間の相互作用〔Wechselwirkung zwischen dem Handelnden und Leidenden〕)

    4 様相〔Der Modalitaet:〕
    ・可能性〔Moeglichkeit〕=|不可能性〔Unmoeglichkeit〕
    ・現存在〔Dasein〕=|非存在〔Nichtsein〕
    ・必然性〔Notwendigkeit〕=|偶然性〔Zufalligkeit〕

    ◆ さて、これ〔カテゴリー〕は、綜合の全ての根源に純粋な諸概念を明示したものであり、そうした純粋な概念を悟性は自分自身のうちにア・プリオリに含んでおり、このためだけからでも悟性は純粋な悟性である。つまり、悟性はこうした純粋な概念によってのみ、直観の多様なものについて或るものを理解し得るのである。換言すれば、直観の〔対象である〕客観を思考し得るのである。
    この〔カテゴリーの〕区分は、一つの共通的な原理、すなわち判断する能力(これは思考する能力と同じものである)に基づいて、体系的に作り出されており、行き当たりばったりに純粋な概念を運を天にまかせて探し出して成立したものではなく、そのような探し方による純粋な概念の完全な列挙については、人は決して確信を持ち得ない。というのも、その列挙が完全なものかどうかは帰納によって推論する他はなく、何故悟性に内在するのが、まさしくこれらの諸概念であって他の概念でないのかは、帰納によっては決して洞察されないということを考慮しないからである。
    こうした根本概念を探し出すことは、アリストテレス≠フような明敏な人にふさわしい計画であった。しかし、彼はいかなる原理も持っていなかったので、そうした根本概念を行き当たりばったりにかき集めて、それらをはじめ10個探し出し、それをカテゴリー〔Kategorien〕 (賓辞〔Praedikamente〕)と名付けた。その後、アリストテレスは〔そうした根本概念を〕さらに5個発見したと信じ、それらを後賓辞〔Postpraedikamente〕と呼び付け加えた。
    しかしながら、アリストテレスの表は依然として欠陥を残したままであった。その上、純粋感性のいくつかの様態modi、(時間quando、場所ubi、位置situs、同じく前時prius、同時simul)、また一つの経験的な様態(運動motus)も、またそのうちには見いだされるが、これらは悟性のこの系図の内には全く見出されてはならないものであり、或いはまた、いくつかの派生的な概念(能動actio、受動passio)もまた、根源的な概念のうちにいっしょに数え入れられているとともに、根源的な概念のいくつかは全面的に欠けているのである。

    --- No. 32849,33016からの続き ---

    ◆ それ故、この根源的な概念のためになお注意しておくべきことがある。
    カテゴリーは、純粋悟性の真の基幹概念≠ニして、己の同じく純粋な派生的な概念≠も持っている。そうした派生的な概念は、超越論的哲学の完璧な体系においては断じて見落とされることはできないが、しかし私は、ここではもっぱら批判を試みているのであるから、そうした派生的な概念に関しては単に言及することで満足してよいであろう。

    ◇ こうした純粋ではあるが派生的な悟性概念を、純粋悟性の準賓辞(賓辞に対して)と名付けることを許されたい。


    † 原佑訳上巻、p.226参照。
    † その他に、中山元訳2、p.76、石川文康訳上巻、p.138を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Y−7 No.33016、Y−8 No.33658
    Y−4 No.32398、Y−5 No.32507、Y−6 No.32849
    Y−1 No.31693、Y−2 No.32053、Y−3 No.32302
    X−4 No.30943、X−5 No.31146、X−6 No.31639
    X−1 No.30542、X−2 No.30550、X−3 No.30874
    W−1 No.30139、W−2 No.30154、W−3 No.30529
    V−1 No.29992、V−2 No.30063
    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.29992,30063
    第一節 No.30139,30154,30529
    第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639
    第三節 No.31693,32053,32302,32398,32507,32849,33016,33658

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