■15481 / inTopicNo.84) |
うましか沼日記
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□投稿者/ うましか -(2021/08/08(Sun) 14:17:21)
| 2021/08/08(Sun) 17:42:43 編集(投稿者)
pipitさん、こんにちはー おじゃまします。
暑いですねー はやく秋がきてくれないかなー
いやーその前にやっぱり新型コロナの終息ですね(´・_・`)
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>◇「すべての物体は拡がりをもつ〔All Koerper sind ausgedehnt〕」と私が言えば〔sage〕、これは一つの分析的判断である。なぜなら私は、拡がりをこの概念と結びついているものとして私が見いだすために、物体という言葉〔Wort〕と結合している概念から出てゆく必要はなく、物体という概念を分析しさえすれば、換言すれば、私がいつでもこの概念において思考している多様なものを意識しさえすれば、拡がりという述語はそのうちに見いだされるからである。これに反して「すべての物体は重さをもつ〔All Koerper sind schwer〕」と私が言えば、この述語は、私が物体一般のたんなる概念において思考しているものとはまったく別の或るものである。それゆえそうした述語を付加することが綜合的判断を与えるのである。
>◇私は物体という概念を、すべてこの概念において思考されるところの、拡がり〔Ausdehnung〕、不可入性〔Undurchdringlichkeit〕、形態〔Gestalt〕などという諸徴表によって、あらかじめ分析的に認識することができる。ところが、私が私の認識を拡張してみると、私が物体というこの概念をそこから引きだした経験を振りかえって見ることによって、私には前記の諸徴表と重さもまたいつでも結びついていることがわかる。
→No.15340, No.15341, No.15366 参照
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>物体一般について何かしらの判断を言述する場合、私たちは、物体とはいかなるものかという物体についての概念の−うちに−、"拡がり"、"重さ"といった性質が含まれるか否かを何を根拠に考え、区別しているのかな?(;´・ω・) →No.15341
>物体の諸性質についての区別は、カントが学んできた知的背景に元ネタがあるのかもしれませんね。テキトーです。 → No.15405
元ネタとしては、さしあたり、デカルト、ロック(「一次性質」)あたりから調べていけばよいのかな(;´・ω・)?
https://nagoya.repo.nii.ac.jp/records/28670#.YQ9k6fJxfIU
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◎追記
「不可入性 」については、岩波哲学事典,p.1366に「不可侵入性impenetrability」として解説(田村均による)がありました。(※ロックの「固性」「固体性」solidity に相当)
>一つの物体が、ある空間的広がりを占拠するとき、その物体を押し退けることなしに、その空間に、他の物体が侵入することはできない、という性質。<不可入性>とも言う。<
>このように、不可侵入性は、個々の物体の自己同一性を成り立たせている。この性質を物体の本質と考えて重視したのはロックである。物体(物質)は不可侵入性を持つが、空虚な空間(真空)はこれを持たない。ここに、物質を三次元空間そのものと考えるデカルトとの立場の相違がある。<
(-ω-;)ウーン
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