■11812 / inTopicNo.73) |
Re[9]: 遺伝子決定論と自由意志
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□投稿者/ rest -(2021/04/10(Sat) 23:17:59)
| 2021/04/10(Sat) 23:36:15 編集(投稿者)
■No11700に返信(restさんの記事) > 遺伝子決定論と自由意志の関係について論じているのが > > https://www2.med.osaka-u.ac.jp/eth/OJ_files/OJ1-1/shimoda1.html > > ttp://www.meijigakuin.ac.jp/~katos/katos_2007_Idenshi_Ketteiron > > 4つの塩基(A:アデニン、T:チミン、G:グアニン、C:シトシン、という4種類)の文字配列が30億もあり、そのうちの70%が非遺伝子であり、30%が遺伝子。22000個の遺伝子があり、30%のうち3%がコード遺伝子、27%が非コード遺伝子。コードとは塩基配列をたんぱく質を構成するアミノ酸に変換するのに対応した暗号。DNAはRNAを橋渡しとして10万種類のたんぱく質をつくる。それが私たちの身体のすべての働きを担っている。 > カント的にいえば欲望の器官を規定する遺伝子の決定に対して、我慢することを通して遺伝子のままにならないという選択肢をつくりだすことによって選択の自由を得ることができる。第三アンチノミーにおける決定論的自然因果性の克服こそが自由意志の証明になる。こういう展開があってもいいのではないか。
DNAとRNAの違いについて補足。文字配列がDNAの場合AGCTだがRNAの場合はAGCUとなり,T:チミンがU:ウラシルへと変わる。RNAはDNAから転写される。RNAは一本鎖だがDNAは二重らせん。DNAはまたはしご状でありはしごには2文字の塩基がつらなり、遺伝情報の最小単位コドンはことにRNAにおいて4つの塩基AUCGのうちの3つの組み合わせ、4の3乗つまり64通りのコドンが存在する。このコドンは20種類のアミノ酸を指定できる。このアミノ酸の組み合わさったたんぱく質で生物の体はできている。 DNAは連鎖の2位が水素Hであり、RNAは連鎖の2位が水酸基OHでありOHはHより大きすぎて柔軟に回転しない(進化しない)。Hだと柔軟に動くので相同組み換え(進化)が可能。ウイルスなどRNAを基盤とする原始的生命はほとんど進化せず、DNAを基盤とする高等真核生命が進化してきた。 ヒトはDNAがほぼ共通しており、わずかに0.1%程度の違いがあるのみであり、0.1%の違いが姿形、性格、体質など個人差となって、1人ひとり異なる個性を生み出している。
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