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■24101  超越論的感性論 第七項:[−5
□投稿者/ うましか -(2022/06/22(Wed) 22:53:27)
    2022/06/22(Wed) 22:56:06 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    ここのところ蒸し暑いですね(´;ω;`)ウッ…

    私の周囲は具合のわるい人が続出です、

    pipitさん、お互い体調くずさないように気をつけましょうね〜


    *******

    T 超越論的原理論
    第一部門 超越論的感性論

    第二節 時間について
     第七項 解明

    ◇彼らがこれら両者〔空間と時間〕を内属的なものとして想定する第二の立場(これは幾人かの形而上学的自然論者が採る立場である)を採り、空間と時間とを、経験から抽象された、もっともこの抽象のために混乱して表象されたところの、諸現象の諸関係(並存的ないしは継続的)とみなすなら、彼らは現実的な諸物(例えば空間の内にある)に関するア・プリオリな数学上の諸学説に、その妥当性を、少なくとも確然的な確実性を拒否せざるを得なくなる。〔というのも〕それは、この確然的な確実性はア・ポステリオリには全然生ずることなく、だから空間と時間というア・プリオリな概念は、これらの人々の私見によれば、単に構想力〔Einbildungskaraft〕の作り物になるわけであって、このもの〔構想力〕の源泉は、実際は経験に求められざるを得ず、この経験の抽象された諸関係に基づいて、構想〔Einbildung〕は、なるほどそれらの諸関係の一般的なものを含んではいるものの、自然がそれらの諸関係と結びつけておいた制限抜きでは生じ得ない或るものを作りあげてしまったからである。
    第一の立場を採る人々は、彼らが数学的な諸主張のために現象の分野を開放するというだけの有利さは持っている。これに反して彼らは、悟性がこの分野を越え出てゆこうとする時には、まさにこうした諸条件によって甚だしい困惑に陥る。
    第二の立場を採る人々は、なるほどこの最後の点に関しては、つまり、空間と時間という表象は、彼らが対象について、現象としてではなく、単に悟性との関係において、判断しようとする時、彼らに障害とならないという点に関しては、有利ではある。しかし、ア・プリオリな数学的認識の可能性については、(彼らにはア・プリオリな真の客観的に妥当する直観が欠けていることによって)その根拠を指示することできなければ、諸経験命題を数学的な諸主張と必然的に一致させることもできない。
    感性のこれらの二つの根源的な形式の真の性質に関する私たちの理論においては、こうした二つの難点は除去されている。

    --- No.23865 からの続き ---

    ◇最後に、超越論的感性論が、これら二つの要素、すなわち、空間と時間以上には何ものをも含まないということは、感性に属するその他全ての概念が、空間と時間という両要素を結合する運動の概念ですら、何か経験的なものを前提とするということから明瞭である。なぜなら、運動は何か運動するものについての知覚を前提とするからである。

    ◇しかし、それ自体そのものとして考察された空間のうちには、何一つとして運動するものは無い。だから運動するものは、経験を通じてのみ空間のうちに〔was im Raume nur durch Erfhrung〕′ゥ出される或るもの、従って一つの経験的与件とならざるを得ない。

    ◇同様に、超越論的感性論は、変化の概念を己のア・プリオリな与件の内に数えることはできない。なぜなら、時間自身は変化せず、変化するのは時間の内にある或るものだからである。それ故、そのためには何らかの現存在についての、だからその諸規定の継起についての知覚が、従って経験が、必要である〔*1〕

    *1 石川訳ではこうなる。「それゆえ、変化には何か物が現存するという知覚と、その現存するものの諸規定が継起するという知覚が、したがって経験が必要である。」


    † 原佑訳上巻、p.173参照。他に、石川文康訳上巻、p.95〜p.96、中山元訳1、p.115〜p.116を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳は参照しますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。


    *******

    [−4 No.23865、[−5 No.24101
    [−1 No.23091、[−2 No.23113、[−3 No.23247
    Z−4 No.22690、Z−5 No.23032
    Z−1 No.21262、Z−2 No.21969、Z−3 No.22067
    Y−1 No.20986
    X−4 No.20772
    X−1 No.20568、X−2 No.20578、X−3 No.20699
    W−10 No.20434
    W−7 No.19817、W−8 No.20105、W−9 No.20168
    W−4 No.19542、W−5 No.19668、W−6 No.19682
    W−1 No.18802、W−2 No.19157、W−3 No.19216
    V−7 No.18378、V−8 No.18764
    V−4 No.17945、V−5 No.18058、V−6 No.18323
    V−1 No.17515、V−2 No.17588、V−3 No.17841
    U−1 No.16741、U−2 No.16783
    T−1 No.16440、T−2 No.16454、T−3 No.16495

    *******

    第一項 No.16440,16454,16495,16741,16783
    第二項 No.17515,17588,17841,17945,18058,18323,18378,18764
    第三項 No.18802,19157,19216,19542,19668,19682,19817,20105,20168,20434
    第四項 No.20568,20578,20699,20772
    第五項 No.20986
    第六項 No.21262,21969,22067,22690,23032
    第七項 No.23091,23113,23247,23865,24101
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