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■20105  超越論的感性論 第三項:W−8
□投稿者/ うましか -(2021/12/25(Sat) 12:31:22)
    2021/12/25(Sat) 12:32:27 編集(投稿者)

    pipitさん、こんにちはー

    すこし時間ができたので、ひさしぶりの沼浴ですー(*‘∀‘)

    *******

    ◆{No.19817 「したがって…」からの続き}私たちが判断のこの制限を主語の概念に付加するなら、そのときにはその判断は無条件的に妥当する。「全ての諸物は空間において並存している〔Alle Dinge sind neben einander im Raum〕」という命題は、これらの諸物が私たちの感性的直観の対象と理解されるという制限〔Einschraenkung〕のもとでのみ妥当する。この場合、私たちがこの条件をその概念に付加して、「全ての諸物は、外的現象として、空間において並存している」と言うなら、この規則は普遍的に制限なしに妥当する。したがって私たちの論究が教えるのは、空間は、外的に対象として私たちにあらわれうる全てのもの関しては、実在性〔Realitaet〕(言いかえれば、客観的な妥当性)をもつが、同時に、空間は、理性によってそれ自体において考究されるときの、言いかえれば、私たちの感性の性質を顧慮することなしに扱われるときの諸物に関しては、観念性〔Idealitaet〕≠もつということである。それゆえ私たちは、空間の経験的な実在性〔empirische Realitaet〕(全ての可能的な外的経験〔aller moeglichen ausseren Erfahrung〕に関しての)を主張するが、もっとも、同時に、空間の超越論的な観念性〔transzendentale Idealitaet〕≠も、言いかえれば、私たちが全ての経験の可能性の条件を捨て去り、だから空間を諸物自体そのもの〔Dinge an sich selbst〕の根底にある或るものとして想定するやいなや、空間は何ものでもなくなるということをも、主張するのである。

    --- No.19817 からの続き---

    ◇しかしこの空間以外には、ア・プリオリに客観的と呼ばれ得るでもあろうような、主観的な、しかし何か外的なもの≠ニ連関づけられたいかなる他の表象もない。

     ※中山元訳1、p.91では、「外的なものにかかわる主観的な像[=表象]のうちで、アプリオリに客観的なものと主張できるのは、空間のほかには何もない。」と訳される。

    ◇{以下は第一版のみ →}だから、すべての外的現象のこの主観的条件はいかなる他の表象とも比較されえない。酒の美味は、その酒の客観的な諸規定の一つではなく、したがって現象とすらみなされた客観の諸規定の一つではなく、その酒を味わう主観がもつ感官の特殊な性質に属する。

    ◇物体の直観にはその諸性質が結びついているが、いろいろな色は物体のそうした諸性質ではなく、光によって或る仕方で触発される視覚の感官の変様でしかない。これに反して空間は、外的な諸客観の条件として、必然的にこれらの外的な諸客観の現象ないしは直観に属している。

    ◇味や色は、諸対象がそのものでのみ私たちにとって感官の客観となり得る必然的な条件では全然ない。それらは、特殊な有機的組織の偶然的に付加された結果としてのみ、現象として結合しているに過ぎない。

    ◇だからそれらは、いかなるア・プリオリな表象でもなく感覚に根拠付けられているのであり、しかもそのうえ美味は感覚の結果としての感情(快と不快の)にすら根拠付けられている。また誰一人としてア・プリオリには、色の表象をも、何らかの味の表象をも、もつことはできない。{以上は第一版のみ → 続く}



    † 原佑訳上巻、p.157〜p.158参照
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳は参照しますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    W−7 No.19817、W−8 No.20105
    W−4 No.19542、W−5 No.19668、W−6 No.19682
    W−1 No.18802、W−2 No.19157、W−3 No.19216
    V−7 No.18378、V−8 No.18764
    V−4 No.17945、V−5 No.18058、V−6 No.18323
    V−1 No.17515、V−2 No.17588、V−3 No.17841
    U−1 No.16741、U−2 No.16783
    T−1 No.16440、T−2 No.16454、T−3 No.16495

    *******

    第一項 No.16440,16454,16495,16741,16783
    第二項 No.17515,17588,17841,17945,18058,18323,18378,18764
    第三項 No.18802,19157,19216,19542,19668,19682,19817,20105
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