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■23032  超越論的感性論 第六項:Z−5
□投稿者/ うましか -(2022/05/02(Mon) 23:33:06)
    2022/05/02(Mon) 23:34:13 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    5月ですねー

    「エイプリルうましか」改め「うましかめぇ」にでもしようかなとおもったのですが、毎月変えるの?と面倒になったので、元のうましかに戻ります(・ω・)ノ


    *******

    T 超越論的原理論
    第一部門 超越論的感性論

    第二節 時間について
     第六項 これらの概念からの結論

    ◆もし私たちが、私たち自身を内的に直観し、この直観を介して全ての外的直観をも表象力の内でとらえる私たちの@l式を捨象し、したがって、諸対象を、それらがそれ自体そのもので存在するとおりのものだと解すれば、時間は何ものでもない。時間は現象に関して客観的な妥当性を持つに過ぎない。というのは、 現象というものが既に、私たちが私たちの諸感官の諸対象≠ニして想定する諸物に他ならないからである。しかし、私たちの直観の感性が、したがって私たちに特有であるような表象様式が捨象され、諸物一般≠ェ問題とされる場合には、時間は、もはや客観的ではなくなる。それゆえ、時間はもっぱら私たちの(人間的な)直観(私たちの直観はいつでも感性的である。言い換えれば、私たちが対象によって触発される限り、そうである。) の一つの主観的な条件であり、だからそれ自体では主観を離れては何ものでもない。それにもかからず、時間は、全ての現象に関しては、したがって経験において私たちに現れ得る全ての物に関しても、必然的な仕方で客観的である。私たちは、「全ての物は時間の内にある」とは言い得ない。というのは、諸物一般という概念を問題とする場合、諸物の直観のあらゆる様式が捨象されるが、しかしこの直観は、時間がそのもとでの対象の表象に属する本来の条件であるからである。ところで、この条件が物という概念に付加され、「全ての物は現象(感性的直観の対象)として時間の内にある」と言われるなら、この原則はその十分な客観的正当性とア・プリオリな普遍性をもつのである。

    ---  No.22690 からの続き ---

    ◇ したがって、私たちの主張が教えるのは、時間の経験的実在性≠ナあり、言い換えれば、いつかは私たちの感官に与えられるかもしれない、全ての対象に関する客観的な妥当性である。そして、私たちの直観はいつでも感性的であるから、経験においては、私たちには時間の条件のもとに属さない対象は決して与えられない。

    ◇ これに反して、私たちは時間に絶対的な実在性に対する全ての要求を否認する。というのも、つまり、それでは実在性は、私たちの感性的直観の形式を顧慮しなくても、端的に諸物に条件ないしは固有性として結びついていることになってしまうからである。諸物自体に帰属するそうした固有性は、私たちには感官を通じては決して与えられない。

    ◇ それゆえ、この点に時間の超越論的観念性≠ェあるのであって、この超越論的観念性に従えば、時間は、感性的直観の主観的な諸条件が捨象される時には全然何ものでもなく、諸対象自体そのものには(私たちの直観との諸対象の関係無しでは)基本的なものとしても、内属的なものとしても、帰せられることはできない。

    ◇ それでもこの観念性は、空間のそれと同様、感覚のすり替えと比較されてはならない。というのも、感覚のすり替えの際には、このすり替えに基づく諸述語がそこに内属している現象自身については、その現象が客観的実在性を持っていることが前提とされているのに、時間の超越論的観念性の場合には、そのような客観的実在性は、この実在性が単に経験的である限りの他は、言い換えれば、その対象自身を単に現象とみなす限りの他は、全面的に抜け落ちているからである。この点については、第一節の前述の注意〔*1〕を参照されたい。

     *1 第一節 空間について「前述の諸概念からの結論」参照。原佑訳上巻p.155〜


    † 原佑訳上巻、p.166〜p.167参照。他に、石川文康訳上巻、有福孝岳訳、宇都宮芳明監訳上巻も参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳は参照しますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******
    Z−4 No.22690、Z−5 No.23032
    Z−1 No.21262、Z−2 No.21969、Z−3 No.22067
    Y−1 No.20986
    X−4 No.20772
    X−1 No.20568、X−2 No.20578、X−3 No.20699
    W−10 No.20434
    W−7 No.19817、W−8 No.20105、W−9 No.20168
    W−4 No.19542、W−5 No.19668、W−6 No.19682
    W−1 No.18802、W−2 No.19157、W−3 No.19216
    V−7 No.18378、V−8 No.18764
    V−4 No.17945、V−5 No.18058、V−6 No.18323
    V−1 No.17515、V−2 No.17588、V−3 No.17841
    U−1 No.16741、U−2 No.16783
    T−1 No.16440、T−2 No.16454、T−3 No.16495

    *******

    第一項 No.16440,16454,16495,16741,16783
    第二項 No.17515,17588,17841,17945,18058,18323,18378,18764
    第三項 No.18802,19157,19216,19542,19668,19682,19817,20105,20168,20434
    第四項 No.20568,20578,20699,20772
    第五項 No.20986
    第六項 No.21262,21969,22067,22690,23032
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