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■22690  超越論的感性論 第六項:Z−4
□投稿者/ エイプリル うましか -(2022/04/20(Wed) 20:45:39)
    2022/04/20(Wed) 23:49:05 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    お久しぶりのカント沼浴です(/・ω・)/パシャパシャ


    *******

    T 超越論的原理論
    第一部門 超越論的感性論

    第二節 時間について
     第六項 これらの概念からの結論

    ◆ c) 時間は全ての現象一般のア・プリオリな形式的な条件である。 全ての外的直観の純粋形式としての空間は、ア・プリオリな条件として、外的な諸現象にのみ制限されている。それに対して、全ての表象は、それらが外的な諸物を対象として持つにしても、或いは持たないにしても、それ自体そのもので心の規定として内的状態に属するが、しかしこの内的状態は、内的直観の形式的な条件、つまり時間に属するので、時間は全ての現象一般のア・プリオリな条件であり、しかも内的現象(私たちの魂〔unserer Seelen〕)の直接的な条件であるが、まさにこのことによって間接的には外的現象の条件でもある。もし私が、「全ての外的現象は空間の内にあるので空間の諸関係にしたがってア・プリオリに規定されている」とア・プリオリに言い得るならば、私は内的感官の原理に基づいて全く一般的にこう言い得る。「全ての現象一般、すなわち感官の全ての対象は時間の内にあり、よって時間の諸関係の内に必然的に立っている」と。

    ---  No.22067 からの続き ---

    ◇ もし私たちが、私たち自身を内的に直観し、この直観を介して全ての外的直観をも表象力〔Vorstellungs-Kraft〕の内でとらえる私たちの@l式を捨象し〔abstrahieren〕、したがって、諸対象を、それらがそれ自体そのもので存在するとおりのものだと解すれば、時間は何ものでもない〔,so ist die Zeit nichts〕。

    ◇時間は現象に関して客観的な妥当性を持つに過ぎない。というのは、 現象というものが既に、私たちが私たちの諸感官の諸対象〔Gegenstaende unsrer Sinne〕≠ニして想定する諸物に他ならないからである。しかし、私たちの直観の感性〔der Sinnlichkeit unsrer Anschaung〕が、したがって私たちに特有であるような表象様式〔Vorstellunsart〕が捨象され、諸物一般〔Dingen ueberhaupt〕≠ェ問題とされる場合には、時間は、もはや客観的ではなくなる。

    ◇それゆえ、時間はもっぱら私たちの(人間的な)直観(私たちの直観はいつでも感性的である。言い換えれば、私たちが対象によって触発される限り、そうである。) の一つの主観的な条件〔*1〕であり、だからそれ自体では主観を離れては何ものでもない。それにもかからず、時間は、全ての現象に関しては、したがって経験において私たちに現れ得る全ての物に関しても、必然的な仕方で客観的である。

     *1 Bedingung 「制約」とする訳もある。

    ◇私たちは、「全ての物は時間の内にある〔: alle Dinge sind in der Zeit〕」とは言い得ない。というのは、諸物一般という概念を問題とする場合、諸物の直観のあらゆる様式が捨象されるが、しかしこの直観は、時間がそのもとでの対象の表象に属する本来の条件であるからである。

    ◇ところで、この条件が物という概念に付加され、「全ての物は現象(感性的直観の対象)として時間の内にある〔:alle Dinge, als Erscheinungen (Gegenstaende der sinnlichen Anschaung), sind in der Zeit〕」と言われるなら、この原則はその十分な客観的正当性〔seine gute objektive Richtigkeit〕とア・プリオリな普遍性〔Allgemeinheit a priori〕をもつのである。


    † 原佑訳上巻、p.165〜p.166参照。他に、石川文康訳上巻、有福孝岳訳も参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳は参照しますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    Z−1 No.21262、Z−2 No.21969、Z−3 No.22067、Z−4 No.22690
    Y−1 No.20986
    X−4 No.20772
    X−1 No.20568、X−2 No.20578、X−3 No.20699
    W−10 No.20434
    W−7 No.19817、W−8 No.20105、W−9 No.20168
    W−4 No.19542、W−5 No.19668、W−6 No.19682
    W−1 No.18802、W−2 No.19157、W−3 No.19216
    V−7 No.18378、V−8 No.18764
    V−4 No.17945、V−5 No.18058、V−6 No.18323
    V−1 No.17515、V−2 No.17588、V−3 No.17841
    U−1 No.16741、U−2 No.16783
    T−1 No.16440、T−2 No.16454、T−3 No.16495

    *******

    第一項 No.16440,16454,16495,16741,16783
    第二項 No.17515,17588,17841,17945,18058,18323,18378,18764
    第三項 No.18802,19157,19216,19542,19668,19682,19817,20105,20168,20434
    第四項 No.20568,20578,20699,20772
    第五項 No.20986
    第六項 No.21262,21969,22067,22690
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