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■33339 / inTopicNo.73)  客観的世界の構成
  
□投稿者/ knowingitself -(2023/09/21(Thu) 20:01:50)
    「バージョンII」190ページの最終段落から次のページまで、重要な記述だと思います。

    >すなわち、〈 〉から「 」を創る、構成する、という話です。

    以下、永井氏の発言が続く。

    それと、第四図がカテゴリー的に構成された客観であるとすることは、第四図を単なる迷妄や悪夢、脱出すべき牢獄とのみみなすようなペシミズムとはかなり違ってくる。第四図は科学などの近代文明を哲学的に根拠づける図式でもありますから。
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■33318 / inTopicNo.74)  Re[14]: knowing itselfさんへ
□投稿者/ knowingitself -(2023/09/21(Thu) 16:17:14)
    パナチェさん レスありがとうございます

    >> ただ、道徳や倫理、定言命令からは、唯一、物自体にいける。これは「実践理性批判」ですね。「仏教3・0」では三人とも第五図で慈悲を強調するのは、カント哲学の仏教バージョンのようなものかと。山下さんはとくに慈悲をメチャクチャ強調します。

    >道徳や倫理、定言命令からは、唯一、物自体にいけるというところを、もう少し詳しく教えて下さい

    前掲書では、228ページの1ページがまるごと全体、そのことの解説になっていますね。

    定言命令に従うというのは、質料的、感性的な素材に一切制約されず、純粋なる善意志の発動として実行されること、少しでも功利的な動機があったらもはや自由意志ではないので、現代人には無理ではないかと思うくらいですね。それでも、そういう道徳律が内なる心に確実にあること自体が、その回路だけが、叡智界という物自体に帰属しうることを示しているんだと。間違っているかもしれませんが、わたしの大雑把に理解しているところではこんな感じです。

    このように理解するなら、第五図では坐っている人の意志が本質的になると思います。内容的に同じ第四図が坐っている人のアタマに乗っかってるだけですね。その意志とは?主体的に坐禅するという意志か。これは禅宗からは普通にある解釈ですね。この意志を坐禅する意志ではなく、仏教的な慈悲に置き換えるのが山下さんでしょうか。

    以上は第四図や第五図をカント哲学的に捉えた場合ですが、もちろん永井哲学がそうだというわけではないのは当然ですね。
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■33256 / inTopicNo.75)  knowing itselfさんへ
□投稿者/ パニチェ -(2023/09/20(Wed) 21:31:55)
    こんばんは、knowing itselfさん。レスありがとうございます。

    No33206に返信(knowingitselfさんの記事)

    > わたしは難解なカント哲学を理解しているとは到底いえないので、むしろこの点に一家言ある人たちの意見を伺いたいくらいです。が、この図はカントの「純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」の相互関係を直観的につかみやすいと思ったのです。
    > 第四図と第五図は内容的に同じ図ですね?人間は物自体は認識できない、認識できるのは「現象」だけだと。坐禅のポーズのアタマの中の図を「現象」とするなら、それを超えるものはないんだと。

    そうですね。

    > ただ、道徳や倫理、定言命令からは、唯一、物自体にいける。これは「実践理性批判」ですね。「仏教3・0」では三人とも第五図で慈悲を強調するのは、カント哲学の仏教バージョンのようなものかと。山下さんはとくに慈悲をメチャクチャ強調します。

    道徳や倫理、定言命令からは、唯一、物自体にいけるというところを、もう少し詳しく教えて下さい。

    > 内山興正の自己漫画図とカント哲学を結びつける発想は、永井さんの書き物なしにはわたしには到底出てこない(笑)、読んでよかったと思いましたよ。

    私はあまりカントを読んでないので。。。その差かも^^;

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■31452 / inTopicNo.76)  knowing itselfさんへ
□投稿者/ パニチェ -(2023/07/02(Sun) 18:56:33)
    〈私〉に関して何か進展ありましたか?
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■30866 / inTopicNo.77)  Re[11]: 「私の哲学をアップデートする」
□投稿者/ エフニ -(2023/05/28(Sun) 20:04:08)
    上げ。
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■29695 / inTopicNo.78)  純粋理性批判を掘り崩す カントの誤診
□投稿者/ パニチェ -(2023/02/19(Sun) 08:21:38)
    おはようございます、knowing itselfさん。レスありがとうございます。

    No29683に返信(knowingitselfさんの記事)

    > アンチノミーといわれてみれば、永井哲学はすべてアンチノミーといえないこともないかな。
    > 「独在性の矛は」終盤でのカント的なアンチノミーとの関係についていえば、〈私〉に時間論や記憶の問題が絡んでくるので、難解になっていてよくわからないです。

    私が知るところのカントの時空間に関するアンチノミーは無限か有限かということですが、これがどう「独在性」と絡むのか私の頭ではよく分かりません。^^
    あと記憶の問題というのは具体的にはどのようなものでしょうか。もしよければ教えて下さい。

    > 永井さんは次の著作として、「純粋理性批判を掘り崩す カントの誤診」を予定されています。そこでカントのアンチノミーのさらに奥にあるアンチノミーを論じるのだと思います。ウェブ春秋の連載だったかな。

    そうなんですね。

    > 「青色本を掘り崩す ウィトゲンシュタインの誤診」という著書はわたしの手元にあって解読中ですが、今度はカントでそれをやろうとしているのでしょう。

    上記の書籍はどうも読み進めないんですねぇ〜。読んでは放置してます(笑)

    > ウィトゲンシュタインやカントの「誤診」といっても、もちろん、彼らは間違っている、オレの方が正しいとマウントを取っているのではなく、ウィトゲンシュタインやカントが哲学の素材として最高だという敬意の表現だと思います。

    それはそうなんでしょうね。
    ただ私はカントの時代においては哲学史に残る仕事をやり遂げたと思っているのですが、ある部分は現代脳科学の知見を(現代哲学は)大いに取り入れるべきだと思っています。

    > 永井さんは、ヘーゲルの弁証法はつまらないが、ウィトゲンシュタインは弁証法をやっている、それ以上に最高の弁証法はカントだと言っています。

    この辺はなんとも分からないです。^^

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■29683 / inTopicNo.79)  「純粋理性批判を掘り崩す カントの誤診」
□投稿者/ knowingitself -(2023/02/18(Sat) 16:06:22)
    パニチェさん

    >究極的なアンチノミーですか。

    アンチノミーといわれてみれば、永井哲学はすべてアンチノミーといえないこともないかな。

    「独在性の矛は」終盤でのカント的なアンチノミーとの関係についていえば、〈私〉に時間論や記憶の問題が絡んでくるので、難解になっていてよくわからないです。

    永井さんは次の著作として、「純粋理性批判を掘り崩す カントの誤診」を予定されています。そこでカントのアンチノミーのさらに奥にあるアンチノミーを論じるのだと思います。ウェブ春秋の連載だったかな。

    「青色本を掘り崩す ウィトゲンシュタインの誤診」という著書はわたしの手元にあって解読中ですが、今度はカントでそれをやろうとしているのでしょう。

    ウィトゲンシュタインやカントの「誤診」といっても、もちろん、彼らは間違っている、オレの方が正しいとマウントを取っているのではなく、ウィトゲンシュタインやカントが哲学の素材として最高だという敬意の表現だと思います。永井さんは、ヘーゲルの弁証法はつまらないが、ウィトゲンシュタインは弁証法をやっている、それ以上に最高の弁証法はカントだと言っています。
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■29623 / inTopicNo.80)  Re[12]: 永井哲学
□投稿者/ パニチェ -(2023/02/14(Tue) 20:26:16)
    こんばんは、knowing itselfさん。レスありがとうございます。
    knowing itselfさんのHNの意味が今回初めて分かりました。^^

    No29606に返信(knowingitselfさんの記事)
    >> 「哲学探究3 独在性の矛は超越論的構成の盾を貫きうるか」は読んでいません。どんな感じでしたか。
    > 哲学探究シリーズはこれが打ち止めのようです。カントの問題意識のさらに奥に探りを入れるようなことをやっているのかと思いました。
    > 永井さんによると、捉え方によっては60年以上も考えてきた「この問い」、もちろん例の永井哲学的な「問い」のことですが、「この問い」は恐ろしく奥が深いが、そのさらに奥があることを感じているらしいです。
    > 非常に難解でよくわかりませんが、これはカントの発見したアンチノミーとは別の、しかしこれこそが真に究極的なアンチノミーの存在に発見につながると永井さんは考えているようです。
    > この本の帯にも、「カントも発見しなかった究極的なアンチノミーの開始を告げるゴングが鳴る」と凄いことが書いてあります(笑)。
    > 時間をかけて読んでいきたいですね。

    読むか読むまいか迷うところです。
    ちょっと偉そうなことを言えばなんか最近の永井さんは〈私〉をこねくり回してる感じがするんですねぇ〜。
    新しい発見とか刺激が足りません。

    究極的なアンチノミーですか。
    今、ふっと思うのは「独我論(唯一無二の〈私〉だけが独在する)」と「全我論(全ては〈私〉であり〈私〉以外のものはない)」のアンチノミー。
    または〈私〉と〈〈私〉〉のアンチノミーとか。。。

    いつでもいいので、またknowing itselfさんなりの読解を教えて下さい。

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■29621 / inTopicNo.81)  「私の哲学をアップデートする」
□投稿者/ knowingitself -(2023/02/14(Tue) 18:43:52)
    >復刊ですが、「〈私〉の哲学を哲学する」永井均・入不二基義・上野修・青山拓央

    「私の哲学をアップデートする」が今年の一月後半か二月前半に出る予定です。上野さんの代わりに谷口さんが入ってあとは同じ執筆陣のようです。

    二つを較べながら読むのは大変そうですが、これは避けて通れないかな。
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■29606 / inTopicNo.82)  Re[11]: 永井哲学
□投稿者/ knowingitself -(2023/02/13(Mon) 18:47:51)
    パナチェさんレスありがとうございます。

    >「哲学探究3 独在性の矛は超越論的構成の盾を貫きうるか」は読んでいません。どんな感じでしたか。

    哲学探究シリーズはこれが打ち止めのようです。カントの問題意識のさらに奥に探りを入れるようなことをやっているのかと思いました。

    永井さんによると、捉え方によっては60年以上も考えてきた「この問い」、もちろん例の永井哲学的な「問い」のことですが、「この問い」は恐ろしく奥が深いが、そのさらに奥があることを感じているらしいです。

    非常に難解でよくわかりませんが、これはカントの発見したアンチノミーとは別の、しかしこれこそが真に究極的なアンチノミーの存在に発見につながると永井さんは考えているようです。

    この本の帯にも、「カントも発見しなかった究極的なアンチノミーの開始を告げるゴングが鳴る」と凄いことが書いてあります(笑)。

    時間をかけて読んでいきたいですね。
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■29545 / inTopicNo.83)  Re[10]: 永井哲学
□投稿者/ パニチェ -(2023/02/11(Sat) 16:50:33)
    こんにちは、knowing itselfさん。レスありがとうございます。

    No29543に返信(knowingitselfさんの記事)

    > 永井さんの新しい著書は、「哲学探究3 独在性の矛は超越論的構成の盾を貫きうるか」、

    「哲学探究1 存在と時間」と「哲学探究2 世界の独在論的存在構造」は読みましたが「哲学探究3 独在性の矛は超越論的構成の盾を貫きうるか」は読んでいません。どんな感じでしたか。

    > 「〈私〉をめぐる対決」森岡正博氏との共著、

    上記も読んでいません。

    > あとは復刊ですが、「〈私〉の哲学を哲学する」永井均・入不二基義・上野修・青山拓央

    これは2010年10月4日の第1刷刊行を読みました。

    > これらは読むのが大変ですね。最後のは現代日本の気鋭の哲学者たちとの共同作業で、難解ですね。

    確かに。^^

    > あとは、永井さんのTwitterを書籍化したのが三冊も出ています。
    > Twitter書籍化の方は未購入ですが書店で目を通しています。これは
    > まったく以外なことをたくさん知らされて面白いです。元がTwitter文なので読みやすいですね。

    そうなんですね。何かのきっかけや機会があれば読んでみようとは思います。
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■29544 / inTopicNo.84)  ハンドル名の意味
□投稿者/ knowingitself -(2023/02/11(Sat) 16:30:02)
    「死は存在しない」光文社新書は、科学や哲学の書ではなく、精神世界ものであることは確かでしょう。

    私はこの本は推しです。

    たとえば、p306にある下の文

    宇宙の歴史とは、宇宙の根源である量子真空が、「本来の自己」を、次第に知っていく過程に他ならない。

    これは私のハンドル名、knowingitselfに込められた意味に通底していると強く思った。
    私は田坂さんからの影響はまったくないのだが、時代のパラダイムは同じだから、薄々感じていることは似てくるのでしょう。

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