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■34799 / inTopicNo.61)  Re[25]: リヒテル
  
□投稿者/ 田秋 -(2023/10/29(Sun) 09:29:09)
    おはようございます、knowingitselfさん

    リヒテルの思い出は幾つかあります。
    姉がピアノをやってた関係からか、うちにリヒテル=カラヤンのチャイコフスキーのピアノコンチェルトのレコードがありよく聴いていました。演奏のことはよく覚えていませんが、ジャケットの裏にレコーディングの時リヒテルが「あと2回録音しよう」と言ったみたいなことが裏話的に書かれていたのを覚えています。

    次の思い出は高校生の時リヒテルが来日し、同級生3人で花束1つ買って共立講堂へ聴きに行った時のことです。これも演奏のことはよく覚えてないのですが、アンコールのあと、3人で花束持っていって、握手をしてもらいました。無茶苦茶手が大きかったのを覚えています。一緒に花束持って行った1人はピアノ科で結構体も大きいのですが
    「オレの手がすっぽり入った!」
    と驚いていました。
    オクターブを外へ外すと噂で聞いたことがあります。

    それからずっと後になって留学していたころ、リストアカデミーでリヒテルのリサイタルを聴きました。その時はメガネをしていて全部譜面を見て弾いていたので
    「ああ、何か暗譜で失敗したことがあったのかなあ」
    と思った記憶があります。
    今、ウィキペディアで調べるとアカデミーでリヒテルを聴いたのは彼が67〜8歳のころのことなので、まだそんなお爺さんではないのですが、こちらがまだ30になっていなかったからか、随分老けたなという印象がありました。

    リヒテルのどこが好きかというと、奇をてらったところが全くないところです。テクニックを見せびらかすこともないし、感情過多でもないし、非常に普通なところが素晴らしいと思います。

    ===
    話変わって、最近知った春祭の秘密です。秘密というか、ストラヴィンスキーが施したちょっとしたメッセージです。
    春祭の一番最後は生け贄の乙女の踊りです。
    https://www.youtube.com/watch?v=EkwqPJZe8ms&t=13s
    これはラトル=ロンドンシンフォニーの演奏、生け贄の踊りは30'06"からです。本当はそのあたりから聴くのがベストですが、秘密のメッセージは本当に一番最後の音なので面倒なら33'22"位から聴いてみて下さい。

    ご存じの様にこのように終わります。バレーだと乙女が1人で踊り、息絶え横たわったところを最後、全員で持ち上げて終わります。
    下のスコアは、その最後の部分で、右にコントラバスの譜面を拡大して載せています。コントラバスの譜面はヘ音記号で書かれていて、その一番最後の音を下から読むと、レ、ミ、ラ、レで、これを英語の音名に直すとD、E、A、D、「DEAD」となります。
    音を聴いていただけではまず気がつきません。しかし、ストラヴィンスキーが乙女の死をこのコントラバスの和音で意図的に表わそうとしたのはほぼ間違いありません。
1000×666 => 600×399

dead.jpg
/179KB
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■34787 / inTopicNo.62)  リヒテル
□投稿者/ knowingitself -(2023/10/28(Sat) 08:36:39)
    ピアノを弾いているのはリヒテルです。

    リヒテルはレパートリーが広大で、録音も膨大に残っています。ところがリヒテルによると、5つくらいの録音だけ残して、後は無くしてしまえれば、どんなにいいだろうと。リヒテルからみると自分の残した仕事は傷だらけで我慢がならないとでも言わんばかりでした。

    バッハの「平均律」は大家が競い合って録音を残していますが、リヒテルを残すかな。他にも素晴らしい演奏多数。リヒテル本人はほとんどが気に入らなかったのだろうか。

    リヒテルによると、最も完全な(だったかな?)作曲家はモーツァルトとストラビンスキー。

    リヒテルが一番好きな作曲家は、ワーグナーとドビュッシーとショパン。このうち誰が好きかはそのときによって変わるらしい。
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■33988 / inTopicNo.63)  ショスタコーヴィッチのビオラソナタ
□投稿者/ knowingitself -(2023/10/16(Mon) 18:56:18)
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■33928 / inTopicNo.64)  ショスタコーヴィッチのビオラソナタ
□投稿者/ 田秋 -(2023/10/14(Sat) 23:31:40)
    こんばんは、knowingitselfさん

    シンフォニー引用の件、全く知りませんでした。この曲は1978年の大学院の卒演の時、バルトークのビオラコンチェルトとのカップリングで弾きました。そもそもその頃、ショスタコーヴィチのシンフォニーで知っていたのは5番(革命)、7番(レニングラード)、9番、10番くらいだったと思います。

    言い訳1
    シンフォニー15曲が引用されているということが示されたのは2006年に発表された論文だそうなので・・・

    言い訳2
    あの当時、インターネットないし情報得るのはすごく大変。。。

    ===
    あの始まり方は衝撃的でした。あと印象に残ってるのは、2楽章の4度の重音スケール。難しかったなあ。今じゃ、絶対弾けない。。。
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■33909 / inTopicNo.65)  ショスタコーヴィッチのビオラソナタ
□投稿者/ knowingitself -(2023/10/14(Sat) 09:41:20)
    無人島に一枚とか一曲という問いは、本やレコードが貴重で嵩張る時代からのものだが、現代はCDボックスが片方の掌に乗っかってしまう。ハイドンの交響曲全集ボックスですら片手でもてる。

    誰かの交響曲全集1セットならどれにするか?というのも十分可能な問いでしょう。

    わたしなら、やはりベートーヴェンかな。

    ところで、ショスタコーヴィッチのビオラソナタには、彼の15の交響曲からの引用があるそうですね。
    無人島に誰かの交響曲全集ボックス1セットならショスタコーヴィッチという人も、いるでしょうね。
    一曲ならショスタコーヴィッチのビオラソナタという人もいるかもしれない。わたしといえば、そこまでショスタコーヴィッチ好きではない。
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■33908 / inTopicNo.66)  Re[20]: 無人島へ
□投稿者/ knowingitself -(2023/10/14(Sat) 09:07:17)
    田秋さん レスありがとうございます

    > >「無人島に持っていくバッハの曲を一つ」という難しい質問がされることがありますが、田秋さんなら何にしますか?
    >
    > これは1曲とは言えないとは思いますが、バッハという限定ならバイオリン無伴奏ソナタ&パルティータ6曲を1セットとして持って行かせて下さい。

    > これを1セットとする理由が無いわけではありません。ボクの同級生のバイオリンにバッハをライフワークとしている人がいます。その人は毎年、6曲全部を一晩の演奏会で弾く、という驚異的なことをしています。その人が言うには
    > 「私はバッハが書いた順番通り(1番のソナタ&パルティータ、2番のソナタ&パルティータ、3番のソナタ&パルティータ)に弾く。そうするとそこには『神の創造(神が世界をを作る)、人間の歴史、キリストの誕生、苦難、復活、この世に精霊が現れ、最後は天国』という物語がある。疲れるでしょう、という人もいるけれど、最後(3番のパルティータ)を弾く頃には幸せ一杯になって疲れを忘れる」
    > のだそうです。
    >
    > バッハ自身がそういう計画を持ってこれを書いたのかはわかりませんが、言われると確かにそういう流れを感じます。

    質問してよかった!回答ありがとうございます。こういう発想は普通は思いつきませんね。

    六曲それぞれが名曲で単独で聴かれることが多く、パルティータ2番のシャコンヌはそこだけでも演奏されます。無人島には「シャコンヌ」、人生で一つは「シャコンヌ」という人も時おり出会います。

    六曲を一曲としてまとめて聴く、それで初めて聴こえてくる、見えてくる、わかってくるという深みは間違いなくあると思います。一年に一回くらいは聴いてみたいですね。

    長いといっても、「第九」プラス数十分くらいですか。
     

    > もし、バッハに限らず「何か1曲を持って無人島へ」というシチュエーションは以前からよく考えていました。
    >
    > only 1というと凄く迷うのですが、only 2なら
    > 春祭と第九です。
    >
    > ただ誰の演奏かとなると、これまたバッハを含めてどれも迷ってしまいます。
    >
    > それにしてもバルトークがベスト2に入らないのは自分でも意外です。


    一つというのは、後は捨てろということですから、なかなか難しいですね。

    最も自由な余裕のある設定でならいくらでも楽しめるような気ます。

    弦楽四重奏曲からベスト3

    弦楽五重奏曲からベスト3

    弦楽六重奏曲からベスト3

    室内楽からベスト3

    ベートーヴェンの弦楽四重奏曲からベスト3

    ベートーヴェンの第九の演奏からベスト3

    ブラームスのすべてのジャンルからベスト3

    バルトークから一つ、二つ、三つ、あるいは五つ

    などなど




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■33886 / inTopicNo.67)  無人島へ
□投稿者/ 田秋 -(2023/10/12(Thu) 11:19:58)
    おはようございます、knowingitselfさん

    「哲学全般、仏教、科学etc14」のレスですが、話がだいぶ飛んでいるのでこちらに書きます。

    >「無人島に持っていくバッハの曲を一つ」という難しい質問がされることがありますが、田秋さんなら何にしますか?

    これは1曲とは言えないとは思いますが、バッハという限定ならバイオリン無伴奏ソナタ&パルティータ6曲を1セットとして持って行かせて下さい。

    これを1セットとする理由が無いわけではありません。ボクの同級生のバイオリンにバッハをライフワークとしている人がいます。その人は毎年、6曲全部を一晩の演奏会で弾く、という驚異的なことをしています。その人が言うには
    「私はバッハが書いた順番通り(1番のソナタ&パルティータ、2番のソナタ&パルティータ、3番のソナタ&パルティータ)に弾く。そうするとそこには『神の創造(神が世界をを作る)、人間の歴史、キリストの誕生、苦難、復活、この世に精霊が現れ、最後は天国』という物語がある。疲れるでしょう、という人もいるけれど、最後(3番のパルティータ)を弾く頃には幸せ一杯になって疲れを忘れる」
    のだそうです。

    バッハ自身がそういう計画を持ってこれを書いたのかはわかりませんが、言われると確かにそういう流れを感じます。

    もし、バッハに限らず「何か1曲を持って無人島へ」というシチュエーションは以前からよく考えていました。

    only 1というと凄く迷うのですが、only 2なら
    春祭と第九です。

    ただ誰の演奏かとなると、これまたバッハを含めてどれも迷ってしまいます。

    それにしてもバルトークがベスト2に入らないのは自分でも意外です。

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■33449 / inTopicNo.68)  Re[19]: 客観的世界の構成
□投稿者/ パニチェ -(2023/09/23(Sat) 18:18:36)
    No33448に返信(knowingitselfさんの記事)
    > 続きです。

    > >> それと、第四図がカテゴリー的に構成された客観であるとすることは、第四図を単なる迷妄や悪夢、脱出すべき牢獄とのみみなすようなペシミズムとはかなり違ってくる。第四図は科学などの近代文明を哲学的に根拠づける図式でもありますから。

    > >「第四図は科学などの近代文明を哲学的に根拠づける図式でもありますから」のところをも少し詳しくお願いします。

    > 第四図の領域を、因果法則などの数学や科学の土台となるアプリオリな総合判断、つまり、純粋悟性の原則が妥当する領域と解釈するなら(永井氏はそう?)、私見のようになるかもしれない、という意味です。純粋理性批判は、ニュートン力学などの近代科学の哲学的基礎づけでもあったと評価される、それを第四図に読み込むことも可能だと。

    よく分かりました。ありがとうございました。
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■33448 / inTopicNo.69)  Re[18]: 客観的世界の構成
□投稿者/ knowingitself -(2023/09/23(Sat) 17:31:11)
    続きです。

    >> それと、第四図がカテゴリー的に構成された客観であるとすることは、第四図を単なる迷妄や悪夢、脱出すべき牢獄とのみみなすようなペシミズムとはかなり違ってくる。第四図は科学などの近代文明を哲学的に根拠づける図式でもありますから。

    >「第四図は科学などの近代文明を哲学的に根拠づける図式でもありますから」のところをも少し詳しくお願いします。

    第四図の領域を、因果法則などの数学や科学の土台となるアプリオリな総合判断、つまり、純粋悟性の原則が妥当する領域と解釈するなら(永井氏はそう?)、私見のようになるかもしれない、という意味です。純粋理性批判は、ニュートン力学などの近代科学の哲学的基礎づけでもあったと評価される、それを第四図に読み込むことも可能だと。
引用返信/返信 削除キー/
■33447 / inTopicNo.70)  Re[18]: 客観的世界の構成
□投稿者/ パニチェ -(2023/09/23(Sat) 17:17:34)
    こんにちは、knowing itselfさん。レスありがとうございます。

    No33446に返信(knowingitselfさんの記事)
    > パニチェさん レスありがとうございます。

    > >> 定言命令に従うというのは、質料的、感性的な素材に一切制約されず、純粋なる善意志の発動として実行されること、少しでも功利的な動機があったらもはや自由意志ではないので、現代人には無理ではないかと思うくらいですね。それでも、そういう道徳律が内なる心に確実にあること自体が、その回路だけが、叡智界という物自体に帰属しうることを示しているんだと。間違っているかもしれませんが、わたしの大雑把に理解しているところではこんな感じです。

    > >なるほど。上記はknowing itselfさんのカント的な解釈ですか?
    > それともknowing itselfさんもそのように考えているということでしょうか?

    > カント哲学の基本はそうなっているだろうと、わたしは考えています。カントの考えにすべて同意するということではまったくなく、カント哲学の体系や核心をまず理解するためには、このポイントは外せないと。これを抜いたらカント哲学は成り立たないと思います。

    なるほど、了解しました。
    カントによれば自由意志は「叡智界」に属するみたいですから、確かにカント、おそらく『実践理性批判』の基本なんでしょうね。
    ニーチェ好きな私は全くそのようには考えてないのですが。。。(笑)

    > あと、永井氏が内山興正による自己漫画図の背景にカント哲学を読み取った真の意図は、カント哲学を祖述するとか、内山興正の思想をカント哲学に還元するという意図ではなく、むしろ、カントの限界や行き詰まりを超える可能性を内山興正に探るみたいな感じではないでしょうか。これは深読みすぎるかも知れませんが(笑)。これは永井氏でも新たに一冊書く必要があるくらい、難しいテーマだと思います。

    なるほど。深読みすぎるというより鋭い考察だと思います。
    狭量な私は全くそのように読めなかったので(笑)

    > しかし、永井氏は藤田氏や山下氏とはまったく別経路で、独自に内山興正を発見しているそうですね。宗教者、
    > 禅僧としてではなく、哲学の可能性を秘めた著者として敬意をもったと。
    > 中村元には哲学がないが、内山興正には哲学があるといった、過激というか、永井氏ならではの断言もしているようです(笑)

    中村元先生は仏教学者ではあっても禅者や修行者ではないですからね。
    そういう意味では玄奘三蔵も哲学者ではないでしょう。^^

    > 内山興正はカントを超える視点をもっていた、それがわかるのはデカルトとウィトゲンシュタインと自分(=永井氏)だけだとも、山下さんとの対談で発言しています。

    なんか大袈裟ですね。
    ニーチェも龍樹菩薩も道元禅師等々も十分カントを超える視点をもっていたと思うのですが。。。

引用返信/返信 削除キー/
■33446 / inTopicNo.71)  Re[17]: 客観的世界の構成
□投稿者/ knowingitself -(2023/09/23(Sat) 16:43:01)
    パニチェさん レスありがとうございます。

    >> 定言命令に従うというのは、質料的、感性的な素材に一切制約されず、純粋なる善意志の発動として実行されること、少しでも功利的な動機があったらもはや自由意志ではないので、現代人には無理ではないかと思うくらいですね。それでも、そういう道徳律が内なる心に確実にあること自体が、その回路だけが、叡智界という物自体に帰属しうることを示しているんだと。間違っているかもしれませんが、わたしの大雑把に理解しているところではこんな感じです。

    >なるほど。上記はknowing itselfさんのカント的な解釈ですか?
    それともknowing itselfさんもそのように考えているということでしょうか?

    カント哲学の基本はそうなっているだろうと、わたしは考えています。カントの考えにすべて同意するということではまったくなく、カント哲学の体系や核心をまず理解するためには、このポイントは外せないと。これを抜いたらカント哲学は成り立たないと思います。

    あと、永井氏が内山興正による自己漫画図の背景にカント哲学を読み取った真の意図は、カント哲学を祖述するとか、内山興正の思想をカント哲学に還元するという意図ではなく、むしろ、カントの限界や行き詰まりを超える可能性を内山興正に探るみたいな感じではないでしょうか。これは深読みすぎるかも知れませんが(笑)。これは永井氏でも新たに一冊書く必要があるくらい、難しいテーマだと思います。

    しかし、永井氏は藤田氏や山下氏とはまったく別経路で、独自に内山興正を発見しているそうですね。宗教者、
    禅僧としてではなく、哲学の可能性を秘めた著者として敬意をもったと。

    中村元には哲学がないが、内山興正には哲学があるといった、過激というか、永井氏ならではの断言もしているようです(笑)
       
    内山興正はカントを超える視点をもっていた、それがわかるのはデカルトとウィトゲンシュタインと自分(=永井氏)だけだとも、山下さんとの対談で発言しています。


引用返信/返信 削除キー/
■33427 / inTopicNo.72)  Re[16]: 客観的世界の構成
□投稿者/ パニチェ -(2023/09/23(Sat) 09:01:16)
    おはようございます、knowing itselfさん。レスありがとうございます。

    No33318に返信(knowing itselfさんの記事)

    > >道徳や倫理、定言命令からは、唯一、物自体にいけるというところを、もう少し詳しく教えて下さい
    > 前掲書では、228ページの1ページがまるごと全体、そのことの解説になっていますね。

    載ってましたね。読み飛ばし気味だったので記憶に残ってませんでした。^^;

    > 定言命令に従うというのは、質料的、感性的な素材に一切制約されず、純粋なる善意志の発動として実行されること、少しでも功利的な動機があったらもはや自由意志ではないので、現代人には無理ではないかと思うくらいですね。それでも、そういう道徳律が内なる心に確実にあること自体が、その回路だけが、叡智界という物自体に帰属しうることを示しているんだと。間違っているかもしれませんが、わたしの大雑把に理解しているところではこんな感じです。

    なるほど。上記はknowing itselfさんのカント的な解釈ですか?
    それともknowing itselfさんもそのように考えているということでしょうか?
    ちなみに私は道徳法則や理性がアプリオリだなんて全く思ってないのですが。。。(笑)

    > このように理解するなら、第五図では坐っている人の意志が本質的になると思います。内容的に同じ第四図が坐っている人のアタマに乗っかってるだけですね。その意志とは?主体的に坐禅するという意志か。これは禅宗からは普通にある解釈ですね。この意志を坐禅する意志ではなく、仏教的な慈悲に置き換えるのが山下さんでしょうか。

    山下さんはそうなんですね。
    ちょっと私は「自己曼画」に関する三人のやり取りに批判的なんですが、内山老師による「自己曼画」を永井氏や山下氏や藤田氏のように深読みする必要があるのかな?ということです。
    むしろknowing itselfさんが上記で述べているように坐禅する主体、あるいは坐禅するという意志の上に第四図が乗っているところを描いた図としか考えてないんですね。
    そもそも第4図の中で瞑想する(P12藤田氏)なんてことは根本的に無理なわけで。。。

    > 以上は第四図や第五図をカント哲学的に捉えた場合ですが、もちろん永井哲学がそうだというわけではないのは当然ですね。

    同意です。なんか永井氏がこの「自己曼画」を持ち出している意図というか目的がよく分かりません。
    迎合というかサービス精神からかな(笑)


    No33339に返信(knowingitselfさんの記事)
    > 「バージョンII」190ページの最終段落から次のページまで、重要な記述だと思います。
    > >すなわち、〈 〉から「 」を創る、構成する、という話です。

    『仏教では、この超越論的な客観世界の構成の問題の重要性が理解されていません(「〈仏教3.0〉を哲学する」UP.191)』はその通りだと思いますが、それより何より仏教も西洋哲学も存在の底である〈私〉の重要性がほとんど(一部の人を除いて)理解されてこなかったように思います。

    > 以下、永井氏の発言が続く。

    > それと、第四図がカテゴリー的に構成された客観であるとすることは、第四図を単なる迷妄や悪夢、脱出すべき牢獄とのみみなすようなペシミズムとはかなり違ってくる。第四図は科学などの近代文明を哲学的に根拠づける図式でもありますから。

    「第四図は科学などの近代文明を哲学的に根拠づける図式でもありますから」のところをも少し詳しくお願いします。

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