■29683 / ) |
「純粋理性批判を掘り崩す カントの誤診」
|
□投稿者/ knowingitself -(2023/02/18(Sat) 16:06:22)
| パニチェさん
>究極的なアンチノミーですか。
アンチノミーといわれてみれば、永井哲学はすべてアンチノミーといえないこともないかな。
「独在性の矛は」終盤でのカント的なアンチノミーとの関係についていえば、〈私〉に時間論や記憶の問題が絡んでくるので、難解になっていてよくわからないです。
永井さんは次の著作として、「純粋理性批判を掘り崩す カントの誤診」を予定されています。そこでカントのアンチノミーのさらに奥にあるアンチノミーを論じるのだと思います。ウェブ春秋の連載だったかな。
「青色本を掘り崩す ウィトゲンシュタインの誤診」という著書はわたしの手元にあって解読中ですが、今度はカントでそれをやろうとしているのでしょう。
ウィトゲンシュタインやカントの「誤診」といっても、もちろん、彼らは間違っている、オレの方が正しいとマウントを取っているのではなく、ウィトゲンシュタインやカントが哲学の素材として最高だという敬意の表現だと思います。永井さんは、ヘーゲルの弁証法はつまらないが、ウィトゲンシュタインは弁証法をやっている、それ以上に最高の弁証法はカントだと言っています。
|
|