| こんにちは、みのりさん
1981〜84年にブダペストにいました。まだ共産圏だった時代です。ブダペストに限らず、大きな河が流れている街の風景はいいですね。プラハ=モルダウ、パリ=セーヌ、ロンドン=テムズなど。 ブダペストは南北に流れるドナウを挟んで西がブダ、東がペスト地区で、河にマルギット島という中洲があります。ペスト地区の川岸には国会議事堂が、ブダ側の丘には王宮があり、それをゲレルトの丘という小高い処から眺めると、都市の風景としてはかなり美しい部類だと思います。
もう40年経ったんですね!その中に日フィル時代30年がすっぽり入るのに、ブダペスト時代の記憶のいくつかは今でも鮮明に残っています。
その中の一つに、ブラックバードの鳴き声を実際に聴いた時のことは忘れられない思い出です。ビートルズのホワイトアルバムに《ブラックバード》という曲があり、それを聴いて「きれいな鳴き声だなあ、どんな鳥なんだろう、やっぱり黒いんだろうなあ」と思っていたのですが、ブダペスト時代のある日、庭からその鳴き声が聞こえてきたのです。庭をみると、いました。鳩より二まわり程小さく、全身真っ黒、嘴だけが黄色でした。
まだ着いて間もない頃、地図を片手に散歩してて通りがかりの人に道を尋ねていたのですが、「そいつがわからなければ次は俺が教えてやろう」とばかりに近くで控えていたオジサンとか、パブで「日本人か?もう一度戦争やろう、今度はイタリア抜きで」と言ってたオジサンとか・・・
こういう何でもないことが記憶に残るんですね。
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