| 『生きるための哲学 ニーチェ[超]入門』を早送りで一通り読んでみたので、今度は再度、ゆったりペースで自分の中で確認しながら読んでいこうと思っています。
そして。読んだ内容を短くまとめ、感想をつけるということをしていきます。
〈ニーチェにとって哲学とは>
ニーチェにとっての哲学は学問ではなく、生の本質。 伝統的な緻密で論理的なものが哲学というわけではなく、生き方を問うものである。 そして哲学は芸術的なものであるべき、と考えた。
(感想)
ニーチェの文章が文学的で、燃えるような躍動感に溢れているのは、哲学に対してのこのような考え方も一つの理由になっているのかもしれない。
〈ニーチェの認識論〉
人間は遠近法で何かを見て考え、価値判断をして生きている。 見るという時、既に認識と価値を生む解釈が同時になされている。 意味を生む認識は自分の生の関わりを離れてはありえず、これこそが正しいというものもなく、絶対真理もどこにもない。
(感想)
だからこそ、既存の指針にすべてを委ねてしまうのではなく、自らを指針として生きるべきだとニーチェは考えたのだろう。
それにしても。牧師の子として生まれ神学部に入学するも、ニーチェは途中で退部して別の学部に入りなおし、牧師にはならなかった。 牧師になることを強要されることがなかったのは幸いだったと思う。
牧師にはならなかった、というところで既にニーチェは、自分を指針として生きていくことを選択したのだな。
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