| 朝、リビングの窓から庭に植えてあるミモザの苗を眺めるのが習慣になりつつあったある日。 ミモザの奥、生垣の木の根元に、白くて丸いフサフサした30cmぐらいのの何かを見つけた。 「え〜? 何あれ 空から舞い降りた新種の植物? うわ〜どうしよう。。」 しかし、もう一度よく見るとそれは新種の植物ではなく、白猫様だった。 白猫様が木の根元の柔らかい草の上で、丸くなって朝寝をしていただけだった。
白猫様と呼んでいる白い猫。おそらくはどこかの飼い猫なのだろう、毛並みは悪くなくいつも真っ白だ。 この白猫、我が家の庭は完全にテリトリーにしていて、木に登り爪を研ぎ木肌を剥いだり、あちこちの地面をトイレにしてきた猫だ。 やって来るようになりもう20年近くなる。 ただ、一匹(一頭かな?)の同じ猫が20年近くも活動的に過ごせるとは考えにくいので、もしかしたら初代と二代目がいて、親子かもしれないし、たまたま似ている知のつながりはない別の猫なのかもしれなく、そのあたりは定かではない。 もし、一匹の同じのが20年近くも来ているとしたら、異常にしぶとい・・じゃなくて(笑)、長命な猫だ。
だいぶ昔、買ってきた新しい土を庭に入れてチューリップの球根を植えた時、球根が掘り起こされてトイレにされたことがあり、怒りと落胆で白猫を憎みまくったことは忘れられない。 大好きな花、ネモフィラをプランターで種から育て、やっと綺麗に咲いたその花の上にどっかりと乗っているのを見た時は発狂しそうだった。 それから私は復讐の鬼と化し、猫が寄り付かなくなるという木酢液やハイターをトイレにされたところに撒いたり、肉球が痛くなり歩けなくなるというトゲトゲマットをダイソーで買ってきて敷いた。 今どき運動会でも敷かないようなゴザ。それも人目も気にせず敷いたりもした。 でも、何をしようと結局その時だけだったし、庭の別の場所にしていくのでいたちごっこ。
白猫様には敵わない・・・私は負けを認めるしかなかった。
それからは、庭に花を植える時は、新しい綺麗な土は入れず、今ある土でも育ちそうなものだけにする、プランターなどの土部分にはトゲトゲマットを切って置くなどの対処でやり過ごすことにした。
そして。白猫がやって来ないようにといろいろ対策していた頃より、木酢液を撒いたりしなくなってからのほうが来なくなったみたいで。 戦いを挑まれるうちは、猫も反撃の手を緩めないんだろうか。。(^▽^;)
お日様が気持ちいい朝、今でもたまに白猫様は定位置の木の下で朝寝をされる。 そこの草は丸くペシャンコになっている。
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