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■9668 / inTopicNo.85)  新古典派経済成長理論
  
□投稿者/ rest -(2020/12/02(Wed) 21:50:28)
    2020/12/03(Thu) 08:42:22 編集(投稿者)
    2020/12/02(Wed) 22:26:15 編集(投稿者)

     旧国家T種の試験から抜粋したもの

     産出量をY、資本量をK、労働量をLとしてマクロ的生産関数が
      Y=AK^0.4L^0.6  (A:技術水準)
     で示されるものとする。この経済では過去において成長率10%、資本ストック増加率15%、労働人口増加率2%であった。しかしある外的ショックを経験し、資本ストック増加率は5%、労働分配率は80%となった。労働人口増加率と技術進歩率が過去と変わらないものとするとき、将来の成長率は何%になると予想されるか。


    与えられた生産関数の対数をとると、
     
    logY=logA+0.4logK+0.6logL

    つぎに時間tで微分すると、

    dlogY/dt=dlogA/dt+0.4dlogK/dt+0.6dlogL/dt

    合成微分すると、

    dlogY/dY.dY/dt=dlogA/dA・dA/dt+0.4dlogK/dK・dK/dt
             +0.6dlogL/dL・dL/dt

    1/Y.dY/dt=1/A.dA/dt+0.4.1/K.dK/dt+0.6.1/L.dL/dt

    両辺にdtをかけると

    dY/Y=dA/A+0.4dK/K+0.6dL/L………………(1)

    所与の条件dY/Y=0.1、dK/K=0.15、dL/L=0.02を(1)に代入することによってdA/Aを求める。

    0.1=dA/A+0.4x0.15+0.6x0.02

    dA/A=0.028となる。

    次に労働分配率が80%なので資本の分配率は20%となる。

    dY/Y=dA/A+0.2dK/K+0.8dL/L ……………(2)

    ここでdA/A=0.028、dK/K=0.05、dL/L=0.02を代入して成長率dY/Yを求めると

    dY/Y=0.054になる。成長率は5.4%。


引用返信/返信 削除キー/
■9596 / inTopicNo.86)  ラグランジュ未定乗数法
□投稿者/ rest -(2020/11/29(Sun) 22:09:53)
    2020/11/30(Mon) 09:08:00 編集(投稿者)

     旧国家T種の試験から抜粋したもの

     所得のすべてをX財とY財を購入するために支出する消費者の効用関数が
      U=xy(U:効用水準、x:X財の購入量 y:Y財の購入量)
     で示されるとする。消費者の所得は100であり、当初X財とY財の価格はそれぞれ2、10であったとする。
     X財の価格が2から8に上昇したとすると、この変化に対する補償所得(変化以前と同じ効用水準を実現するのに必要な最小の所得)はいくらか。 (H3)

     
     U=xy
     100=2x+10y(予算制約線)
    この時の最適消費点を求める。この点をA点とする。
    ラグランジュ未定乗数法よりA点を求める。
     
    L=xy+λ(100-2x-10y)…………(1)

    ∂L/∂x=y-2λ=0   ……………(2)y=2λ

    ∂L/∂y=x-10λ=0  ………………(3)x=10λ

    ∂L/∂λ=100-2x-10y=0 …………(4)

    (4)より
     100-2(10λ)-10(2λ)=100-40λ=0
     λ=5/2
    すると
    A点は y=5 、x=25

    効用水準はU=xy=5x25=125

    次に補償所得のB点を求める。

    125=xy

    8x+10y=M

    ラグランジュ未定乗数法より

    L=8x+10y+λ(125-xy)

    ∂L/∂x=8-λy=0   …………(5)

    ∂L/∂y=10-λx=0  ……………(6)

    ∂L/∂λ=125-xy=0  ……………(7)

    (7)より
     125-(10/λ・8/λ)=125-80/λ^2=0

     これよりλ=4/5

    B点の座標は  x=25/2、y=10

    予算制約線 M=8x+10y より

    補償所得 M=8x25/2+10x10=200

    となる。



引用返信/返信 削除キー/
■9547 / inTopicNo.87)  Sonny Stitt
□投稿者/ rest -(2020/11/28(Sat) 11:26:54)
    2020/11/29(Sun) 20:43:36 編集(投稿者)

    Sonny Stitt Quintet - The Nearness of You

    https://www.youtube.com/watch?v=3bB9K4av4_Y

    Sonny Stitt - Lover Man

    https://www.youtube.com/watch?v=ygo5wPiBJjk


    マンデル=フレミングモデルで他の場合はどうだろうか。資本移動が完全で変動相場制において財政政策はどうか。通説では財政政策で公共投資を増やしてもつまりIS曲線が右にシフトして金利が上昇し、資本流入が起こって為替レートは円高ドル安になり、輸出が減って設備投資が減少するのでIS曲線が左にシフトして元に戻る。したがって財政政策は無効であるといえる。異論はない。
     資本移動が完全で固定相場制の場合はどうであろうか。通説では財政政策でIS曲線を右にシフトさせて金利を上昇させても為替レートは固定しているので資本流入が起こって国内のマネーサプライは増えてLM曲線も右にシフトしてBP線に達ししかも完全雇用であれば有効といえる。ただし不胎化政策(国内のマネーサプライを一定にする政策)はとらないものとする。
     金融政策はどうであろうか。金融緩和でLM曲線を右にシフトさせると金利は下がり、資本流出が起こって国内のマネーサプライは減少する。その結果LM曲線は左にシフトして元に戻る。したがって無効である。ただし不胎化政策はとらないものとする。通説だが特に異論はない。整合性はあると思う。
     次に資本移動が不完全な場合だが、変動相場制ではBP線が貿易収支のみで判断するので垂直になる。BP線の右側は所得の増加に伴い輸入が増えるので貿易収支は赤字である。財政政策でIS曲線が右にシフトして所得が増えるので輸入も増える。すると円売りドル買いが強まって円安ドル高となり、輸出もふえる。さらに投資が増加してIS曲線が右にシフトする。したがって有効である。金融政策も有効である。
     固定相場制では財政政策でIS曲線を右にシフトさせると所得が増加し、輸入が増加すると資金流出がおこり、マネーサプライが減少してLM曲線の左シフト。もとに戻るので無効といえる。金融政策も無効である。

     
引用返信/返信 削除キー/
■9372 / inTopicNo.88)  Re[13]: Charlie Parker
□投稿者/ rest -(2020/11/22(Sun) 23:18:01)
    No9296に返信(restさんの記事)
    > Charlie Parker - Body and Soul
    >
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=prbqc3C6968
    >
    > Charlie Parker - I've Got Rhythm
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=3fgxyyrqZ-I
    >
    > マンデル=フレミングモデルにおける小国モデルと大国モデルの違い。
    > 変動相場制で資本移動が完全な場合、金融政策は小国の場合LM曲線の右シフトによって金利が低下し資本流出によって円安ドル高となる。輸入は減少し輸出は増加するので完全雇用水準を達成するので有効である。
    >  ところが大国の場合、自国の輸入の減少は外国の輸出の減少となり外国の所得の減少となって自国の輸出の減少に向かう。したがって小国モデルよりも大国モデルのほうが完全雇用を達成するのに効果が小さい。以上が通説である。
    >  今までは小国モデルで展開してきたが大国モデルではどうなるのだろうか。
    > 小国モデルでは輸出増加で投資が増えるとIS曲線が右シフトして金利が上昇し円高ドル安になるのでもとの黙阿弥であり、結局投資は増えないことになり、アメリカへの輸出は個別的に増えるが他国から振り替えたものであり全体としては増えないという結論が出た。大国モデルの場合外国の所得が減るので日本の輸出も減るということになる。投資はもともと増えていないのでアメリカへの輸出が減った分他国への輸出へ振り替えられる。これも合成の誤謬であるといえる。

    今までBP線(国際収支均衡線)を考慮しなかったが、考慮すると次のようになる。
    資本移動が完全であると仮定すればBP線は世界金利rで水平な直線となる。
    小国モデルの場合、金融政策でマネーサプライを増やすとLM曲線が右にシフトして金利が下がり、資本流出が起こりつまり資本収支が赤字になって悪化するが、為替レートが円安ドル高となるので輸出は増え貿易収支は黒字になって改善し、BP線へ到達する。つまり輸出の増加で投資が増えてIS曲線が右にシフトしてBP線に到達する。この点が完全雇用水準であれば有効だといえる。以上が通説。
     ただ私の説では投資は増えずしたがってIS曲線は右シフトせず、金利は下げ止まったままであり、アメリカ向け輸出は増えるが他国からの振り替えであり輸出全体は増えない。合成の誤謬が働くことを示した。
引用返信/返信 削除キー/
■9296 / inTopicNo.89)  Charlie Parker
□投稿者/ rest -(2020/11/21(Sat) 23:49:40)
    Charlie Parker - Body and Soul


    https://www.youtube.com/watch?v=prbqc3C6968

    Charlie Parker - I've Got Rhythm

    https://www.youtube.com/watch?v=3fgxyyrqZ-I

    マンデル=フレミングモデルにおける小国モデルと大国モデルの違い。
    変動相場制で資本移動が完全な場合、金融政策は小国の場合LM曲線の右シフトによって金利が低下し資本流出によって円安ドル高となる。輸入は減少し輸出は増加するので完全雇用水準を達成するので有効である。
     ところが大国の場合、自国の輸入の減少は外国の輸出の減少となり外国の所得の減少となって自国の輸出の減少に向かう。したがって小国モデルよりも大国モデルのほうが完全雇用を達成するのに効果が小さい。以上が通説である。
     今までは小国モデルで展開してきたが大国モデルではどうなるのだろうか。
    小国モデルでは輸出増加で投資が増えるとIS曲線が右シフトして金利が上昇し円高ドル安になるのでもとの黙阿弥であり、結局投資は増えないことになり、アメリカへの輸出は個別的に増えるが他国から振り替えたものであり全体としては増えないという結論が出た。大国モデルの場合外国の所得が減るので日本の輸出も減るということになる。投資はもともと増えていないのでアメリカへの輸出が減った分他国への輸出へ振り替えられる。これも合成の誤謬であるといえる。
引用返信/返信 削除キー/
■9193 / inTopicNo.90)  John Coltrane
□投稿者/ rest -(2020/11/19(Thu) 00:57:21)
引用返信/返信 削除キー/
■9106 / inTopicNo.91)  Re[10]: Jackie Maclean
□投稿者/ rest -(2020/11/15(Sun) 23:14:20)
    2020/11/16(Mon) 00:23:20 編集(投稿者)
    2020/11/15(Sun) 23:56:13 編集(投稿者)

    No9018に返信(restさんの記事)
    > Jackie Maclean - Round Midnight
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=FY7aSfxyJfk
    >
    >
    > 国際経済学におけるマンデル=フレミング理論に触れたいが、その前に為替レートの決まり方について述べておきたい。
    >  1)実需によって、つまり輸出や輸入に伴うドルや円の交換によって為替レートが決まる。
    >  2)金利によって、つまり資本流出や流入によって為替レートが決まる。
    >
    >  1)は輸出が増えれば売ったドルを円に換える必要があるので、円の需要が高まり円高ドル安になる。反対に輸出が減れば円への」需要が弱まり円安ドル高になる。この時点では輸出は増えていない。供給曲線の考え方に従えば、価格の安いほうから価格の高いほうへ供給はシフトしていくのと同じようにアメリカ以外の国の為替レートが一定とするとアメリカ以外の国から輸出がシフトしてアメリカへの輸出が増えているように見える。輸出全体が増えているわけではない。合成の誤謬といえる。
    >  2)金利の低下で資本流出が起こり、円を売ってドルを買うので円安ドル高になる。そこでも個別の輸出は増えるが全体の輸出は増えない。輸出増加に伴い投資も増えるのではないかというが投資増加は金利上昇要因であり、円安を維持できなくなる。円安が維持されているとすれば投資増加はないものと考えられる。
    >
    >  マンデル=フレミングモデルでは金融政策でマネーサプライを増やす(背景には不況による民間投資の減少がある)とLM曲線が右へシフトして金利が低下する。すると資本流出が生じて為替レートは円安ドル高になり、輸出が増え投資も増える。IS曲線が右にシフトして完全雇用が達成されるという理論である。
    >  しかし輸出が増え投資も増えると金利は上昇し、円高ドル安となって輸出は減少し投資も減少に転じてもとの黙阿弥になっていまう。したがって円安ドル高になっても総じて投資は増えないとみたほうがいい。つまり個別の輸出は増えても全体の輸出は増えないということになる。

     自己レス。追加。輸入はどうかというと、LM曲線の右シフトによって金利低下すると資本流出が生じて為替レートが円安ドル高になり、輸入は減る。ただしアメリカからの輸入は減るがアメリカ以外の国からの輸入は増えることになる。これは需要曲線の考え方と同じである。売り手が高い価格を提示すると買い手は高い価格のものを買うのを減らし、相対的に安い別のものの購入量を増やす。これと同じことが輸入でも起こる。輸入は個別的には減るが全体として減らない。合成の誤謬といえる。
     マンデル=フレミングモデルでは金融政策は完全雇用を達成するという効果がないというのが結論である。通説とは違うが一つの考え方としては成り立つと思う。

     為替レートの長期的決定要因として
     1)購買力平価説
     2)金利平価説
    については後日展開したいと思う。基軸通貨としてのドルがあるが、円とユーロの直接取引もあるので必ずしもドルを通す必要はないことも注意すべきだろう。
引用返信/返信 削除キー/
■9018 / inTopicNo.92)  Jackie Maclean
□投稿者/ rest -(2020/11/13(Fri) 23:33:48)
    Jackie Maclean - Round Midnight

    https://www.youtube.com/watch?v=FY7aSfxyJfk


    国際経済学におけるマンデル=フレミング理論に触れたいが、その前に為替レートの決まり方について述べておきたい。
     1)実需によって、つまり輸出や輸入に伴うドルや円の交換によって為替レートが決まる。
     2)金利によって、つまり資本流出や流入によって為替レートが決まる。

     1)は輸出が増えれば売ったドルを円に換える必要があるので、円の需要が高まり円高ドル安になる。反対に輸出が減れば円への」需要が弱まり円安ドル高になる。この時点では輸出は増えていない。供給曲線の考え方に従えば、価格の安いほうから価格の高いほうへ供給はシフトしていくのと同じようにアメリカ以外の国の為替レートが一定とするとアメリカ以外の国から輸出がシフトしてアメリカへの輸出が増えているように見える。輸出全体が増えているわけではない。合成の誤謬といえる。
     2)金利の低下で資本流出が起こり、円を売ってドルを買うので円安ドル高になる。そこでも個別の輸出は増えるが全体の輸出は増えない。輸出増加に伴い投資も増えるのではないかというが投資増加は金利上昇要因であり、円安を維持できなくなる。円安が維持されているとすれば投資増加はないものと考えられる。

     マンデル=フレミングモデルでは金融政策でマネーサプライを増やす(背景には不況による民間投資の減少がある)とLM曲線が右へシフトして金利が低下する。すると資本流出が生じて為替レートは円安ドル高になり、輸出が増え投資も増える。IS曲線が右にシフトして完全雇用が達成されるという理論である。
     しかし輸出が増え投資も増えると金利は上昇し、円高ドル安となって輸出は減少し投資も減少に転じてもとの黙阿弥になっていまう。したがって円安ドル高になっても総じて投資は増えないとみたほうがいい。つまり個別の輸出は増えても全体の輸出は増えないということになる。
引用返信/返信 削除キー/
■8960 / inTopicNo.93)  Re[8]: Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/11(Wed) 23:10:04)
    No8889に返信(restさんの記事)
    > 2020/11/10(Tue) 09:01:10 編集(投稿者)
    > ■No8855に返信(restさんの記事)
    >>2020/11/09(Mon) 08:06:41 編集(投稿者)
    >>2020/11/08(Sun) 21:32:34 編集(投稿者)
    >>■No8818に返信(restさんの記事)
    > >>2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    > >>2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)
    > >>
    > >> Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy
    > >>
    > >>
    > >> https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA
    > >>
    > >>

    > 再自己レス。ドル高円安をドルをめぐる通貨間競争ととらえると理解しやすいかもしれない。日本以外の国との為替レートは一定とする。たとえばドルとタイのバーツの為替レートはドル高円安になっても一定とすると、タイへの輸出を減らしてアメリカへ振り替えたほうが多くの円を稼ぐことができる。タイに限らず他の国の対米レートが一定とすると、他の国への輸出を減らしてアメリカへ振り替えたほうが多くの円を稼ぐことができる。したがってドル高円安ではアメリカへの輸出が増えることになるが、日本の輸出全体が増えるわけではない。これは明らかに合成の誤謬であるといえる。

    再再自己レス。これは需要曲線ではなく供給曲線の考え方と同じだ。
    需要の側(買い手)の競争で価格が上昇すると、供給側(売り手)は価格の高いほうを選択するので低価格を維持しているほうは供給が減り、価格を高くしたほうは供給が増える。これが供給曲線であり、右上がりの曲線となる。しかし個別的には正しいが全体でみると供給は増えていない。合成の誤謬といえる。
     対米レートがドル高円安のとき、対タイレートがバーツ高円安というように日本の輸出をめぐって通貨間競争があると仮定すると、たとえば初めにドル高円安のとき、バーツと円の為替レートは変わらず一定のレートを維持していると輸出はタイからアメリカへと振り替えが起こる。ドル高のほうが多くの円を得ることができるのでアメリカへの輸出が有利になるからである。アメリカへの輸出は増えるが輸出全体が増えるわけではない。これも合成の誤謬であるといえる。
     むろん規模一定、操業度最大の状態が現状であることを仮定し、短期的であることを前提にしている。長期的には為替レートは変動するので生産規模拡大の予想は難しい。
引用返信/返信 削除キー/
■8889 / inTopicNo.94)  Re[7]: Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/10(Tue) 08:52:07)
    2020/11/10(Tue) 09:01:10 編集(投稿者)
    No8855に返信(restさんの記事)
    > 2020/11/09(Mon) 08:06:41 編集(投稿者)
    > 2020/11/08(Sun) 21:32:34 編集(投稿者)
    > ■No8818に返信(restさんの記事)
    >>2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    >>2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)
    >>
    >> Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy
    >>
    >>
    >> https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA
    >>
    >>
    >> 合成の誤謬を外国為替市場にも拡げてみる。
    >>日本の為替レートが円高ドル安になると、輸入が増えるように見える。たとえばタイからの輸入が増えるが、実はアメリカへの輸出が減って日本への輸出へ振り替えられたのである。タイのバーツとアメリカのドルの為替レートは一定なのでアメリカへの輸出を日本へ振り替えたほうがドルを多く稼げるのである。だから日本から見ると円高で輸入が増えたように見えるけれども世界全体で見ると輸入は増えていないことが分かる。個別で正しいことが全体では正しくない、という合成の誤謬である。
    >> 逆に円安で輸出が増えるというのも個別には事実だが、アメリカへの輸出が増えても例えばドイツの輸出が減るということが予想される。アメリカでの競争条件がドイツにとって不利になるので輸出が減る。円安で個別に輸出が増えても世界全体では輸出は増えないということが言える。合成の誤謬である。ドイツが為替レートを下げて競争するとドイツは輸出が増えるが今度は日本が輸出が減る。結局日本とドイツがお互いに対米為替レートを下げても輸出は増えないことが分かる。
    >> 一般的な需要曲線も競争より高い価格から低い価格へ需要がシフトするが、相手も価格を引き下げるので社会全体で価格が下がっても需要全体は増えない。需要曲線の誤謬が指摘できる。
    >
    >
    > 自己レス。整合性という点で若干説得力を欠くので説明を補足したい。
    > タイ国との関係でバーツ高円安という為替レートになるとタイへの輸出品の価格が下がって売り上げが伸びると予想されるので、日本の工場の生産規模が一定でかつ操業度が最大とすると、輸出を増やすには為替レート一定の中国への輸出を減らしてタイ国へ振り替える必要がある。タイへの輸出が増えても中国への輸出が減っているので個別的には増えても全体としては増えていない。これは合成の誤謬である。もっとも短期的な場合である。長期的には規模拡大するとなると為替レートの変化も予想されるのでレートは安定せず拡大は難しい。
    >
    > もうひとつの問題点は為替レートは金利の影響もうけるが、貿易収支という実需の影響も受けるという点だ。為替レートは外から勝手に与えられるものではなく需給を反映したものである。すると金利を無視して貿易収支の実需だけから見ると貿易黒字が拡大するほど円高が進むことが分かっている。輸出が増えると稼いだドルを円に交換しようとするので円が買われ円高が進む。円高と輸出の拡大は比例しているので、円高が進むほど輸出は減少するという経済学の常識とは相反することになる。
    >  一般の需要曲線もそうなのだ。価格は外から外生的に与えられるものではなく、内生的に需給を反映したものである。たとえば需要が増えるほど価格は上昇する。つまり価格と需要は比例関係にある。にも拘わらず経済学の教科書は右下がりの反比例関係に描かれている。どちらが正しいのだろうか。右下がりの需要曲線は個別的に見たときは正しいが全体で見るときは需要は増えていない、という合成の誤謬を指摘できる。

    再自己レス。ドル高円安をドルをめぐる通貨間競争ととらえると理解しやすいかもしれない。日本以外の国との為替レートは一定とする。たとえばドルとタイのバーツの為替レートはドル高円安になっても一定とすると、タイへの輸出を減らしてアメリカへ振り替えたほうが多くの円を稼ぐことができる。タイに限らず他の国の対米レートが一定とすると、他の国への輸出を減らしてアメリカへ振り替えたほうが多くの円を稼ぐことができる。したがってドル高円安ではアメリカへの輸出が増えることになるが、日本の輸出全体が増えるわけではない。これは明らかに合成の誤謬であるといえる。
引用返信/返信 削除キー/
■8855 / inTopicNo.95)  Re[6]: Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/08(Sun) 21:09:41)
    2020/11/09(Mon) 08:06:41 編集(投稿者)
    2020/11/08(Sun) 21:32:34 編集(投稿者)
    No8818に返信(restさんの記事)
    > 2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    > 2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)
    >
    > Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy
    >
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA
    >
    >
    > 合成の誤謬を外国為替市場にも拡げてみる。
    > 日本の為替レートが円高ドル安になると、輸入が増えるように見える。たとえばタイからの輸入が増えるが、実はアメリカへの輸出が減って日本への輸出へ振り替えられたのである。タイのバーツとアメリカのドルの為替レートは一定なのでアメリカへの輸出を日本へ振り替えたほうがドルを多く稼げるのである。だから日本から見ると円高で輸入が増えたように見えるけれども世界全体で見ると輸入は増えていないことが分かる。個別で正しいことが全体では正しくない、という合成の誤謬である。
    >  逆に円安で輸出が増えるというのも個別には事実だが、アメリカへの輸出が増えても例えばドイツの輸出が減るということが予想される。アメリカでの競争条件がドイツにとって不利になるので輸出が減る。円安で個別に輸出が増えても世界全体では輸出は増えないということが言える。合成の誤謬である。ドイツが為替レートを下げて競争するとドイツは輸出が増えるが今度は日本が輸出が減る。結局日本とドイツがお互いに対米為替レートを下げても輸出は増えないことが分かる。
    >  一般的な需要曲線も競争より高い価格から低い価格へ需要がシフトするが、相手も価格を引き下げるので社会全体で価格が下がっても需要全体は増えない。需要曲線の誤謬が指摘できる。


    自己レス。整合性という点で若干説得力を欠くので説明を補足したい。
    タイ国との関係でバーツ高円安という為替レートになるとタイへの輸出品の価格が下がって売り上げが伸びると予想されるので、日本の工場の生産規模が一定でかつ操業度が最大とすると、輸出を増やすには為替レート一定の中国への輸出を減らしてタイ国へ振り替える必要がある。タイへの輸出が増えても中国への輸出が減っているので個別的には増えても全体としては増えていない。これは合成の誤謬である。もっとも短期的な場合である。長期的には規模拡大するとなると為替レートの変化も予想されるのでレートは安定せず拡大は難しい。

    もうひとつの問題点は為替レートは金利の影響もうけるが、貿易収支という実需の影響も受けるという点だ。為替レートは外から勝手に与えられるものではなく需給を反映したものである。すると金利を無視して貿易収支の実需だけから見ると貿易黒字が拡大するほど円高が進むことが分かっている。輸出が増えると稼いだドルを円に交換しようとするので円が買われ円高が進む。円高と輸出の拡大は比例しているので、円高が進むほど輸出は減少するという経済学の常識とは相反することになる。
     一般の需要曲線もそうなのだ。価格は外から外生的に与えられるものではなく、内生的に需給を反映したものである。たとえば需要が増えるほど価格は上昇する。つまり価格と需要は比例関係にある。にも拘わらず経済学の教科書は右下がりの反比例関係に描かれている。どちらが正しいのだろうか。右下がりの需要曲線は個別的に見たときは正しいが全体で見るときは需要は増えていない、という合成の誤謬を指摘できる。
引用返信/返信 削除キー/
■8818 / inTopicNo.96)  Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/07(Sat) 21:09:03)
    2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)

    Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy


    https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA


    合成の誤謬を外国為替市場にも拡げてみる。
    日本の為替レートが円高ドル安になると、輸入が増えるように見える。たとえばタイからの輸入が増えるが、実はアメリカへの輸出が減って日本への輸出へ振り替えられたのである。タイのバーツとアメリカのドルの為替レートは一定なのでアメリカへの輸出を日本へ振り替えたほうがドルを多く稼げるのである。だから日本から見ると円高で輸入が増えたように見えるけれども世界全体で見ると輸入は増えていないことが分かる。個別で正しいことが全体では正しくない、という合成の誤謬である。
     逆に円安で輸出が増えるというのも個別には事実だが、アメリカへの輸出が増えても例えばドイツの輸出が減るということが予想される。アメリカでの競争条件がドイツにとって不利になるので輸出が減る。円安で個別に輸出が増えても世界全体では輸出は増えないということが言える。合成の誤謬である。ドイツが為替レートを下げて競争するとドイツは輸出が増えるが今度は日本が輸出が減る。結局日本とドイツがお互いに対米為替レートを下げても輸出は増えないことが分かる。
     一般的な需要曲線も競争より高い価格から低い価格へ需要がシフトするが、相手も価格を引き下げるので社会全体で価格が下がっても需要全体は増えない。需要曲線の誤謬が指摘できる。

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