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No8855 の記事


■8855 / )  Re[6]: Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/08(Sun) 21:09:41)
    2020/11/09(Mon) 08:06:41 編集(投稿者)
    2020/11/08(Sun) 21:32:34 編集(投稿者)
    No8818に返信(restさんの記事)
    > 2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    > 2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)
    >
    > Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy
    >
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA
    >
    >
    > 合成の誤謬を外国為替市場にも拡げてみる。
    > 日本の為替レートが円高ドル安になると、輸入が増えるように見える。たとえばタイからの輸入が増えるが、実はアメリカへの輸出が減って日本への輸出へ振り替えられたのである。タイのバーツとアメリカのドルの為替レートは一定なのでアメリカへの輸出を日本へ振り替えたほうがドルを多く稼げるのである。だから日本から見ると円高で輸入が増えたように見えるけれども世界全体で見ると輸入は増えていないことが分かる。個別で正しいことが全体では正しくない、という合成の誤謬である。
    >  逆に円安で輸出が増えるというのも個別には事実だが、アメリカへの輸出が増えても例えばドイツの輸出が減るということが予想される。アメリカでの競争条件がドイツにとって不利になるので輸出が減る。円安で個別に輸出が増えても世界全体では輸出は増えないということが言える。合成の誤謬である。ドイツが為替レートを下げて競争するとドイツは輸出が増えるが今度は日本が輸出が減る。結局日本とドイツがお互いに対米為替レートを下げても輸出は増えないことが分かる。
    >  一般的な需要曲線も競争より高い価格から低い価格へ需要がシフトするが、相手も価格を引き下げるので社会全体で価格が下がっても需要全体は増えない。需要曲線の誤謬が指摘できる。


    自己レス。整合性という点で若干説得力を欠くので説明を補足したい。
    タイ国との関係でバーツ高円安という為替レートになるとタイへの輸出品の価格が下がって売り上げが伸びると予想されるので、日本の工場の生産規模が一定でかつ操業度が最大とすると、輸出を増やすには為替レート一定の中国への輸出を減らしてタイ国へ振り替える必要がある。タイへの輸出が増えても中国への輸出が減っているので個別的には増えても全体としては増えていない。これは合成の誤謬である。もっとも短期的な場合である。長期的には規模拡大するとなると為替レートの変化も予想されるのでレートは安定せず拡大は難しい。

    もうひとつの問題点は為替レートは金利の影響もうけるが、貿易収支という実需の影響も受けるという点だ。為替レートは外から勝手に与えられるものではなく需給を反映したものである。すると金利を無視して貿易収支の実需だけから見ると貿易黒字が拡大するほど円高が進むことが分かっている。輸出が増えると稼いだドルを円に交換しようとするので円が買われ円高が進む。円高と輸出の拡大は比例しているので、円高が進むほど輸出は減少するという経済学の常識とは相反することになる。
     一般の需要曲線もそうなのだ。価格は外から外生的に与えられるものではなく、内生的に需給を反映したものである。たとえば需要が増えるほど価格は上昇する。つまり価格と需要は比例関係にある。にも拘わらず経済学の教科書は右下がりの反比例関係に描かれている。どちらが正しいのだろうか。右下がりの需要曲線は個別的に見たときは正しいが全体で見るときは需要は増えていない、という合成の誤謬を指摘できる。
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