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■7949 / inTopicNo.1)  イクストラン君の哲学的探究の結晶 4
  
□投稿者/ パニチェ -(2020/10/18(Sun) 11:06:00)
    トピ主:restさん

    「イクストラン君の哲学的探究の結晶 3」は101まで投稿できますが、あらかじめ設置しておきます。
    引き続きよろしくお願いします。


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■7960 / inTopicNo.2)  感謝
□投稿者/ rest -(2020/10/18(Sun) 12:00:03)
    パニチェさん トビ設定の更新ありがとうございます。毎回のことですが深く感謝しております。
     ニーチェと親鸞の悪人正機説との関連性も見えてきたように思います。パニチェさんの鋭い指摘にはいつも驚かされます。できれば宗教上の対立も乗り越えられたらいいなと思っています。自力、他力の争いも乗り越えられたらいいなと思っています。もっとも独我論では他の存在は不確かだからあてにならない、ということかもしれませんが、超越的存在に頼らなくとも、隣近所の共同体の相互扶助は必要ではないでしょうか。その意味での他力なら自力と両立すると思いますが。返信はお気兼ねなく。
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■8318 / inTopicNo.3)  Re[2]: 感謝
□投稿者/ rest -(2020/10/25(Sun) 11:16:05)
      パニチェさんへ、このトビ二重計上になっていますが管理上問題になりませんか。できれば新しいほうを削除したほういいと思うんですが。
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■8319 / inTopicNo.4)  Re[3]: 感謝
□投稿者/ パニチェ -(2020/10/25(Sun) 11:23:45)
    No8318に返信(restさんの記事)
    >   パニチェさんへ、このトビ二重計上になっていますが管理上問題になりませんか。できれば新しいほうを削除したほういいと思うんですが。

    教えていただき、ありがとうございます。
    ボケでました(笑)。申し訳ありません。削除しました。^^
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■8704 / inTopicNo.5)  Re[4]: 感謝
□投稿者/ rest -(2020/11/04(Wed) 21:00:42)
    No8652に返信(パニチェさんの記事)

     こんばんは パニチェさん 牽強付会というのも一般性のない合成の誤謬だと思います。経済学の教科書では合成の誤謬は貯蓄のパラドックスとして紹介されています。個人の貯蓄はいいことだ、として皆が貯蓄に励むと全体として貯蓄が増えないことを示しています。皆が貯蓄に励むと消費が減り、その結果企業の所得が減り貯蓄も減るというパラドックスです。個別の事実を全体に拡張してもあてはまらない、という合成の誤謬です。
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■8818 / inTopicNo.6)  Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/07(Sat) 21:09:03)
    2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)

    Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy


    https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA


    合成の誤謬を外国為替市場にも拡げてみる。
    日本の為替レートが円高ドル安になると、輸入が増えるように見える。たとえばタイからの輸入が増えるが、実はアメリカへの輸出が減って日本への輸出へ振り替えられたのである。タイのバーツとアメリカのドルの為替レートは一定なのでアメリカへの輸出を日本へ振り替えたほうがドルを多く稼げるのである。だから日本から見ると円高で輸入が増えたように見えるけれども世界全体で見ると輸入は増えていないことが分かる。個別で正しいことが全体では正しくない、という合成の誤謬である。
     逆に円安で輸出が増えるというのも個別には事実だが、アメリカへの輸出が増えても例えばドイツの輸出が減るということが予想される。アメリカでの競争条件がドイツにとって不利になるので輸出が減る。円安で個別に輸出が増えても世界全体では輸出は増えないということが言える。合成の誤謬である。ドイツが為替レートを下げて競争するとドイツは輸出が増えるが今度は日本が輸出が減る。結局日本とドイツがお互いに対米為替レートを下げても輸出は増えないことが分かる。
     一般的な需要曲線も競争より高い価格から低い価格へ需要がシフトするが、相手も価格を引き下げるので社会全体で価格が下がっても需要全体は増えない。需要曲線の誤謬が指摘できる。

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■8855 / inTopicNo.7)  Re[6]: Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/08(Sun) 21:09:41)
    2020/11/09(Mon) 08:06:41 編集(投稿者)
    2020/11/08(Sun) 21:32:34 編集(投稿者)
    No8818に返信(restさんの記事)
    > 2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    > 2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)
    >
    > Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy
    >
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA
    >
    >
    > 合成の誤謬を外国為替市場にも拡げてみる。
    > 日本の為替レートが円高ドル安になると、輸入が増えるように見える。たとえばタイからの輸入が増えるが、実はアメリカへの輸出が減って日本への輸出へ振り替えられたのである。タイのバーツとアメリカのドルの為替レートは一定なのでアメリカへの輸出を日本へ振り替えたほうがドルを多く稼げるのである。だから日本から見ると円高で輸入が増えたように見えるけれども世界全体で見ると輸入は増えていないことが分かる。個別で正しいことが全体では正しくない、という合成の誤謬である。
    >  逆に円安で輸出が増えるというのも個別には事実だが、アメリカへの輸出が増えても例えばドイツの輸出が減るということが予想される。アメリカでの競争条件がドイツにとって不利になるので輸出が減る。円安で個別に輸出が増えても世界全体では輸出は増えないということが言える。合成の誤謬である。ドイツが為替レートを下げて競争するとドイツは輸出が増えるが今度は日本が輸出が減る。結局日本とドイツがお互いに対米為替レートを下げても輸出は増えないことが分かる。
    >  一般的な需要曲線も競争より高い価格から低い価格へ需要がシフトするが、相手も価格を引き下げるので社会全体で価格が下がっても需要全体は増えない。需要曲線の誤謬が指摘できる。


    自己レス。整合性という点で若干説得力を欠くので説明を補足したい。
    タイ国との関係でバーツ高円安という為替レートになるとタイへの輸出品の価格が下がって売り上げが伸びると予想されるので、日本の工場の生産規模が一定でかつ操業度が最大とすると、輸出を増やすには為替レート一定の中国への輸出を減らしてタイ国へ振り替える必要がある。タイへの輸出が増えても中国への輸出が減っているので個別的には増えても全体としては増えていない。これは合成の誤謬である。もっとも短期的な場合である。長期的には規模拡大するとなると為替レートの変化も予想されるのでレートは安定せず拡大は難しい。

    もうひとつの問題点は為替レートは金利の影響もうけるが、貿易収支という実需の影響も受けるという点だ。為替レートは外から勝手に与えられるものではなく需給を反映したものである。すると金利を無視して貿易収支の実需だけから見ると貿易黒字が拡大するほど円高が進むことが分かっている。輸出が増えると稼いだドルを円に交換しようとするので円が買われ円高が進む。円高と輸出の拡大は比例しているので、円高が進むほど輸出は減少するという経済学の常識とは相反することになる。
     一般の需要曲線もそうなのだ。価格は外から外生的に与えられるものではなく、内生的に需給を反映したものである。たとえば需要が増えるほど価格は上昇する。つまり価格と需要は比例関係にある。にも拘わらず経済学の教科書は右下がりの反比例関係に描かれている。どちらが正しいのだろうか。右下がりの需要曲線は個別的に見たときは正しいが全体で見るときは需要は増えていない、という合成の誤謬を指摘できる。
引用返信/返信 削除キー/
■8889 / inTopicNo.8)  Re[7]: Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/10(Tue) 08:52:07)
    2020/11/10(Tue) 09:01:10 編集(投稿者)
    No8855に返信(restさんの記事)
    > 2020/11/09(Mon) 08:06:41 編集(投稿者)
    > 2020/11/08(Sun) 21:32:34 編集(投稿者)
    > ■No8818に返信(restさんの記事)
    >>2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    >>2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)
    >>
    >> Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy
    >>
    >>
    >> https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA
    >>
    >>
    >> 合成の誤謬を外国為替市場にも拡げてみる。
    >>日本の為替レートが円高ドル安になると、輸入が増えるように見える。たとえばタイからの輸入が増えるが、実はアメリカへの輸出が減って日本への輸出へ振り替えられたのである。タイのバーツとアメリカのドルの為替レートは一定なのでアメリカへの輸出を日本へ振り替えたほうがドルを多く稼げるのである。だから日本から見ると円高で輸入が増えたように見えるけれども世界全体で見ると輸入は増えていないことが分かる。個別で正しいことが全体では正しくない、という合成の誤謬である。
    >> 逆に円安で輸出が増えるというのも個別には事実だが、アメリカへの輸出が増えても例えばドイツの輸出が減るということが予想される。アメリカでの競争条件がドイツにとって不利になるので輸出が減る。円安で個別に輸出が増えても世界全体では輸出は増えないということが言える。合成の誤謬である。ドイツが為替レートを下げて競争するとドイツは輸出が増えるが今度は日本が輸出が減る。結局日本とドイツがお互いに対米為替レートを下げても輸出は増えないことが分かる。
    >> 一般的な需要曲線も競争より高い価格から低い価格へ需要がシフトするが、相手も価格を引き下げるので社会全体で価格が下がっても需要全体は増えない。需要曲線の誤謬が指摘できる。
    >
    >
    > 自己レス。整合性という点で若干説得力を欠くので説明を補足したい。
    > タイ国との関係でバーツ高円安という為替レートになるとタイへの輸出品の価格が下がって売り上げが伸びると予想されるので、日本の工場の生産規模が一定でかつ操業度が最大とすると、輸出を増やすには為替レート一定の中国への輸出を減らしてタイ国へ振り替える必要がある。タイへの輸出が増えても中国への輸出が減っているので個別的には増えても全体としては増えていない。これは合成の誤謬である。もっとも短期的な場合である。長期的には規模拡大するとなると為替レートの変化も予想されるのでレートは安定せず拡大は難しい。
    >
    > もうひとつの問題点は為替レートは金利の影響もうけるが、貿易収支という実需の影響も受けるという点だ。為替レートは外から勝手に与えられるものではなく需給を反映したものである。すると金利を無視して貿易収支の実需だけから見ると貿易黒字が拡大するほど円高が進むことが分かっている。輸出が増えると稼いだドルを円に交換しようとするので円が買われ円高が進む。円高と輸出の拡大は比例しているので、円高が進むほど輸出は減少するという経済学の常識とは相反することになる。
    >  一般の需要曲線もそうなのだ。価格は外から外生的に与えられるものではなく、内生的に需給を反映したものである。たとえば需要が増えるほど価格は上昇する。つまり価格と需要は比例関係にある。にも拘わらず経済学の教科書は右下がりの反比例関係に描かれている。どちらが正しいのだろうか。右下がりの需要曲線は個別的に見たときは正しいが全体で見るときは需要は増えていない、という合成の誤謬を指摘できる。

    再自己レス。ドル高円安をドルをめぐる通貨間競争ととらえると理解しやすいかもしれない。日本以外の国との為替レートは一定とする。たとえばドルとタイのバーツの為替レートはドル高円安になっても一定とすると、タイへの輸出を減らしてアメリカへ振り替えたほうが多くの円を稼ぐことができる。タイに限らず他の国の対米レートが一定とすると、他の国への輸出を減らしてアメリカへ振り替えたほうが多くの円を稼ぐことができる。したがってドル高円安ではアメリカへの輸出が増えることになるが、日本の輸出全体が増えるわけではない。これは明らかに合成の誤謬であるといえる。
引用返信/返信 削除キー/
■8960 / inTopicNo.9)  Re[8]: Cannonball Adderley
□投稿者/ rest -(2020/11/11(Wed) 23:10:04)
    No8889に返信(restさんの記事)
    > 2020/11/10(Tue) 09:01:10 編集(投稿者)
    > ■No8855に返信(restさんの記事)
    >>2020/11/09(Mon) 08:06:41 編集(投稿者)
    >>2020/11/08(Sun) 21:32:34 編集(投稿者)
    >>■No8818に返信(restさんの記事)
    > >>2020/11/07(Sat) 22:51:06 編集(投稿者)
    > >>2020/11/07(Sat) 21:56:30 編集(投稿者)
    > >>
    > >> Cannonball Adderley Quintet - Mercy Mercy Mercy
    > >>
    > >>
    > >> https://www.youtube.com/watch?v=y7FFLYXEOqA
    > >>
    > >>

    > 再自己レス。ドル高円安をドルをめぐる通貨間競争ととらえると理解しやすいかもしれない。日本以外の国との為替レートは一定とする。たとえばドルとタイのバーツの為替レートはドル高円安になっても一定とすると、タイへの輸出を減らしてアメリカへ振り替えたほうが多くの円を稼ぐことができる。タイに限らず他の国の対米レートが一定とすると、他の国への輸出を減らしてアメリカへ振り替えたほうが多くの円を稼ぐことができる。したがってドル高円安ではアメリカへの輸出が増えることになるが、日本の輸出全体が増えるわけではない。これは明らかに合成の誤謬であるといえる。

    再再自己レス。これは需要曲線ではなく供給曲線の考え方と同じだ。
    需要の側(買い手)の競争で価格が上昇すると、供給側(売り手)は価格の高いほうを選択するので低価格を維持しているほうは供給が減り、価格を高くしたほうは供給が増える。これが供給曲線であり、右上がりの曲線となる。しかし個別的には正しいが全体でみると供給は増えていない。合成の誤謬といえる。
     対米レートがドル高円安のとき、対タイレートがバーツ高円安というように日本の輸出をめぐって通貨間競争があると仮定すると、たとえば初めにドル高円安のとき、バーツと円の為替レートは変わらず一定のレートを維持していると輸出はタイからアメリカへと振り替えが起こる。ドル高のほうが多くの円を得ることができるのでアメリカへの輸出が有利になるからである。アメリカへの輸出は増えるが輸出全体が増えるわけではない。これも合成の誤謬であるといえる。
     むろん規模一定、操業度最大の状態が現状であることを仮定し、短期的であることを前提にしている。長期的には為替レートは変動するので生産規模拡大の予想は難しい。
引用返信/返信 削除キー/
■9018 / inTopicNo.10)  Jackie Maclean
□投稿者/ rest -(2020/11/13(Fri) 23:33:48)
    Jackie Maclean - Round Midnight

    https://www.youtube.com/watch?v=FY7aSfxyJfk


    国際経済学におけるマンデル=フレミング理論に触れたいが、その前に為替レートの決まり方について述べておきたい。
     1)実需によって、つまり輸出や輸入に伴うドルや円の交換によって為替レートが決まる。
     2)金利によって、つまり資本流出や流入によって為替レートが決まる。

     1)は輸出が増えれば売ったドルを円に換える必要があるので、円の需要が高まり円高ドル安になる。反対に輸出が減れば円への」需要が弱まり円安ドル高になる。この時点では輸出は増えていない。供給曲線の考え方に従えば、価格の安いほうから価格の高いほうへ供給はシフトしていくのと同じようにアメリカ以外の国の為替レートが一定とするとアメリカ以外の国から輸出がシフトしてアメリカへの輸出が増えているように見える。輸出全体が増えているわけではない。合成の誤謬といえる。
     2)金利の低下で資本流出が起こり、円を売ってドルを買うので円安ドル高になる。そこでも個別の輸出は増えるが全体の輸出は増えない。輸出増加に伴い投資も増えるのではないかというが投資増加は金利上昇要因であり、円安を維持できなくなる。円安が維持されているとすれば投資増加はないものと考えられる。

     マンデル=フレミングモデルでは金融政策でマネーサプライを増やす(背景には不況による民間投資の減少がある)とLM曲線が右へシフトして金利が低下する。すると資本流出が生じて為替レートは円安ドル高になり、輸出が増え投資も増える。IS曲線が右にシフトして完全雇用が達成されるという理論である。
     しかし輸出が増え投資も増えると金利は上昇し、円高ドル安となって輸出は減少し投資も減少に転じてもとの黙阿弥になっていまう。したがって円安ドル高になっても総じて投資は増えないとみたほうがいい。つまり個別の輸出は増えても全体の輸出は増えないということになる。
引用返信/返信 削除キー/
■9106 / inTopicNo.11)  Re[10]: Jackie Maclean
□投稿者/ rest -(2020/11/15(Sun) 23:14:20)
    2020/11/16(Mon) 00:23:20 編集(投稿者)
    2020/11/15(Sun) 23:56:13 編集(投稿者)

    No9018に返信(restさんの記事)
    > Jackie Maclean - Round Midnight
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=FY7aSfxyJfk
    >
    >
    > 国際経済学におけるマンデル=フレミング理論に触れたいが、その前に為替レートの決まり方について述べておきたい。
    >  1)実需によって、つまり輸出や輸入に伴うドルや円の交換によって為替レートが決まる。
    >  2)金利によって、つまり資本流出や流入によって為替レートが決まる。
    >
    >  1)は輸出が増えれば売ったドルを円に換える必要があるので、円の需要が高まり円高ドル安になる。反対に輸出が減れば円への」需要が弱まり円安ドル高になる。この時点では輸出は増えていない。供給曲線の考え方に従えば、価格の安いほうから価格の高いほうへ供給はシフトしていくのと同じようにアメリカ以外の国の為替レートが一定とするとアメリカ以外の国から輸出がシフトしてアメリカへの輸出が増えているように見える。輸出全体が増えているわけではない。合成の誤謬といえる。
    >  2)金利の低下で資本流出が起こり、円を売ってドルを買うので円安ドル高になる。そこでも個別の輸出は増えるが全体の輸出は増えない。輸出増加に伴い投資も増えるのではないかというが投資増加は金利上昇要因であり、円安を維持できなくなる。円安が維持されているとすれば投資増加はないものと考えられる。
    >
    >  マンデル=フレミングモデルでは金融政策でマネーサプライを増やす(背景には不況による民間投資の減少がある)とLM曲線が右へシフトして金利が低下する。すると資本流出が生じて為替レートは円安ドル高になり、輸出が増え投資も増える。IS曲線が右にシフトして完全雇用が達成されるという理論である。
    >  しかし輸出が増え投資も増えると金利は上昇し、円高ドル安となって輸出は減少し投資も減少に転じてもとの黙阿弥になっていまう。したがって円安ドル高になっても総じて投資は増えないとみたほうがいい。つまり個別の輸出は増えても全体の輸出は増えないということになる。

     自己レス。追加。輸入はどうかというと、LM曲線の右シフトによって金利低下すると資本流出が生じて為替レートが円安ドル高になり、輸入は減る。ただしアメリカからの輸入は減るがアメリカ以外の国からの輸入は増えることになる。これは需要曲線の考え方と同じである。売り手が高い価格を提示すると買い手は高い価格のものを買うのを減らし、相対的に安い別のものの購入量を増やす。これと同じことが輸入でも起こる。輸入は個別的には減るが全体として減らない。合成の誤謬といえる。
     マンデル=フレミングモデルでは金融政策は完全雇用を達成するという効果がないというのが結論である。通説とは違うが一つの考え方としては成り立つと思う。

     為替レートの長期的決定要因として
     1)購買力平価説
     2)金利平価説
    については後日展開したいと思う。基軸通貨としてのドルがあるが、円とユーロの直接取引もあるので必ずしもドルを通す必要はないことも注意すべきだろう。
引用返信/返信 削除キー/
■9193 / inTopicNo.12)  John Coltrane
□投稿者/ rest -(2020/11/19(Thu) 00:57:21)
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