| 2023/08/05(Sat) 22:28:57 編集(投稿者)
◇ カント『純粋理性批判』
T 超越論的原理論 第二部門 超越論的論理学 第一部 超越論的分析論 第一篇 概念の分析論 第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて 第二章 純粋悟性概念の演繹について 第一節 第一三項 第一四項 第二節 〔第二版〕純粋悟性概念の超越論的演繹 第一五項 第一六項 統覚の根源的・綜合的統一について
*******
◇ 我思考す〔Das:Ich denke〕≠ニいうことは、あらゆる私の表象に伴うことができる≠フでなければならない。
◇ 何故なら、さもなければ私の内では、全然思考され得ないものまでも表象されることになるからであるが、これは、そうした表象が不可能であるか、それとも少なくとも私にとっては無いものであるかのいずれかと同じことに他ならない。
◇ 全ての思考に先立ち与えられていることのできるような表象は、直観≠ニ呼ばれる。
◇ それ故、直観の全ての多様なものは、この多様なものがそこで見出されるのと同じ主観における我思考す≠ニいうこととの或る必然的な連関を持っている。
◇ しかし、我思考すというこの表象は、自発性≠フ作用である。
◇ 換言すれば、この表象は感性に属するものとみなされることはできない。
† 原佑訳上巻、p.254〜p.255参照。 † その他に、中山元訳2、p.116、石川文康訳上巻、p.186を参照。 †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。 † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。 † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。 † ◆〜は原典における段落とします。
*******
T−1 No.32286
|