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No16049, の記事


■16049 / )  カント沼番外地:第一版序論 Z−1
□投稿者/ うましか -(2021/09/04(Sat) 17:33:27)
    2021/09/05(Sun) 08:22:53 編集(投稿者)

    続きです(・ω・)ノ

    *******

    U 超越論的哲学の区分

    ◇超越論的哲学はここではたんに一つの理念であるが、そのために、純粋理性の批判は、その全計画を建築術的に、言いかえると諸原理に基づいて、この建物を形成するあらゆる部分の完璧性と安全性を完全に保証しつつ立案すべきである。

    ◇この批判が必ずしもそれ自体、超越論的哲学と呼ばれないのは、もっぱらそれが一つの完璧な体系となるにはア・プリオリな人間的認識全体の手落ちの無い分析をも含まなければならないはずだということに基づく。

    ◇ところで、なるほど私たちの批判も前述の純粋認識を形成する全ての基本概念を完璧に枚挙することを念頭にしておかねばならないのは言うまでもないことではある。

    ◇しかし、これらの基本概念自体の手落ちの無い分析や、同じくまたそれらからの派生概念の完璧な論評は、私たちの批判は当然差し控えるが、それは、
    一つにはこうした分析が目的に相応しないからであり、つまり分析は本来この全批判がそのために現に存在している綜合に際して見いだされるそうした疑惑をもっていないからであり、
    一つにはそうした分析や導出を完璧にに成し遂げる責任に関わりあうのは、この計画の統一性にもとるのであって、人はおのれの意図に関してそうしたことを為さずに済まし得たからである。

    ◇分析のこうした完璧性、ならびに後で与えられるはずのア・プリオリな諸概念からの導出のこうした完璧性は、それにもかかわらず、それらのア・プリオリな諸概念がまずもって綜合の手落ちの無い原理として現に存在し、それらにとってこの本質的意図に関して何一つ欠けていなくさえすれば、容易に補うことができるものである。

    →原佑訳上巻、p.136〜p.138参照(※翻訳は参照するが、◇〜は原文・訳文の通りではありません (;´・ω・))。


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