| 2024/05/07(Tue) 16:31:54 編集(投稿者)
6日、錦市場へ朝ごはんを食べにいく。店は決めていなかったが8時前に開けている店が少なかった。焼き魚定食とかをイメージしていたのだが入ったのはこじゃれた店で発酵御膳というものを食べた。
苔寺へ行く。四条からバス1本で行けた。京都のバスの良い処はどこまで乗っても1乗車230円ということ。慣れない人や外人などにはこのシステムは便利だ。 入場に写経がセットになっていて内心びくびくしていた。何故なら般若心経だと約270字あり、毛筆で書く自信は全くない。しかし、実際にはもっとずっと短い経文をしかも下書きをなぞる形式だったので簡単にこなせた。筆は毛筆は毛筆でも毛筆ペンだったので助かった。考えてみれば、外人が多く訪れるのだから難しくする訳はないのだ。
ここにも青もみじががたくさんありやはり思った通り自然光の青もみじの方がずっと良かった。 このもみじの葉が冬には全部苔の上に落ちる訳だから掃除が大変でしょうと受付の人に聞いたら、なんと冬の間は掃かないのだそうだ。そのようにして苔を寒さから守るとのこと。なるほどと思った。それにしても見事な苔庭園であった。
そのあと近くの鈴虫寺へ行った。大広間に一同集められて和尚さんの講話を聞く。この大広間には鈴虫が飼われていて1年中鳴いている。全部で3000匹ほどいるそうだ。 この和尚さんの話が中々面白かった。我執、利他、話し合いよりも聞き合い、和敬清寂などの話をされたが、なかでも即今只今の話が良かった。今できることを精一杯やるだけ、という意味。概ねボクの生き方に近い。ボクはそれを自分より上手い演奏家が掃いて捨てるほどいる世界でめげずに生きていくための礎として習得したが、例えば小澤征爾もその日その日の演奏にベストを尽くす、その積み重ねというようなことを言っている。
バスで京都駅へ。伊勢丹にあるラーメン横丁で博多ラーメンを食べ、予定ではそのまま帰ることにしていたが、京都国立博物館で雪舟展をやっていることを思い出したので観に行くことにした。 雪舟は良い。独自の墨絵の世界を確立している。後の日本の多くの絵師が手本にしている。雪舟を手本にして描いた後世の絵師の手によるよく似た絵が沢山展示してあって興味深かった。芸は師を真似ることから始まることがよくわかる。
2泊3日の旅行もこれでおしまい。9時ころ自宅に戻った。
写真は上が北野天満宮のライトアップの青もみじ、下は苔寺の自然光に青もみじ。
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