| 2024/06/21(Fri) 06:54:34 編集(投稿者)
伊藤匠7段が藤井叡王を破り伊藤匠新叡王が誕生した。心より拍手を送りたい。
伊藤新叡王は藤井聡太7冠と同い年の21歳、早くからその強さは知られていたが、藤井7冠があまりにも強いため、常に追う立場にあった。対藤井の対戦成績も2度のタイトル挑戦を含めこの叡王戦第1局まで11連敗であった。
それが第2局、第3局と連勝し周囲を驚かせた。タイトル戦で藤井が連敗したことがなかったからだ。AIの評価値を見る限り、伊藤叡王の実力は藤井7冠と比べても遜色はない。
叡王戦は5番勝負で、第4局は藤井叡王が快勝し、2勝2敗で並び番勝負は最終局にもつれ込んだ。この第5局はずっと藤井叡王がリードを保ち、藤井の攻め、伊藤の受けで進んだ。粘り強い受けの後、伊藤は飛車を犠牲にして手番を握り、攻めに転じた。そこからの伊藤の指しては素晴らしいもので、最後、藤井の猛攻を見切り遂に藤井が投了した。
負けても負けてもくさらず精進を続けた結果だと思う。それと忘れてはならないのは伊藤叡王を育てたのは間違いなく藤井7冠だということである。この巨木があるからこそそこを目指せたのだ。
今回の結果は藤井7冠に追いつける才を備えたものが努力を重ねた結果だと思う。改めて拍手を送りたい。
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