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■3909 / inTopicNo.37)  pipitさんへ
  
□投稿者/ minori -(2020/07/13(Mon) 10:05:30)
    pipitさん、おはようございます。

    > カントのアプリオリは、生まれつきという意味ではなくて
    > 根源的獲得、という意味合いみたい。
    > 獲得、ってあるでしょう?
    > どこから獲得するのか。神から?経験から?
    > カント的には自分自身の能力から、自ら獲得する、ってしてると私は今の所思ってるの。
    > だから、幼児はまだ、自分の持つ能力から、総合判断を可能にするアプリオリな概念を引き出してない、手元に使えるように獲得してない、と考えられるのかな?


    この部分、私も同じように了解して先に進もうと考えていました。
    もともと脳のなかに時間感覚を感じる萌芽みたいなものがあって、それが生後の成長と経験を経る中でさらに機能するようになる、ということなのかな、って。
    感性の形式は、空間と時間の枠組みを通じて行われる、というようにカントは言っている、というのを押さえておけばいいかな、と。


    人間に見えている世界だけが正しいものとは限らない、と考えると不思議だしおもしろいですよね。
    虫が見ている花はこんなふう、みたいな画像を見たことがありますが、それもまた人間の認識フィルターを通じて見ているもの、と言えなくもないです。

    意識だけが実在であり、それぞれに現れているものは人間が描くイメージなのだ、と言う人(たち)もいて・・・
    その人たちからすれば、人の死というのもイメージなのだそうです。
    ただ。イメージであろうと、そのイメージの中では「生きているし死んでいく」ので、命を粗末にしたりはけしてしない、ようですけど。
引用返信/返信 削除キー/
■3900 / inTopicNo.38)  悪魔ちゃんへ
□投稿者/ pipit -(2020/07/12(Sun) 22:10:26)
    こんばんは!

    No3892に返信(悪魔ちゃんさんの記事)
    > pipitさま
    > 悪魔ちゃん的に言うね。
    >
    > カントの言う「アプリオリな綜合判断」って、ニーチェの言うように、
    > 人間の「一つの能力」にすぎない。<

    一応カントの言い分だと、
    人間の持つ能力によって、アプリオリな綜合判断が可能だ、って言ってるんだと思ってるよ。
    だから、人間の能力にすぎない、というのは、カントもそう言うと思ってるよ。


    > minoriさまが問いかけたように、乳幼児にには適用できない。<

    カントのアプリオリは、生まれつきという意味ではなくて
    根源的獲得、という意味合いみたい。
    獲得、ってあるでしょう?
    どこから獲得するのか。神から?経験から?
    カント的には自分自身の能力から、自ら獲得する、ってしてると私は今の所思ってるの。
    だから、幼児はまだ、自分の持つ能力から、総合判断を可能にするアプリオリな概念を引き出してない、手元に使えるように獲得してない、と考えられるのかな?
    まあ、あー言えばこー言う。
    屁理屈こねれる領域になるかもだね。
    不毛に感じる時もあるよ。
    哲学者たちは自らの知に誠実だからどこまでも真剣に考えていくのかもしれないけどね。


    > だから、カントの「総合的判断」は、アプリオリじゃなくて、
    > アポステリオリな綜合判断に限られてる。<

    > あ、勘違いしないでね。アポステリオリには価値がるのかもしれないけど、っていうことだからね。<

    アポステリオリでも十分魅力的だよね。


    > 誰かが「素朴実在論を信仰する人々は、超越論的観念論に非科学的というレッテルを貼ってきたが、現代科学は、超越論的観念論と親近性をむしろ強めている。」
    > みたいなこと言ってるみたい。彼の言う「素朴実在論」っていうのがどういうのかわかんないけど、カントの「超越論的観念論」っていうのは超越論的科学的なものであって、非科学的なものじゃない。むしろ科学者にとってはたのもしい哲学者の論。
    > わたし、素朴的意識の実在論、経験的実在論ね。あ、ことわっとくけど、ながいのいう「素朴実在論」っていうのはわからない、が前提よ。<

    ながい、って永井均さんのこと?
    悪魔ちゃん、もしかして〈わたし〉に興味あるのかな?
    またそういうことも悪魔ちゃんと話せたら嬉しいな。
    私は永井さんの本はほとんど読んだことないんだけど、
    掲示板やネット記事や本で名前をよく聞くよ。


    > わたし、素朴的意識の実在論、経験的実在論ね。<

    あーいいね、
    素朴的意識の実在論。
    悪魔ちゃんのオリジナル語?
    現前のフツーにある意識から実在を探っていくの?
    違うこと?

    ちなみに経験的実在論は、カント哲学を表現するときにも使うかも。
    カントは自分の説は、超越論的観念論であり、また経験的実在論でもある、
    みたいに言ってた覚えがあるよ

    悪魔ちゃんさん、ありがとね!

    ふと、カントの認知症のこと思い出して、
    宿題さんも遊びに来てくれるといいねー(^ν^)


引用返信/返信 削除キー/
■3899 / inTopicNo.39)  神の存在の要請
□投稿者/ pipit -(2020/07/12(Sun) 21:52:16)
    みなさまこんばんは。

    後で引用しますと言ってた箇所を引用します。

    『カント入門』石川康文先生.ちくま新書、p217〜220
    カントの考える最高善についての記述からの抜粋引用です。
    石川先生の文章です。
    『(略)完全な幸福とは、世界において理性的存在者が一切を意のままになしうる状態を言う。わかりやすく言えば、世界のために自分があるのではなく、自分のために全世界がある状態である(略)。
    しかるに、もともと世界はわれわれの願望や計画で創造されたものではない(われわれは世界の創造者ではない)。
    したがって、それは現実には不可能である。
    加えてまた、すでに十分見たように、道徳法則自体には徳と幸福を結合する根拠は含まれていなかった。
    徳の研鑽は幸福を約束しないのである。
    それでもなお、理性は依然としてわれわらに最高善の促進を命じている。
    ゆえに、理性が自己矛盾におちいらないためには、最高善はどうしても可能でなければならない。
    そのことから理性はみずから、世界の創造者にして、同時に徳と幸福の結合の根拠を含む存在者、すなわち神の存在を要請する。
    このように、最高善の概念を介して、道徳は必然的に宗教にいたる。
    幸福への希望とともに宗教は始まるのである。
    その意味で、純粋理性こそが信仰の源である。
    このような純粋理性に源をもつ信仰は、現存するどの信仰とも異なるものである。
    カント自身、それを「まだ普通にもちいられていない概念」と弁えつつ、「純粋実践理性信仰」と呼んだ。
    その意味では、カントは単に宗教について論じただけでなく、また既存の宗教を批判しただけでなく、理性宗教というまったく新しい宗教をみずから提唱し、それを基礎づけたと言うことができる。
    ひとつだけ注意しなければならないのは、「要請」とは理性の言葉で「信仰」を表現したものだということである。純粋理性こそが信仰の源だからである。したがって、それは神の存在証明ではないということである。(略)

    抜粋引用終了

    この石川先生の解説を、私は、

    人間の理性が神の存在を措定した。
    と、捉えてしまうのですが、

    そして、ニーチェに絡めて言うと、
    もともと人間が措定した信仰してきた対象としての神概念は、
    ニーチェの時代には信仰されなくなってしまった、
    ととらえてしまうのですけど、

    また少しずついろんなことを実物を読んでいけたらいいな、と思いました。



引用返信/返信 削除キー/
■3892 / inTopicNo.40)  Re[26]: 純粋理性批判
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2020/07/12(Sun) 19:36:54)
    pipitさま
    悪魔ちゃん的に言うね。

    カントの言う「アプリオリな綜合判断」って、ニーチェの言うように、
    人間の「一つの能力」にすぎない。

    minoriさまが問いかけたように、乳幼児にには適用できない。
    だから、カントの「総合的判断」は、アプリオリじゃなくて、
    アポステリオリな綜合判断に限られてる。

    あ、勘違いしないでね。アポステリオリには価値がるのかもしれないけど、っていうことだからね。

    誰かが「素朴実在論を信仰する人々は、超越論的観念論に非科学的というレッテルを貼ってきたが、現代科学は、超越論的観念論と親近性をむしろ強めている。」
    みたいなこと言ってるみたい。彼の言う「素朴実在論」っていうのがどういうのかわかんないけど、カントの「超越論的観念論」っていうのは超越論的科学的なものであって、非科学的なものじゃない。むしろ科学者にとってはたのもしい哲学者の論。
    わたし、素朴的意識の実在論、経験的実在論ね。あ、ことわっとくけど、ながいのいう「素朴実在論」っていうのはわからない、が前提よ。




引用返信/返信 削除キー/
■3857 / inTopicNo.41)  Re[24]: 実践理性批判
□投稿者/ パニチェ -(2020/07/11(Sat) 19:52:19)
    こんばんは、ピピットさん。

    No3846に返信(pipitさんの記事)
    > 完全解読に、『実践理性批判』もあったんですね!!
    > いまはまだ手が出せないけど、実践理性批判に進むとき、買おうと思います!!
    > 情報のきっかけをありがとうございます(o^^o)

    どういたしまして。

    > ニーチェやパニチェさんや竹田さんの言う通りの可能性も大きそうだな、と、
    > パニチェさんのコメント読んで思いましたけど、
    > とりあえず、私の中では保留にしておきますね。

    > いろんな解説書で、チラホラと、神より道徳実践の方が実は比重置かれてるみたいに
    > 思える記事を見る気もするので、まあ、神様万歳、のほうが真実かもだけど、
    > ちょっと置いときますね。

    それがいいです。そそ、自分の目で確認し、解釈するに限ります!^^

    > 石川文康先生の『カント入門』から抜粋引用してみますね。
    > 『この書の(第一版)序文で、カントは二度にわたって、「道徳は不可避的に宗教にいたる〔通じる〕」と述べている。
    > しかし同じ序文のほぼ冒頭で、彼は、道徳は自己充足しており、道徳が道徳として存立するために「宗教をまったく必要しない」、とも言っている。
    > 一見、ここには不整合がひそんでいるかのように見える。
    > なにしろカントの道徳論は、(略)、文字どおり徹底して「自律」の原理の上に成り立っているのである。
    > (略)
    > したがってそれは、道徳に対して何らかの条件を指定するのではなく、
    > かえって宗教に対して、その存立を決定する不可欠の条件を指定するものである。
    > すなわち、宗教は道徳という条件を満たしてはじめて宗教であり、
    > この条件を満たしていないかぎり、いくら宗教を自認しても、
    > それは宗教の単なる僭称にすぎず、すなわち仮象宗教、偽宗教だという意味である。
    > (略)以上のことから、カントの言う宗教とは道徳宗教のことであり、
    > しかも道徳は理性の上にきずかれるべきものであるから、それは同時に
    > 理性宗教にほかならないということがあらかじめ帰結される。』
    > p217.218

    > この後、神の存在の要請についても石川先生の考えが述べられてますが、
    > いったん、ここで投稿しますね。
    > また後ほど、その部分を引用しようと思います。

    引用ありがとうござました。

    > パニチェさん、ありがとうございま〜す(^O^)/♪

    どういたしまして。

引用返信/返信 削除キー/
■3856 / inTopicNo.42)  pipitさんへ
□投稿者/ knowing itself -(2020/07/11(Sat) 19:36:12)
    カントといえども真にいいたかったことはシンプルだと思いますよ。ただそのシンプルさをごまかさず妥協せず本にしようとすると、どうしても複雑になってしまう。安直に通俗的な語彙や論法に置き換えるとすべてが台無しになりかねませんから。

    普通の読者は、丹念にテキストを読むことと、俯瞰的な単純化の、両輪でいくしかないですね。
引用返信/返信 削除キー/
■3853 / inTopicNo.43)  戒について
□投稿者/ knowing itself -(2020/07/11(Sat) 19:27:56)
    カント的な道徳律は仏教なら戒にあたるかもしれません。無戒の仏教などありえないと主張する人もいますが確かにその通り。生きとし生けるものを殺傷することが許される場合もあるならそれは戒とはいえない。
引用返信/返信 削除キー/
■3851 / inTopicNo.44)  Re[23]: 物自体
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2020/07/11(Sat) 19:15:28)
    〈物自体は、Ding an sich らしいよ!〉
    pipitさま、ありがとうございます!

引用返信/返信 削除キー/
■3850 / inTopicNo.45)  Re[22]: 道徳律について
□投稿者/ pipit -(2020/07/11(Sat) 19:10:59)
    knowing itselfさん、こんばんは!

    またちょっとずつでも勉強していけたらな、と思っています。

    でも、カントはややこしく書きすぎな気もしますね(^_^;)

    ほんとはシンプルなこともいっぱいあるのかもな〜

    今日も一日おつかれさまです(o^^o)♪
引用返信/返信 削除キー/
■3848 / inTopicNo.46)  Re[22]: pipitさまへ
□投稿者/ pipit -(2020/07/11(Sat) 19:04:20)
    No3845に返信(悪魔ちゃんさんの記事)
    > <もちろんいいよ〜!純粋理性批判に関しなくてもいいよ。自問、好きなだけ書いてくれたらいいよ>
    >
    > ありがと。
    >
    > <物自体の物は、物理的なものに限定されず、なんでもかんでもみたいだよ。英語でいえば、thing とか it とかのイメージかなぁと思ってるよ。>
    > でも、カントって英語圏の人じゃないよね。
    >
    >
    >

    うん。
    原語は、

    Ding だって。

    thingに似てなくなくない?

    物自体は、Ding an sich らしいよ!


引用返信/返信 削除キー/
■3847 / inTopicNo.47)  道徳律について
□投稿者/ knowing itself -(2020/07/11(Sat) 19:03:47)
    こんばんは。

    カントにおける道徳は、質料とはなんの関わりもないもの、非質料的なもの。なので質料、つまり感覚で捉えられる経験的なものに一切影響されない、条件づけられないことがその本質。
    仏教では、無常・縁起にすべてが支配されるので、道徳といえども関係性のなかで変わると理解されることもありますが、カント的な道徳律とはそういう無常的変容性を否定するとことろで初めて成立するもの。戦争だから人を殺しても許される、正当防衛だから人を殺しても許される、共同体(国家や宗教団体を含めて)の外なら人を殺しても許される、高貴なものなら人を殺しても許される、などの理屈を一切認めないのがカント的な道徳律でしょう。
引用返信/返信 削除キー/
■3846 / inTopicNo.48)  実践理性批判
□投稿者/ pipit -(2020/07/11(Sat) 19:00:47)
    パニチェさん、こんばんは!

    完全解読に、『実践理性批判』もあったんですね!!
    いまはまだ手が出せないけど、実践理性批判に進むとき、買おうと思います!!
    情報のきっかけをありがとうございます(o^^o)

    ニーチェやパニチェさんや竹田さんの言う通りの可能性も大きそうだな、と、
    パニチェさんのコメント読んで思いましたけど、
    とりあえず、私の中では保留にしておきますね。

    いろんな解説書で、チラホラと、神より道徳実践の方が実は比重置かれてるみたいに
    思える記事を見る気もするので、まあ、神様万歳、のほうが真実かもだけど、
    ちょっと置いときますね。

    石川文康先生の『カント入門』から抜粋引用してみますね。
    『この書の(第一版)序文で、カントは二度にわたって、「道徳は不可避的に宗教にいたる〔通じる〕」と述べている。
    しかし同じ序文のほぼ冒頭で、彼は、道徳は自己充足しており、道徳が道徳として存立するために「宗教をまったく必要しない」、とも言っている。
    一見、ここには不整合がひそんでいるかのように見える。
    なにしろカントの道徳論は、(略)、文字どおり徹底して「自律」の原理の上に成り立っているのである。
    (略)
    したがってそれは、道徳に対して何らかの条件を指定するのではなく、
    かえって宗教に対して、その存立を決定する不可欠の条件を指定するものである。
    すなわち、宗教は道徳という条件を満たしてはじめて宗教であり、
    この条件を満たしていないかぎり、いくら宗教を自認しても、
    それは宗教の単なる僭称にすぎず、すなわち仮象宗教、偽宗教だという意味である。
    (略)以上のことから、カントの言う宗教とは道徳宗教のことであり、
    しかも道徳は理性の上にきずかれるべきものであるから、それは同時に
    理性宗教にほかならないということがあらかじめ帰結される。』
    p217.218

    この後、神の存在の要請についても石川先生の考えが述べられてますが、
    いったん、ここで投稿しますね。

    また後ほど、その部分を引用しようと思います。

    パニチェさん、ありがとうございま〜す(^O^)/♪

引用返信/返信 削除キー/

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