| 自分の中の潜む悪が、幼い頃の自分だったら、
悪を制御する事は、幼い頃の自分を制御する事。
幼い頃の自分は、おそらく「自分の人生を返せ」とあらゆる欲望が暴走しそうになっている。
それを制御するのが、今この瞬間の自分であって、今この瞬間の自分が善である。
じゃ、善と悪の境界線を探せというのならば、今、この瞬間の自分より過去の自分になる。
おそらく、「幼稚園〜中学校」までの、業(カルマ)を背負った自分のどれか。
「自分の人生を返せ」と言っても、それが本当に人生を奪われたのならの同情の余地があるが
それが「妄想」だったならば、厄介である。
いかんせん、少年時は、法というものを知らない。頭も悪い。牙が生えるのなら、その時期しかありない。
仮に大人が犯罪を犯したのなら、今のこの瞬間の自分が、過去の悪の自分の行為を
「かわいそう」だからと許している事になる。
大人になるというのは、子供の頃の自分が背負った業をちゃんと卒業できているか、
それとも、今のこの瞬間の自分が、子供の頃の自分をなだめるか、殺すかである。
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