| 3678 pipitさま メルロの『知覚の現象学』で「理性」っていう語が出てきてるところをいくつか抜粋してみます。ちょっと長くなっやちゃうから、分けてね。
【現象学的世界は先行する一つの存在を明るみに出すことではなくて、存在そのものを創設することである。哲学は先在する一つの真理の反映ではなくて、芸術と同じように真理の実現なのである。この実現はいかにして可能なのか、この実現は諸事物のなかで先在する「理性」と再会することではないのか、とこう問われるかもしれない。しかし、前もって存在する唯一のロゴスは世界そのものであり、これを顕わな存在たらしめる哲学は、まず最初は可能的であるというのではなくて、それが属している世界と同様、最初から現実的もしくは実在的なのである。そして、いかなる説明的仮説といえども、われわれがこの未完成の世界を引き受けてそれを全体化し、思惟しようとする行為よりも、明晰ではありえない。合理性ということは、一つの問題(8)ではない。つまりその背後に未知のものがかくれていて、…】
(8)には訳注がついてます。
つづく
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