| 『人類学的思考の歴史』、あら、覚えていてくてなのね。 ちょっと紹介すると、
本文で337ページ。字の大きさはそんなに小さくないと思います。どう説明していいのかわかりません。
序文の書き出しの部分を写して見ます。
1 本書はなにをめざすのか 本書は人類学的思考の歴史をあとづけようとするものである。 人類学とは奇妙な学問である。それは、哲学、文学、歴史、神学等に細分化された西洋の知の分類体系に抗するかたちで、人間の身体から感情、観念、環境との関係までを総合的に理解しようとするものであり、さらには人間の全活動領域としての経済、政治、社会、宗教、倫理、芸術等を総体として理解しようとする傾向性をもっている。それが研究対象とするのは全体としての人間であり、人間の活動の全領域である。このような意味において人類学は、世界を分割し、分割することで明瞭な意識を獲得し、それによって世界を統治・操作することをめざしてきた近代西洋の知のあり方に対する異議申し立てとして成立したのであった。人類学が人文社会諸科学のなかで占める特質性は、他の諸科学が論じてこなかった、西洋から見て異質な諸社会、「未開」という形容詞をつけられるのがつねであった諸社会を研究するという研究対象の特異性にあるのではない。むしろ人類学の特質性は、近代西洋がつくりあげてきた知の分類体系とは異質な原理に立つ、研究方法と理念の独自性にこそ求められるべきなのである。 ・・・
哲学書とちがってわたしには読みやすかったです。
別に読まなくてもいいと思います。わたしこの本の宣伝してるわけじゃないから。
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