| おはようございます、floraさん
写真左上は菓子盆で蝶々が沈金で作られています。沈金というのは彫ったところに金箔 や金粉を押し込む装飾技法で、右上の松、左下の紫陽花も同じです。
右上は花瓶で、このように赤と黒の境界をぼかして塗ることを「あけぼの」と言うそうです。赤と黒が逆になっているパターンもあります。花瓶の裏は無地(沈金が施していない)で、活ける花によって、また気分によって変えれば良いとのことです。まだ新品なので写真に撮るといろんなものが映り込んでしまいます。
左下は湯飲みだと思うのですが、店の人がこれによく似た容器にコーヒーを淹れて持ってきてくれました。木地のせいか熱くても取っ手なしで持てるのです。 これには目から鱗で、今まで湯飲みでコーヒーを飲んだことがなかったのです。必ずコーヒーは取っ手のついたカップで飲んでいました。 品の良い漆のカップ&ソーサも売っていたのですが、日頃マグカップで飲むことが多いので(普通のカップの容量だとお替わりするのがめんどい)、急にこれを買う気になってしまいました。
右下は飯椀です。朝市のカレイの写真で使っているのも実はこの飯椀です。最初、器に木の模様が出ているのが少々気になっていました。漆器というのはそういうものがでないモノがよい漆器だという考えを持っていたのです。勿論この飯椀は意図してこのように削っているのであって、それは持ちやすく、ご飯粒が付きにくいためだということでした。この店には前日にもお邪魔していて一晩考えた末に買うことにしました。因みにカレイの写真の味噌汁椀は以前金沢で買い求めたもので赤黒があけぼの様に塗られています(これを「あけぼの」というのを知らなかったす^^;)。 今までご飯はなんちゃって根来(根来塗りは紀州では絶えてしまい、木曽でそれ風に作っているモノ)で食べていましたが、これからは輪島と気分によって変えて使おうと思います。
飯椀はだいぶ前から木椀にしています。というのも茶碗はよくかけらかすのです。何かの拍子にほんの少しかけてしまい、そうすると危ないのと縁起も悪いので結局捨てることになり、勿体ないので木椀に変えました。
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