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■3282 / inTopicNo.61)  Re[22]: 質問コーナー
  
□投稿者/ 田秋 -(2020/06/28(Sun) 16:02:13)
    knowing itselfさま

    早速の回答ありがとうございます。
    私はそれほどジャズに詳しいと言うほどではありません。最初ファンになったのはオスカー・ピーターソンで、学生の頃友達と新宿厚生年金ホールに聴きに行ったのがきっかけです。その後時々モダンジャズはを聴いたりしていました。その後キースジャレットのケルンコンサートを聴いてファンになり、ハンガリーに渡ってからはラジオから流れてきたウェザー・レポートに惹かれ、かなりのアルバムを集めました。その後、ウェザーレポートのジョー・ザビヌルやウェイン・ショーター、またキース・ジャレットもマイルス・デイビスのにバンドに在籍していたことを知り、マイルス・デイビスに興味を持ち、結構聴きました。マイルスの先輩のディジー・ガレスピーやチャーリー・パーカーも探して聴きました。最近ではチック。コリアが愛知県に来た時聴きに行きました。

    ざっと以上のようなジャズメンを聴いたくらいなのですが、「お、バルトークの香り!」と感じたことはあまりありません。きっとジャズの聴き方もバルトークの聴き方もknowing itselfさんとは違うのでしょうね。


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■3280 / inTopicNo.62)  Re[21]: 質問コーナー
□投稿者/ knowing itself -(2020/06/28(Sun) 14:36:58)
    > >バルトークのハーモニーはジャズにかなり影響を与えていると言われます。
    > そうなんですね。知りませんでした。そういう演奏(あ、バルトーク見ぃつけた!)のyoutubeってご存じですか?

    わたしの場合は極めて大雑把な印象ですが、たいていのジャズピアノを聴けばバルトークに近いものを感じてしまいますね。何故かわかりません。日本の誇るジャズピアニスト、上原ひとみさんは大のバルトーク好きみたいです。知り合いに無名のジャズミュージシャンがいますが、彼はクラシックではバルトークにハマっていて、年中「弦チェレ」を聴いていました。

    > >音楽はもっともプラトン的な芸術ではないでしょうか。
    > この辺りのことを、プラトンやプラトンの思想に関して門外漢の私になるべく哲学用語を使わずに説明することは可能でしょうか?

    どんな芸術も、物質的な形を与えて表現するわけです。その中でもプラトン的なというのは、物質的な形それ自体よりも、物質的な形を超えたものに価値を置くということです。

    絵画や彫刻、建築は、当然ながら物質的な形を創造します。音楽も物質そのものである楽器を使って物質的に空気を震わせることによって演奏しますが、先ずは、抽象的な記号であるスコアがありますね。スコアも紙とインクからなる物質といえばそれまでですが、スコアそれ自体に意味があるというより、スコア以前に作曲家の魂・精神にある美や調和への表現欲求それ自体に意味がある。

    音楽も物質的な形を与えて表現することであって、他のジャンルと差異はないといえますが、物質的な表現は、あくまでもより上位にある非物質的な真理に奉仕するという意味が強いのではないでしょうか。非物質的な真理というのは、先ずはスコア、さらにはスコアを通して作曲家の精神にあった何か。クラシック音楽ではスコアが極めて重要ですが、スコアさえも作曲家の精神に奉仕するのではないですか。

    別の観点ですが、スコアは抽象的な記号からなる数学とも通じるところがあります。プラトンに限らず古代ギリシア人は音楽と数学を同等に重要のものとみなしていました。この点でも、音楽はプラトン的なのではないでしょうか。
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■3279 / inTopicNo.63)  質問コーナー
□投稿者/ 田秋 -(2020/06/28(Sun) 11:38:25)
    knowing itselfさま おはようございます。

    >バルトークのハーモニーはジャズにかなり影響を与えていると言われます。
    そうなんですね。知りませんでした。そういう演奏(あ、バルトーク見ぃつけた!)のyoutubeってご存じですか?

    >音楽はもっともプラトン的な芸術ではないでしょうか。
    この辺りのことを、プラトンやプラトンの思想に関して門外漢の私になるべく哲学用語を使わずに説明することは可能でしょうか?

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■3278 / inTopicNo.64)  モーツァルトのSQ<不協和音>
□投稿者/ 田秋 -(2020/06/28(Sun) 11:25:11)
    2020/06/28(Sun) 11:58:27 編集(投稿者)

    floraさま おはようございます。

    欧州の乾燥って不思議ですよね。雨降ってても湿ってないような気がします。

     モーツァルトSQ[不協和音]
    このニックネームは第1楽章の導入部分にかなり緊張した和音が用いられていることに由来します。モーツァルトが付けた副題ではありません。Floraさんが引用されたyoutubeはスコアがついているのでそれを利用して少し説明します。例えば3小節目の1拍目はVc=H、Vla=G、2ndVn=Cis、1stVn=Aです。これを並べ替えるとG―A―H―Cisとなり、いわゆる三全音(4つの音の関係が全て全音)が同時に鳴ります。これをトーンクラスターとは言わないでしょうが、ま、ドミソの和音に比べると澄んではいません。同じことが7小節目でも起こります。Vc=A、Vla=F、2ndVn=H、1stVn=Gが鳴り、並べ替えるとF−G−A−Hでやはり三全音が同時に響きます。

    別の観点から、2小節目、ビオラはその前の小節からAsを弾いていて、2拍目1stVnがAから入ります。AsとAは半音関係にあり、異なった声部で半音関係が聞こえることを、和声学の初級では禁止しています。私見では短2度ならまだしも増8度(この曲では1オクターブ+増8度)で聞こえるとさらに緊張が増します。こういう緊張は当時の作曲界においては美しくないとされていたのでしょう。
    勿論モーツァルトは和声学の初級者ではありませんからOKです。これを「名人に定跡なし」と言います。

    「不協和音」とは関係ありませんが、和声学では連続5度も禁止されています。やはり特異な響きになるからということなのでしょう。ところがドビュッシーは本気で何故連続5度が禁止されているのか理解できなかったそうです。彼にとって連続5度の響きは美しかったのです。前に掲げたバルトークの2番のピアノコンチェルトの2楽章の冒頭は連続5度(この曲ではさらにもう一つ5度を加えています)の大嵐です。

    モーツァルトの「不協和音」の不協和音は導入部だけです。バルトークやストラヴィンスキーの不協和音に慣れた耳で聴くと、モーツァルトの「不協和音」は精一杯譲歩して不協和音だと認めたとしても、世にも美しい不協和音に聞こえます。
    蛇足ですが、和声は時代が下がるにつれどんどん進化し(或いは複雑化)、遂には調性が崩壊します。しかし、モーツァルトはシンフォニーの40番の4楽章の繰り返しの直後のパッセージで既に調不明のパッセージを書いています。
    https://www.youtube.com/watch?v=wqkXqpQMk2k
    (21'12'')

    floraさんが紹介された不協和音の演奏、古い時代の奏法ですね。ピリオド奏法とも言います。ピッチが半音低いので気が付きました。

    ピットについて
    夏休みコンサートでオケも舞台に乗っている理由は、私が入団したときからそうだったので深く考えていませんでしが、多分理由はこうです。バレエは夏休みコンサートのプログラムの中の一つで(メインではありますが)、仮りにバレエの時だけオケがピットに入り、そのほかは舞台で演奏となるとバレエ前後の舞台転換に大休憩が必要になるからだと思います(実質演奏会が成り立ちません)。


引用返信/返信 削除キー/
■3274 / inTopicNo.65)  Re[18]: 回答コーナー その2
□投稿者/ flora -(2020/06/27(Sat) 20:35:04)
    2020/06/27(Sat) 20:36:04 編集(投稿者)

    田秋様、こんにちは

    >>留学するということは、その学問だけではなく、文明/文化に浸るという意味も強いのでしょうか。

    >そうですね。簡単に言ってしまえば百聞は一見に如かずということです。勿論一見ですから表層的なことしか見ていないのですが、それでも百聞よりはよくわかるということでしょうね。特に感じたのは空気の違いです。floraさんも感じませんか?日本の空気との違い。

    私はなんだかんだで20年以上英国におりますが、感じるのは「硬さ」でしょうか。建物も歩道も堅い、そして空気が乾燥していので伝わってくる音が違う気がします。それと仰る通り身体全体で感じる違いというのは大きいです。もし日本にずっといたならば、私は英国(欧州)を語るのはとても難しいと感じています。

    >>不協和音が快感になってしまうんですね。

    >不協和音の美しさ(?)場合によっては協和音と同じくらい美しい場合があります。
    https://www.youtube.com/watch?v=IfOJCKN148M
    バルトークのピアノ協奏曲の2番です。その2楽章、まずは14分25秒くらいから聴いてください。画面に大譜表が二つ現れるところは上がソロピアノ、下がオケです。85番辺り(小節番号です)からが真骨頂です。

    拝聴しました。快感ですね!。

    >これは所謂トーンクラスタです。covid19で一躍有名になったclusterです。日本語でいうと音の塊、集合音とも言います。ま、不協和音の極致です。何しろ1オクターブ12個の音を同時に響かせるのですから。これが私には世にも美しいのです!
    >次に2楽章の最初から聴いてみて下さい(9分33秒)。五度の積み重ねの音で構成されています。ここから受ける私のイメージは静謐です。この楽章は透明な美しさとクラスタの美しさのコントラストで成り立っています。

    そうなんですよね。対比なのですよね。コスモスとカオス・・・日本の曲で対比を強調したものはありますか? 

    最近まで知らなかったのですが、モーツアルトの弦楽四重奏曲第19番、別名『不協和音』だそうですね。

    https://www.youtube.com/watch?v=kcfDxgfHs64


    >>オケは舞台の下ですよね?
    >下の写真参照。

    ステージに一緒に上がっておられますね。ステージと観客の間に「オーケストラピットというのがあるところもありますよね?こちらが記憶にあったものですから。
    (写真添付)

    >>耳が聞こえない分、視覚で音を重ねていったのでしょうか?

    >違うと思います。ベートーベンは完全に頭の中で音を響かせたことができたと思います。しかし、今まで一度も使ったことがない和音、頭の中で響いてはいても、実際の音を確かめたかったこともありました。そのときベートーベンは次のようなことを行いました。骨伝導という言葉、聞いたことありませんか。鼓膜を通さずに音を聞く方法です。指揮の広上淳一が言ってましたが、ベートーベンは自分の歯をピアノにあて、鍵盤を叩き、直に音を聞き取っていたそうです。何か鬼気迫るものがありますね。

    まったく知りませんでした。すごい努力をなさっていたのですね。嗚呼・・・

    引き続きよろしくお願いいたします。

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■3265 / inTopicNo.66)  バルトークの2番
□投稿者/ 田秋 -(2020/06/26(Fri) 22:26:28)
    2020/06/27(Sat) 05:23:35 編集(投稿者)

    knowing itselfさん、こんばんは。

    バルトークのピアノコンチェルトの2番を初めて伴奏したのは新日フィルにエキストラで乗せてもらったときで、ピアニストは寺田悦子さん、指揮は小澤征爾でした。寺田さんが弾く姿は精悍な豹のように見えました。1楽章が弦はお休みというところも好感が持てます。この曲にはもう一つ思い出があります。2楽章の速い部分、レコードを聴きながら初めてスコアを追った時、どこを演奏してるのか見失いました。そういうことは滅多にないのですが、それの第1号でした。

    私がハンガリーにいた時、最高額紙幣が発行され、採用されたのがバルトークで1000フォリント札でした。日本以外では音楽家がお札になることは珍しくありません。
    ↓ここに写真あり↓
    https://www.npb.go.jp/ja/museum/tenji/kako/pdf/tenji_h19_03.pdf

    日本でなるとしたら第1号は滝廉太郎?それとも古賀政男?

引用返信/返信 削除キー/
■3264 / inTopicNo.67)  バルトークの2番その他
□投稿者/ knowing itself -(2020/06/26(Fri) 21:23:30)
    バルトークの2番は好きですよ。もっているのはまたしてもシカゴ響です。アバド+ポリーニ+シカゴ響。この組み合わせならではのシャープで美しい音楽になっています。
    バルトークのハーモニーはジャズにかなり影響を与えていると言われます。ここあたりがとつきにくく禁欲的なようで、実は強い快感を与える音楽であるジャズとバルトークの近さがあるのかも。ラベルやドビュッシーより、むしろバルトークの方が近い?よくわかりませんが。

    音楽はもっともプラトン的な芸術ではないでしょうか。ベートーベンの場合は感覚美というより、音の論理的な構成、着想の斬新性。ある程度年齢を重ねた後に聴覚を失ったとしても、ベートーベンのようなタイプならむしろより個性を開花させたという側面もありうる。

    ヴィトゲンシュタインも音楽いのちというほど才能と情熱をもっていたらしい。もっとも好きな作曲家はシューベルトだったかな。
引用返信/返信 削除キー/
■3263 / inTopicNo.68)  名人芸を楽譜を見ながら聴こう
□投稿者/ 田秋 -(2020/06/26(Fri) 15:23:10)
    昨日バルトークの2番を紹介して思いつきました。

    名人芸を楽譜を見ながら聴こう

    名人は実際どのようなパッセージを弾いているのか!?楽譜が明かすその超絶技巧!

    第1回はラヴェルの左手のためのピアノコンチェルトです。
    https://www.youtube.com/watch?v=gjiSSWubIuU

    この曲は戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインの委嘱により作曲されました。ニーチェクラブの住人なら知らぬ人はいない哲学者ルードウィヒ・ヴィトゲンシュタインのお兄さんです。初演もヴィトゲンシュタインが行いましたが、難しすぎたので、「技巧に走り中身がない」といちゃもんを付けたので、以後ラヴェルとの仲は険悪になりました。

    さて、この曲のおすすめの聴き方:メモ用紙に「左手だけで弾いている」と書き、PC画面の傍に見えるように置いておく、です。

    聴き終わったら次のように唱えましょう。
    「書く方も書く方やけど、弾く方も弾く方やわ」


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■3260 / inTopicNo.69)  Welcome
□投稿者/ パニチェ -(2020/06/26(Fri) 08:29:16)
    2020/06/26(Fri) 08:36:16 編集(投稿者)

    メビウスリング掲示板で投稿されておられ、ここをロムいただいている方々へ。

    ここはネット上の僻地みたいなところですが、こんなところでよかったら自由にお使い下さい。

    ニーチェに限らず、どんな話題でも歓迎します。

    トピ設置は(放置されるトピが乱立するのを防ぐため)管理者である私が設置することにしています。

    遠慮なくトピタイトルとともにその旨を投稿いただければトピ設置させていただきます。(常駐しているわけではないので、設置が遅れることもありますので、お含みおきください)

    以下はインフォメーションより

    ****************************

    【ニーチェクラブの作法】
    表現とか言葉使いとかは気にしません。私も大阪弁のタメ口でカキコすることも多いので。

    違法行為や法に抵触するようなカキコ、意味不明や商業目的のカキコなどは管理人の判断によって削除し、即アク禁にします。これについての抗議は一切受け付けません。
    また法に抵触さえしなければ許されるというぬるい感覚も嫌いです。

    統一したルールや作法を設定する気は毛頭ありません。ルールとか規則、法律によって行為が制約されるのではなく、暗黙のルールやマナーを自然体で身に付けている人や自律する人を尊重したいですし、そこで自然発生的に生じるルールやマナーに私も従いたいと思います。


    【BBS Dionysos Hall】
    ニーチェクラブのメインストリートです。

    投稿に際してIDを取得したり、パスを決めたり云々の面倒な手続きは一切ありませんし、余程のことがない限りIPアドレス等を解析したりもしません。そのまま気軽に投稿できる開かれたスペースです。投稿に際してこのサイトでの名前を入力し、削除キーを適当に決めておけば、投稿後も削除できますし編集もできます。

    気が向いたら足跡代わりにでも一言残して下さい。
    そうすれば貴方はもうニーチェクラブの会員です。^^

    ニーチェの哲学用語(ディオニュソス的とアポロン的なるもの)としても有名になったギリシャ神話に登場するディオニュソス(バッコス:豊穣とブドウ酒と酩酊の神)にちなんで、酒場で喋るような軽いノリでワイワイやりましょう。

    リアルでの仕事はもちろん、立場、役職、年齢、性別なんて関係ありません。
    そんなものを取っ払った時の軽やかな貴方がディオニュソスホールの客人として相応しい方です。

    ****************************




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■3256 / inTopicNo.70)  回答コーナー その2
□投稿者/ 田秋 -(2020/06/25(Thu) 21:30:40)
    >留学するということは、その学問だけではなく、文明/文化に浸るという意味も強いのでしょうか。
    そうですね。簡単に言ってしまえば百聞は一見に如かずということです。勿論一見ですから表層的なことしか見ていないのですが、それでも百聞よりはよくわかるということでしょうね。特に感じたのは空気の違いです。floraさんも感じませんか?日本の空気との違い。

    >肉食でしょうか? 
    そうですね。霜降りは美味しいと言う次元ではないと思います。肉だけではなく、お酒もポテトも、食べる量も。

    >不協和音が快感になってしまうんですね。
    不協和音の美しさ(?)場合によっては協和音と同じくらい美しい場合があります。
    https://www.youtube.com/watch?v=IfOJCKN148M
    バルトークのピアノ協奏曲の2番です。その2楽章、まずは14分25秒くらいから聴いてください。画面に大譜表が二つ現れるところは上がソロピアノ、下がオケです。85番辺り(小節番号です)からが真骨頂です。
    これは所謂トーンクラスタです。covid19で一躍有名になったclusterです。日本語でいうと音の塊、集合音とも言います。ま、不協和音の極致です。何しろ1オクターブ12個の音を同時に響かせるのですから。これが私には世にも美しいのです!
    次に2楽章の最初から聴いてみて下さい(9分33秒)。五度の積み重ねの音で構成されています。ここから受ける私のイメージは静謐です。この楽章は透明な美しさとクラスタの美しさのコントラストで成り立っています。

    >オケは舞台の下ですよね?
    下の写真参照。

    >耳が聞こえない分、視覚で音を重ねていったのでしょうか?
    違うと思います。ベートーベンは完全に頭の中で音を響かせたことができたと思います。しかし、今まで一度も使ったことがない和音、頭の中で響いてはいても、実際の音を確かめたかったこともありました。そのときベートーベンは次のようなことを行いました。
    骨伝導という言葉、聞いたことありませんか。鼓膜を通さずに音を聞く方法です。指揮の広上淳一が言ってましたが、ベートーベンは自分の歯をピアノにあて、鍵盤を叩き、直に音を聞き取っていたそうです。何か鬼気迫るものがありますね。

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■3255 / inTopicNo.71)  Re[17]: 回答コーナー
□投稿者/ flora -(2020/06/25(Thu) 19:51:29)
    田秋様、こんにちは

    >文中URLも正しく機能しています。ダブった投稿も削除できましたね。削除はできるけれど編集はできないという状況なのですね。

    はい、パニチェ様のお骨折りで、テキストは編集できるようになりました。私は非常におっちょこちょいなので助かります。

    >>西洋音楽の厚さを感じられましたか? 歴史がないと理解をするのが、難しい、したがって指揮(演奏も)が難しいというようなことは、やはりあると思われますか?

    >直接の答えにはなっていませんが、次のようなことがありました。リストアカデミーでバッハのレッスンを受けていた時のことです。先生が「君の演奏は墨絵です。でもバッハは油絵なのです」そう言われたことがあります。この先生は元バルトークカルテットの初代2nd Vnの先生で日本には何度も来てらっしゃるので日本の文化は普通に知ってらっしゃったのでしょう。その時は「君の演奏は淡泊だ」と言われたと思ったものです。

    そういえば欧州の文化・文化はレイヤードがたくさんありますね。建築、絵画、文学、自然科学等の記載、そして音楽もなのですね。留学するということは、その学問だけではなく、文明/文化に浸るという意味も強いのでしょうか。

    >ヨーロッパのオケの音の分厚さ、特にロシア、は真似できないと思いました。色々考えたり他の日本人に聞いてみたりして、結論として「食べ物が違う」ということになりました。

    肉食でしょうか? 弟が以前仕事で何度もロシアに行っていたのですが、国自体はプアなのに芸術の厚さにびっくりしていました。それからそれを支える建物のすごさも。

    >市民のクラシック音楽の捉え方でちょっと驚いたことがあります。これもハンガリーでのことですが、あるオペラコンサートに行った時の事、いつも行く市場の八百屋のおばさんがドレスに身を包んで聴きにきていたのです。クラシックが身近にあるんだなあと思いました。

    こちらでもそうです。音楽を学ぶ学生が生活費を稼ぐために街でヴァイオリンを弾いていたりしています。 今年は中止になりましたがBBCのプロムズ等もそうですよね。
    >ちょっと脇道です。バッハを教えてもらっていたバルトークカルテットの先生、日本公演から戻って最初のレッスンでのこと「日本のキャンドル、知ってますか?」、「キャンドル?うちの実家の町はカメヤマローソクで有名だけど・・・、でも絶対違うな」と思いよく聞いてみると「キャンドル」ではなく「スキャンダル」でした。海野先生が楽器の購入の斡旋をして逮捕された事件のことでした。

    カメヤマローソク、面白いです^^

    >>ロシアの作曲家でプロコフィエフも斬新で好きです。
    >私もプロコフィエフ好きです。ロメジュリいいですよね※。
    https://www.youtube.com/watch?v=AZwCi2GdBkU
    組曲の1曲目、ものすごい不協和音(これも大好き)の後、GP(ゲネラルパウゼ)と思ったら弦が薄〜く残っているところはたまらなく好きです。

    不協和音が快感になってしまうんですね。この辺の計算すごいですね。

    >日フィルの夏休みコンサートでは時々シンデレラをやります。勿論抜粋ですがバレエを入れるとチケットがよく売れるのです。夏休みコンサートではオケも舞台に載りオケの前のスペースでバレエを演じるのです。奥行きがないのでダンサーの方々も大変だと思いますが、こちらも身の危険(?)を感じることがあります。
    https://www.youtube.com/watch?v=GxOBSt22yUo
    (パリ国立オペラ)

    オケは舞台の下ですよね? ジャンプしすぎて飛び込んでこられたら大変ですよね。例のフランス革命で有名なバスチーヌにある新オペラ座ですよね。

    >1時間14分10秒あたりからオレンジを持った姉たちの踊りがあります。日フィルでやった時の演出ではオネイサンが猛烈なスピードで私の傍を走り抜ける場面があるのです。それこそ風圧を感じるくらいのスピードと距離感です。あちらはちゃんと距離を取っているのでしょうがこちらは譜面を見ているので距離感がわからず弓がぶつかるんじゃないかと心配になったものです。

    元々の振り付けはあのヌレエフみたいですね。とすると王子様の見せ場が多いかも!。

    >子供の多いコンサートなので多分ロメジュリはやっていないと思います。
    やっぱりハッピーエンドのほうがいいですものね。ロミジュリは悲しい・・・

    >※ジュリエットの思い出:ベローナへ行った時、ジュリエットの館に行きました。そこにはジュリエットのブロンズ像があるのですが、胸の部分だけがピカピカなのです。何故ピカピカなのかというと観光客が触るからで、何故触るかというと、触るといいことがあるかららしいのです。私も勿論触りました。いいことがあったか?ジュリエットの胸に触れたということ以上にいいことがあるでしょうか!?

    いい経験をなさいましたね!!(^^)! 私はベローナ行ったことがないです。
    >これはかなり感覚的なことですが、ベートーベンのスコアは美しいと感じます。そこから読み取った音が美しいという意味ではなく、見た目(絵画的?)が美しいという意味です。四声のバランスがいいというか・・・

    耳が聞こえない分、視覚で音を重ねていったのでしょうか?(素人ですみません!)

    〉>ベートーベンのNo5(Op. 67)は出だしが難しいと聞いたことがありますが、やはりそうですか?
    >指揮者にとって一番難しい部類だと思います。原譜は譜例Aなのですが、大体Bに聞こえてしまいます。
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=66&v=olMPeiqoiic&feature=emb_logo
    この指揮、全然変ではありません。が、振り下ろしたタイミングと最初の音の間に8分休符しかない、とは絶対にみえません。

    我が小林研一郎センセーは4小節小さく空振りします。1小節のテンポを示すわけです。絶対Aの音楽を作りたいのです。
    https://www.youtube.com/watch?v=sA889eSToGg

    出だしの8分休符の存在を意識させるのはとても難しいでしょうね〜。

    バーンスタイン+ウイーンフィルでこんな感じ
    https://www.youtube.com/watch?v=1lHOYvIhLxo

    見ているだけなのに、私も非常に緊張してしまいます。



引用返信/返信 削除キー/
■3246 / inTopicNo.72)  回答コーナー
□投稿者/ 田秋 -(2020/06/24(Wed) 21:14:24)
    2020/06/25(Thu) 09:45:04 編集(投稿者)

    floraさま

     文中URLも正しく機能しています。ダブった投稿も削除できましたね。削除はできるけれど編集はできないという状況なのですね。

    >西洋音楽の厚さを感じられましたか? 歴史がないと理解をするのが、難しい、したがって指揮(演奏も)が難しいというようなことは、やはりあると思われますか?
    直接の答えにはなっていませんが、次のようなことがありました。リストアカデミーでバッハのレッスンを受けていた時のことです。先生が「君の演奏は墨絵です。でもバッハは油絵なのです」そう言われたことがあります。この先生は元バルトークカルテットの初代2nd Vnの先生で日本には何度も来てらっしゃるので日本の文化は普通に知ってらっしゃったのでしょう。その時は「君の演奏は淡泊だ」と言われたと思ったものです。

    ヨーロッパのオケの音の分厚さ、特にロシア、は真似できないと思いました。色々考えたり他の日本人に聞いてみたりして、結論として「食べ物が違う」ということになりました。
    市民のクラシック音楽の捉え方でちょっと驚いたことがあります。これもハンガリーでのことですが、あるオペラコンサートに行った時の事、いつも行く市場の八百屋のおばさんがドレスに身を包んで聴きにきていたのです。クラシックが身近にあるんだなあと思いました。

    ちょっと脇道です。バッハを教えてもらっていたバルトークカルテットの先生、日本公演から戻って最初のレッスンでのこと「日本のキャンドル、知ってますか?」、「キャンドル?うちの実家の町はカメヤマローソクで有名だけど・・・、でも絶対違うな」と思いよく聞いてみると「キャンドル」ではなく「スキャンダル」でした。海野先生が楽器の購入の斡旋をして逮捕された事件のことでした。

    >ロシアの作曲家でプロコフィエフも斬新で好きです。
    私もプロコフィエフ好きです。ロメジュリいいですよね※。
    https://www.youtube.com/watch?v=AZwCi2GdBkU
    組曲の1曲目、ものすごい不協和音(これも大好き)の後、GP(ゲネラルパウゼ)と思ったら弦が薄〜く残っているところはたまらなく好きです。

    日フィルの夏休みコンサートでは時々シンデレラをやります。勿論抜粋ですがバレエを入れるとチケットがよく売れるのです。夏休みコンサートではオケも舞台に載りオケの前のスペースでバレエを演じるのです。奥行きがないのでダンサーの方々も大変だと思いますが、こちらも身の危険(?)を感じることがあります。
    https://www.youtube.com/watch?v=GxOBSt22yUo
    (パリ国立オペラ)
    1時間14分10秒あたりからオレンジを持った姉たちの踊りがあります。日フィルでやった時の演出ではオネイサンが猛烈なスピードで私の傍を走り抜ける場面があるのです。それこそ風圧を感じるくらいのスピードと距離感です。あちらはちゃんと距離を取っているのでしょうがこちらは譜面を見ているので距離感がわからず弓がぶつかるんじゃないかと心配になったものです。
    あと、シンデレラが落としていったガラスの靴を手掛かりに王子が町へ持ち主を探しに行く場面があります(上記バレエでは1時間28分35秒あたりから)。オリジナルバレエではここは結構時間をとります。出会った女性が色んな踊りを見せるのです(くるみ割り人形に似てますね)。しかし夏休みコンサートではそんな時間がありません。王子が舞台に現れるとばよりんやびよらのオネイサン方が何人か弾くのを止め、私!私!とアピールする演出にしていました。
    子供の多いコンサートなので多分ロメジュリはやっていないと思います。

    自分としてはピアノ協奏曲の3番が一番好きかな?

    ※ジュリエットの思い出:ベローナへ行った時、ジュリエットの館に行きました。そこにはジュリエットのブロンズ像があるのですが、胸の部分だけがピカピカなのです。何故ピカピカなのかというと観光客が触るからで、何故触るかというと、触るといいことがあるかららしいのです。私も勿論触りました。いいことがあったか?ジュリエットの胸に触れたということ以上にいいことがあるでしょうか!?

    >スコアを見て、[この作曲家は天才だ]と即座に感じた作曲家はどのくらいおられますか? 
    私はスコアを見て即座に曲が頭の中で響くほどの才能はありません。よく知っている曲ならスコアをみれば音が響きます。しかしそれはスコアリーディングによって頭の中に音楽が構築されるのではなく、既に記憶の中にある音を思い出しているだけです。
    一番スコアを読むのは弦楽四重奏です。モーツァルトやベートーベンのSQなどはかなり読み込みました。SQは指揮者がいないのでプレーヤーが音楽を作るので必然的にスコアリーディングが必要になります。
    これはかなり感覚的なことですが、ベートーベンのスコアは美しいと感じます。そこから読み取った音が美しいという意味ではなく、見た目(絵画的?)が美しいという意味です。四声のバランスがいいというか・・・

    >ベートーベンのNo5(Op. 67)は出だしが難しいと聞いたことがありますが、やはりそうですか?
    指揮者にとって一番難しい部類だと思います。原譜は譜例Aなのですが、大体Bに聞こえてしまいます。
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=66&v=olMPeiqoiic&feature=emb_logo
    この指揮、全然変ではありません。が、振り下ろしたタイミングと最初の音の間に8分休符しかない、とは絶対にみえません。
    我が小林研一郎センセーは4小節小さく空振りします。1小節のテンポを示すわけです。絶対Aの音楽を作りたいのです。
    https://www.youtube.com/watch?v=sA889eSToGg
    トスカニーニです。ド迫力ですね。

    私はラヴェルの顔写真は正面からイメージがあり、そうするとホームズより顔が四角い印象を持っています。横顔だと細面に見えますね。
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