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■2799 / inTopicNo.13)  Re[75]: 実存は本質に先立つ 2
  
□投稿者/ rest -(2020/05/04(Mon) 23:13:57)
    2020/05/04(Mon) 23:18:27 編集(投稿者)

    プラトンは「イデア」こそが真の実在であるとした(実在形相説)が、アリストテレスは可感的かつ形相が質料と不可分に結合した「個物」こそが基本的実在(第一実体)であり、それらに適応される「類の概念」を第二実体とした(個物形相説)。

     相転移としてよく見かけるのは水から氷への変化だ。水と氷はH2Oという共通の分子をもつのでまったく同じだといえるのか。水は柔軟な特徴をもっており、氷は固形である。全く違うのに同じというのか。水はH2Oという要素以外に温度(熱)という要素が加わって生じる現象である。したがって水は一義的にH2Oではない。水は個物であって共通性に還元できないものである。極端にいえば私はあるいは私という個性は人間という共通性とは別物である。むしろ共通物の人間というのはどこにも存在しない。われわれの頭の中以外には。一般的には液体から個体に変化するときは体積は小さくなるが、水から氷に変化する場合は逆に体積は大きくなる。この現象も共通のH2Oだけでは説明がつかない。共通要素だけですべてが説明できるわけではない。
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■2796 / inTopicNo.14)  実存は本質に先立つ
□投稿者/ rest -(2020/05/03(Sun) 22:07:17)
    2020/05/03(Sun) 22:26:17 編集(投稿者)

     『実存主義とは何か』(サルトル著 人文書院)より引用。

     事を複雑にしているのは、実存主義者に二種類あるということである。第一のものはキリスト教信者であって、そのなかにカトリック教を信じるヤスパースやガブリエル・マルセルをいれることができよう。第二は無神論的実存主義者で、そのなかにはハイデッカーやまたフランスの実存主義者、そして私自身をいれねばならぬ。この両者に共通なことは「実存は本質に先立つ」と考えていることである。あるいはこれを、「主体性から出発せねばならぬ」といいかえてもよかろう。このことを正確にはどう理解すべきであろうか。(13頁)

     これは中世の普遍論争と地続きであり、普遍的本質もしくは概念がすべての人に共有されて現実世界に実在しているという考え方の概念実在論。普遍的本質や概念は実在せず、存在するのはただ名称だけだとする唯名論。やがて形相や本質よりも個人が重視される主意主義となり、オッカムも主意主義を徹底させ、普遍的本質の存在を否定することになる。サルトルの実存主義もその流れだと思う。ウィトゲンも「本質」という考え方を否定し、全体にあてはまる特徴はなくとも相互に特徴を共有しながらつながることを「家族的類似」と呼んだ。共同体(普遍性)が先か個性が先か。ある個性が集合体を形成して共同体となる。ある学説の支持者の集合体が普遍性の基準になっている。やはり個が先か。
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■2788 / inTopicNo.15)  Re[73]: MILES DAVIS
□投稿者/ rest -(2020/05/02(Sat) 08:41:45)
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■2787 / inTopicNo.16)  MILES DAVIS
□投稿者/ rest -(2020/05/02(Sat) 08:12:07)
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■2785 / inTopicNo.17)  やさしさ
□投稿者/ pipit -(2020/05/01(Fri) 17:23:24)
    restさん、こんにちは

    >世界(自然)は人間に無関心で優しい。<

    この文章、いいなぁ、と思いました。

    私は木の下で寝っ転がるのが大好きなのですが、
    寝転んで上を見上げると、
    葉が風で、サワサワサワ〜と揺れて、
    あぁ、すごくやさしいなぁ、との感想がわいてきます。

    仏教で、やさしい気持ちを表す言葉で、慈・悲・喜・捨(じひきしゃ)っていうのがあって、
    最後の捨は、ウペッカーっていうんです。

    なんかその単語が頭に浮かんできます。

    無執着で無分別なやさしさ

    日常で感じる、世界のやさしい場面を思い出させていただいてありがとうございます。


    restさんも、お元気でありますように





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■2784 / inTopicNo.18)  異邦人
□投稿者/ rest -(2020/05/01(Fri) 10:34:37)
     『異邦人』からの引用。

     あの大きな憤怒が、私の罪を洗い清め、希望をすべて空にしてしまったかのように、このしるしと星々とに満ちた夜を前にして、私ははじめて、世界の優しい無関心に、心をひらいた。これほど世界を自分に近いものと感じ、自分の兄弟のように感じると、私は幸福だったし、今なお幸福であることを悟った。すべてが終わって、私が孤独でないことを感じるために、この私に残された望みといっては、私の処刑の日に大勢の見物人が集まり、憎悪の叫びをあげて、私を迎えることだけだった。(156頁)

     新型コロナが主役で私はわき役、いやそれどころかまったく存在しないかのようだ。存在しても存在しなくても何も変わらないほどどうでもいい存在。個性は共同体から圧殺されて存在が希薄になる不条理。何もかも共同体の習慣・慣習で動く。それに逆らって個性的に生きようとすると異邦人として孤独にならざるをえない。世間の関心は攻撃的だが世界(自然)は人間に無関心で優しい。そもそも人間中心じゃない。世界は人間中心じゃない。カント的に構成された世界とは別の人間中心ではない世界があるのではないか、という思弁的実在論。人間中心ではないということは当然自己中心ではないということになる。世界(自然)への謙虚さが個の認識を深める。ただ主人公ムルソーは処刑の時の憎悪の叫びに存在の充実感を覚えた。以上が私の解釈。
     
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■2749 / inTopicNo.19)  Chet Baker
□投稿者/ rest -(2020/04/25(Sat) 21:48:08)
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■2748 / inTopicNo.20)  Chet Baker
□投稿者/ rest -(2020/04/25(Sat) 21:28:17)
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■2724 / inTopicNo.21)  Re[67]: ペスト
□投稿者/ パニチェ -(2020/04/22(Wed) 08:17:28)
    おはようございます。レスありがとうございます。

    No2723に返信(restさんの記事)
    >  『ペスト』は30年以上も前に読んだもので表紙もぼろぼろで中は古本特有の焦げたように赤茶けて活字も見えづらいです。特にメインテーマではないかと思われるところを抜粋引用してみました。

    私も全く同じ状況です。抜粋箇所さすがです。

    >  自然は人間中心にまわっていないので、人間にとって不都合な事象、ここではペストはある意味自然のあり方であって、それは人間にとっては不条理だといえます。『異邦人』におけるムルソーの殺人も太陽に起因する不条理だといえます。
    >  存在の希薄感が社会の不条理だとすれば死刑によって罵声を浴びることに充実感を覚える。相模原障碍者施設における19人もの犠牲者をうみだした大量殺人事件の犯人とも重なるものがあります。
    >  不条理に対抗するには自由意志をもつ人間同士の連帯感がとても大事だと思うのですが。

    ペストは同感です。
    異邦人はプラス、自分の感情や衝動に正直な人間は世間から抹殺されるということも含めれているように読み取りました。
    社交辞令とか常識を優先するために自分にも他者にも嘘をつくことを強いられているにもかかわらず、これに何の違和感も覚えずできてしまう多くの人間の中ではムルソーは異邦人なんだと思います。
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■2723 / inTopicNo.22)  Re[66]: ペスト
□投稿者/ rest -(2020/04/21(Tue) 23:12:56)
    No2722に返信(パニチェさんの記事)
    > ■No2709に返信(restさんの記事)
    >
    > 特設コーナーもあったりして売れているようですね。
    > でも大阪では書店も休業しています。

     レスありがとうございます。『ペスト』は30年以上も前に読んだもので表紙もぼろぼろで中は古本特有の焦げたように赤茶けて活字も見えづらいです。特にメインテーマではないかと思われるところを抜粋引用してみました。
     自然は人間中心にまわっていないので、人間にとって不都合な事象、ここではペストはある意味自然のあり方であって、それは人間にとっては不条理だといえます。『異邦人』におけるムルソーの殺人も太陽に起因する不条理だといえます。
     存在の希薄感が社会の不条理だとすれば死刑によって罵声を浴びることに充実感を覚える。相模原障碍者施設における19人もの犠牲者をうみだした大量殺人事件の犯人とも重なるものがあります。
     不条理に対抗するには自由意志をもつ人間同士の連帯感がとても大事だと思うのですが。
     
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■2722 / inTopicNo.23)  Re[65]: ペスト
□投稿者/ パニチェ -(2020/04/21(Tue) 17:15:10)
    No2709に返信(restさんの記事)

    特設コーナーもあったりして売れているようですね。
    でも大阪では書店も休業しています。
引用返信/返信 削除キー/
■2721 / inTopicNo.24)  民主主義
□投稿者/ rest -(2020/04/21(Tue) 16:12:52)
    2020/04/24(Fri) 23:05:26 編集(投稿者)
    2020/04/21(Tue) 16:19:04 編集(投稿者)

    「これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にもできない。実際のところ、民主主義は最悪の政治形態ということができる。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」(ウインストン・チャーチル、下院演説、November 11,1947)

     最近の中国の新型コロナに対処した独裁的強制力や欧米など一部の国の強制的手法が称賛を浴びているがそういうのは短期的にはいいが、長期的には弊害が大きい。
     短期的にしても権力よりは説得力のほうが民度を高めるだろう。
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