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■19730 / inTopicNo.73)  Re[27]: 『論考』の中の「私」
  
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/07(Tue) 20:16:54)
    わたしが読んでる『論考』の中で、「私」って言う訳語が出てくるのは、
    5・631
    【「私が見出した世界」という本を私が書くとすれば、そこでは私の身体についても報告が為され、また、どの部分が私の意志に従いどの部分が従わないか等が語られねばならないだろう。これはすなわち主体を孤立させる方法、というよりむしろある重要な意味において主体が存在しないことを示す方法である。つまり、この本の中で論じることのできない唯一のもの、それが主体なのである。】
    と、
    3・318
    【私は――フレーゲやラッセルと同様――命題をそこに含まれている諸表現の関数として捉える。】

    この二か所しか出てこない。
    しかも、「私が」「私の」「私は」とかで、「私とは」についてじゃないよね。


    「主体」とか「わたしたち」とか「自我」ってうのは出てくるけど、でもそれって「私」じゃないよね。「語」(名−単純記号−要素)が異なってるから。

    3・201 その要素を私は「単純記号」と呼ぶ。そこにおいて命題は「完全に分析された」と言われる。
    3・202 命題において用いられ他単純記号は名(15)と呼ばれる。
    訳注(15)名――命題はただ名だけからなり、内外の構成要素をもたない。これは事実が対象だけからなり、対象以外の構成要素をもたないことに対応する。そして名は対象を指示する。ここでたとえば「a」が名であるとして、「aは赤い」と言う命題において「は赤い」という部分は名なのかという問題が生じる。これは先の訳注(7)で述べた、性質もまた対象なのかどうかという問題に重なる。これに対してどう答えるべきかは必ずしも明らかではないが、いずれにせよ、「赤い」という部分が命題を構成する名以外の要素であるという答えはありえない。命題の構成要素はすべて「名」っと呼ばれる。
    3・203 名は対象を指示する。対象が名の意味である。
    (「A」は〔それと別の個所に書かれた〕「A」と記号としては同一である。)

    って、ウィットちゃんは言ってるよね。特に3・203。
    おそらく、ことおりに『論考』は書かれてる”はず”よね。




引用返信/返信 削除キー/
■19699 / inTopicNo.74)  Re[26]: わたしの
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/05(Sun) 19:35:34)
    このごろ、わたしの物語り、『論考』の、になっちゃてるんだけど、
    わたしの、ちょっと言っとく。

    現象学では「何のうちで」っていうのを見ようとしてるのね。
    だからウィットちゃんの『論考』っていうの、”何のうちの”物語りなんだろうかな?って見ていくことになるのね。

    わたしの「主体」っていうのは〈するもの〉ってしてる。
    わたしの見方で、「主体は存在しない」を見ちゃうと、〈するものは存在しない〉ってなっちゃって、わたしそれには大反対なのね。でもね、ウィットちゃんのうちで言う「主体」っていうのはわたしのじゃないってわかったから了解するのね。わたしのとちがうけどね。

    なにいってるかわかんないと思うけど、いちおう言っとく。

    もう少し”ウィットちゃんのその内で”のはつづくかも。

引用返信/返信 削除キー/
■19697 / inTopicNo.75)  Re[25]: 『論考』の
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/05(Sun) 18:52:36)
    「主体は存在しない」なんだけど、これを
    No19689 ので見て見ると、

    「A」、「Aではない」
    「A」:「主体は存在する」
    「Aではない」:「「主体は存在する」ではない」
    ってなるのかな?

    ウィットちゃんには「主体は存在する」っていうのがあって、それを否定している、って見ることもできるんじゃないかしら?でも、「主体は存在する」ってはっきり言っちゃうと、ひょっとしたらまちがいになっちゃうかも?って思ってって、「それ」を否定というかたちで、それ以上「それ」については語らず、ただ間接的に「それ」を言い表わそうとしてるんじゃないかしら?

    ウィットちゃんの「主体」は、〈世界(成立していることがらの総体)に属さないもの〉だから、
    彼には、「世界(成立していることがらの総体)に属さないものは存在する」っていうのがまずあって、っていうことね。矢野さんのでいえば、「これ」が「金塊」とか「リカちゃん人形」に当たるんだと思う。

    『論考』のなかでは、

    4・0621【しかし記号「p」と「〜p」が同じことを語りうるということは重要である。
    というのも、そのことは記号「〜」が現実における何ものにも対応していないことを示しているからである。
    ある命題に否定が現れることは、その命題の意味に対するなんのメルクマールにもならない(〜〜p=p)。
    命題「p」と「〜p」は逆方向の意味をもつが、しかし、それらには同一の現実が対応する。】
    矢野さんの解説によると、
    〔否定〜p ---「pではない」に対する。pが真のとき偽であり、pが偽のとき真。〕

    に関係するのかな?
    「p」:「主体は存在する」
    「〜p」:「「主体は存在する」ではない」
    で、
    【「p」と「〜p」が同じことを語りうる】とか【命題「p」と「〜p」は逆方向の意味をもつが、しかし、それらには同一の現実が対応する】って、ウィットちゃんは言ってるよね。

    ウィットちゃんの沈黙のなかにはこういうのも隠れてるんじゃないかって。

引用返信/返信 削除キー/
■19689 / inTopicNo.76)  Re[24]: 論理学で言う「否定」の意味
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/05(Sun) 16:17:39)
    論理学の「否定」の見方について、矢野茂樹著「入門!論理学」の中に書かれてあったのをところどころ抜粋して見ます。

    〔ひとはどういうときに否定するのだろう
    ‥‥たとえ机の上に目をやると、そこにはコーヒーカップが置いてあって、‥‥紙の束があって、‥‥パソコンがあって、等々、私たちはただそこにあるものだけを目にします。机の上をことばで描写することができ、ただ肯定形の記述だけですむように思えます。だとすれば、「否定」というのはどこで現れるのでしょうか。…‥たとえば、わたしの机の上にはなぜか金塊がありません。いまはじめて気がつきました。なんでそんなだいじなことに気がつかなかったのだろう。まあ、理由が簡単です。いままで「机の上に金塊がある」なんて考えたこともなかったからです。そうして見ると私の机の上にはいろんなものがありません。リカちゃん人形もなし、奈良漬もない。…‥「金塊がないぞ」とか「リカちゃん人形がないじゃないか」といった訴えは、そういう関心があるひとだけが発するものです。…‥このことは否定というものの正体を少し明らかにしてくれます。「机の上に金塊がある」なんて思ってもみないひとは、「机の上に金塊がない」とも思わない。「机の上に金塊があるといいな」と思っているひととか、あるいは誰かに「あなたの机の上に金塊があるわよ」とか言われたひとだけが、現実の机を見て、「ないじゃん」と思うのです。つまり、「机の上に金塊がある」という肯定形の主張がなんらかの仕方で念頭にあって、でも現実の机の状況がそれを打ち消すとき、私たちは「金塊がない」と言うのです。このような、「主張Aの打ち消し」が「Aの否定」にほかならいません。‥‥〕

    なんか、わたしにもわかりやすくてお勉強になったよ。
    ほかのところに書いてあるのも書いとく。

    1)なんらかの主張「A」を否定して「Aではない」と正しく言えるのはどういうときか。それは、その状況で「A」と主張するとまちがいになってしまうときである。
    2)「Aではない」は「A」という主張がまちがいだと訴えることを通して、いわば間接的に世界の状態を描写しているわけである。
    3)「A」という肯定形の主張は、ある事実が成り立っていることを描写したものである。が、「Aではない」という否定形の主張は、否定的事実が成り立っていることを描写したものというより、「A」という主張は、自分の中にあるものでも、誰か他の人が言ったものでも、ともかく、「Aではない」は、「A」という主張に対する否定的な態度を表明したものである。
    4)「標準的な論理学」における「否定」の純粋な形は、
    (a)ある状況で「Aではない」と正しく主張できるのは、その状況で「A」と主張するとまちがいになるときである。
    (b)「A」という主張の否定は、「A」と主張するとまちがいになる場合のすべてを含む。
    (c)「A」という主張に対して、それをともあれ打ち消すということ、そしてさしあたりそれ以上のことは言わない。

    もっとほかにもおもしろいのあるけど、このぐらいにしとく。

    論理学から、否定「Aではない」は、Aがすでにあり、そのAを否定するだけで、Aは何であるかについては語らないことにする、っていう態度をとることにしてるっていうことなのかな。
    あと、これは、「A」を直接に語れないとき、「Aではない」において、Aは“直間接的”に語られてる、ということなのかな。

引用返信/返信 削除キー/
■19687 / inTopicNo.77)  Re[23]: 『論考』の
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/05(Sun) 14:50:36)
    今日の物語りは、5・631のつづきにしようと思ってるんだけど、その前に、ちょっと。

    「主体は存在しない」なんだけど。
    あ、また戻ってる、って言わないでね。現象学的態度は〈つねに最初からやり直す〉とか〈永遠の初心者〉っていうんだから。

    『論考』って、基本的に論理学的立場から、なんだと思う。
    わたし前に、「論理学」ってなあに?って思って『入門!論理学』って言う本買って読んだことあるのね。
    わたしなりに『論考』のを紐解いてるなかで、もう一度この本を読み返してるんだけど、今気づいたんだけど、この本、わたしが読んでる『論考』の訳者と同じ矢野茂樹さんが書いた本だったのね、偶然、びっくりポン!

    あ、でね、「主体は存在しない」。
    これ、「否定」文じゃない?ってふと思ったんね。

    論理学の「否定」っていうの、ふつうのわたしには気づかないことだったよ。
    ちょっとそこんところ、おさらいしとく。

引用返信/返信 削除キー/
■19681 / inTopicNo.78)  Re[22]: 『論考』の
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/05(Sun) 08:02:40)
    きのうのつづきだよ〜

    5・631の、
    【思考し表象する主体は存在しない。】
    って言うところ。
    ここの【表象する】っていうの、なくして、
    〔思考する主体は存在しない。〕で見ていくことにする。
    これは、
    〔思考する〈世界(成立していることがらの総体)に属さないもの〉は存在しない。〕
    ってなるんだけど、〔思考する〈世界(成立していることがらの総体)に属さないもの〉〕(x)って、なんかへん。ウィットちゃんの言うナンセンスっぽくなっちゃてる?
    ちなみに、わたし、「白さがポチにあくびをした」みたいなナンセンス、こういうのどちらかというと興味ある(っていうか、よくこのようなことが思いつくな〜って逆に感心しちゃうほど)。これを有意味なものにする、っていうのおもしろいじゃん。

    で、(x)をいじっていくね。

    『論考』の序にこんなことが書いてある。
    【…かくして、本書は思考に対して限界を引く。いや、むしろ、思考に対してではなく、思考されたことの表現に対してと言うべきであろう。‥‥】
    この中の【思考に対してではなく、思考されたことの表現】っていうところから、「思考」というのは働き(作用)のことで、「思考されたこと」というのは「思考」という働きによって表現されたもの、って見て見たのね。
    これって、現象学の「ノエシス(思考すること)」と「ノエマ(思考されたもの)」とを区別しているのと似てる。
    簡単に言っちゃうと、〈する〉(作用)と、することによって〈されたもの〉の区別ね。
    ウィットちゃんもいちおうこの区別はしている、っていうことになるのかな?

    で、
    〔思考する〈世界(成立していることがらの総体)に属さないもの〉〕(x)を見て見ると、
    この〔思考する〕っていうの、思考作用のこととして見て、
    〔思考作用という、〈世界(成立していることがらの総体)に属さないもの〉〕ってしちゃうよ。

    ちょっと思ったんだけど、〔成立していることがら〕って言うの、ある作用によって「もたらされたもの(結果、表現されているもの)」、〈されたもの〉で、「“すでに”成立していることがら」とも見れる?〈する〉(作用)のことを指してるんじゃなくてね。あ、これは横に置いといて。

    で、(x)は、こうなったよ。
    〔思考作用は、〈世界(成立していることがらの総体)に属さないもの〉〕

    で、結局、
    〔思考する主体は存在しない。〕は、
    〔思考作用という、〈世界(成立していることがらの総体)に属さないもの〉は、存在しない。〕
    あるいは、
    〔思考作用は存在しない。それは世界(成立していることがらの総体)に属さないものだから。〕

    どうかしら?これで(x)、ナンセンスじゃなくなって有意味なものになったでしょ。

    ん〜ん、もっとも、ウィットちゃんが言っているのはこういうことじゃないのかもしれないけどね。

引用返信/返信 削除キー/
■19665 / inTopicNo.79)  Re[21]: 『論考』の
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/04(Sat) 13:03:45)
    『論考』の
    5・631【思考し表象する主体は存在しない。
    「私が見出した世界」という本を私が書くとすれば、そこでは私の身体についても報告が為され、また、どの部分が私の意志に従いどの部分が従わないか等が語られねばならないだろう。これはすなわち主体を孤立させる方法、というよりむしろある重要な意味において主体が存在しないことを示す方法である。つまり、この本の中で論じることのできない唯一のもの、それが主体なのである。】
    を見ていく。

    まずこの中の【主体は存在しない】っていうところ。

    ウィットちゃんの言う「主体」は、〈世界に属さないもの〉、〈成立していることがらに属さないもの〉だった。

    だから【主体は存在しない】は、
    〔世界(成立していることがらの総体)に属さないものは存在しない〕
    ってなる。
    言い方をかえると、
    〔存在するは、世界(成立していることがらの総体)に属すもの〕。

    なるほどね。
    ウィットちゃんが言う【主体は存在しない】っていうのは、こういうことだったのね。これならわたしOKしちゃうよ。
    わたし「世界」の別名を「存在」ってしちゃってるから。





引用返信/返信 削除キー/
■19645 / inTopicNo.80)  Re[20]: 『論考』の
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/03(Fri) 18:30:28)
    今日は
    5・632【主体は世界に属さない。それは世界の限界である。】
    を見ていくことにするよ。

    5・632から、ウィットちゃんは、
    「主体」を、〈世界に属さないもの〉とか〈世界の限界〉として見ている、っていうことになるよね。
    だから、
    「主体」=〈世界に属さないもの〉-------(c)
    ってなるよね。
    で、これに、
    No19631
    (b) 「世界」=〈成立していることがらの総体〉を挿入すると、
    「主体」=〈成立していることがらの総体に属さないもの〉-----(d)
    ってなる。

    ちなみに、
    メルポンの「世界における(への)存在」の「世界」っていうの、わたし〈私たちが暮らすこの世界〉って見てる。ハイデガーの「世界内存在」の「世界」っていうのもそうなんじゃないかな、って。

    でね、ウィットちゃんの言う「世界」が〈私たちが暮らすこの世界〉と同じようなものとしているとしたとき、
    ウィットちゃんの言う「主体」は、
    「主体」=〈私たちが暮らすこの世界〉に属さないもの。
    ってなる。
    〈私たちが暮らすこの世界〉に属さないものって、なんなのかしら?ってなるんだけど、「形而上学」を持ちだしてるから、ふつうに考えると、ウィットちゃんの言う「主体」ってうのは〈神=形而上的なもの=すべての成らしめるもの〉のようにも見えちゃうのね〜。

    6・432にこんなことが書かれてある。
    【世界がいかにあるかは、より高い次元からすれば完全にどうでもよいことでしかない。神は世界のうちには姿を現しはしない。】
    って。
    「世界」=〈成立していることがらの総体〉だから、
    【神は世界のうちには姿を現わしはしない】は、
    〔神は〈成立していることがらの総体〉のうちには姿を現わしはしない〕ってなる。

    でも、「主体」と「神」は語が違うから、その意味も違うことになる。で、わたしウィットちゃんの言う「主体」はウィットちゃんの言う「神」のことではない、って見たんだけどね。もし主体=神なんだったら、5・632は、〔神は世界に属さない。それは世界の限界である。〕って言うはずよね。でもそうは書いてない。

    ひとまず、ここでは、5・632から、(c)と(d)が導き出された、ということでOKかな。

引用返信/返信 削除キー/
■19631 / inTopicNo.81)  Re[19]: 『論考』の
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/02(Thu) 20:12:42)
    なぜかわたしの物語り、『論考』の、になってるんだけど、
    メルポンの、
    No11365の(MP-2)と絡まるからなのかな?
    ま、これはいいわ。

    でね、仕方を変えることにしたよ。

    『論考』は、次のような語りから始まってる。

    1【世界は成立していることがらの総体である。】
    2【世界は事実の総体であり、ものの総体ではない。】

    でね、これから、

    〈成立していることがら〉=〈事実〉---(a)
    「世界」=〈成立していることがらの総体〉あるいは〈事実の総体〉----(b)

    ってウィットっやんは言ってるわけよね。

    こういう仕方ね。

    こういうんだったら、別に『論考』読んでなくてもわたしの見えはわかるよね。

    ちなみに、
    2に【ものの総体ではない】のなかなの【もの】ってあるよね、
    2・01に、【事態とは諸対象(もの)の結合である。】
    ってあるんだけど、2の【もの】っていうのは2・01に訳語されてる【(もの)】ってわたししてる。【事態】【諸対象】っていうのもウィットちゃんのが書かれてあるけど、ま、これはここでは話題にしないよ。

    わたしにわかりやすく言っちゃうと、ウィトちゃんは、
    (a)から、「事実」という語は〈成立していることがら〉と見ている、
    (b)から、「世界」という語は〈成立していることがらの総体〉あるいは〈事実の総体〉と見ている、っていうこと、だから、『論考』のなかで、これらの語が出てきたらすべてこの意味で見なければならない、っていうことになるよね。

    このような見えでは、ウィットちゃんが言う〈成立していることがら〉って言うの、どのような〈ことがら〉のものをそう言ってるのかが、わたしの次の問題となるんだけど、これは後で。見つけられたらにする。








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■19484 / inTopicNo.82)  Re[18]: 語りえぬもの
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/11/28(Sun) 16:03:40)
    ■19482、パニさん、

    >これを勝手に論考の全体構図とか、〈私〉のイメージにパニチェが用いてるだけやから<
    と、
    >あっ、これはね、ウィトゲンシュタインが論考で使ってるってことではないねん。
    直接的には語りえない対象を指し示す方法として龍樹が中論が使ってる手法ってことね。<

    両方、了解で〜す。

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■19482 / inTopicNo.83)  Re[17]: 語りえぬもの
□投稿者/ パニチェ -(2021/11/28(Sun) 15:40:19)
    No19481に返信(悪魔ちゃんさんの記事)
    > 「 もっともあの三角形、メチャクチャ先入見入ってるけどね。」
    > >上記はどういう意味<
    > なんだけど、
    > なんでわたしそう思ったのかな〜、って考えて見たんだけけど、たぶん、のやつね。

    > まず、「カニッツァの三角形」っていうだけで、すでに「三角形」というのが“あるはずだ”ってなって、それを見つけ出そうって思っちゃって、こういうの、先入見っていうんじゃないかしら。
    > そこに“三角形が見える”、というのは感-知覚の世界で思考の世界じゃないって言ったけど、感-知覚されているそのものにおいてはたぶん三角形は存在していないんだと思う。わたしに感-知覚されているものは、ただ切りとられている黒い三つの丸と三つの直線がお行儀よく配置されているだけに見えているだけなんだと思う(知覚されているものそのもを言葉で表現するのはかなり難しいよ)。そこに思考の世界の先入見を滑り込ませているじゃないかしら。どういう先入見かっていうかっていうと、わたしは“すでに”「三角形」という図を知っているということ、もしわたしが三角形というのを知らなかったとしたら、そこに三角形は見えてこないと思う。あと、「三角形」っていうのは三つの角と三つの直線っていうことが特徴的、っていうこともわたしは“すでに”知っている、っていうことも先入見なんじゃないかしら。
    > 前もってそういう眼でそれを見ちゃう、っていうのが先入見だと思ってるから。
    > こんな感じでだったんだと思う。

    なるほど、そういうことね、了解。
    言うまでのないけど、もともと「カニッツァの三角形」ってのはウィトゲンシュタインとか〈私〉とは何の関係もない有名な錯視図形の一つやからね。
    これを勝手に論考の全体構図とか、〈私〉のイメージにパニチェが用いてるだけやから。

    > >中論で用いられている帰謬法という表現方法がある。対象を直接語れない(証明できない)場合には「○○は○○ではない」を繰り返すことによって対象を直接語れない。<
    > なんだけど、
    > 語ることができないもの(見えないもの)を見えるようにさせる方法として、「帰謬法」っていうのがあるんだ〜、って思っただけで、わたし知らなかったから、
    > No19458
    > >これ仏教の論書<
    > に対して、
    > あ、そうだったのね。
    > としか言えなかっただけね。

    > 後でネットで調べたら、
    > ウィッキに、
    > 〔例えば
    > 地球は平らではない。さもなければ、人々は端から転落してしまう。
    > 最小の正の有理数は存在しない。存在すると仮定した場合、それは2で除算することによってさらに小さな値が存在する。
    > 最初の例は、前提の否定が私たちの感覚に反した馬鹿げた結論をもたらすことで、前提が正しいことを間接的に主張している。2番目の例は数学的な意味での背理法(帰謬法)であり、前提の否定により論理的な矛盾を生じさせることによって命題の正しさを論証している。】
    > ってあった。
    > ん〜ん、こういうのウィットちゃんは『論考』で使ってるの?みたいに思ったりもしてる。で、わたしも『論考』の5・631,5・632を見てるところ。

    あっ、これはね、ウィトゲンシュタインが論考で使ってるってことではないねん。
    直接的には語りえない対象を指し示す方法として龍樹が中論が使ってる手法ってことね。
    龍樹が中論で扱ったのは“空(くう)”について、これ以降は大乗仏教の中心教説となった「空論」を扱った論書です。

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■19481 / inTopicNo.84)  Re[16]: 語りえぬもの
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/11/28(Sun) 14:01:59)
    ■19479、パニさんへ
    >昨夜はごめんやで<
    いいえ〜、そんなことないで〜す。


    「 もっともあの三角形、メチャクチャ先入見入ってるけどね。」
    >上記はどういう意味<
    なんだけど、
    なんでわたしそう思ったのかな〜、って考えて見たんだけけど、たぶん、のやつね。

    まず、「カニッツァの三角形」っていうだけで、すでに「三角形」というのが“あるはずだ”ってなって、それを見つけ出そうって思っちゃって、こういうの、先入見っていうんじゃないかしら。
    そこに“三角形が見える”、というのは感-知覚の世界で思考の世界じゃないって言ったけど、感-知覚されているそのものにおいてはたぶん三角形は存在していないんだと思う。わたしに感-知覚されているものは、ただ切りとられている黒い三つの丸と三つの直線がお行儀よく配置されているだけに見えているだけなんだと思う(知覚されているものそのもを言葉で表現するのはかなり難しいよ)。そこに思考の世界の先入見を滑り込ませているじゃないかしら。どういう先入見かっていうかっていうと、わたしは“すでに”「三角形」という図を知っているということ、もしわたしが三角形というのを知らなかったとしたら、そこに三角形は見えてこないと思う。あと、「三角形」っていうのは三つの角と三つの直線っていうことが特徴的、っていうこともわたしは“すでに”知っている、っていうことも先入見なんじゃないかしら。
    前もってそういう眼でそれを見ちゃう、っていうのが先入見だと思ってるから。
    こんな感じでだったんだと思う。


    >中論で用いられている帰謬法という表現方法がある。対象を直接語れない(証明できない)場合には「○○は○○ではない」を繰り返すことによって対象を直接語れない。<
    なんだけど、
    語ることができないもの(見えないもの)を見えるようにさせる方法として、「帰謬法」っていうのがあるんだ〜、って思っただけで、わたし知らなかったから、
    No19458
    >これ仏教の論書<
    に対して、
    あ、そうだったのね。
    としか言えなかっただけね。

    後でネットで調べたら、
    ウィッキに、
    〔例えば
    地球は平らではない。さもなければ、人々は端から転落してしまう。
    最小の正の有理数は存在しない。存在すると仮定した場合、それは2で除算することによってさらに小さな値が存在する。
    最初の例は、前提の否定が私たちの感覚に反した馬鹿げた結論をもたらすことで、前提が正しいことを間接的に主張している。2番目の例は数学的な意味での背理法(帰謬法)であり、前提の否定により論理的な矛盾を生じさせることによって命題の正しさを論証している。】
    ってあった。
    ん〜ん、こういうのウィットちゃんは『論考』で使ってるの?みたいに思ったりもしてる。で、わたしも『論考』の5・631,5・632を見てるところ。










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