| 2021/10/02(Sat) 08:01:27 編集(投稿者) 2021/10/02(Sat) 08:00:37 編集(投稿者)
[15] 千一の目標について
千一とはなんだろう? と、まず疑問に感じたんですよね。 さらっと、章全体を読み、なんとなくは感じるものがありました。 それについては今はまだ触れないでおきます。
この章も何回かに分けて読解していきます。
・・・・・ 3 或る民族にとっては善とされた多くのことが、他の或る民族にとっては嘲笑 や誹謗の対象とされた。 そうであることをわたしは見出したのだ。 多くのことが、ここでは悪と呼ばれ、かしこでは深紅の諸栄誉で飾られる のをわたしは見いだした。 ・・・・・『ツァラトゥストラ』上 ちくま学芸文庫 p105より引用
民族ごとによって、何を善とし何を悪と考えるかに違いがある。
・・・・・ 5 もろもろの善が記載されている一枚の板が、各民族の頭上に掲げられている。 見よ、それは各民族がなしきったもろもろの超克が記載されている板である。 見よ、それは各民族の権力への意志である。 ・・・・・同書 p105より引用
世界中のどの民族も、困難に耐え忍びながら民族として生き抜いてきた。 民族として生き抜いてこられたのは、民族としてのポリシー、アイデンティティ が確立されていたからである。 その、自分たちの民族が生き抜いてこられたポリシー、アイデンティティをその 民族は「善」とする、というようなことと読みました。
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