(現在 過去ログ2 を表示中)

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 親記事をトピックトップへ ]

このトピックに書きこむ

レス数の限度を超えたのでレスできません。

(レス数限度:100 現在のレス数:100) → [トピックの新規作成]
■17485 / inTopicNo.49)  Re[39]: 平家と桃花源記
  
□投稿者/ flora -(2021/10/12(Tue) 15:17:09)
    No17448に返信(田秋さんの記事)
    > 2021/10/12(Tue) 07:55:19 編集(投稿者)

    田秋さん、おはようございます。
    > 平家の落人
    > https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%AE%B6%E3%81%AE%E8%90%BD%E4%BA%BA#%E8%BF%91%E7%95%BF%E5%9C%B0%E6%96%B9
    >
    > これをみると、三重県にも嘗て平家の落人が住んでいたと言われる地域がありますが、他府県にもたくさんあります。南島八ヶ竃(三重県度会郡南伊勢町)で平家の落人が塩を作っていた話は聞いたことがあります。

    平家の落人村のお話は、田秋さんのところに独立系放送局がありますね。その関係者から伺ったお話でした。

    > 桃花源記
    > 中国には壺中天という概念があります。狭くて暗い所を潜り抜けるとそこには別世界が広がっているというものです。道教の、主に仙人の世界の構造です。桃花源記もそのような設定になっています。

    狭くて細長い・・・ワープのイメージですね。昔から人はその狭く細長いところを通って別世界に行くというイメージを持っていたのでしょうか・・・

    > 壺中天の出自は後漢書にある費長房の話です。要約すると
    > 市場の役人の費長房はある日薬売りの老人が店先の壺の中に入ってしまうのを目撃しました。不思議に思った費長房、翌日老人に会いに行って見たことを話しました。実はこの老人は罪を犯したために下界に落とされた仙人だったのですが、自分が壺に入る姿は並の人間には見えないはずなので、これは見どころがあると思い、一緒に壺に入りました。するとそこには別世界があったのです。ある時この老人、罪を許され下界を去ることになりました。費長房は仙術を修得したいと願い一緒に下界を去り山で修業しました。修行は苦しいものでしたがよく耐えました。が、最後の試験に合格することが出来ず上仙になることを断念し、老人から鬼神を支配できる護符をもらい帰郷しました。山中の修行は10日余りでしたが下界に戻ると10年以上経っていました。
    > という話です。
    >
    > 壺の中の別世界というシチュエーションがこの説話のキーポイントで、桃花源記も同じ設定になっています。
    > これは子宮をイメージしたもので、暗くて狭い道の代わりに日本の浦島太郎のように深い海底になっている場合もあります。
    > 子宮に入るという行為は後世の西遊記では再生のシンボルになります。太上老君の八卦炉に閉じ込められる、釈迦によって五行山に閉じ込められるなども再生のシンボルで、再生する度に強くなっていきます。

    再生のシンボルですが、子宮の他に何か動物とか植物はありますか?

    > 費長房の話が後漢書に載っているということは注目に値します。何故なら後漢書は説話集ではなく中国の正史だからです。

    はい、そうなんですよね。「宦官」という言葉を知ったのは、前漢の歴史書『史記』の著者、司馬遷からでした・・・^^;
引用返信/返信 削除キー/
■17484 / inTopicNo.50)  Re[37]: 一番怖かったのは
□投稿者/ flora -(2021/10/12(Tue) 15:05:07)
    No17414に返信(田秋さんの記事)
    田秋さん、こんにちは

    > 一番怖かったのはラザレフのショスタコーヴィチの11番のシンフォニーです。
    > 下はゲルギエフ=マリインスキー劇場オーケストラの演奏です。
    > https://www.youtube.com/watch?v=wW5USVKVAx4
    > 30分のところから第3楽章が始まります。延々とビオラのソリ(ビオラセクションのソロ)なのですが。
    >
    > この演奏だと怖くないですね。う〜ん、ラザレフの解釈なんですね。

    正直言って、知らない曲でした。美しい名曲のご紹介ありがとうございます。心が洗われるような静かなスタートですね〜。

    > 遠〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜くの方で弾いている感じ。とりあえずppppくらいで弾くと「大きすぎる!」と言うのです。なので自分で弾ける一番弱い音で弾くと「大きすぎる!」と言うのです。それで弾く真似だけして弾かないでいると「大きすぎる!」と言うのです・・・What can I do?

    えっ、弾いていないの弾いているように指揮者には聞こえるということでつか??
    >
    > ビオラのソリとしては長いです。2分40秒くらいあるかな。残念ながらこのyoutubeではボクの味わった恐怖は伝わらないと思います。とにかくこれ以降、弱い音への恐怖は感じなくなりました。
    >
    > この曲には《1905年》という副題がついています。皇帝に請願するためペテルブルク宮殿に向かって行進する無防備の民衆に対して軍隊が発砲し、千人以上を射殺した、いわゆる「血の日曜日事件」(1905年)を題材としています。各楽章に副題がついていてビオラソリのある第3楽章は「レクイエム」です。

    だからあの静謐なスタートなんですね・・

    どうもありがとうございました。
引用返信/返信 削除キー/
■17483 / inTopicNo.51)  杜子春 
□投稿者/ 田秋 -(2021/10/12(Tue) 14:56:02)
    おはようございます、floraさん

    芥川に「杜子春」という話があります。〜話の前半はすっ飛ばし〜、杜子春は仙人の下で仙術の修行をします。しかし仙人になる最終試験で落っこちてしまいます。どうい試験かというと、「何があっても声を発してはならぬ」というものだったのですが、最後、鉄鞭で打たれ瀕死の状態の中で、自らを犠牲にしてまでも子を思う母の声を聞き、思わず「お母さん」と叫んでしまいます。そこで目が覚めるのですが、気がつくと街中でぼんやち突っ立っていたのです。全て仙人が仕組んだ夢で、仙人は
    「もし、あそこでも声をあげなかったらわしはお前を殺すつもりだった」と明かします。

    芥川の杜子春には元ネタがあって、唐の李復言という人が著した続玄怪録という書物に載っています。杜子春が仙術を習うというプロットや口をきいてはならぬという試験も同じです。最後の試験の時には杜子春は女に生まれ変わっていて結婚もし、男の子を産みます。〜説明が上手くできないので理由は割愛しますが〜、夫はその子供を石に叩きつけてしまいます。そのとき思わず「あっ」と言ったところで目が覚めます。これもやはり仙人の術による夢だったのですが、仙人の言った言葉は芥川版とはまるで違います。
    「あそこで声をたてなければワシの霊薬は完成し、お前も仙界の人になれたのに」
    そういって仙人は去っていきました。

    仙人の下で修業し最後の段階で失敗するという構成は、壺中天と同じです。
    この話の続きはまた次回、かいつか・・

    放送大学の講義を聴いてへぇ〜って思ったこと
    ペリー来航、ボクはてっきり太平洋経由で日本に来たのかと思ってたら、大西洋〜喜望峰(スエズ運河はまだできてません)〜インド洋経由で来たんですね。太平洋経由だと燃料の補給とか難しかったらしいです。しかも石炭は出来るだけ使わず帆を張って風に乗って日本の近くまできてから帆を降ろし蒸気機関で威風堂々と横須賀に入港したんですって。こけおどし的演出?
    黒船来航を描いた絵にはモクモクと煙を吐く煙突とともに帆を張るマスト(帆柱)も描かれています。
    最近はその辺りの舞台裏事情も研究対象になっていて、それが当時の実情を把握するのに役立つそうです。


引用返信/返信 削除キー/
■17448 / inTopicNo.52)  平家と桃花源記
□投稿者/ 田秋 -(2021/10/11(Mon) 22:12:51)
    2021/10/12(Tue) 07:55:19 編集(投稿者)

    こんばんは、floraさん
    平家の落人
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%AE%B6%E3%81%AE%E8%90%BD%E4%BA%BA#%E8%BF%91%E7%95%BF%E5%9C%B0%E6%96%B9

    これをみると、三重県にも嘗て平家の落人が住んでいたと言われる地域がありますが、他府県にもたくさんあります。南島八ヶ竃(三重県度会郡南伊勢町)で平家の落人が塩を作っていた話は聞いたことがあります。

    桃花源記
    中国には壺中天という概念があります。狭くて暗い所を潜り抜けるとそこには別世界が広がっているというものです。道教の、主に仙人の世界の構造です。桃花源記もそのような設定になっています。
    壺中天の出自は後漢書にある費長房の話です。要約すると
    市場の役人の費長房はある日薬売りの老人が店先の壺の中に入ってしまうのを目撃しました。不思議に思った費長房、翌日老人に会いに行って見たことを話しました。実はこの老人は罪を犯したために下界に落とされた仙人だったのですが、自分が壺に入る姿は並の人間には見えないはずなので、これは見どころがあると思い、一緒に壺に入りました。するとそこには別世界があったのです。ある時この老人、罪を許され下界を去ることになりました。費長房は仙術を修得したいと願い一緒に下界を去り山で修業しました。修行は苦しいものでしたがよく耐えました。が、最後の試験に合格することが出来ず上仙になることを断念し、老人から鬼神を支配できる護符をもらい帰郷しました。山中の修行は10日余りでしたが下界に戻ると10年以上経っていました。
    という話です。

    壺の中の別世界というシチュエーションがこの説話のキーポイントで、桃花源記も同じ設定になっています。
    これは子宮をイメージしたもので、暗くて狭い道の代わりに日本の浦島太郎のように深い海底になっている場合もあります。
    子宮に入るという行為は後世の西遊記では再生のシンボルになります。太上老君の八卦炉に閉じ込められる、釈迦によって五行山に閉じ込められるなども再生のシンボルで、再生する度に強くなっていきます。

    費長房の話が後漢書に載っているということは注目に値します。何故なら後漢書は説話集ではなく中国の正史だからです。
引用返信/返信 削除キー/
■17415 / inTopicNo.53)  訃報
□投稿者/ 田秋 -(2021/10/10(Sun) 16:20:28)
    柳家小三治さんが死去されました。81歳。

    合掌
引用返信/返信 削除キー/
■17414 / inTopicNo.54)  一番怖かったのは
□投稿者/ 田秋 -(2021/10/10(Sun) 16:05:10)
    おはようございます、floraさん

    一番怖かったのはラザレフのショスタコーヴィチの11番のシンフォニーです。
    下はゲルギエフ=マリインスキー劇場オーケストラの演奏です。
    https://www.youtube.com/watch?v=wW5USVKVAx4
    30分のところから第3楽章が始まります。延々とビオラのソリ(ビオラセクションのソロ)なのですが。

    この演奏だと怖くないですね。う〜ん、ラザレフの解釈なんですね。
    遠〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜くの方で弾いている感じ。とりあえずppppくらいで弾くと「大きすぎる!」と言うのです。なので自分で弾ける一番弱い音で弾くと「大きすぎる!」と言うのです。それで弾く真似だけして弾かないでいると「大きすぎる!」と言うのです・・・What can I do?

    ビオラのソリとしては長いです。2分40秒くらいあるかな。残念ながらこのyoutubeではボクの味わった恐怖は伝わらないと思います。とにかくこれ以降、弱い音への恐怖は感じなくなりました。

    この曲には《1905年》という副題がついています。皇帝に請願するためペテルブルク宮殿に向かって行進する無防備の民衆に対して軍隊が発砲し、千人以上を射殺した、いわゆる「血の日曜日事件」(1905年)を題材としています。各楽章に副題がついていてビオラソリのある第3楽章は「レクイエム」です。

    今考えると、コバケンの与える恐怖にはゴルフでいうイップスに近いものがあるかもしれません。ラザレフのは健康的な(?)恐怖です。それ故恐怖に打ち勝つ薬になったのかもしれません。
引用返信/返信 削除キー/
■17404 / inTopicNo.55)  Re[36]: tremendous
□投稿者/ flora -(2021/10/10(Sun) 13:43:52)
    No17332に返信(田秋さんの記事)
    > 2021/10/08(Fri) 14:20:18 編集(投稿者)


    田秋さん、おはようございます。

    > ジョークではなくなる例
    > コバケンの「ペールギュント」、その「オーゼの死」の最後の2段、弦楽器だけでどんどん音が弱くなっていきます。まさに全音符にpppp状態。管楽器奏者は誰が震えるか意地の悪い目でチェックしています。テンポもどんどん遅くなっていき永遠に終わらないのでは!?と思いました。この曲は昔から「大勢の死」と言われてます。
    > 忘れもしない東京国際フォーラムでの演奏会、これが生涯で2番目に怖かった演奏会です。

    一番目に怖かった演奏会はなんでしょうか〜?^^
引用返信/返信 削除キー/
■17336 / inTopicNo.56)  Re[35]: 桃花源記
□投稿者/ flora -(2021/10/08(Fri) 16:31:44)
    田秋さん、こんにちは〜

    >桃源郷と言えば、陶淵明の作品『桃花源記』が出処だそうですが、どのように記載されているんでしょうか?
    >桃花源記は陶潜(陶淵明)の作と言われる「捜神後記」に納められています。短いので全文を掲載します。

    >平凡社 中国古典文学大系 24 「六朝・唐・宋小節選」より 

    わざわざタイプしてくださったんですね。どうもありがとうございます。

     普の太元年間のこと、武陵(湖南省)の住民で漁を業とする者が、谷川を舟でさかのぼるうち、どこまできたかわからなくなってしまった。と、突然、桃の花の咲いている場所に出た。谷川の両岸、数百歩にわたって、桃以外の木は一本もない。かぐわしい花は色もあざやかに咲き誇り、落花ははらはらと降りかかる。漁師はどうもふしぎなところだと思いながら(原注 漁師の名は黄、名は道真という)、さらに前へ進んで、林の奥をきわめようとした。

     林の尽きたところが、谷川の水源であった。そこに一つの峰があって、山腹に小さな洞穴があり、中はぼんやりと光っているように見えた。漁師はそこで舟を捨て、洞窟の口から中へはいって行った。

     はいった当初はきわめて狭く、人がようやく通れる程度であったが、さらに数十歩進むと、ぱっとあたりが開けた。ひろびろとした土地に、まぎれもなく人家が立っている。よく肥えた田、水をいっぱいにたたえた池、桑や竹などの類があり、道は縦横に通じ、鷄や犬の鳴く声が聞こえてくる。見かける人たちの服装は、男も女も、まったくよその国の人のようであり、老人も子供も、すべてのんびりと楽しげな様子に見えた。

     その人々は漁師の姿を見てびっくりし、どこから来たかとたずねた。漁師が委細に答えると、誘って家へと連れ帰り、酒を出し、鶏をしめて食事を作ってくれた。

     村の人たちは、この漁師が来たことを耳にして、みなその家へ来ては、いろいろと聞きただすのであった。彼らの言うところによれば、先祖は秦末の乱を避け、妻子や村の人々を引き連れて、世の中と隔絶したこの地へ来たまま、世間へ出ようとせず、外界と縁が切れてしまったのだという。そして「いまは何という帝室の時代ですか」とたずねるのであったが、漢という時代があったことも知らないのである。魏・普はいうまでもない。漁師は自分が聞き知っている限りを、一つ一つこまかに説明してやった。人々はみな、その話に驚嘆していた。

     ほかの家に住む人たちも、それぞれに漁師をわが家へ招き、いずれも酒食を出してもてなした。漁師は数日間ここに滞在したが、別れを告げて帰ろうとすると、村人の一人が言った。
    「この地のことは、よその人に語るには及びませぬぞ」
     洞窟の外に出ると、舟が見つかったので、もと来た道をたどって行った。途中、ところどころに目じるしをつけておいた。武陵郡に着いてから、太守のもとへ出頭して事の次第を語った。太守の劉きん(音+次)はさっそく部下を派遣し、漁師を先導に立てて行かせたが、前につけた目じるしを捜しても、もはやどこにも見あたらなかった。

    太元 東晋の孝武帝の年号。376〜96
    ======================

    >太元年間は陶淵明が生きた時代と完全に重なっています。ということは(当時の)現代の不思議な話として話してるってことですね。

    >あと、話は武陵郡(洞庭湖近辺:かなり広い地域です)で「秦末の乱を避け」とあります。秦は咸陽(今の西安)辺りですから随分と遠くまで「避けた」ものですね。

    >文中、「鷄と犬の鳴き声」とあります。平和のシンボルです。

    ご存じだと思いますが、ジェームズ・ヒルトン原作の『失われた地平線』という小説ありますよね。 『桃花源記』と非常に似ていますね。『桃花源記』が英語に翻訳されていたかどうかは分かりませんが、

    私たちは心のどこかに『桃源郷』へのあこがれがあるのでしょう。 『失われた地平線』に登場する理想郷の名は、「シャングリラ」、そう・・・有名なホテルチェーンはこの理想郷の名からホテルの名前を取ったのでしょうね〜。

    >秦が滅びるのがBC206なので、秦末というと大体BC210頃です。そうすると大雑把に言って太元年間から遡ること約600年です。現在に当てはめると1400年頃で、例えば1467に応仁の乱があります。応仁の乱を避けて隠れた人々の子孫と出会ったという時間的感覚ですかね?

    洞庭湖というのはずいぶん分岐知れいるんですね。これではどこかに迷い込んでも不思議ではないですね〜。ちなみに田秋さんのおられる県に平家落人の村のようなところあるんでしょうか? ちらっと聞いたことがあるので、どうかな?


948×706 => 600×446

1633678304.jpg
/131KB
引用返信/返信 削除キー/
■17332 / inTopicNo.57)  tremendous
□投稿者/ 田秋 -(2021/10/08(Fri) 09:30:03)
    2021/10/08(Fri) 14:20:18 編集(投稿者)

    おはようございます、floraさん

    >2.Tremendousはラテン語に語源があり、もともとは、恐れで震えさすような…というような意味があるそうです。転じて、感嘆するときに使われるようになったそうです。

    ハタと気づきました。trembleと語源が同じなんですね。
    音楽用語になるとトレモロtremolo、トリルtrill(略号tr)があります。トレモロもトリルもイタリア語だと思っていたら、どうもトリルは英語?イタリア語だとtrilloなんですね。知らなかった。
    トリルtr.は例えばドの音の上にこれが書いてあったら高速でドレドレドレ・・・と演奏します。
    トレモロは同じ音を高速で繰り返しますドドドドド・・・表記は五線の外にtremolo、trem.と書くか音符の縦棒にスラッシュを3本くらい書きます。1本で音価が半分になります(速くなる)。3本だと8倍になり、「どうだ、弾けないだろう?→それじゃあ出来るだけ速く弾け!」みたいな感じ。

    びよらジョーク(或いは語源を探る)
    トレモロが上手く弾けないびよらにトレモロを弾かせるには
    「全音符にppと書けばよい」
    そのココロは、緊張して手が震えそれが弓に伝わる。

    スピッカート(速いパッセージを弓を飛ばして演奏する奏法)が上手く弾けないびよらにスピッカートを弾かせるには
    「全音符にppppと書けばよい」
    そのココロはさらに緊張して弓の震えが大きくなりジャンプする。

    ジョークではなくなる例
    コバケンの「ペールギュント」、その「オーゼの死」の最後の2段、弦楽器だけでどんどん音が弱くなっていきます。まさに全音符にpppp状態。管楽器奏者は誰が震えるか意地の悪い目でチェックしています。テンポもどんどん遅くなっていき永遠に終わらないのでは!?と思いました。この曲は昔から「大勢の死」と言われてます。
    忘れもしない東京国際フォーラムでの演奏会、これが生涯で2番目に怖かった演奏会です。
引用返信/返信 削除キー/
■17322 / inTopicNo.58)  桃花源記
□投稿者/ 田秋 -(2021/10/07(Thu) 21:58:37)
    2021/10/08(Fri) 07:42:28 編集(投稿者)

    こんばんは、floraさん

    >桃源郷と言えば、陶淵明の作品『桃花源記』が出処だそうですが、どのように記載されているんでしょうか?
    桃花源記は陶潜(陶淵明)の作と言われる「捜神後記」に納められています。短いので全文を掲載します。

    平凡社 中国古典文学大系 24 「六朝・唐・宋小節選」より 

     普の太元年間のこと、武陵(湖南省)の住民で漁を業とする者が、谷川を舟でさかのぼるうち、どこまできたかわからなくなってしまった。と、突然、桃の花の咲いている場所に出た。谷川の両岸、数百歩にわたって、桃以外の木は一本もない。かぐわしい花は色もあざやかに咲き誇り、落花ははらはらと降りかかる。漁師はどうもふしぎなところだと思いながら(原注 漁師の名は黄、名は道真という)、さらに前へ進んで、林の奥をきわめようとした。

     林の尽きたところが、谷川の水源であった。そこに一つの峰があって、山腹に小さな洞穴があり、中はぼんやりと光っているように見えた。漁師はそこで舟を捨て、洞窟の口から中へはいって行った。

     はいった当初はきわめて狭く、人がようやく通れる程度であったが、さらに数十歩進むと、ぱっとあたりが開けた。ひろびろとした土地に、まぎれもなく人家が立っている。よく肥えた田、水をいっぱいにたたえた池、桑や竹などの類があり、道は縦横に通じ、鷄や犬の鳴く声が聞こえてくる。見かける人たちの服装は、男も女も、まったくよその国の人のようであり、老人も子供も、すべてのんびりと楽しげな様子に見えた。

     その人々は漁師の姿を見てびっくりし、どこから来たかとたずねた。漁師が委細に答えると、誘って家へと連れ帰り、酒を出し、鶏をしめて食事を作ってくれた。

     村の人たちは、この漁師が来たことを耳にして、みなその家へ来ては、いろいろと聞きただすのであった。彼らの言うところによれば、先祖は秦末の乱を避け、妻子や村の人々を引き連れて、世の中と隔絶したこの地へ来たまま、世間へ出ようとせず、外界と縁が切れてしまったのだという。そして「いまは何という帝室の時代ですか」とたずねるのであったが、漢という時代があったことも知らないのである。魏・普はいうまでもない。漁師は自分が聞き知っている限りを、一つ一つこまかに説明してやった。人々はみな、その話に驚嘆していた。

     ほかの家に住む人たちも、それぞれに漁師をわが家へ招き、いずれも酒食を出してもてなした。漁師は数日間ここに滞在したが、別れを告げて帰ろうとすると、村人の一人が言った。
    「この地のことは、よその人に語るには及びませぬぞ」
     洞窟の外に出ると、舟が見つかったので、もと来た道をたどって行った。途中、ところどころに目じるしをつけておいた。武陵郡に着いてから、太守のもとへ出頭して事の次第を語った。太守の劉きん(音+次)はさっそく部下を派遣し、漁師を先導に立てて行かせたが、前につけた目じるしを捜しても、もはやどこにも見あたらなかった。

    太元 東晋の孝武帝の年号。376〜96
    ======================

    太元年間は陶淵明が生きた時代と完全に重なっています。ということは(当時の)現代の不思議な話として話してるってことですね。

    あと、話は武陵郡(洞庭湖近辺:かなり広い地域です)で「秦末の乱を避け」とあります。秦は咸陽(今の西安)辺りですから随分と遠くまで「避けた」ものですね。

    文中、「鷄と犬の鳴き声」とあります。平和のシンボルです。

    秦が滅びるのがBC206なので、秦末というと大体BC210頃です。そうすると大雑把に言って太元年間から遡ること約600年です。現在に当てはめると1400年頃で、例えば1467に応仁の乱があります。応仁の乱を避けて隠れた人々の子孫と出会ったという時間的感覚ですかね?
引用返信/返信 削除キー/
■17307 / inTopicNo.59)  Re[33]: 金木犀、柿羊羹
□投稿者/ flora -(2021/10/07(Thu) 18:27:26)
    No17285に返信(田秋さんの記事)
    田秋さん、こんにちは

    > うちの祠のご神木の金木犀が今花満開です。去年は梅雨明け時に剪定したのであまり咲きませんでした。不思議なことにあまり香りがしなかったのですが、鼻が悪くなったのかなあ。。。

    まさかとは思いますが〜^^;、去年は庭師さんが剪定したわけではないですよね? 花芽を切ってしまったんですね〜。

    >春の沈丁花と秋の金木犀、嗅ぐと桃源郷にいるような気分になります(行ったことありませんが)。

    どちらも中国原産、そして桃源郷・・・・桃源郷と言えば、陶淵明の作品『桃花源記』が出処だそうですが、どのように記載されているんでしょうか?

    > 写真左は、成功しました!柿羊羹。粉寒天を使ってるので食感は羊羹と言うよりは寒天です。でもおいしい。色もきれいに出ました。

    > 今月約2年ぶりに日フィルの東京定期をサントリーへ聴きに行きます。コロナが流行る前は差し入れにこの柿羊羹を持って行ったものですが、緊急事態宣言は解除されたとはいえ、ホール内ではまだ色々制約があるようなので、持っていくかどうか迷っています。

    お!!よかったですね、持っていけばいいじゃん!と思います!。

    > 今月はラザレフの指揮でショスタコ―ヴィチの10番をやります。ラザレフが来日可能かどうか心配されていましたが、来ることが確定しました。良かた良かた。この曲客席で聴いたことはまだ一度もありません。
    > https://www.youtube.com/watch?v=XKXQzs6Y5BY
    > ↑↑↑
    > これはドゥダメル=ヴェネズエラユースオケの10番です。

    > 今までは専ら弾く側だったので楽しみです。それにラザレフのことでしょうから物凄いエネルギッシュな造りなんだろうと思います。きっと日フィルの皆さん、リハで絞りまくられるんだろうなあ・・・カワイソー(と笑ってる^^)

    それは楽しみですね〜。ところでいまでも日本入国後14日の隔離期間がありますよね。 今、海外からご招待すると経費がたくさんかかりますね。でもすべてを克服して行うコンサートはさぞそばらしいものになると想像しています。
引用返信/返信 削除キー/
■17285 / inTopicNo.60)  金木犀、柿羊羹
□投稿者/ 田秋 -(2021/10/07(Thu) 08:14:51)
    おはようございます、floraさん

    うちの祠のご神木の金木犀が今花満開です。去年は梅雨明け時に剪定したのであまり咲きませんでした。不思議なことにあまり香りがしなかったのですが、鼻が悪くなったのかなあ。。。春の沈丁花と秋の金木犀、嗅ぐと桃源郷にいるような気分になります(行ったことありませんが)。

    写真左は、成功しました!柿羊羹。粉寒天を使ってるので食感は羊羹と言うよりは寒天です。でもおいしい。色もきれいに出ました。
    今月約2年ぶりに日フィルの東京定期をサントリーへ聴きに行きます。コロナが流行る前は差し入れにこの柿羊羹を持って行ったものですが、緊急事態宣言は解除されたとはいえ、ホール内ではまだ色々制約があるようなので、持っていくかどうか迷っています。

    今月はラザレフの指揮でショスタコ―ヴィチの10番をやります。ラザレフが来日可能かどうか心配されていましたが、来ることが確定しました。良かた良かた。この曲客席で聴いたことはまだ一度もありません。
    https://www.youtube.com/watch?v=XKXQzs6Y5BY
    ↑↑↑
    これはドゥダメル=ヴェネズエラユースオケの10番です。

    今までは専ら弾く側だったので楽しみです。それにラザレフのことでしょうから物凄いエネルギッシュな造りなんだろうと思います。きっと日フィルの皆さん、リハで絞りまくられるんだろうなあ・・・カワイソー(と笑ってる^^)
600×400

kakikinmokusei.jpg
/97KB
引用返信/返信 削除キー/

<前の12件 | 次の12件>

トピック内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 >>
Mode/  Pass/

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -