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■14701 / inTopicNo.85)  Re[12]: 国家と資本主義
  
□投稿者/ 愛満開 -(2021/07/04(Sun) 18:28:47)
    knowing itselfさんこんばんは。

    それにしても、カルバン的な予定説は、どうして、こんなに嫌われるのでしょう。

    まあ、予定説は正教会には全く受け入れられていないし、カトリック教会では予定説は、トリエント公会議で異端として排斥されたので仕方ないのですけども。

    > 経済社会で成功か不成功かと、神の恵みを受ける、救われることは、全く関係がないというのがキリスト教でしょう。

    カルヴァンは、そもそも資本主義的な営利行動を促進しようと思って、予定説を導入した訳ではなく、カルヴァンが生きていたら、結果に驚愕し、むしろ嘆いたと思われます。

    > 神の前ではすべての人間が平等。その人間が人間共同体の政治経済で自らを統治するために、民主政治を担う主体になって国家活動に参加する。国家がどれだけ政策調整しても、経済社会には勝者と敗者、成功と失敗に分かれます。勝者は神に愛され、敗者はそうではないということは、二重予定説的なものを受け入れない限り、ないと思う。この意味でも、カルバン的な二重予定説は受け入れ難いです。

    人類のうち誰が救済され、誰が呪われるかは、神によってあらかじめ予定(決定)されており、それは、人間の行為によって変えることはできないと言う説です。

    そして、神のその決定は、人間には不可知であり、「判決」がくだされるそのときまではわからない。

    ということは、自分が救済される側に予定されているのか、呪われた側に予定されているのかは、最後の審判のときまでわからない、ということになる訳です。

    人は一般に、救いを求めて宗教を信仰するものですね。

    ふつうは、善因善果、行為と救済とを結びつけるのが、一般の宗教です。

    ところが予定説は違って、善い行為が救済の確率を上げる効果はないと説きます。
    これは、神の絶対性と全能性を示し、その一方的な恩寵を述べているのだと思います。

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■14697 / inTopicNo.86)  Re[10]: マルクス
□投稿者/ 愛満開 -(2021/07/04(Sun) 16:13:32)
    knowing itselfさんこんにちは。

    > マルクスについては、それほど否定一本やりではみていません。むしろ、現代哲学を理解するための必須教養だと思っています。なんといっても、マルクスはニーチェやフロイトなどとともに、現代哲学の源流の一つでしょう。

    へえーっ、やっぱり凄いんですね。 個人的には、キリスト教を批判しているので共産主義には、反対なんですが、仰るように見習いたいと思います。

    > 歴史の教科書にしても、マルクス史観以前の幼稚極まりない、偉人・英雄・武将・有名文化人を並べるだけのものや、皇国史観などよりは、遥かにましと考えています。

    確かに、そうかもしれませんね。ただ、気分としては、やはり、今更、マルクスを学ぼうとは思いません。
    調べてみたら日本共産党では、「信教の自由を擁護し、政教分離の原則の徹底をめざす。」としています。やはり、諸外国とは違うのかなと。

    https://www.jcp.or.jp/seisaku/006-0609/syuukyou_jcp_.html
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■14696 / inTopicNo.87)  Re[11]: 国家と資本主義
□投稿者/ knowing itself -(2021/07/04(Sun) 15:54:02)
    経済社会で成功か不成功かと、神の恵みを受ける、救われることは、全く関係がないというのがキリスト教でしょう。

    神の前ではすべての人間が平等。その人間が人間共同体の政治経済で自らを統治するために、民主政治を担う主体になって国家活動に参加する。国家がどれだけ政策調整しても、経済社会には勝者と敗者、成功と失敗に分かれます。勝者は神に愛され、敗者はそうではないということは、二重予定説的なものを受け入れない限り、ないと思う。この意味でも、カルバン的な二重予定説は受け入れ難いです。
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■14695 / inTopicNo.88)  国家と資本主義
□投稿者/ knowing itself -(2021/07/04(Sun) 15:04:42)
    現代的で複雑な経済社会ほど、巨大国家を必要とするという主張は、一定の説得力をもつでしょう。国家による資金供給、医療や福祉などを含めた政策コントロールがなければ、とんでもないことになりかねない。アメリカ、ヨーロッパ、日本。極力切り詰めた小さな国家のもとで、個人の自助努力、勤労、貯蓄?19世紀以前じゃあるまいしと思う。19世紀でもムリかな。19世紀のとてつもない惨状があったからこそ、マルクス主義は大きな支持を集めたともいえるでしょう。
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■14694 / inTopicNo.89)  マルクス
□投稿者/ knowing itself -(2021/07/04(Sun) 14:52:14)
    マルクスについては、それほど否定一本やりではみていません。むしろ、現代哲学を理解するための必須教養だと思っています。なんといっても、マルクスはニーチェやフロイトなどとともに、現代哲学の源流の一つでしょう。


    歴史の教科書にしても、マルクス史観以前の幼稚極まりない、偉人・英雄・武将・有名文化人を並べるだけのものや、皇国史観などよりは、遥かにましと考えています。



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■14667 / inTopicNo.90)  Re[8]: 哲学の雑談 14
□投稿者/ 愛満開 -(2021/07/03(Sat) 18:51:37)
    先程、映画「マルクス・エンゲルス」を観ました。

    よく分かっていなかったのですが、社会主義は「国家が貧困や格差の問題を解決する」という考え方なのだそうです。

    つまり、今の中国のような強権的な国家が強制的に貧困や格差を解消するというものなのでしょうか。
    https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/WV5PLY8R43/episode/te/Q2NL7JNV12/

    対するマルクスは国家に頼っていては、貧困、格差、差別の問題、何の問題も解決できないという立場だったそうです。

    この映画はそこも押さえてマルクスとエンゲルスが考えたことに即した内容にしたとのことでした。

    映画では、マンチェスターの大工場主の息子であるエンゲルスもマルクスも生活自体は、とてもプロレタリアートじゃない。マルクスはボルドーのワインが大好きでエンゲルスに「ボルドーのワインを送れ」という手紙が結構残っているらしい。

    なので、むしろ、プチブルジョアです。そういった生活水準で、なにか思想自体が嘘っぽく感じてしまいました。

    やはり、マルクスは、エンゲルスの工場からの収益に頼っていたわけで、資本主義を基本にしないと経済は回らない。けど、その格差を解消するには、何かの強権力が必要なのかもしれないけど、まず、しっかり、自分の仕事で収益を上げない限り、なにも社会的な活動などできないという事かなと思いました。




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■14663 / inTopicNo.91)  Re[7]: 哲学の雑談 14
□投稿者/ 愛満開 -(2021/07/03(Sat) 16:13:31)
    個人的な疑問は、エンゲルスはカルヴァン派のクリスチャンだつたために、予定説から自由になろうとしていた様子が伺えますが、どうして、キリスト教を棄てたのか、ということです。

    カルヴァンによれば、神の救済にあずかる者と滅びに至る者が予め決められているとする(二重予定説)。

    神の絶対性と全能性による決定論に反発したようです。

    エンゲルスは、「予定説的な決定論に対して聖書そのものを典拠として反駁し、『人間は自由に生まれついている、人間は自由だ』という提題を掲げるに至っていた。
    (佐藤 優. キリスト教神学で読みとく共産主義 光文社新書)

    二重予定説に反対しても神を棄てることがはたして出来るのでしようか。

    とても不思議な気がします。

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■14646 / inTopicNo.92)  Re[6]: 哲学の雑談 14
□投稿者/ 愛満開 -(2021/07/02(Fri) 21:25:16)
    佐藤優『マルクス・エンゲルス』トークショーというサイトの中に次のような予定説の話がありました。

    「エンゲルスはカルヴァン派のクリスチャンだった。

    それで教会を離れてもカルヴァン派的な予定説の“選び”の発想だったと思う。

    彼が成功してるのは神様によって選ばれているんだけれども、その選ばれている自分の持っている富は神様から貰ったものだから、それは神様にお返しする。

    しかし神様に直接お返しすることは出来ないから隣人に返す、隣人愛を説いてる。

    神様っていうのはなくなって、キリスト教っていうのはなくなったんだけれども、
    エンゲルスのモラルはマルクスをサポートし、周辺の人々をサポートし、共産主義運動を作ろうとした、その考え方は非常にカルヴァン主義的であると思う。」

    なるほど、エンゲルスは予定説のカルヴァン派のクリスチャンだったのですね。

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■14644 / inTopicNo.93)  Re[5]: 哲学の雑談 14
□投稿者/ 愛満開 -(2021/07/02(Fri) 21:06:14)
    knowing itselfさん大変興味深い内容です。

    > よく言われることですが、マルクス思想はユダヤキリスト教文明以外からは生まれようがなかった、マルクス思想自体がキリスト教の変種だという批判。ある程度は正鵠を射ていると思います。聖書的世界観は、幻想を追求するものではなく、この世的な次元でも解放を追求するものだというのが、現代では通説ですね。聖書の神は生きて働く神である。社会的現実を覆い隠す幻想やイデオロギーとしての宗教という考え方は、ユダヤ教やキリスト教には当てはまらないと思います。

    仰る通りです。
    燭台の上のイエス様は、世界へ愛の光を放たれています。
    そして、新たに来る人にも光で照らされている。
    でも、多くの人は、その光に気が付きません。
    何を目指そうとして見ているのか、結局、自分の目が悪いからです。

    > もちろん、中国の共産主義は私にとって理解不能ですが。

    私も同じです。

    >>こうした共産主義国の人々にも三位一体の恩寵は与えられるのでしょうか。
    >>そもそも、信仰が国によって出来なくさせられているのに、かなり難しいように思います。
    >
    > 天の三位一体が地にも反映されるなら、それは人間の間で不当な差別や権力的支配のない社会が実現するはずです。ユートピア的な平等と友愛の実現を目指すことそのものは、三位一体と親和性があると思います。

    その通りだと思います。
    イエス様の光を取り込み、神に愛されていることが分かれば、心身は、明るくなりますね。

    https://www.youtube.com/watch?v=HReKbUH3IEM&t=25s
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■14640 / inTopicNo.94)  Re[6]: キリスト教とマルクス主義
□投稿者/ 愛満開 -(2021/07/02(Fri) 19:46:36)
    knowing itselfさんこんばんは。
    レスありがとうございます。

    > 博覧強記の読書家として知られる佐藤優氏は、プロテスタントのクリスチャンですが、彼によると近代日本の思想家で最も評価するのは、宇野弘蔵、廣松渉、柄谷行人といったマルクス系の人たち。神を立てないことを除けば、キリスト教とマルクス思想は相通じるものがあるとも言えそう。カトリックについていえば、教皇フランシスコは反対者からマルクス主義だと強く批判されることが少なくないです。

    何ということでしょう。たった今、佐藤優さんの「キリスト教神学で読みとく共産主義」 (光文社新書) 新書を読んでいるところでした。

    これは、私とknowing itselfさんとの神談義をまるでイエス様も御覧になっていらっしゃるかのようですね。
    とても不思議な縁を感じます。

    https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039691
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■14639 / inTopicNo.95)  三位一体に依怙贔屓や差別なし
□投稿者/ knowing itself -(2021/07/02(Fri) 19:30:49)
    三位一体の関係性を身体的な次元で実現しようとしたら、人間関係のかなりラジカルな組み替えが必要。どの三人の間にも、独占や差別がない状態。
引用返信/返信 削除キー/
■14636 / inTopicNo.96)  キリスト教とマルクス主義
□投稿者/ knowing itself -(2021/07/02(Fri) 19:09:14)
    博覧強記の読書家として知られる佐藤優氏は、プロテスタントのクリスチャンですが、彼によると近代日本の思想家で最も評価するのは、宇野弘蔵、廣松渉、柄谷行人といったマルクス系の人たち。神を立てないことを除けば、キリスト教とマルクス思想は相通じるものがあるとも言えそう。カトリックについていえば、教皇フランシスコは反対者からマルクス主義だと強く批判されることが少なくないです。
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