| 「神」という語の概念
現象学的還元っていう手法によって、「神」という語の概念を、ギリシア神話から見て見るね。
ギリシアの神のお話し、おもしろかったので、いろいろ調べてみたんだけど、だいたい見えてきた感じ。 古代ギリシア人の神の概念?イメージ?をわたしなりにまとめて見ました。
1.神々であるということ。一つの神じゃなくていろんな性格の神を想定してるっていうこと。 2.神は男と女に分類されてるっていうこと。男神・女神というように。 3.男神と女神の交わりによって子どもが生まれるっていうこと。産むのは女神。 4.男神は人間の女性とも交わるということ。この交わりによって子どもが生まれるということ。そして産むのは人間の女性であるということ。 5.区別するために、男神と女神とのあいだに生まれた子は「神」とし、男神と人間の女性とのあいだに生まれた子を「人神」とわたしはしてみた。 6.3.4で男女に分けてるって書いたけど、どうやら古代ギリシアの神のお話しのなかでは「美」っていうのがそれ以前に価値としてあるみたい。例えば、ある男神が人間の美少年に恋をする、っていうお話しもある。いわゆる同性愛よね。二人はとっても親しくなるんだけど、それを見ていた同じくその美少年を好きになった男神は、嫉妬から憎悪に変わって、その人間の美少年はその男神に殺されちゃうっていうのもある。 7.神々にはそれぞれ名前が付けられている。古代ギリシアの神のお話しのなかでは、主神の名は「ゼウス」、その正妻が「ヘラ」っていう名。 8.女神と人間の男性との交わりがあり、子が産まれる(女神が人間の男性の子を産む)ということはない。あ、これはわたしが調べた範囲内では、っていうこと。ただ、女神が人間の青年と恋に落ちるっていう物語はある。でもそのなかではその青年は永遠の眠りにつくことになり天に昇り女神のそばにいることになる。このばあい、おそらく交わりはムリだと思う。 9.7と関連して、ある女神が人神の男性と仲良くなったんだけど、その女神の兄神はそれを許さず、ある事を企て、けっきょくその女神は仲良くなった人神を殺してしまうことになった、っていう物語もある。 10.4で、産むのは人間の女性って言ったけど、例外もある。ゼウスは人間の女性と交わって、その女性が妊娠するんだけど、ヘラの嫉妬で、けっきょくその女性はゼウスによって死んでしまう。でも胎児はゼウスの股に埋め込まれ、生まれることになる。これを“産む”ということであれば、男神が産んだっていうことになるのかもね。 10.9のつづき。ゼウスの股から生まれたその人神はいろんな所をまわって布教したみたい。宗教的権威と魔術・呪術を使って。自分の神性を認めない人々を狂わせたり動物に変えるなどの力を示し、神として畏怖されるようにさせ、集団的狂乱と陶酔を伴う宗教の主神となっていったみたい。とくに女たちを狂わせるのが得意だったみたいね。 11.10に「神性」って書いたけど、ネットで調べたら、《神としての性質、聖なるもの、神聖なるもの、聖(きよ)いものと考えられている、そして、あるときは宗教的に神(かみ)として言及される、超自然的また超越的な存在。神格ともいわれる。》で、「神格」をネットで調べてたら《神としての資格、神の地位、神の格 式》ってあった。 12.ゼウスっていう神は次々と情欲を燃やしていろんな人間の女性と交わり子を産ませ、その正妻のヘラは嫉妬深く策略によって人間に悲劇が起こってくるみたい。例えば、父親が自分の子を矢で殺してしまったり、母親が自分の子を沸騰した鍋の中に入れ殺し、遺体を抱いて海に飛び込んだり。 13.12に関連して、その子孫の人間(O)は、王である父親(Oの父親)を殺し王になって、その父親の妻(Oの母親)を妻として、子が産まれ、それがわかって、そのOの母親(妻)は首を吊り自殺し、Oは自分の目をみずからくりぬき街をさまよい歩くようになる、っていう物語もある。
っていうことで、古代ギリシアの人々にとって「神」っていうのはそう感じなんだな〜って、わたし見た。 でもね、こういうのってわたしに培養されてる「善悪」っていの存在してないように思える。それ以前の物語りなんじゃないかって思う。
この記述を見たある人は「あなたね〜、こんなこと言ってるけど、こういう根拠はどこにあるの?」。 悪魔ちゃんは答える「あら、そんなこと聞いちゃダメなのよ。それを書くの、法律的に“いけないこと”ってなてるでしょ。そんなことしたら著作権法で罰せらちゃうじゃん。」 あ、こんなことないね。
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