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No15340 の記事


■15340 / )   カント沼番外地:第一版序論 X−2
□投稿者/ うましか -(2021/07/31(Sat) 15:10:18)
    pipitさん、こんにちはー
    おじゃまします。

    編集していたら間違えて削除してしまいました(´;ω;`)ウゥゥ

    *******

    §分析的〔analyticher〕判断と綜合的〔synthetischer〕判断の区別について

    ◇すべての判断〔allen Urteilen〕においては、主語〔Subjekts〕と述語〔Praedikat〕との関係がそのうちで思考されている。この関係は二種類の様式で可能である。

    (私は肯定判断〔die bejahende〕だけを考察する。否定判断〔die verneinende〕への適用は容易だからである。)

    ◇述語Bは、主語Aのうちに(隠れて)含まれている或るものとして、この概念Aに属しているか、あるいはBは、たとえ概念Aと結びついているにせよ、この概念のまったく外にあるかのいずれかである。

    ◇前者の場合、その判断を私は分析的と名づけ、後者の場合には、綜合的と名づける。

    ◇それゆえ分析的(肯定)判断〔analytische Urteile (die bejahende)〕は、述語と主語の結びつきがそこでは同一性〔Identiaet〕によって思考されるような判断であるが、この結びつきがそこでは同一性なしで思考されるような判断は、綜合的判断と呼ばれるべきである。

    ◇分析的判断は解明〔Erlaeuterungs-〕判断と、綜合的判断は拡張〔Erweiterungs-〕判断と呼ばれうるかもしれない。それは以下のような理由からである。

    ◇分析的判断は、述語によって主語の概念に何ものをも付加せず、主語の概念を分析によって、ほかならぬこの主語の概念においてすでに思考されていたその部分概念へと分解するにすぎない。

    例) 「すべての物体は拡がりをもつ〔All Koerper sind ausgedehnt〕」と言うsage場合の判断
       
       「物体」という言葉Wortと結びつく概念を分析 → 拡がり ||

    ◇これに対して、綜合的判断は、主語の概念において全然思考されておらず、したがって主語の概念をいかに分析しても引きだせられなかったはずの一つの述語を付加する。

    例) 「すべての物体は重さをもつ〔All Koerper sind schwer〕」と言う場合の判断

       「物体」という言葉と結びつく概念を分析 || ← 重さ

    →原佑訳上巻、p.98〜p.100参照(※翻訳は参照するが、◇〜は原文・訳文の通りではありません (;´・ω・))。文中〔〕内は私による挿入。

    *******

    V−1 No.15143
    W−1 No.14848, W−2 No.14849
    V−7 No.14620, V−8 No.14662
    V−4 No.14271, V−5 No.14415, V−6 No.14455,
    V−1 No.13815, V−2 No.14009, V−3 No.14097,
    U−1 No.13643 
    T−1 No.13389, T−2 No.13436, T−3 No.13576

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