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カント沼番外地:第一版序論 X−1
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□投稿者/ うましか -(2021/07/22(Thu) 20:58:09)
| §分析的〔analyticher〕判断と綜合的〔synthetischer〕判断の区別について
◇すべての判断〔allen Urteilen〕においては、主語〔Subjekts〕と述語〔Praedikat〕との関係がそのうちで思考されている。この関係は二種類の様式で可能である。
(私は肯定判断〔die bejahende〕だけを考察する。否定判断〔die verneinende〕への適用は容易だからである。)
◇述語Bは、主語Aのうちに(隠れて)含まれている或るものとして、この概念Aに属しているか、あるいはBは、たとえ概念Aと結びついているにせよ、この概念のまったく外にあるかのいずれかである。
◇前者の場合、その判断を私は分析的と名づけ、後者の場合には、綜合的と名づける。
◇それゆえ分析的(肯定)判断〔analytische Urteile (die bejahende)〕は、述語と主語の結びつきがそこでは同一性〔Identiaet〕によって思考されるような判断であるが、この結びつきがそこでは同一性なしで思考されるような判断は、綜合的判断と呼ばれるべきである。
→原佑訳上巻、p.98〜p.99参照(※翻訳は参照するが、◇〜は原文・訳文の通りではありません (;´・ω・))。文中〔〕内は私による挿入。
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