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■3652 / inTopicNo.85)  Re[12]: RE しばらくおまちください
  
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/08(Wed) 09:24:33)
     おはようございます、floraさん

    随分植物に詳しいですね。ひょっとしてそちら方面のお仕事ですか?
    うちは古くて母から聞いたところによると一番古い部分は江戸の終わりとのことです。この庭も一番古い部類です。イワヒバは乾燥したときや寒いときはクルッと丸まります。因みにここは三重県です。

    レオポルドモーツァルトのご紹介の本は読んだことありません。そこに書かれている小指の形は現代の奏法と同じです。弓は移弦したり飛ばしたり(スピッカート)するので制御しなくてはいけません。右手の弓を持つ部分は車でいうサスペンションのような役割もあります。そのとき小指をそのように立てると微妙な変化を敏感に感知できます。ただ、チェロは現代の奏法でも小指は立てずに他の指の様にボウに被せるようにして演奏するので、小指を立てないと感知できないわけではないようです。

    日フィルのバイオリンの同僚の友達に古楽器に詳しい人がいるとのことなので聞いてもらっています。

    うちで咲いたグラジオラスです。

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■3641 / inTopicNo.86)  Re[11]: RE しばらくおまちください
□投稿者/ flora -(2020/07/08(Wed) 04:32:43)
    田秋様、こんにちは

    >ヴィヴァルディの著作に楽譜以外があるかどうかはわかりませんが、ウィキペディアには載っていませんでした。僕の(以後1人称をこう書きます)ビオラの先生はバロック音楽の研究&演奏で名を馳せた方で、この先生が訳したアーノルド・ドルメッチ著「17・8世紀の演奏解釈」という本で当時の奏法を勉強しました。

    そうでしたか。そうですよね、当時の奏法が記録に残されていないとわかりませんものね。

    「釈迦に説法」でひたすら辛いのですが、レオポルド・モーツアルトもバイオリンの奏法に関して本を残しておりますよね。それのロシア語訳をまた英語にしたものの一部がありました。(1804)

    ttp://www.users.globalnet.co.uk/~leonid/leopold_mozart_index_finger.htm

    その3段落目の2-3行目に

    「The little finger must lie at all times on the bow, and never be held freely away from the stick, for it contributes greatly to the control of the bow and therefore to the necessary strength and weakness, by means of pressing or relaxing.

    意訳すると「違約すると小指は常に弓の上に置かれていなければならず、決して弓から自由に離してはならない、というのも小指は、圧したり、緩めたりすることによって強さと弱さの必要な場合のコントロールに大いに貢献するからです。」ということでしょうか。不協和音の場合を説明してはいませんが、決して弓から自由に離してはならない・・と書いておりますので、これは田秋様のおっしゃった奏法に似ておりますか? 

    >バッハは自分の曲を他の演奏家が余りに無茶苦茶な解釈をするので、細かく音符を書いたという話を聞いたことがあります。作曲家の楽譜への書き込みは時代とともに細かくなっていきます。マーラーなどはかなり細かくて、演奏家が如何に出鱈目かを身をもって経験していたのでしょう、指揮者でしたから。

    そうだと思います。自分の意図とかけ離れた演奏をされることはやはり芸術家にとって耐えられないことだと思います。作曲家が指揮者でもあれば理想的でしょうね。 ワーグナーは指揮者としてフォン・ビュローを信頼していたようですね。

    >うちの紹介:うちの庭です。

    素晴らしい!日本庭園好きの友人と一緒に見ました。

    庭石も石灯篭も、とてもお古いものですね。植物は、丁寧に刈り込まれていて、トウカエデ、サカキ(?)、サワラ、ギボウシ, ハラン、シラン、ツワブキ、イワヒバ・・・でしょうか? 

    友人が聞いてきていますが、たくさんのイワヒバはそのまま外で越冬できるんですね。暖かいところにお住まいですか?(大雑把なところで結構です)
    引き続きよろしくお願いいたします。

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■3623 / inTopicNo.87)  バルトークの軸システム
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/07(Tue) 08:31:17)
    2020/07/07(Tue) 08:48:15 編集(投稿者)
    2020/07/07(Tue) 08:46:23 編集(投稿者)

    バルトーク自身は自分の音楽語法については何も語っていません。軸システムや黄金分割の採用、全音階システムと半音階システムなど全てレンドバイがバルトークの作品を分析した結果得られた結論です。
    逆にレンドバイの得た結果に沿ってバルトークの作品を分析し、もしも矛盾が生じないのならレンドバイのアナリーゼは正しかったということになります。そして今やレンドバイの分析は確たる地位を得ている状況です。

    バルトークの語法の一つに軸システムというものがあります(図はコルトレーンチェンジ参照)。直交軸で示された4つの音は和声的に同じグループに属するという考えです。ハ長調を例にとるとハ(C)、イ(A)、嬰へ(Fis)、変ホ(Es)の4音がトニックの機能を負うという意味です。ハ(C)は主和音(トニック)、AはCの並行調(調号が同じ)、Esは同主調(C moll)の並行調で、これら3音はトニックだと言うことに異を唱える人はいません。

    問題は嬰へ(Fis)です。図を見ればわかりますが、Cから一番遠いところにある音です。試しにハの3和音ドミソと嬰への3和音嬰へ嬰イ嬰ハを同時に弾いてみるとかなり濁った響きになります。どうしてこんな音にハと同じ機能があると言えるの!?不思議と言えば不思議ですよね。

    そこで下図参照です。最初の小節の最初の和音はへ(F)とロ(H)で次の和音ホ(E)とハ(C)へ進行します。これはハ長調の属七の和音ソシレファの第7音(下降導音)と第3音(導音)がそれぞれ主和音の第3音と根音に解決していることを表しています。次の小節は音が入れ替わり下に導音、上に下降導音を置きそれがそれぞれ主和音の根音と第3音に解決している様子を示しています。1小節目は開くように、2小節目は閉じるように解決しています。

    ここで1小節目の最初の和音F−Hに注目します。この音程に半音がいくつ含まれているでしょうか。Fから初めてFis、G、As、A、B、Hと6個あります。今度は2小節目の最初の和音H−Fに注目し、同様に半音がいくつあるか数えてみます。Hから始めC、Cis、D、Es、E、Fでやはり6個の半音が含まれています。このように導音と下降導音はオクターブを2等分しているのです。1小節目も2小節目も最初の和音の音程は半音6個、条件は同じ、で片方は開いて解決、もう片方は閉じて解決、じゃ、それを逆にしてもいいんじゃないの?という発想が生まれます。それを表しているのが3小節目と4小節目です。1小節目の和音を閉じて解決するとFis(嬰へ長調の根音)とAis(同第3音)に解決します。2小節目の和音を開いて解決するとAisにFisに解決します。これは同じ属和音(但し異名同音の読み替えを行います)がハ長調にも嬰ヘ長調にも進行出来ることを意味しています。

    すなわち同じ属和音が解決した和音は主和音(トニック)だということです。これが嬰へがトニックになる理由で、ひいては直交軸は同じ機能をもつ4音を指し示すことになるのです。
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■3618 / inTopicNo.88)  RE しばらくおまちください
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/07(Tue) 05:57:57)
    2020/07/07(Tue) 14:21:47 編集(投稿者)

    おはようございます、floraさん

    ヴィヴァルディの著作に楽譜以外があるかどうかはわかりませんが、ウィキペディアには載っていませんでした。僕の(以後1人称をこう書きます)ビオラの先生はバロック音楽の研究&演奏で名を馳せた方で、この先生が訳したアーノルド・ドルメッチ著「17・8世紀の演奏解釈」という本で当時の奏法を勉強しました。

    物理や数学はその時点での研究成果が未来に繋がるということをはっきりと認識しているので論文等で後世に残していきますが、音楽家はどうでしょう?作曲家は楽譜を残しますが、自分の作品が何百年後に演奏される時、弾き方が変わっているかもしれない、解釈が今と変わっているかもしれない、だから楽譜には出来るだけけ細かい指示を書かき、それでも心配だから本も書いとくか、とはあまり考えていなかったような気がします。当時は即興演奏も盛んで楽譜は覚書程度で、ということもありました。

    バッハは自分の曲を他の演奏家が余りに無茶苦茶な解釈をするので、細かく音符を書いたという話を聞いたことがあります。作曲家の楽譜への書き込みは時代とともに細かくなっていきます。マーラーなどはかなり細かくて、演奏家が如何に出鱈目かを身をもって経験していたのでしょう、指揮者でしたから。

    Orion String Quartetは普通のピッチの演奏ですし、解釈も「当時の再現」ではなく進化の結果を重んじる演奏だと思います。

    花瓶の百合ですが、何年も前からうちにあるので、なんという名前の百合かわかりません。植えたのは確かに私ですが、名前はすぐ忘れてしまうという特技があります。

    うちの紹介:うちの庭です。

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■3610 / inTopicNo.89)  Re[9]: しばらくお待ちください
□投稿者/ flora -(2020/07/06(Mon) 20:20:18)
    田秋様、こんにちは

    > ワーグナーについては書けると思います。暫くお待ちください。

    はい。お時間のある時で結構ですので、よろしくお願いいたします。
    >
    > 以前モーツァルトの不協和音の話でピリオド奏法について少し触れましたが、今朝、テレビを見てたら佐藤俊介氏が当時のバイオリンでバッハを演奏していました。テレビ画面を撮ったので画質が悪いですが、色々注目点があります。一つは指板と駒との距離、随分広いです。昔はハイポジションを使うことがなかったんですね。弓の形状、今とは逆の反りです。指板も装飾が施されてきれいですね(黒檀に慣れているので違和感はあります)。
    > 不協和音の時、右手の小指を他の指のように弓に被せるようにすると書きましたが、その後注意して見ているのですが、最近そういう風にしている人を見かけません。佐藤俊介氏も今の奏法と同じく小指は弓に立てていました。
    > どうしたんでしょうねえ。昔はそういう人を結構見たのですが。。。研究の結果、昔(この昔はバロックの頃)もそういう奏法はしていなかったことがわかったんですかね???

    私はまったくの門外漢でコメントも述べることができなくて申し訳ないのですが、例えばヴィヴァルディなどが、演奏法を記した著作というのは存在するのでしょうか?おそらく文献で調査するしか方法がないですよね。

    これはモーツアルトのK. 465ですが、これではどうでしょうか?

    https://www.youtube.com/watch?v=-pT0pfiWG08

    > 写真右の花瓶は、うちで咲いた百合です。うちの玄関です。

    私、日本家屋が好きなんです。素敵な玄関ですね^^ 

    活けてあるお花は、赤のオリエンタルリリーだと思うのですがどうでしょうか?品種名まではわかりません。クジャクの描いてある錆鉄が入ったようなブルーの花瓶と、花の色が素晴らしくマッチしていますね!。白いユリならちょっと悲しいイメージもあるのですが、赤はいいですね。花瓶の口に集めたユリの葉の対処も素敵です。!(^^)!

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■3607 / inTopicNo.90)  ヴィオラはワインの中身
□投稿者/ knowing itself -(2020/07/06(Mon) 19:40:49)
    こんばんは。

    田秋さんならではの解説ですね。ありがとうございます。もちろんわたしはジャズもよくわかりませんが、スコアなしの自由な即興音楽で、とにかく頻繁に目まぐるしく転調すること自体に価値を置くのかもしれません。素晴らしい演奏はそれこそ、最高の芸術作品として物質的な形を突き破る生命力に横溢したものです。

    コルトレーンがバルトークに目覚めたのは、マイルスに「管弦楽のための協奏曲」のレコードを聴かせられてからだそうです。

    清水直子さんがその指揮のもとで弾いたサイモンラトルに次のような喩えがあるそうです。ご存知かもしれませんが。

    ワインでいうと、ヴァイオリンはラベル、チェロはボトル、ヴィオラは中身。

    最高の褒め言葉に聞こえます。

    音楽についての私の脱線的なカキコミはもちろんスルーされてかまいません。
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■3597 / inTopicNo.91)  コルトレーンチェンジ
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/06(Mon) 12:42:24)
    2020/07/06(Mon) 12:53:29 編集(投稿者)

    以前、knowing itselfさんの話でコルトレーンチェンジの話が出てきたので、ちょっと勉強してみました。(下図、左がコルトレーンチェンジのイメージ、右がバルトークの軸システム)
    軸システム(以下AS)は12音をT(トニック)、S(サブドミナント)、D(ドミナント)の3つのグループに分けるのに対し、コルトレーンチェンジ(以下CC)は4つのグループに分けています。12音をいくつかのグループに分けるところは似ています。

    ASでハ調の場合、C、Es、Fis、A、SがTの機能、D、F、As、HがS、Cis、E、G、BがDの機能を担います。
    CCの説明を読むと、例えばC、E、Asのグループで言うと3つともTと書いてあります。これはASのTとは意味が違い、転調するということを言っているのです。言い換えるとどのTも1の和音だと言ってるのです。
    さてコードの進行ですが基本はC、As、E、Cのようです。但し逆も可能のようです。C-As-E-Cだと機能的にはTSDTになり、逆回りだとTDSTになります。クラシックの和声の初級ではD→SはNGですが、ジャズやロックなどでは普通に見られる進行です。クラシックの方が導音の方向性が強いということでしょう。

    素人考えでは一つのグループの中ではコード進行と捉え、他のグループに行った時(例えばD-B-Gesのグループ)に転調と言えばすっきりするんじゃないかなあ?とも思いますが、きっとそうしない方が良い理由があるのでしょう。

    音を出さないで書いているので、抽象的になることは否めませんね。


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■3593 / inTopicNo.92)  しばらくお待ちください
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/06(Mon) 08:35:27)
    floraさま

    ワーグナーについては書けると思います。暫くお待ちください。

    以前モーツァルトの不協和音の話でピリオド奏法について少し触れましたが、今朝、テレビを見てたら佐藤俊介氏が当時のバイオリンでバッハを演奏していました。テレビ画面を撮ったので画質が悪いですが、色々注目点があります。一つは指板と駒との距離、随分広いです。昔はハイポジションを使うことがなかったんですね。弓の形状、今とは逆の反りです。指板も装飾が施されてきれいですね(黒檀に慣れているので違和感はあります)。
    不協和音の時、右手の小指を他の指のように弓に被せるようにすると書きましたが、その後注意して見ているのですが、最近そういう風にしている人を見かけません。佐藤俊介氏も今の奏法と同じく小指は弓に立てていました。
    どうしたんでしょうねえ。昔はそういう人を結構見たのですが。。。研究の結果、昔(この昔はバロックの頃)もそういう奏法はしていなかったことがわかったんですかね???

    写真右の花瓶は、うちで咲いた百合です。うちの玄関です。

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■3587 / inTopicNo.93)  Re[7]: トマス・タリスの主題による幻想曲
□投稿者/ flora -(2020/07/06(Mon) 01:41:26)
    田秋様、こんにちは〜

    >  ヴォーン・ウィリアムズもディーリアスもなんというか心が休まる音ですね。英国の民族音楽と英国風印象主義の融合、とは違うのかな。古典への回帰の香りもします。

    はい、奇抜さや衒いのないとても落ち着く音だと感じました。

    > 尾高さんのコンサートに行かれたことありますか?英国で。

    残念ながらありません。

    ところでワーグナーは演奏なされたことがおありですか? 『タンホイザー』の序曲、もしくは『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の前奏曲をお願いできると嬉しいのですが・・

    よろしくお願いいたします。
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■3576 / inTopicNo.94)   トマス・タリスの主題による幻想曲
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/05(Sun) 22:37:17)
    floraさま

     この曲、演奏した記憶がありません。やるとしたら尾高チューさん、あとは広上か藤岡ですが・・・実体験の記憶がないので書けません。調べて書いてもただの作文になってしまい、心の込もった文章を書く自信がありません。
    すみませんm(_ _)m

     ヴォーン・ウィリアムズもディーリアスもなんというか心が休まる音ですね。英国の民族音楽と英国風印象主義の融合、とは違うのかな。古典への回帰の香りもします。

    尾高さんのコンサートに行かれたことありますか?英国で。
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■3569 / inTopicNo.95)  トマス・タリスの主題による幻想曲
□投稿者/ flora -(2020/07/05(Sun) 20:47:46)
    田秋様、新トピ設立おめでとうございます。

    いつでも結構ですので、ヴォーン・ウィリアムズの『トマス・タリスの主題による幻想曲』、お願いいたします。


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■3563 / inTopicNo.96)   ウァイオリンとビオラのための協奏交響曲
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/05(Sun) 20:06:25)
    こんばんは。この曲、モーツァルトの指定ではビオラのチューニングを半音上げるのですが中々そういう演奏はありません(気が狂うから)。ベルリンフィルの清水直子さんが日フィルで演奏したときは半音上げてました。音に張りが出るのですが、その効果があったかどうかは忘れました。
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