| おはようございます、パニチェさん、おくたがわさん
今期《西洋哲学の起源》という科目を受講しています。今夕講義があるので今朝予習をしていました。今日のお題はプラトンの1回目です。で、教科書に目を通していたら思いがけない名前が出てきました。ウィトゲンシュタイン、しかも「語られずに、示される」!
プラトンの《対話篇》におけるソクラテスの問いに対するウィトゲンシュタインの洞察ということで書かれています。 「赤」とは何か?これに対して(以下教科書から引用)『言葉を尽くして説明すること、つまり類概念(色)と種差(他の色と何が違うのか)からする定義の形式で答えることはできそうにない。だがそれは当然なのである。「赤い」という語を知らない(幼児か外国人)相手には、赤いものを実際に見せ、直示によってこの語の使用法を示してやるほかあるまい。』
「右」とは何か?これに「左の反対」とか答えると堂々巡りになってしまいますが、(以下引用)『(右利きの人に)「お箸を持つ方が右手、お茶碗を持つ方が左手」と行動の脈絡に織り込んで説明されれば十分に理解がで、そこから出発して東西南北(方位の概念)に拡大し、次第に語彙は増えてくる。だが日常生活の最も基本的な語は「語られずに、示される」ことによって獲得されるのである。』
『ある語の意味を「知っている」とは、その語の「使用法を弁えている」という以上のことではない、というのがウィトゲンシュタインの洞察だった。』
と教科書に載っていました。
旅行に行ってお目当てにしていたもの以外で素晴らしい景色とか食べものとかに出会ったり、ネットで探し物してたら、目的以外のお宝を発見したりします。今回もまさかプラトンの講義でウィトゲンシュタインが出てくるとは思いませんでした。しかも少し前にニークラで話題になった事柄です。神さまからおやつをもらった気分?
だから勉強ってやめられない。
|