(現在 過去ログ2 を表示中)

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 親記事をトピックトップへ ]

このトピックに書きこむ

レス数の限度を超えたのでレスできません。

(レス数限度:100 現在のレス数:100) → [トピックの新規作成]
■14360 / inTopicNo.49)  杞憂
  
□投稿者/ 田秋 -(2021/06/23(Wed) 10:20:03)
    おはようございます、アートポットさん

    ワクチンの予約は上手くいきましたか?

    今日のお題は《杞憂》、出典は列子「天瑞 第一」です。
    「取り越し苦労」という意味で使われていますが、この段を通読すると列子の眼目はそれとは少し異なるのでは?と感じます。
    話の概要は次の様です。
    杞の国の男が、天が落ち地が壊れたらどうしようと心配していた。それを聞いた別の男が、そんな事は起こる筈がないとこんこんと説明したので、心配していた男は安心した。
    これを聞いた長廬子という楚の哲学者は「絶対崩壊しないとは言えないし、だからと言って崩壊を心配するのも遠大にすぎる」と笑った。
    それを聞いた列子は笑いながら
    「天地が崩壊すると主張する者も間違っているし、天地が崩壊しないと主張する者も間違っている。崩壊するかしないかは己に分からないことだからである。しかし崩壊するというのも崩壊しないというのも一つの見識である。将来の人間には過去のことは分からず、過去の人間には将来のことは分からない。天地が崩壊しようと崩壊すまいと、そんなことに心を乱されない無心の境地こそ大切なのだ」と言った。

    (小林勝人訳《列子》、福永光司訳《列子》を参照にして記述)

    これがこの話の概要です。明らかに主題は「取り越し苦労」ではなく何事にも心を乱されない「無心の境地」です。が、だからと言って「杞憂」を「無心の境地」を表す成語として使ってはいけません。

    さて、この取り越し苦労する男が何故「杞の国」の人なのか?これにはちゃんとした(?)理由があります。杞の国の人々は昔は夏の国(商 [殷] の前の王朝)の人たちなのです。夏は商によって滅ぼされたのですが、当時の人は祟りというものを本当に恐れていたので、夏の人たちに夏の王の霊を祀らせていたのです。その人たちが住んでいた所が「杞の国」なのです。いわばこの人たちは亡国の遺民なのです。そういう人たちのことを心の中では軽く見ていたので、こういう取り越し苦労をするというちょっとオマヌケな役柄に杞の国の人を選んだのでした。

    《宋襄の仁》(そうじょうのじん)という言葉があります。「宋の国襄公がかけたあわれみ」というのが字面の意味です。
    襄公、茲父(じほ)という人物が諸侯に覇を唱えようと楚と戦った。楚軍の陣形がまだ整っていないのをみて子の目夷(もくい)が
    「楚軍はまだ陣型が整ってないので今のうちに出撃しましょう」と進言したところ襄公は
    「君子とは人が困窮しているときにつけ込んだりしないものだ」
    といい、相手の陣形が整うのを待った。
    挙句襄公は大敗を喫した。
    後世、人はこれを宋襄の仁として笑った、という話です。

    出典は春秋左氏伝僖公22年と十八史略・春秋戦国・宋です。

    左伝では、相手の陣形が整う前に攻めましょうと進言したのは目夷ではなく司馬(公孫固か?)になっており、また世の人が笑ったという記述は左伝にはありません。僖公22年というのはBC638年で、この戦いは「泓水の戦い(おうすいのたたかい)」と呼ばれています。
    説明が長くなりましたが、宋の襄公の《宋》という国は商の遺民に与えられた国なのです。やはり亡国の民が笑いものになっています。

引用返信/返信 削除キー/
■14314 / inTopicNo.50)  Re[36]: 朝三暮四
□投稿者/ アートポット -(2021/06/21(Mon) 15:10:23)
    こんにちは、田秋さん

    了解しました。そして大変詳しいご説明に感謝感激です。
    記憶が確かなら黄帝は、ソウルハッカーズというゲームで最強の英雄です。
引用返信/返信 削除キー/
■14312 / inTopicNo.51)  朝三暮四
□投稿者/ 田秋 -(2021/06/21(Mon) 14:03:29)
    こんにちは、アートポットさん

    最初にお断りしておきますが、アートポットさんが既にご存じのようなことも書いていくと思いますが、話の進行上のことなので、ご理解ください。

    今日のお題は《朝三暮四》です。この成語、出典が2か所あります。一つは荘子内篇の『斉物論篇 第二』、もう一つは列子『黄帝 第二』です。
    荘子、列子、いずれが先の時代の人間か?の議論はいずれするにして、ほぼ同様の話がどちらにも出ています。
    荘子の内篇は荘子自身の著作だろうというのが通説です。列子の方は列子架空説(後代の偽作)や後代の補作(荘子のように)がありますが、全編列子の著作と言う説は無いようです。ですから列子の《朝三暮四》が列子の手に依るものか否かは、ボクにはわかりません(専門家の最先端の研究では違う予想があるかもしれません)。

    荘子も列子も朝三暮四に当たる話は全く同じです。ただ、そこから導かれる結論は異なっています。荘子は、全体としては同じなのに、怒ったり喜んだりするのは愚かなことだと言っています(正確には、名実ともに変わらないのに喜怒を感じるのはあさはかな是非の心に従うからだ)。
    一方列子の結論は
    「聖人が知恵で愚か者を言いくるめるのは、猿回しが猿どもをくるめこむようなものだ」
    となります。そして
    「内容はちっとも変わらないのに相手を喜ばせたり怒らせたりしている」と続きます。
    (小林勝人訳注『列子』を参照して記述)

    荘子が状況に重きを置いているのに対し、列子は猿回しの言い様に重きを置いている感じです。

    重要な事かどうかはわかりませんが、列子が《聖人》に対してどのような感情を持っていたか、興味が湧きます。
引用返信/返信 削除キー/
■14310 / inTopicNo.52)  Re[40]: 荘子の発音
□投稿者/ アートポット -(2021/06/21(Mon) 13:08:22)
    こんにちは、フローラさん

    いえいえ、お気遣いなく。

    こちらこそ、よろしくお願いいたします。

    名曲に、こころ安らぎます。
引用返信/返信 削除キー/
■14305 / inTopicNo.53)  Re[39]: 荘子の発音
□投稿者/ flora -(2021/06/21(Mon) 01:00:11)
    アートポットさん、お手数をおかけいたしました。

    引き続きよろしくお願いします!

    【星に願いを】When You Wish Upon A Star / Cliff Edwards 歌詞和訳付き【ディズニー】

    https://www.youtube.com/watch?v=YtlzIy3WGi4
引用返信/返信 削除キー/
■14304 / inTopicNo.54)  Re[38]: 荘子の発音
□投稿者/ アートポット -(2021/06/20(Sun) 22:30:15)
    No14303に返信(floraさんの記事)
    > ■No14297に返信(アートポットさんの記事)
    >>■No14274に返信(floraさんの記事)
    > >>■No14268に返信(アートポットさんの記事)
    >>>>■No14267に返信(floraさんの記事)
    > >>>>■No14262に返信(アートポットさんの記事)
    > >>>>
    > >>>>こんにちは
    > >>>>
    > >>>>「子」の意味ありがとうございました。  「師」と同じような意味なんでしょうね。
    > >>>>
    >>>>>>「そうし」と「そうじ」の読み方の違いを父親に確認したら、
    >>>>>>荘子本人は、そうし、弟子も含めると、そうじ、と呼ぶと聞きました。
    > >>>>
    > >>>>このようなことは何に記載されているのでしょうか?
    > >>>>差支えなければ伺っていただけませんか?
    > >>>>よろしくお願いします。
    > >>>>
    > >>>>          
    >>>>
    >>>>こんにちは
    >>>>
    >>>>父親は就寝中なので、早くても日本時間で日曜日の朝、遅いと用事後の夜になります。
    >>>>どうか、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
    > >>
    > >>こんにちは〜
    > >>
    > >>あ〜〜、もちろんです^^急ぎませんので、お時間のある時に・・・お願いします〜
    > >>
    > >>
    >>
    >>こんばんは、フローラさん
    >>
    >>父親に確認しました。
    >>
    >>僕「哲学掲示板の仲間に、どこで読み聞きした情報か確認するように頼まれたにょ。」
    >>
    >>父親「はあん? ・・・・・。」
    >>
    >>僕「覚えてないなら、覚えてないって伝えとくけど。」
    >>
    >>父親「うん。」
    >>
    >>出典不明です。申し訳ありません。
    >>
    >>で、ネットで調べ直したら、
    >>荘子本人は、そうし。荘子の書物名は、そうじ。とのことです。
    >>
    >>これに、以前の田秋さんの書き込みをプラスしたのが正解だと思います。
    >>
    >>待たせてしまい、出典も不明で、本当にすみません。
    >
    > -----------------------------
    > アートポットさん、ご丁寧にありがとうございます。当然ながら、あなたのお父様や田秋さんのおっしゃることはその通りだと思います。
    >
    > 私が興味を持ったのは、昔の文献の場合はその発音の違いをどのように文字で説明したのだろうか?ということなのです。
    >
    > 現在の書籍等は、ひらがな、カタカナ、もしくはローマ字で、例えば shi(し) zi(じ)と記載できると思いますが、昔の文献、特にかなのない中国の文献でどのように
    > 表現されていたのか、知りたいと思いました。
    >
    > お手数をおかけしました。 

    なるほど、とてもレベルの高い疑問だったのですね。
    これは、ワタクシには分かりません。
    大学校教授なら分かるかもしれませんが、ご縁がないのです。
引用返信/返信 削除キー/
■14303 / inTopicNo.55)  Re[37]: 荘子の発音
□投稿者/ flora -(2021/06/20(Sun) 22:10:12)
    No14297に返信(アートポットさんの記事)
    > ■No14274に返信(floraさんの記事)
    >>■No14268に返信(アートポットさんの記事)
    > >>■No14267に返信(floraさんの記事)
    >>>>■No14262に返信(アートポットさんの記事)
    >>>>
    >>>>こんにちは
    >>>>
    >>>>「子」の意味ありがとうございました。  「師」と同じような意味なんでしょうね。
    >>>>
    > >>>>「そうし」と「そうじ」の読み方の違いを父親に確認したら、
    > >>>>荘子本人は、そうし、弟子も含めると、そうじ、と呼ぶと聞きました。
    >>>>
    >>>>このようなことは何に記載されているのでしょうか?
    >>>>差支えなければ伺っていただけませんか?
    >>>>よろしくお願いします。
    >>>>
    >>>>          
    > >>
    > >>こんにちは
    > >>
    > >>父親は就寝中なので、早くても日本時間で日曜日の朝、遅いと用事後の夜になります。
    > >>どうか、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
    >>
    >>こんにちは〜
    >>
    >>あ〜〜、もちろんです^^急ぎませんので、お時間のある時に・・・お願いします〜
    >>
    >>
    >
    > こんばんは、フローラさん
    >
    > 父親に確認しました。
    >
    > 僕「哲学掲示板の仲間に、どこで読み聞きした情報か確認するように頼まれたにょ。」
    >
    > 父親「はあん? ・・・・・。」
    >
    > 僕「覚えてないなら、覚えてないって伝えとくけど。」
    >
    > 父親「うん。」
    >
    > 出典不明です。申し訳ありません。
    >
    > で、ネットで調べ直したら、
    > 荘子本人は、そうし。荘子の書物名は、そうじ。とのことです。
    >
    > これに、以前の田秋さんの書き込みをプラスしたのが正解だと思います。
    >
    > 待たせてしまい、出典も不明で、本当にすみません。

    -----------------------------
    アートポットさん、ご丁寧にありがとうございます。当然ながら、あなたのお父様や田秋さんのおっしゃることはその通りだと思います。

    私が興味を持ったのは、昔の文献の場合はその発音の違いをどのように文字で説明したのだろうか?ということなのです。

    現在の書籍等は、ひらがな、カタカナ、もしくはローマ字で、例えば shi(し) zi(じ)と記載できると思いますが、昔の文献、特にかなのない中国の文献でどのように
    表現されていたのか、知りたいと思いました。

    お手数をおかけしました。 
引用返信/返信 削除キー/
■14297 / inTopicNo.56)  Re[36]: 荘子の発音
□投稿者/ アートポット -(2021/06/20(Sun) 18:15:11)
    No14274に返信(floraさんの記事)
    > ■No14268に返信(アートポットさんの記事)
    >>■No14267に返信(floraさんの記事)
    > >>■No14262に返信(アートポットさんの記事)
    > >>
    > >>こんにちは
    > >>
    > >>「子」の意味ありがとうございました。  「師」と同じような意味なんでしょうね。
    > >>
    >>>>「そうし」と「そうじ」の読み方の違いを父親に確認したら、
    >>>>荘子本人は、そうし、弟子も含めると、そうじ、と呼ぶと聞きました。
    > >>
    > >>このようなことは何に記載されているのでしょうか?
    > >>差支えなければ伺っていただけませんか?
    > >>よろしくお願いします。
    > >>
    > >>          
    >>
    >>こんにちは
    >>
    >>父親は就寝中なので、早くても日本時間で日曜日の朝、遅いと用事後の夜になります。
    >>どうか、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
    >
    > こんにちは〜
    >
    > あ〜〜、もちろんです^^急ぎませんので、お時間のある時に・・・お願いします〜
    >
    >

    こんばんは、フローラさん

    父親に確認しました。

    僕「哲学掲示板の仲間に、どこで読み聞きした情報か確認するように頼まれたにょ。」

    父親「はあん? ・・・・・。」

    僕「覚えてないなら、覚えてないって伝えとくけど。」

    父親「うん。」

    出典不明です。申し訳ありません。

    で、ネットで調べ直したら、
    荘子本人は、そうし。荘子の書物名は、そうじ。とのことです。

    これに、以前の田秋さんの書き込みをプラスしたのが正解だと思います。

    待たせてしまい、出典も不明で、本当にすみません。
引用返信/返信 削除キー/
■14274 / inTopicNo.57)  Re[35]: 荘子の発音
□投稿者/ flora -(2021/06/19(Sat) 23:09:38)
    No14268に返信(アートポットさんの記事)
    > ■No14267に返信(floraさんの記事)
    >>■No14262に返信(アートポットさんの記事)
    >>
    >>こんにちは
    >>
    >>「子」の意味ありがとうございました。  「師」と同じような意味なんでしょうね。
    >>
    > >>「そうし」と「そうじ」の読み方の違いを父親に確認したら、
    > >>荘子本人は、そうし、弟子も含めると、そうじ、と呼ぶと聞きました。
    >>
    >>このようなことは何に記載されているのでしょうか?
    >>差支えなければ伺っていただけませんか?
    >>よろしくお願いします。
    >>
    >>          
    >
    > こんにちは
    >
    > 父親は就寝中なので、早くても日本時間で日曜日の朝、遅いと用事後の夜になります。
    > どうか、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

    こんにちは〜

    あ〜〜、もちろんです^^急ぎませんので、お時間のある時に・・・お願いします〜


引用返信/返信 削除キー/
■14268 / inTopicNo.58)  Re[34]: 荘子の発音
□投稿者/ アートポット -(2021/06/19(Sat) 22:29:00)
    No14267に返信(floraさんの記事)
    > ■No14262に返信(アートポットさんの記事)
    >
    > こんにちは
    >
    > 「子」の意味ありがとうございました。  「師」と同じような意味なんでしょうね。
    >
    >>「そうし」と「そうじ」の読み方の違いを父親に確認したら、
    >>荘子本人は、そうし、弟子も含めると、そうじ、と呼ぶと聞きました。
    >
    > このようなことは何に記載されているのでしょうか?
    > 差支えなければ伺っていただけませんか?
    > よろしくお願いします。
    >
    >           

    こんにちは

    父親は就寝中なので、早くても日本時間で日曜日の朝、遅いと用事後の夜になります。
    どうか、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
引用返信/返信 削除キー/
■14267 / inTopicNo.59)  Re[33]: 荘子の発音
□投稿者/ flora -(2021/06/19(Sat) 22:06:42)
    No14262に返信(アートポットさんの記事)

    こんにちは

    「子」の意味ありがとうございました。  「師」と同じような意味なんでしょうね。

    > 「そうし」と「そうじ」の読み方の違いを父親に確認したら、
    > 荘子本人は、そうし、弟子も含めると、そうじ、と呼ぶと聞きました。

    このようなことは何に記載されているのでしょうか?
    差支えなければ伺っていただけませんか?
    よろしくお願いします。

              
引用返信/返信 削除キー/
■14264 / inTopicNo.60)  Re[34]: 簡体字と繁体字
□投稿者/ アートポット -(2021/06/19(Sat) 21:33:46)
    田秋さん、ありがとうございます。
引用返信/返信 削除キー/

<前の12件 | 次の12件>

トピック内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 >>
Mode/  Pass/

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -