| おはようございます、アートポットさん
老荘の話、今日は書物としての老子、荘子です。 アートポットさんは荘子を「そうし」と読みますか?「そうじ」と読みますか?
老子と荘子の違いの一つにその長さがあります。老子は5千余語、荘子は現行本だと65000字余りです。10倍以上長いです。さらに史記の記述によれば10万余語となっていて昔はもっと長かったようですね。
あと、固有名詞の使用不使用の違いがあります。老子には固有名詞は殆ど全く出てこず、ただ「江」が出てくるだけです。江とは長江(揚子江)のことです。 それに対して荘子には固有名詞がバンバン出てきます(その多くが架空のものですが)。諸子百家を色々読んでも固有名詞が出てくることは普通のことで、老子の書き方が特異であるとボクは思います。話を抽象化させるとそうなるのかなあと考えるとき、老子という書物は相当考え抜かれた文章なんだろうなあと思います。
荘子は内篇、外篇、雑篇の三部に別れ、荘子が記したのは内篇だけで残りは後世の人の手によって書かれたものだろうというのが通説です。 そうすると、これはボク個人の感想ですが、一口に老荘と言いますが、老子と荘子の主張は、最終的には同じ事を言っているのかも知れませんが、パッと見は相当違っているように見えます。老子は《道》、荘子は《万物斉同》。
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