| > 自由とは不自由なものです。
《矩(のり)を踰(こ)えず》 論語為政篇に出てくる言葉です。40歳を不惑という出典にもなっている箇所で、50歳で天命を知り、60歳で耳に順う(耳順)とあり、最後に「七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず」とあります。あたかも孔子さまの最終目標であったかのような書き方です。
《矩を踰えず》とは自分のやりたいことをやっても道徳の規範を越えてしまうことがなくなった、という意味で、裏を返せば、70歳になるまでは(孔子さまでさえ)心の欲するところを行うと道徳の規範から外れてしまうようなこともあった、ということでしょうか。
道徳の規範から外れないようにしようとすると中々好き勝手にはできないということですね。
では道徳の規範とは何?となるとこれまた難しい問題で(悪魔ちゃんから「道徳ってなあに?」と突っ込まれそうですが)、人によっても捉え方は違うでしょうが、「自分にやって欲しくないことは他人にするな」位でかなり道徳の規範に納まるとボクは思ってます。
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