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■12108 / inTopicNo.61)  マジモンさんへ
  
□投稿者/ pipit -(2021/04/23(Fri) 16:05:00)
    おつかれさま〜

    書き込みありがとうでした〜! (^o^)/
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■12146 / inTopicNo.62)  Re[16]: 四月馬鹿さんへ
□投稿者/ 四月馬鹿 -(2021/04/24(Sat) 23:52:20)
    こんばんは。pipitさん
    おじゃまします。

    本日、中山元訳7冊を購入いたしました〜

    さて動画メモ続きです。

    ********

    前回は「序論」。今回は超越論的原理論の「超越論的感性論」。

    『純粋理性批判』
    序論 ← 前回済
     超越論的原理論
         超越論的感性論 ← 今回
         超越論的論理論
             超越論的分析論
                 概念の分析論
                 原則の分析論
             超越論的弁証論
     超越論的方法論

    人間の物事を把握する能力を「認識能力」とすれば、それは「経験」だけでは説明できない。とすれば経験以外にも経験によらないアプリオリな形式があるのではないか。そこでカントは人間の「認識装置」について徹底的に考察した。では人間はいかにして物事を認識するのか。

    カントは人間の認識能力について感性−悟性−理性という基本的モデルをたてる。まず「感性」とは何か。これについて説明されるのが「超越論的感性論」。ちなみに、以降「超越論的」いう言葉が頻出するが、帰ってきたロシュフコーさんによれば、これは「経験論では説明できないもの」「経験に先立って存在するもの」という意味。つまり「超越論的感性論」とは、経験に先立って存在する私たちの感性の働きについて論じたパート。

    さて私たちは目や耳といった感覚器官を通じて外からの刺激を(情報として)取り込む。この外からの刺激を感覚器官が受け取る能力を「感性」とよぶ。カントによれば感性には時間と空間という形式がある。人間は物事を認識するさいに、時間と空間に縛られた(限界づけられた)形で認識する。こうした感性の働きによって私たちに直接与えられたものを「直観」とよぶ。

    ところで上の説明では、感性の形式(時間と空間)をそれの「縛り」といったが、これらの形式をもっているからこそ、私たちはものの「大きさ」「奥行き」「位置関係」「運動」を把握できているともいえる。これらの形式は、私たちの感覚能力(感性)にアプリオリに組み込まれた仕組みなのである。


    15分こえた! 残り約10分だ〜

引用返信/返信 削除キー/
■12155 / inTopicNo.63)  四月馬鹿さんへ
□投稿者/ pipit -(2021/04/25(Sun) 13:18:13)
    四月馬鹿さん、こんにちは〜(^o^)/

    >No.12146

    中山先生本、購入されたのですね!!
    中山先生の解説が各巻とても詳しく載ってるので、私は重宝しています。
    わたしも、原先生はじめ他の方の翻訳本もいろいろ見てみたいな〜

    >ところで上の説明では、感性の形式(時間と空間)をそれの「縛り」といったが、これらの形式をもっているからこそ、私たちはものの「大きさ」「奥行き」「位置関係」「運動」を把握できているともいえる。<

    帰ってきたロシュフコーさんの説明聞いてて、
    こういう、視点を変えてみるって、おもしろいなあと思いました。

    お互い、『純粋理性批判』でのカントの言いたいことを理解できますように(^_^)v

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■12157 / inTopicNo.64)  日記
□投稿者/ pipit -(2021/04/25(Sun) 13:34:28)
    そういえば、中山先生の、カントの自由論についてみたいな本を本屋さんで見たことあるなーと、検索してみました。

    https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334977580

    自由の哲学者カント
    カント哲学入門「連続講義」

    そういえば2、
    前にknowing itselfさんからも、カント哲学のキーワードとして、『自由』があることを教えていただいたなぁ。
    、、、全然たどりつけない、、、まだ、演繹論手前、、、_| ̄|○
引用返信/返信 削除キー/
■12298 / inTopicNo.65)  Re[18]: 四月馬鹿さんへ
□投稿者/ うましか -(2021/05/01(Sat) 00:56:46)
    こんばんは。pipitさん。
    四月馬鹿あらため、うましかです。
    おじゃまします。

    >お互い、『純粋理性批判』でのカントの言いたいことを理解できますように(^_^)v

    そうですね!


    さて動画メモです。


    *******

    前回は超越論的原理論>超越論的感性論。
    今回は超越論的原理論>超越論的論理論>超越論的分析論>「概念の分析論」。

    『純粋理性批判』
    序論 ← 済
     超越論的原理論
         超越論的感性論 ← 前回済
         超越論的論理論
             超越論的分析論
                 概念の分析論 ← 今回
                 原則の分析論
             超越論的弁証論
     超越論的方法論

    人間が物事を把握する能力(認識能力)は経験だけでは説明できないと、カントは考えた。そこで彼は経験によらないアプリオリな形式に感性−悟性−理性というモデルをあたえる。「感性」とは外からの刺激(情報)を感覚器官が受け取る能力。それはアプリオリに組み込まれた時間と空間という形式に限界づけられるが、この形式があるからこそ、私たちはものの「大きさ」「奥行き」「位置関係」「運動」を把握できている。

    しかしカントによれば「感性」だけでは人間は物事を捉えられない。感性の働きによって私たちに直接与えられたものを「直観」とよぶが、これだけでは感性によって受け取ったイメージのカオスに過ぎない。私たちが物事を把握するためには、感性によって与えられた直観に「概念」を当てはめ、バラバラでカオスな直観をすっきりまとめる必要がある。この概念を当てはめる能力が「悟性」である。悟性は「カテゴリー」によって物事を捉える働きであり、4つの組に分かれた12個のカテゴリーは、私たち人間に経験に先立って純粋に備わっているという意味で「純粋悟性概念」とよばれる。

    カテゴリー表
    量のカテゴリー  ・・・ 単一性、数多性、総体性
    質のカテゴリー  ・・・ 実在性、否定性、制限性
    様相のカテゴリー ・・・ 可能性、存在性、必然性
    関係のカテゴリー ・・・ 実体性、原因性、相互性

    *******

    私はこの動画で学んでいます。
    https://www.youtube.com/watch?v=YE7d-fFT72c



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■12314 / inTopicNo.66)  Re[19]: 四月馬鹿さんへ
□投稿者/ うましか -(2021/05/01(Sat) 18:21:20)
    こんばんは。pipitさん。
    おじゃまします。

    *******

    引き続き、超越論的原理論>超越論的論理論>超越論的分析論>「概念の分析論」。

    『純粋理性批判』
    序論 ← 済
     超越論的原理論
         超越論的感性論 ← 前回済
         超越論的論理論
             超越論的分析論
                 概念の分析論 ← 今回(続)
                 原則の分析論
             超越論的弁証論
     超越論的方法論

    カントは人間の認識能力を「経験」だけでは説明できないと考え、経験によらないアプリオリな形式として感性−悟性−理性というモデルをあたえた。アプリオリに組み込まれた時間と空間の形式によって制限された「感性」の働きによって、私たちの認識はバラバラでカオスな「直観」を与えられる。これらに「概念」を当てはめ、まとめるのが「悟性」。「悟性」は「カテゴリー」において物事を捉える働きであるが、カントにあげられた12個のカテゴリーを、経験に先立って純粋に備わっているという意味で「純粋悟性概念」とよぶ。カントはこの12個のカテゴリーをアリストテレス以来の論理学の知見から得ている。

    カテゴリー表
    量のカテゴリー  ・・・ 単一性、数多性、総体性
    質のカテゴリー  ・・・ 実在性、否定性、制限性
    様相のカテゴリー ・・・ 可能性、存在性、必然性
    関係のカテゴリー ・・・ 実体性、原因性、相互性

    ところでカントはカテゴリーの表だけではなく論理学にもとづく「判断表」も提示している。カテゴリーの表は下の「判断表」にもとづきカントがつくったもので、悟性の能力をリストアップしたもの。

    判断表
    量  ・・・ 単称的、特称的、全称的
    質  ・・・ 肯定的、否定的、無限的
    様相 ・・・ 問題的、主張的、必然的
    関係 ・・・ 定言的、仮言的、選言的

    ここまでをまとめると『物自体からの刺激を感性が受け取り、それが直観となり、それに悟性の概念(カテゴリー)が適用されて認識が成立する』(帰ってきたロシュフコーさん)となるが、ここで忘れてはならない認識についての重要な前提が、直観の一つ一つに<これは私の経験だ>とラベル貼りする仕組み。カントはこれを「超越論的統覚」(いわば自己意識)とよぶ。「超越論的統覚」によって、バラバラな直観は私の経験として認識される。

    ところで直観に純粋悟性概念が適用できるのはなぜか?これについては引き続き「超越論的演繹」で論証される(帰ってきたロシュフコーさんは、ここは難しくて解説できそうにないとのこと。残念)。
    以上、動画による「概念の分析論」解説。


    ようやく19分こえた。

    *******

    私はこの動画で学んでいます。
    https://www.youtube.com/watch?v=YE7d-fFT72c
引用返信/返信 削除キー/
■12320 / inTopicNo.67)  うましかさんへ
□投稿者/ pipit -(2021/05/01(Sat) 22:12:14)
    うましかさん、こんばんは〜(^o^)/♪
    まとめ作業進んでますね!
    演繹論、やっぱり難解なんだなぁ(~_~;)

    。。。カント先生のせいや。。。とも思うわたしでありました。。。

    うましかさんに触発されて、今からカントの文章読んでみま〜す


引用返信/返信 削除キー/
■12322 / inTopicNo.68)  概念の分析論
□投稿者/ pipit -(2021/05/01(Sat) 22:36:53)
    形而上学的演繹と超越論的演繹の位置関係が今ひとつはっきりわからない。
    中山先生の本をザッと読んでみて、構成をつかめるだろうか?

    中山先生訳本第2巻p45から目を通してみる。(B91あたり〜)

    p45
    概念の分析論の目的:知性の純粋な利用一般についての分析

    p48
    一つの原則に基づいて純粋知性概念をすべて列挙する

    p51
    対象と・・・直接関わる像 < 高次の像 (判断・さまざまな像を統一する働き=知性の働き)

    統一する機能を完全に列挙する=知性のすべての機能の発見。








引用返信/返信 削除キー/
■12323 / inTopicNo.69)  Re[22]: 概念の分析論
□投稿者/ pipit -(2021/05/01(Sat) 22:43:10)

    判断、とは、知性による断定。
    断定とは、さまざまな像をある像に統一すること。
    判断の形式についての学が、一般論理学。


引用返信/返信 削除キー/
■12327 / inTopicNo.70)  形而上学的
□投稿者/ pipit -(2021/05/02(Sun) 10:31:17)
    カントは感性論のところでこう言ってる。

    『そしてこの解明が、概念をアプリオリに与えられたものとして提示するときには、それは形而上学的な解明と呼ばれる。』
    (中山元先生訳本、『純粋理性批判1』光文社古典新訳文庫、p79、B38あたり)

    and an exposition is metaphysical when it contains that which represents the conception as given a priori.
    (J. M. D. Meiklejohnさんの英訳)


    、、、ということは、
    形而上学的演繹とは、その演繹で、その議題の概念がアプリオリに与えられたものとして提示されることになったときの呼び名、ということかな。
引用返信/返信 削除キー/
■12329 / inTopicNo.71)  超越論的
□投稿者/ pipit -(2021/05/02(Sun) 10:55:42)
    感性論では、形而上学的解明と超越論的解明の二本立て。
    (論理学では、形而上学的演繹と超越論的演繹の二本立て。)

    超越論的解明について
    『超越論的な解明とは、ある概念を一つの〈原理〉として解明することであるが、[それを〈超越論的な〉と呼ぶのは]その原理によって、他のアプリオリな総合認識の可能性が洞察されるからである。』
    中山元先生訳本第一巻p83より引用、B40あたり

    By a transcendental exposition, I mean the explanation of a conception, as a principle, whence can be discerned the possibility of other synthetical a priori cognitions.
    (J. M. D. Meiklejohnさんの英訳)

    、、、ということは、

    超越論的な演繹は、

    純粋知性概念を一つの原理として演繹(根拠づけ、権利を主張できる根拠を弁明)する試み、ってことかなあ?
引用返信/返信 削除キー/
■12330 / inTopicNo.72)  ここで戻ってみる。
□投稿者/ pipit -(2021/05/02(Sun) 11:07:11)
    No12322に返信(pipitさんの記事)
    > 形而上学的演繹と超越論的演繹の位置関係が今ひとつはっきりわからない。
    > 中山先生の本をザッと読んでみて、構成をつかめるだろうか?
    >
    > 中山先生訳本第2巻p45から目を通してみる。(B91あたり〜)
    >
    > p45
    > 概念の分析論の目的:知性の純粋な利用一般についての分析
    >
    > p48
    > 一つの原則に基づいて純粋知性概念をすべて列挙する<


    知性の原則の一側面、思考の判断の形式を体系的に抽出した、既存の一般論理学の判断表(カント的には完成版)
    から、純粋知性概念を列挙する。

    判断とは、高次の像に、ある像を統一させること。
    判断から内容を捨て、残った型が、判断表。
    型、に、残った像(統一先)、が、純粋知性概念。





    > p51
    > 対象と・・・直接関わる像 < 高次の像 (判断・さまざまな像を統一する働き=知性の働き)
    >
    > 統一する機能を完全に列挙する=知性のすべての機能の発見。
    >
    >
引用返信/返信 削除キー/

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