| 「イチゴ」については後でまたお喋りするとして。ちょっとここでわたしが現象学にかんして読んでる訳本を書きだしてそれに記号をつけておきます。いちいち著者名や本の題名を書くのめんどだから。
Maurice Merleau-Ponty
『行動の構造』La STRUCTURE DU COMPORTEMENT 1942年 (滝浦静雄・木田元訳)---(MC)
『知覚の現象学』Phenomenologie de la Perception 1945年 (中島盛夫訳) -------(MP) (Phenomenologieのeの上のちょんは省略してます)
『見えるものと見えないもの』LE VISIBLE ET L’INVISIBLE 1964年 (滝浦静雄・木田元訳) ----(MV)
Edmund Husserl
『デカルト的省察』CARTESIANISCHE MEDITATIONEN 1931年 (浜渦辰二訳)-----(FD)
Martin Heidegger
『ハイデガー 存在と時間 T』 (原佑・渡邊二郎訳) ------(HS)
MCの「comportment」なんだけど、英和辞典では「ふるまい、態度」ってなってる。 心理学では「行動」の意味を、言語・行為・表情・しぐさ・生理的変化などとしているようです。こういう意味で、「行動」でもいいと思うんだけど、「振る舞い」とか「身振り」と見た方がわたしにとってはわかりやすい気がしてる。そして、メルポンも【言葉は正真正銘の身振りである】(MP)って言ってる。
FDがいつごろ書かれたのか、この訳本の解説に、 〔フッサールは一時期この『デカルト的省察』を自分の「主著」と、さらには「ライフワーク」とすら考えていたほどであったが、本書が出版に至った経緯は単純なものではない。初めに出版されたのは、1931年、パリのコラン社がフランス語訳としてであり、フッサールが71歳の時であった。しかも、1929年に書き上げた原稿が2年後にやっと出版された時、フッサールはすでにこのフランス語版に不満を感じていた。もともと1929年にすでに予告していたドイツ語版の出版も延び延びになり、ドイツ国内の読者の関心を合わせた改訂を考えて推敲を重ねていった。‥‥〕とあるので、ひとまず1931年としておく。
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