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■23370 / inTopicNo.97)  B137
  
□投稿者/ pipit -(2022/05/21(Sat) 06:56:36)
    みなさまおはようございます。演繹論の読解続けます!

    No23298
    >我々の超越論的感性論においては、感性との関係における直観の可能性の最高原理は、直観の全ての多様が空間と時間の形式的条件に従うことであった。
    知性との関係における直観の可能性の最高原理は、直観の全ての多様が統覚の根源的・総合的統一の条件に従うことである。<

    No23309
    >これら二つの原理のうち、前者は、全ての直観の様々な表象が、私たちに与えられる限りで、従うものである;
    後者は、一つの意識の中で結合が可能でなければならないときに限りで、従うものである。<

    ==============
    ↑の続き
    (原文のJ. M. D. Meiklejohnさんの英訳)
    for without this nothing can be thought or cognized, because the given representations would not have in common the act Of the apperception “I think” and therefore could not be connected in one self-consciousness.

    https://www.gutenberg.org/cache/epub/4280/pg4280-images.html#chap43

    (上記英訳のpipit日訳)
    というのも、これなしには、何も考えられることも認識されることもできないからである。
    (感性により)与えられた表象は、
    「私は考える」という統覚行為を共通に持っておらず、したがって、一つの自己意識に結びつくことができないからである。 

引用返信/返信 削除キー/
■23357 / inTopicNo.98)  うましかさんへ
□投稿者/ pipit -(2022/05/20(Fri) 16:43:51)
    2022/05/20(Fri) 17:36:17 編集(投稿者)

    うましかさん、こんにちは!

    No23343 - うましかさん

    > ・以上のような、カントによる認識におけるア・プリオリな原理を探究する手法
    → 経験からの「捨象」<

    おぉーぉ
    No23339 - pipit

    > もし今記憶なかったら
    現前するものは
    感覚は<

    。。。。捨象 Σ(・□・;)


    No23343
    >※ちなみに、哲学では様々な経験から共通する要素を「抽象」するという手法もある。この手法は帰納法という。<

    そうなんですね、
    そういう角度から、『帰納法』を見るの、新鮮でおもしろいです。

    自分勝手なイメージでは、いい加減な推論みたいなイメージを帰納法に持ってたので
    (^◇^;)ヒドイっ

    書き込みありがとうございます!

    昨日よりは元気でーす
    _(┐「ε:)_ 何これっ、もう、冒頭にあるんだからっ!

引用返信/返信 削除キー/
■23343 / inTopicNo.99)  御子柴善之泉:超越論的感性論 解説6
□投稿者/ うましか -(2022/05/19(Thu) 23:51:15)
    2022/05/19(Thu) 23:53:38 編集(投稿者)

    pipitさん、こんばんはー

    おつかれさまですー(´;ω;`)ウッ…

    今朝の投稿を編集追記しようとおもったら、読んでみる36が101到達してました
    (;´Д`A ``` 

    *******

    御子柴善之『カント 純粋理性批判』角川選書(シリーズ◆世界の思想)

    https://www.kadokawa.co.jp/product/321707000036/

    p.84〜p.106、「第四章 論理学の外部に位置づく感性論 − 超越論的感性論」を読んでいます(・∀・)


    -------

    ◆第四章 論理学の外部に位置づく感性論 − 超越論的感性論

    ・『純理』本論… 超越論的原理論と超越論的方法論に分かれる
    ・超越論的感性論は原理論の冒頭に位置する。

    ・原理論…「いかにしてア・プリオリな総合的判断は可能か?」という問いに答えるための原理の探求
    ・私たち自身の認識に即した議論である。

    ※以下■=内容の見出し(本文では〈〉で表示)

    ■感性論と美学

    ・感性論 … エステーティク、「美学」と翻訳されることもある。
    ・カントは(先行するバウムガルテンのように)エステーティクを学問に高めようとすることは誤った希望だと主張する。→ 美を理性原理の下に批判的に判定しようとしても、その判定規則は経験的でしかあり得ないから。
    ・そもそもエステーティクは語源的にギリシア語のアイステーシス(感覚)に由来する。

    ■直観と感性

    ・感性論が扱うこと … 私たちがなにかを「感じる」ということ
    ・感性論の冒頭文:内容を@〜Dで分ける。

     @直観 … 認識において、人は何か(対象)を認識する。対象と認識の直接的な関係の仕方が直観。
     例)私の目の前にある書物→ 私はこの書物を直観している。

     A直観の成立する仕方 … 対象が「与えられる」という仕方でしかありえない。対象が与えられるとき人のこころ(意識)に起きるのが「触発」。

     B感性 … 直観において対象は「与えられる」。この与えられた対象を表象(例:この書物の意識)として受け取る能力がある。この受容性の能力が感性。カントによれば、感性を介してだけ対象が与えられ直観が成立する。とすれば、感性無しには認識は存在しないことになる。

     C悟性… とはいえ、認識は感性が提供する直観だけでは成立しない。私たちは見えているものについて「あれは何だろう?」と思考する。そうした思考能力が悟性であり、思考する際に使用するのが概念。

     例)今目の前にあるものを「書物である」と思考するとき、私たちは「書物」という概念を使用している。

     ちなみに、直観はそこに対象が与えられない限り成立しないが、概念はそこに無いものでも思考できる。概念は一般的な表象であり、悟性はそうした表象を生み出す能力。

     D悟性だけでも認識は成立しない。… 認識においては、悟性が感性に関係しなければならない。なぜなら思考するだけなら、矛盾を侵さない限り、色々とありもしないことを考えられるからである。

    ■感覚と現象

    ・『純理』本論の冒頭に置かれたカント認識論の基本概念 … 感性、直観、触発、悟性、概念 ※ただし悟性や概念は超越論的分析論で論じられるべきもの

    ・こころでは、個別的表象(この書物の直観)も一般的表象(書物一般の概念)も意識される。
    ・この「こころ」とは表象能力のこと。
    ・「ある対象が表象能力に及ぼす影響が、私たちが対象によって触発される限り、感覚である。」→ この表象能力(こころ)に対して触発によって引き起こされる結果が「感覚」。

     例)目の前の書物… 大きければ、広がりの大きさが感覚され、鮮やかな赤色ならば、その色が強く感覚される。

    ・このような感覚によって対象に関係される、その直観を「経験的」とよぶ。
    ・経験的な直観によって与えられる対象が「現象」

     例)私たちが年中見舞われる自然現象 … 日照りや台風、地震、火山噴火など、それらは常に感覚を介して直観される。

    ・私たちはそうした自然現象を「これは台風である」「あれは地震である」と概念を使用して認識する。

    ・そうした概念によって規定されていない対象が「現象」。
    ・もし適切な概念が見当たらない自然現象に遭遇するならば、私たちはまさに「現象」がそれとして与えられていることを意識する。

    ・現象は、内容と形式に分けられる。
    @内容 … 現象の内容は感覚。それは常に経験的でア・ポステリオリ。

    A形式 … 現象の多様を秩序づけるもの。
     例)二階の窓から見える街並み。見渡すと多くの建物や樹木が見えるが、それらは混沌ではなく、すでにある程度は分節化され秩序づけられて見えるはず。


    ■現象と形式 − それを取り出す手順

    ・『純理』感性論 …感性におけるア・プリオリなものを見出そうとする営み→ "超越論的"感性論と呼ばれる。

    ・超越論的感性論において、カントは「現象」の形式に注目。

    ・現象の形式がア・プリオリで純粋であることが明らかとなれば、そうした形式は感性的直観の純粋形式であり、純粋直観と呼ばれるべきもの。
    → というのは、感性に対象が与えられる仕方は直観のみで、その仕方は未だ概念の入りこまないことがらだから。

    ・超越論的"感性論 …感性におけるア・プリオリなものを見出そうとする営み

    ・その前に… 認識は経験とともに始まり、その経験は感性と悟性により成立している。

    ・感性論では、経験から悟性由来のものを除去し、感性由来のものだけを取り出す。感性由来のものとは、経験的な直観。

    ・経験的な直観から感覚(現象の内容)に属すものを除去→ 純粋直観あるいは現象の形式が残る。

    ・以上のような、カントによる認識におけるア・プリオリな原理を探究する手法
    → 経験からの「捨象」

    ※ちなみに、哲学では様々な経験から共通する要素を「抽象」するという手法もある。この手法は帰納法という。


    ■外的感官と内的感官

    ■空間とはなにかを究明する
    ■空間の理解から帰結すること
    ■空間の経験的実在性と超越論的観念性

    ■時間とはなにかを究明する
    ■時間の理解から帰結すること
    ■時間の経験的実在性と超越論的観念性

    ■感性的認識一般の根本性質

    -------

    No.23249,23251,23262,23285,23322,23343
引用返信/返信 削除キー/
■23314 / inTopicNo.100)  Re[1]: 純粋理性批判を読んでみる。37
□投稿者/ pipit -(2022/05/18(Wed) 19:55:49)
    2022/05/18(Wed) 19:58:29 編集(投稿者)
    2022/05/18(Wed) 19:57:03 編集(投稿者)

    パニチェさん、ありがとうございます!
    よろしくお願いします
    m(_ _)m

    ※※※※※※※※※※※

    いつも投稿に使用させていただいている
    無料で使える『純粋理性批判』の英訳のペ-ジを、改めてご紹介します。

    150年前くらいに J. M. D. Meiklejohnさんという方が、カントの『純粋理性批判』(第二版1787年出版)を英訳されたもののようです。

    Title: The Critique of Pure Reason
    Author: Immanuel Kant
    Translator: J. M. D. Meiklejohn
    https://www.gutenberg.org/cache/epub/4280/pg4280-images.html

    青字になっているのが目次で、その箇所のペ-ジとリンクされているので、該当箇所がわかりやすいです。
引用返信/返信 削除キー/
■23312 / inTopicNo.101)  純粋理性批判を読んでみる。37
□投稿者/ パニチェ -(2022/05/18(Wed) 18:40:22)
    トピ主:pipitさん



    よろしくお願いします。

引用返信/返信 削除キー/

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