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■4686  テオドール・アドルノ、トーマス・マン
□投稿者/ flora -(2020/07/29(Wed) 00:25:17)
    別のところでテオドール・アドルノが話題になっていたので・・・

    英国のThe Guardian誌にこんな記事がありましたのでリンクを貼ります。
    自動翻訳で読めると思います

    https://www.theguardian.com/books/2012/feb/21/essays-modern-music-theodor-adorno-review

    エピソードは色々あると思いますが、トーマス・マンが『ファウストス博士』を書くにあたってアドヴァイスを求めたのは、同時期に10q前後の距離で亡命していた、シェーンベルクではなくアドルノだったそうです。 

    トーマス・マンは夏休みの読書本のひとつになっていた記憶から、トーマス・マントラウマの私は当然ながら『ファウストス博士』は読んでいませんが、興味をそそる内容ですね。

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■4688  運命の一手
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/29(Wed) 06:47:26)
    パニチェさん、おはようございます。昨日の名人戦の運命の分かれ道の図です。

    渡辺2冠が3三金と王手をかけたところです。@と逃げれば先手優勢だったのですが豊島名人はAと逃げました。普通Aですよね。何故かというと@へ逃げると金で飛車を取る手が又王手になるから。ところがAと逃げたためAIの評価値が名人の75%勝ちから渡辺2冠の96%勝ちになってしましました。

    終了後の豊島名人もインタビューで「@は王手で飛車取られるから・・・」言ってました。対局中、この2択の違いは解説も現地の検討陣もわかっていなかったみたいです。

    いやあ、将棋って本当に面白いですね、対局者は大変でしょうけど。

    対局中に負けがわかった時は、投了するまでの時間は気持ちの整理の時間でもあり、感想戦の時はもうかなり冷静になっているそうですよ。昔、高橋道雄9段は負けてあまりの自分の不甲斐なさに感想戦せずに帰っちゃったことありますが。。。
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■4689  Re[11]: 運命の一手
□投稿者/ パニチェ -(2020/07/29(Wed) 07:32:13)
    2020/07/29(Wed) 07:34:55 編集(投稿者)

    田秋さん、おはようございます。返信ありがとうございます。

    No4688に返信(田秋さんの記事)
    > パニチェさん、おはようございます。昨日の名人戦の運命の分かれ道の図です。

    ありがとうございます。AmebaTVで「最初から見る」を選択すると有料会員の無料お試し期間になるみたいなので、田秋さんがカキコされた大逆転の手が分からなかったのです。^^

    > 渡辺2冠が3三金と王手をかけたところです。@と逃げれば先手優勢だったのですが豊島名人はAと逃げました。普通Aですよね。何故かというと@へ逃げると金で飛車を取る手が又王手になるから。ところがAと逃げたためAIの評価値が名人の75%勝ちから渡辺2冠の96%勝ちになってしましました。

    > 終了後の豊島名人もインタビューで「@は王手で飛車取られるから・・・」言ってました。対局中、この2択の違いは解説も現地の検討陣もわかっていなかったみたいです。

    > いやあ、将棋って本当に面白いですね、対局者は大変でしょうけど。

    なんでその二手がそんなに違うのか、私にはサッパリ分かりませんが(笑)
    将棋ってほんと厳しいですよね。特にプロともなると中盤、場合によっては序盤のほんの一手だけでも勝負を決するような悪手になってしまう。
    私は囲碁は知りませんが、死んだ親父が「囲碁より将棋の方が勝負としては厳しい」とか言ってたのを思い出します。

    > 対局中に負けがわかった時は、投了するまでの時間は気持ちの整理の時間でもあり、感想戦の時はもうかなり冷静になっているそうですよ。昔、高橋道雄9段は負けてあまりの自分の不甲斐なさに感想戦せずに帰っちゃったことありますが。。。

    へぇ〜。気持ちの整理の時間ですか。。^^
    それでもそいう棋士というか、そういう振り返りたくない勝負もあるんですね。
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■4690  扁額と掛け軸
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/29(Wed) 08:13:42)
    おはようございます、floraさん

    あの「愚公山を移す」の扁額は日フィルのステージマネージャが字が上手というので書いてもらいました。丁寧には書いてありますが、書家の字ではありませんね。
    掲載の掛け軸は書家に書いて頂きました。やはり歴然と違いますね。
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■4692  オーケストラというもの
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/29(Wed) 08:56:00)
    少し前、floraさんに英国では「和を以て尊しとする」という考え方はどうですかとお聞きしましたが、実はオーケストラというものの捉え方について以前から感じていることがあります。

    日本人は個人が集まった集団(=オーケストラ)、ヨーロッパでは(オーケストラに)集まっている個人、個人と集団のどちらに重きを置いているか?この違いがあると思うのです。日本では伝統的に和を乱す者は自分勝手な人(=慎むべき行為)、という考え方があります。それはそうなのですが、和のためにどこまで自分を殺すか?この火加減。ヨーロッパでもオケが団体競技(?)というのはわかっていますから、100%自分の主張を通すということはしませんが、それではどこまで自己を譲るかの匙加減、この辺りが随分演奏の出来栄えに関係してくるような気がします。

    私見では、日本流和を以て尊しとす流だとオケは上手になります。他方、最後は自分だ!流だと個性がぶつかりあうことによって集団として新たな力が生まれそれが感動の原動力になるのではないかと思うのですす。

    日本人的感覚からすると「個性がぶつかりあったら収拾つかなるじゃないか?」と思いますが、彼らにとっては個性を主張するのは日常茶飯事の事なので、上手なぶつかり方を心得ているんじゃないかと思います。
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■4693  Re[14]: オーケストラというもの
□投稿者/ パニチェ -(2020/07/29(Wed) 09:08:17)
    横レス失礼!

    No4692に返信(田秋さんの記事)
    > 少し前、floraさんに英国では「和を以て尊しとする」という考え方はどうですかとお聞きしましたが、実はオーケストラというものの捉え方について以前から感じていることがあります。

    > 日本人は個人が集まった集団(=オーケストラ)、ヨーロッパでは(オーケストラに)集まっている個人、個人と集団のどちらに重きを置いているか?この違いがあると思うのです。日本では伝統的に和を乱す者は自分勝手な人(=慎むべき行為)、という考え方があります。それはそうなのですが、和のためにどこまで自分を殺すか?この火加減。ヨーロッパでもオケが団体競技(?)というのはわかっていますから、100%自分の主張を通すということはしませんが、それではどこまで自己を譲るかの匙加減、この辺りが随分演奏の出来栄えに関係してくるような気がします。

    > 私見では、日本流和を以て尊しとす流だとオケは上手になります。他方、最後は自分だ!流だと個性がぶつかりあうことによって集団として新たな力が生まれそれが感動の原動力になるのではないかと思うのですす。

    > 日本人的感覚からすると「個性がぶつかりあったら収拾つかなるじゃないか?」と思いますが、彼らにとっては個性を主張するのは日常茶飯事の事なので、上手なぶつかり方を心得ているんじゃないかと思います。

    面白いです。
    それぞれの個性をある程度発揮しつつ全体として調和できれば一番いいのですかねぇ〜。
    指揮者は寄せ鍋の調理師かな。
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■4696  Re[15]: オーケストラというもの
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/29(Wed) 09:37:51)
    指揮者=鍋奉行

    どこかにポジションを持った指揮者のことをシェフとも言いますしね。
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■4713  Re[16]: オーケストラというもの
□投稿者/ flora -(2020/07/29(Wed) 16:05:48)
    No4696に返信(田秋さんの記事)
    > 指揮者=鍋奉行
    >
    > どこかにポジションを持った指揮者のことをシェフとも言いますしね。

    こんにちは〜

    Chef(仏) = Chief(英)ですよね・・・
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■4714  Re[13]: 扁額と掛け軸
□投稿者/ flora -(2020/07/29(Wed) 19:02:29)
    2020/07/29(Wed) 19:18:39 編集(投稿者)

    田秋さん、こんにちは

    > 掲載の掛け軸は書家に書いて頂きました。やはり歴然と違いますね。

    「曳尾於塗中」ですね?
    この方はプロだそうですが、雅号はお持ちじゃないのでしょうか?
    朱印もおそらく名前ですよね。すみません、ちょっと疑問に思ったものですから
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■4722  塗中に尾を曳く
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/29(Wed) 20:42:05)
    2020/07/29(Wed) 20:53:19 編集(投稿者)

    floraさん

    この掛け軸を書いて頂いた書家の方はビオラの先輩のお友達です。先輩の話によるともちろん雅号はお持ちですが本名を署名することもあるとのことでした。署名に関してはそれ以上のことは聞きませんでした。今考えると、ひょっとすると雅号を使用するとお値段が違ってくるのかもしれません。

    P.S.音程合わせが好きな指揮者→最近ではインキネン。ラザレフはしません。
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■4727  ブーレーズ
□投稿者/ knowing itself -(2020/07/29(Wed) 21:34:46)
    バルトークのオケコン貼っていただいたのは、ブーレーズ=シカゴ響ですね。この曲はシカゴ響が大得意にしているようで、何人もの指揮者が振っています。

    ブーレーズは現代音楽の代表的な作曲家ですが、自己意識としては本業が作曲家である指揮者たちも大きな地歩を占めていますね。フルトベングラー、バーンスタイン、ブーレーズその他。

    ブーレーズの指揮するマーラーやワーグナーと、例えばカラヤンの指揮する同じ曲を聴き比べると、指揮者の個性はこれほど違うのかと目が覚めるように思います。
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■4742  オケコン
□投稿者/ 田秋 -(2020/07/30(Thu) 07:47:26)
    knowing itselfさん、おはようございます。

    ブーレーズ=シカゴの演奏は、例のざわめきの部分の楽譜を見てもらおうと思い選びました。

    オケコンについては思い出があります。初めてオケコンを聴いたのはFMで流れたセル=クリーブランドで、それをオープンリールに録音し聴いていました。youtubeで探したらありました。下のURLです。
    https://www.youtube.com/watch?v=145NMYQ8WUE

    オケコンのレコードはライナー=シカゴ響を買いました。シカゴの音を聴いたのはこれが初めてでそのあまりの音の輝きに感動して高校の同級生に熱く語ったのを今でも覚えています。
    しかし今回の書き込みの主眼はそこではありません。ライナーのレコードを聴いてもう一つびっくりしたことがありました。まさに青天の霹靂と言っても過言ではありませんでした。
    セルの演奏の33分位から聴いてみてください(ご存じかもしれませんが)。

    下のURLはライナー=シカゴです。
    https://www.youtube.com/watch?v=nj13KtsqhZo

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■4767  Re[17]: オケコン
□投稿者/ knowing itself -(2020/07/30(Thu) 19:09:39)
    田秋さん、こんばんは。

    セルによるスコアの大幅なカットのことですか。クラシックで普通はありえないことにも思えますが、セルほどの超一流の音楽家であれば理由があったのでしょうか。

    クラシックの一流の指揮者の中には、本業が作曲家でなくとも、高度な作曲センスがあるゆえにすべての音符に必然性を感じる曲でなければ指揮をしない人もいるそうですが、どうなんでしょうか。そういう場合、レパートリーは当然狭くなりますね。必然性を感じない場合はスコアに改変を加える。

    まあ、バルトークは超一流の作曲家ですから、そのスコアを改変してカットするというのは、とんでもないことかもしれません。
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■4817  浄められた夜 シェーンベルク
□投稿者/ flora -(2020/08/01(Sat) 00:12:05)
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■4820  Re[19]: 浄められた夜 シェーンベルク
□投稿者/ 田秋 -(2020/08/01(Sat) 08:04:28)
    2020/08/01(Sat) 08:14:20 編集(投稿者)

     おはようございます、floraさん

    浄夜は世界で最も官能的な音楽のうちの一つだと思います。これに比べると例のマーラーのアダージェットの愛はずっと健康的に聴こえます。

    調性音楽の極限を聴いているようで、この後シェーンベルクが(もう行き場がなくなり)12音技法に走ったのも理解できなくなくもありません。

    この曲はデーメルさんの詩が元になっています。一言でいえば男さんが彼女から自分の子供ではない赤ちゃんを身ごもっていると告げられ、結局彼女を許しちゃうという詩です。

    「あなたの子供ではない」と告げられるということはこの二人は既に深い仲になっているのは明らかです(そうでなければ、当たり前のこと)。問題は深い仲になる前に身ごもったのか後なのか?或いは出会いから深い仲になるまでの間という可能性もあります。
    ここがはっきりしないのです。出会う前のご懐妊なら、女さんは男さんに対してそう罪悪感は持たなくてもいい訳です。男さんと知り合ってから見知らぬ男に身を委ねた結果ならこれは罪悪感を持つのは普通の感覚です(二人は結婚していないので不倫ではなく二股をかけた)。
    詩を読む限りではどうも出会い以前の過ちだったような気がします。彼女が感じている罪悪感は、見知らぬ男に身を委ねた事に対すもの、或いはこの男さんから見れば穢れた体と思われても仕方のないことへの罪悪感。

    いやあ、文学って本当に面白いですね。妄想がどんどん広がります。音楽ではこうはいきません。

    因みにデーメルさんはW不倫の結果、その相手と再婚してます。

    P.S. 弦楽合奏版も6重奏版もどちらもやったことあります。どちらがいいかというと微妙で、二人っきりの会話ということでは6重奏版がいいです。ダイナミックな音響という面からすると弦楽合奏版が立体的です。一応、これを書いておかないとただの変態オヤジと思われますからね!

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■4831  Re[20]: 浄められた夜 シェーンベルク
□投稿者/ flora -(2020/08/01(Sat) 17:51:37)
    2020/08/01(Sat) 17:55:34 編集(投稿者)
    2020/08/01(Sat) 17:52:15 編集(投稿者)

    田秋さん、こんにちは〜。

    >浄夜は世界で最も官能的な音楽のうちの一つだと思います。これに比べると例のマーラーのアダージェットの愛はずっと健康的に聴こえます。

    健康的・・・そうですね。アダージェットのほうはお互いに相手を信用しきっている早朝の光のようなピュアなストレートな愛、「浄夜」は夜という設定と、罪の告白と許し(?)というどこか暗い引きずるような感情の部分がありますね。

    >調性音楽の極限を聴いているようで、この後シェーンベルクが(もう行き場がなくなり)12音技法に走ったのも理解できなくなくもありません。

    >この曲はデーメルさんの詩が元になっています。一言でいえば男さんが彼女から自分の子供ではない赤ちゃんを身ごもっていると告げられ、結局彼女を許しちゃうという詩です。

    ドイツ語はまったく分かりませんので英訳で見ました。

    >「あなたの子供ではない」と告げられるということはこの二人は既に深い仲になっているのは明らかです(そうでなければ、当たり前のこと)。問題は深い仲になる前に身ごもったのか後なのか?或いは出会いから深い仲になるまでの間という可能性もあります。

    行きずりの関係を持った後に、この一緒に月夜を歩いている男性と出会った、そして自分の人生が自分に復讐するように、出会った後に妊娠が発覚した・・・

    >ここがはっきりしないのです。出会う前のご懐妊なら、女さんは男さんに対してそう罪悪感は持たなくてもいい訳です。男さんと知り合ってから見知らぬ男に身を委ねた結果ならこれは罪悪感を持つのは普通の感覚です(二人は結婚していないので不倫ではなく二股をかけた)。
    >詩を読む限りではどうも出会い以前の過ちだったような気がします。彼女が感じている罪悪感は、見知らぬ男に身を委ねた事に対すもの、或いはこの男さんから見れば穢れた体と思われても仕方のないことへの罪悪感。

    私もそう思います。だから疑いもなく、行きずりの男の子供だとわかるのでしょう。。。罪悪感はやはり・・・行きずりの男に身をゆだねたことへの自分に対する恥、今の男性に対する恥、しかも母親としての喜びもある・・・だからすべてを告白しないと新しい男性に飛び込んでいけない自分というのがあるような・・・この詩が発表されたのが1896年ですよね。じぶんだったらどうかな・・・この新しい男性に一生頭が上がらないと思います。

    >いやあ、文学って本当に面白いですね。妄想がどんどん広がります。音楽ではこうはいきません。

    面白いですね。喧々諤々と想像するのもまた愉しからずやです。

    P.S. 弦楽合奏版も6重奏版もどちらもやったことあります。どちらがいいかというと微妙で、二人っきりの会話ということでは6重奏版がいいです。ダイナミックな音響という面からすると弦楽合奏版が立体的です。一応、これを書いておかないとただの変態オヤジと思われますからね!

    変態オヤジだなんて思いませんって!。そんなこと気にしていたら何も語れないではあ〜〜りませんか? 二人の心情を表現していくにはストリングスがベストだと感じます・・弦楽合奏版の見本ありますか?

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■4833  Re[21]: 浄められた夜 シェーンベルク
□投稿者/ 田秋 -(2020/08/01(Sat) 18:33:11)
    >弦楽合奏版の見本ありますか?
    このブーレーズのが弦楽合奏版ですが・・・ブーレーズ以外にということですか?
    sextetなら
    https://www.youtube.com/watch?v=HHbiu57-J8Q
    は如何でしょうか?Artemis Quartet+アルバンベルクカルテットのVlaとVCです。
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■4835  後期ロマン派の官能性
□投稿者/ knowing itself -(2020/08/01(Sat) 19:11:58)
    マーラーの緩徐楽章がどんなに耽美的でロマンチックであっても、健康的というか、ヤバくないというのはその通りだと思います。マーラーは基本的に真摯な求道者のようなところがあります。彼の伝記的なことを読んでも、可哀想で抱きしめてあげたくなることもある。

    後期ロマン派でその官能性が強烈なのはやはりワーグナーでしょうか。

    「トリスタンとイゾルデ」第二幕の冒頭から、密会がバレるまで。不倫の快楽をよくそこまで魅力的に表現できるなと。音楽は天才としかいいようがない麻薬的な底なしの吸引力。

    「ワルキューレ」第一幕でジークリンデとジークムントが互いの真の関係がわかってからの音楽。これは近親相姦じゃないか?

    「ジークフリート」第三幕でブリュンヒルデが目覚めてからの、ジークフリートとの間での官能の爆発。

    ワーグナーは人間性そのものが破天荒で、とうてい善良な人間とはいいかねますね。音楽史上の大天才であることは間違いありませんが。
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■4837  Re[22]: 浄められた夜 シェーンベルク
□投稿者/ flora -(2020/08/01(Sat) 19:45:53)
    No4833に返信(田秋さんの記事)
    > >弦楽合奏版の見本ありますか?
    > このブーレーズのが弦楽合奏版ですが・・・ブーレーズ以外にということですか?
    > sextetなら
    > https://www.youtube.com/watch?v=HHbiu57-J8Q
    > は如何でしょうか?Artemis Quartet+アルバンベルクカルテットのVlaとVCです。

    はい、どうもありがとうございます。別ヴァージョンで聞いてみたかったものですから。
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■4853  ラストシンフォニー 
□投稿者/ 田秋 -(2020/08/02(Sun) 07:36:32)
    2020/08/02(Sun) 08:24:57 編集(投稿者)

    おはようございます、knowing itselfさん

    全部書き終えるの待っていたらいつのことになるかわからないので、書けたところからアップします。そうした方が早く書き上がるかも・・・

    ブラームス交響曲第4番 第1楽章です。

    4つあるブラームスの交響曲で最も演奏機会が多いのは1番、次に多いのが2番か4番でしょう。3番もいい曲なのですが静かに終わるのでコンサートのメインになりにくいという事情があります。この中で一番好きなのは4番です。

    譜例だけでは音の感覚が出ないので、演奏でも該当箇所を示します。演奏は大滝秀治指揮ヨーロッパ室内管弦楽団です。この書き込みに出てくる時間はこの演奏によっています。
    https://www.youtube.com/watch?v=7QLuYj2jxoc

    1楽章の冒頭、最初のバイオリンのシを少しテヌートしてそこに感情移入をたっぷりする指揮者もいます。それはそれでメランコリックな気分になりますが僕はスタートボタンを押すと演奏がさっと始まる、そんな感じが好きです。この出だし、一言で言えば爽やかな哀愁!そんなイメージを持っています。

    音楽はブラームス以外の何ものでもないのですが、造りは大変ベートーベン的です。工房ベートーベンの職人ブラームスみたいな。。。職人といってもとうにマイスターの資格を持ち、いつ独立してもいいのに大師匠に心酔し、その傍を離れたくないという困った(?)マイスターです。
    それではどのようにベートーベン的なのか?動機が超単純なのです。ベートーベンの運命の第1楽章のソソソミー、ベートーベンはこのモティーフだけで運命の第1楽章を作りあげたと言っても過言ではりません。ではブラームスの4番はどうでしょう。
    シソー、ミドー、ラファー、レシー、ミミ―、ソシー、レレー、ファラーetc(譜例 第1主題)
    ミミ―とレレーはオクターブ、それ以外は全部3度です。2番目のミドー、4番目のレシーは6度上がっているのですが3度の転回形です。最初の4個は3度下降、オクターブ跳躍のミミーからは後は3度上行になっています。

    第1主題のポイントは3度です。

    譜例2をご覧ください。これは冒頭から3小節間に現れる音を音階として表したものです。ホ短調の和声的短音階です。次に譜例3は続く主題を同じく音階にしたものです。譜例2と違うのは2か所、2音目がf(譜例2ではfis)、それと7音目がd(同dis)になっています。これは古い教会旋法のうちフリギア旋法と呼ばれるものです。ここでブラームスはこの曲全体から醸し出されるしっとりと落ち着いた(或いは古めかしい)雰囲気の種明かしをそっとしているのではないかと思います。金田一耕助の事件簿で横溝正史がごく最初に犯人をそっと登場させているかのようです。

    第2主題(譜例 第2主題:1’37’’)は二つの性格の異なった部分で出来ています。最初の4小節は実は続く朗々としたロ短調のメロディの属和音である嬰へ短調なのですが、中々解決しないので(導音のaisが4回現れる)そのまま嬰へ短調に転調したの?と思いそうになりますが、そうすると今度はここに現れているdが曲者で、fis-ais-dの増三和音が響いているようにも聞こえ何か不安定な感じを受けます。また嬰へ短調の三和音が4回現れるので、ここでは3度と共に5度も主要な響きになっています。そしてやっと第2主題のいわゆる後半、メロディ部分がチェロによって演奏されます(1’43’’)。伴奏は3度下降の音型です。
    ここで言いたいことは二つ、一つはこの3度下降の音型は第1主題であること、もう一つは初めて聴いたときから「あ、タンゴ」という思いです。解説書を読んでもブラームスがタンゴを聴いてこのリズムを思いついたとはどこにも書いてないので、完全に根も葉もない僕の勘違いなのですが、一度そう聞こえてしまうとあとはもう何回弾いても聴いても「あ、タンゴ」と聞こえてしまいます。
    譜例5は第2主題の前半と3度下降音型が結ばれている例です(6’00’’)。この連結は他にも沢山でてきます。ここで掲げたのは一例ということです。

    再現部がまた凝っています。すぐにここが再現部だとは思いません(譜例4:7’07’’)。その後の7’30’’辺りが少し変形された再現部かのように聞こえますが、譜例4は第1主題そのものをがぐーっと引き延ばされた音楽なのです。
    この演奏を撮ったカメラマン(或いはディレクター)に文句があります。この再現部に向かって音楽は静かになっていきます(6’30’’辺りから)。ここでは長い音符+短い音符3個が主要な動機です。カメラワークで演奏しているプレーヤーが順次映し出していきます。フルート、ビオラ、チェロ、バイオリン、・・・まあ、常識的なカメラワークです。6’57’’ここがこの動機の最終回、そしてそれを演奏しているがビオラなのです!なんでここで大滝秀治を映すの?ビオラは1回映してやったじゃないか!文句言うなよってか?そういう問題じゃあありません。ここがこの動機群の頂点でブラームスはそこにビオラを指定したのです。その後のチェロはちゃんと映しています。ディレクターは最初に映したビオラと映さなかったビオラとどちらが大事だかわかってないんじゃないの?

    あー、ちょっと興奮しすぎました。まあ考えてみれば自分のオケの映像じゃないしね。。。ここを弾くとき僕はいつも少し楽器を上げて極上のe(with the most sensitive vibrato)を弾いていました(つもり)。

    最後に、この楽章で特徴的だと思うパッセージに譜例6があります(3’04’’)。これは何回か出てきますが、もやもやっとした独特の雰囲気です。この譜例ではコントラバスはgisを延ばしていますが、他のパートにはgが現れています。音域が離れているので直接ぶつかることはありませんが、もやもやに緊張感も加わります。普通as(=gis)とgがぶつかることは成り行き上ありますが、gisとgがぶつかることは特にこの時代ではそう多くない現象です(短2度のぶつかりより増1度のぶつかりの方が同じインターヴァルなのに何故か緊張が強いと感じます)。
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