| ■No1441に返信(pipitさんの記事) 返事が遅くてすいません! カンマが付いている場合を「付加的」と書きましたが、英文法では非制限用法・継続用法と呼ばれてますね。 He has a daughter, who is studying music. こういう形の場合、「娘が1人いる。(そして)彼女は音楽を勉強してる。」と、and she is…. のように訳すので継続用法と言うのかなと思いますが…。 今回のカントの文章では、主語-述語の間に「,which〜,」が入っている形なので、色々な訳し方が考えられそうですね。
で、制限用法と継続用法には形だけでなく意味の違いもあって
He has a daughter who is studying music. 音楽を勉強している娘が一人いる → 他に音楽を勉強していない娘がいる可能性はある (「音楽を勉強中の娘」に限定して一人いると述べるので、制限用法というのかな) He has a daughter, who is studying music. 娘が一人いて、彼女は音楽を勉強している。→ 娘は一人しかいない (あらかじめ焦点を当てた一人娘について、継続して説明)
といったことをネットで復習して気づいたのですが、 今回のカントの文で、カンマをその意味で使っているとしたら、
もしカンマが無い場合(制限的) 「心が心自身あるいは心の内的な状態を観るのに用いるところの内的な感性は、客体としての魂の直観を与えない」 → それ以外の種類の内的な感性もあって、それが客体としての魂の直観を与える可能性もある。(1) しかし、カンマがあるので、 内的な感性というものは、(〜〜なのだが)客体としての魂の直観を与えない。 全般的な否定になると思われます。
文脈からしても、(1)の解釈は無いのだろうと思いますが、形式的にもそれを示しているのかなと。
細かい話でめんどくさがられるかなと思ったのですが、返事いただけたので、長文書いています。
alone については、他のバージョンでは違う単語が使われていて、どちらにしても自分には意味を取りにかったです。もう一回確かめて、また投稿するかもしれません。
> けど、『付加的』という視点を持って、構文を探っていくと、今までよりは理解しやすくなるかも、と、今思っています。 > > 推測ですが、カントは、読者にわかりやすくなるように、一生懸命、自分が使う単語のカント的定義を披露しながら、説明しているのかも。 > そのうちに、ダラダラ長文(カント先生、激怒 !)になるのかも、と、思いました。
取り上げた対象を考察しながら組み立てていくので、○○は、それは〜〜なのだが、とカンマを使って付け加えていく形になりやすいのかなと、pipitさんの話を読んで思いました。
> おくったがわさん、書き込みしていただいて本当にすごく助かります! > > おくったがわさんの気が向いたときはいつでも、どんな話題でも、書き込んでいただければ、とても嬉しいです(o^^o) > (ちなみにメビウスリング掲示板の哲学トピ『純粋理性批判』というサイトにも、ある程度まとまった訳文を投稿しようと、感性論序文の抜粋を投稿しました) > > 感謝です(^人^)
ありがたいです。こちらこそ感謝します。
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