| おはようございます、floraさん
多分、floraさんとボクとでは模倣する側の年齢というか次元の設定が違っているのだと思います。 ボクが想定しているのは例えばバイオリンを習い始めたばかりの子供です。楽器の構え方や弓の持ち方を教える(習う)時、先生は正しい構えを子供に示し、生徒はその通りになるように先生の動作を真似ようとします。
ボウイングを教えるとき、弓は親指と中指でしっかりと持ち、後の指は力を抜いて自然に添える、手の甲は常に真上を向いているようにすると教えます(ただしこの方法が唯一絶対ではありません)。それを生徒に示し、生徒はそうなるように先生をマネします(手の甲に10円玉を乗せ、これが落ちないようにね、などと教えます)。このレベルではまだ「音楽的な心」いうものはありません。いわば道具作りです。というかこれから習得するテクニックの基礎となるためのものです。
floraさんが想定していらっしゃるのはもっと高度な、例えば多くの中から選ばれた生徒が、直接家元から教えてもらう機会を得たとき、家元の仕草からその奥にある何かをくみ取ろうとして家元を模倣する、そういう次元の模倣ではないかと想像します。
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